Tone

Last-modified: 2024-04-22 (月) 16:11:49

利根型重巡洋艦 1番艦 利根

永遠のsoon

tone 0105.jpg
他画像
tone 0105 looking down.jpg
無期限迷彩
発表時の画像
STOP SooooooN.jpg

性能諸元

編集時 ver.0.9.10.0

・基本性能

Tier8種別プレミアム艦艇
艦種巡洋艦派生元-
国家日本派生先-
生存性継戦能力38,900
装甲19mm-175mm
・防郭 100mm-175mm
・艦首/艦尾 19mm
・砲郭 19mm
・装甲甲板 31mm-67mm
対水雷防御ダメージ低減13%
機動性最大速力35.5ノット[kt]
旋回半径780m
転舵所要時間10.0秒


隠蔽性 通常副砲主砲火災煙幕
海面発見距離10.8km--0.0km6.2km
航空発見距離7.2km0.0km0.0km0.0km-


射撃管制装置船体モジュール主砲射程最大散布界
-mod.115.7km133m



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)装填時間180度旋回最大範囲
203mm/50 3rd Year Type, 4基×2門HE弾 3,300(17%)
AP弾 4,700
16.0秒30.0秒133m


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間180度旋回
610mm Type90 mod.1, 4基×3門(6門)10.0km62kt17,233(--%)76秒7.2秒


種別機体兵装生存性速度(最速)小/中隊機数最大ダメージ(浸水)射程ペイロード発見距離準備時間
雷撃機Aichi
M6A2 Seiran
Type 51,670135(155)4/42,767(--%)2.3km26.6km180秒


副兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)装填時間射程
127mm/40 Type89 A1, 4基×2門HE弾 2,100(8%)7.5秒6.6km


対空砲船体距離口径基数×門数爆発数秒間ダメージ命中精度有効ゾーン
爆発半径内継続的
-25mm/60 Type96 三連装 mod.18基×3門-20385.0%0.1-2.5km
25mm/60 Type96 mod.125基×1門
127mm/40 Type89 A14基×2門31,4706090.0%0.1-5.8km



・アップグレード

スロット1スロット2スロット3スロット4スロット5スロット6
搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

1MainWeapon1.png主砲兵装改良1主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%
主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%
主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%
SecondaryWeapon1.png副兵装改良1副砲の抗堪性 +100%
対空砲座の抗堪性 +100%
PowderMagazine1.png弾薬庫改良1自艦の弾薬庫誘爆率 -70%
応急工作班改良1.png応急工作班改良1応急工作班の有効時間 +40%
2DamageControl1.pngダメージコントロールシステム改良1浸水発生率 -3%
火災発生率 -5%
EngineRoomProtection.png機関室防御主機損傷確率 -20%
主機修理時間 -20%
操舵装置損傷確率 -20%
操舵装置修理時間 -20%
水中聴音改良1.png水中聴音改良1水中聴音の有効時間 +20%
DefensiveAAFire1.png対空防御砲火改良1対空防御砲火の有効時間 +20%
消耗品「対空防御砲火」の準備時間 -10%
3MainGun2.png主砲改良2主砲装填時間 主砲旋回速度 +15%
SecondaryGun2.png副砲改良1副砲最大射程 +20%
副砲弾の最大散布界 -20%
AAGunsModification1.png対空砲改良1優先対空セクターの準備時間 -20%
Guidance1.png射撃システム改良1主砲弾の最大散布界 -7%
魚雷発射管旋回速度 +20%
副砲最大射程 +5%
副砲弾の最大散布界 -5%
TorpedTubesModification1.png魚雷発射管改良1魚雷発射管の旋回速度 +20%
魚雷発射管に甚大な損傷を受ける可能性 -40%
艦載魚雷の雷速(他の補正を考慮しない値) +5%
4DamageControl2.pngダメージコントロールシステム改良2浸水復旧時間 -15%
消火時間 -15%
Engine2.png推力改良2最大出力への到達時間 -50%
艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上
SteeringGear2.png操舵装置改良2転舵所要時間 -20%
5TorpedLookoutSystem.png魚雷発見システム魚雷の強制捕捉範囲を 1.8km という固定値に向上
ConcealmentMeasures_1.png隠蔽システム改良1発見距離 -10%
SteeringGear3.png操舵装置改良3転舵所要時間 -40%
操舵装置修理時間 -80%
ShipConsumablesModification1.png艦艇消耗品改良1艦艇の消耗品の動作時間 +10%

・消耗品

搭載可能消耗品
スロット消耗品使用
回数
準備
時間
有効
時間
効果
RCrashCrew2.png605
(7)
火災・浸水・損傷したモジュールの修復
TSonarSearch2.png3120100
(120)
魚雷、敵艦の強制捕捉範囲を向上させる
魚雷強制捕捉距離:3.00 [km]
敵艦強制捕捉距離:4.00 [km]
Consumable_PCY011_AirDefenseDispPremium.png380
(72)
40
(48)
対空兵装の秒間ダメージ:+50 [%]
中・長距離対空兵装の砲弾の爆発半径内に対するダメージ:+300 [%]
YConsumable_PCY010_RegenCrew.png48028自艦のHPを回復する
回復量: 最大HPの 0.5 [%/秒]

注:括弧内は各レアアップグレード搭載時の値

ゲーム内説明

利根型重巡洋艦は、優れた装甲防御力を有する重巡洋艦であり、艦の前部に 4 基全ての主砲塔を集中配置していた点が大きな特徴です。速力と雷装は従来の各型と同等であり、装甲と対空兵装の強化が図られていました。

解説

  • 主砲
    愛宕から1基減り、203ミリ連装砲を4基を計8門搭載する。
    搭載数が2門減少したにも関わらず装填は愛宕から据え置きなため、DPS・DPMともに2割減。
    一方で全ての砲が前部甲板上にまとまっているため、日巡特有の駆逐散布界のおかげもあって集弾性はピカイチ。よく狙って撃とう。
    なお全周砲塔は第二砲塔のみである。第四砲塔も回せそうだが
  • 魚雷
    C船体の妙高と同諸元。射角は他の日巡とさほど変わらない。つまり被発見状態で無理に流そうとすればバイタルを抜かれかねない。
    ただし最良隠蔽は妙高を3km近く上回っており、1.2kmの余裕を持った隠蔽雷撃が可能。装填76秒と優秀なので、適度に撒いていくべし。
  • 機動性
    速度は日巡標準の35kt。転舵はマッチ帯のツリー日巡や愛宕の7秒前後に対して10.0秒と長い。
    転舵UGが欲しくなる重さだが、隠蔽UGとスロットが重複する。巡洋艦最良隠蔽というアドバンテージを捨てるかどうかはよく考えよう。
  • 抗堪性
    最大装甲厚175mmは日本重巡*1としてはTier10蔵王の203mmに次ぐ数値だが、正面隔壁下部というかなり狭い部分に施されている点も蔵王と同じ。他の部分は最上を少し上回る程度であり、愛宕のような厚い甲板は無い。
    VPは最上から後部砲塔VPを取り外したような形状であり、愛宕には無い甲板スロープがある。特徴的な砲配置により弾薬庫のVPは小さくまとまっている。つまり装甲はほぼ最上並みであり、「弾く」よりも「躱す」を意識する必要がある。
    素のHPは最上や愛宕より1000~2000少ないが、愛宕と同じく修理班を搭載しており、1回あたり5446回復できる。さらに愛宕より使用回数が1回多い。後述の隠蔽と合わせて総合的な生存力はTier8トップクラス。
  • 隠蔽
    特化で海面発見距離8.8km、航空発見距離5.8km(=長距離対空砲射程)。
    同格ではトップの良隠蔽、マッチング帯で見ても最高クラスの隠蔽であり*2、格上の(隠蔽特化していない)ソ連駆逐などに勝る。雷撃機の隠蔽性も高く、7kmを切る。
  • 対空
    爆発の威力以外はTier7の妙高と同じで、Tier6艦載機にはギリギリ抗える。Tier8艦載機相手には戦闘機が積めないことも相まってどうしようもない。高い機動力を活かして回避に専念しよう。
  • 爆雷空襲
    最上や愛宕と同じ7kmの爆雷空襲を持っている。(アップデート0.12.2までは対潜装備がなく浮上時しか対抗手段がなかった)
    水中聴音や艦載機によるスポットと組み合わせて潜水艦に対処したい。
  • 艦載機
    本艦の特徴。同時期に実装された伊勢と同じく、飛行中隊の運用能力を持つ。
    中隊は雷撃機4機編成で1機あたり魚雷2本を搭載する。一度に全機が攻撃するため計8射線投下する。
    1本の威力はTier4ドイツ空母の航空魚雷以下であり、間違っても主兵装と考えてはいけない。艦長スキルで航空魚雷の威力を上げても良いかもしれない。アップデート0.11.9から高速魚雷スキルが適用されるようになったため、雷速を上げることもできる。
    投下本数が多いため駆逐艦にも当てやすい。煙幕に隠れた所を狙って煙幕から追い出すということもできる。
    伊勢の艦載機とは異なり、巡航速度の上昇と引き換えに生存性が低下している。そのため、高対空艦がひしめくTier8以上の戦場では無茶な突撃がほぼ不可能である。発艦準備時間も3分と長いことから、攻撃目標は慎重に選定しよう。
    スロット4に飛行機隊改良3アップグレードを搭載すると飛行中隊のHP+15%・飛行速度+5%・整備時間-5%を得られる。より高速かつ高頻度に飛行中隊を送り込み、より長く相手をスポットし続けることができるようになるなど非常に相性が良い。
  • 総評
    砲火力はツリー日巡やプレミアム艦に1歩譲るが、生存性など巡洋艦としてはTier8屈指の性能を誇り、雷撃機まで付いている。愛宕とはまた異なる形で高い汎用性を持つ艦であり、ボトムマッチでも雷撃や索敵などで活躍できる優秀なポテンシャルを持つ一隻である。

史実

建造経緯と性能

来たる艦隊決戦に向け、巡洋艦に「敵を索敵する能力・水雷戦隊を先導する能力・敵艦隊へ前哨戦(夜戦)を展開する能力」を期待していた日本海軍は、ロンドン海軍軍縮条約が締結された中でもこの基本方針を軸に重巡洋艦に匹敵する能力を持った軽巡洋艦の建造を行った。そして生まれたのが計画8500tの最上型巡洋艦と、続くマル2計画で計画された計画8450t利根型巡洋艦である*3
 
利根型巡洋艦は当初最上型の5-6番艦或いは改最上型として建造する予定で、軽巡兵装の15.5cm3連装砲を5基搭載とし川にちなんだ名前が付けられたが、起工する前に索敵巡洋艦と改められたようで主砲を4基に減じ前部集中配置に、船体後部は全て航空兵装に使用と最上型から大きく設計を変えた非常に特殊な様相で誕生した。建造途中に軍縮条約を脱退したため主砲の生産が始まる前に20.3cm砲に換えられたので竣工時から20cm砲搭載の姿だったが、主砲用リングサポートは艦内側面図を見るかぎり円錐台形をしており紆余曲折の面影が残っていた。
 
主砲は20.3cm連装砲4基8門前部集中配置で、うち2基は後ろ向きに搭載し、落ち着かない後方への射界を確保せんとした。前部集中配置された理由の一説に「主砲を集中配置し散布界を縮め命中率の向上を狙った*4」とするものがあるが、実際の運用ではむしろ巡洋艦の中で一二を争う精度の悪さであった。ただこれは後の調査で撃ち出した砲弾同士が干渉しているためと分かり発砲を0.03秒ずらす98式発砲装置が開発されたことで改善したとされる*5。心配された後方への射界は特に問題なく、左右への小転舵を繰り返すことで他巡洋艦と遜色無い後方火力を発揮できたと言う。高角砲や水雷兵装は最上型と同様、12.7cm連装高角砲4基・61cm3連装魚雷発射管4基12門搭載されているが、高角砲はさらに1基を中心線上に配置し合計5基とする計画もあったようだ。魚雷発射管は最上型と同じく誘爆時の艦橋への被害を考慮し艦後方よりの射出機前後の上甲板に搭載されている。
装甲は20度に傾斜させた舷側装甲とそれに接続する傾斜した水平装甲と、これも最上型から引き続き採用された基本構造であったが主砲1基分ほど短くなった装甲帯のぶん厚みに回し、最大装甲厚が垂直145mm、水平56mmに増強されている。機関は缶8基、タービン4基4軸速力35kt。航続距離は8000海里であったが迅速に展開出来ることを要求したため2kt増えた18ktを基準速度としている。
本艦の特徴である航空艤装は後檣後方の最上甲板を射出甲板とする伝統の形は踏襲しながらも、最上甲板後端から艦尾を傾斜した軌条で連結させてそのまま艦尾上甲板全体が搭載スペースとなっている。これは搭載機を従来の4機搭載から6機(最大8機、実際の運用では5機)搭載に増やすだけでなく、主砲発砲時の衝撃波から航空機を遠ざける面でも優れており、お互いの作業が干渉せず砲撃戦にさきだって水偵を発艦させる必要がなくなった。その他、後檣と分離した大型クレーンや、作業用に幅広い艦尾の上甲板は利根型ならではのものであろう。
 
利根型は利根・筑摩の2隻が建造され、日本海軍が実際に竣工させることが出来た最後の重巡洋艦であった。風変わりな見た目ではあったが、建造前・建造中に友鶴事件や第4艦隊事件を迎え早期に対応できたため設計に無理がなく、また培ってきた技術の成果で日本海軍最後の重巡洋艦にふさわしいバランスの取れた船としてとりわけ造船関係者や乗員から高い評価を受けている。
開戦時は両艦共に第8戦隊に所属。緒戦は真珠湾攻撃やウェーク島攻略、蘭印作戦、ミッドウェー海戦などに参加。ミッドウェー海戦では搭載機の発進が30分ほど遅れるなどのミスがあったが、攻撃隊の誘導や連続13時間にわたる全力索敵を行った。その後、南太平洋海戦やマリアナ沖海戦にも参加しているが南太平洋で筑摩が空襲により損傷。以降戦局の変化により活躍の場は失われ、レイテ沖海戦にて筑摩が沈没し利根も中破する損傷を受けた。利根はその後航空機を降ろした状態で呉に係留され呉空襲により大破着底し終戦を迎える。

艦歴

1934年12月1日に長崎で起工し、1937年11月21日進水。1938年11月20日に竣工した。名前は日本三大河川の一つ、利根川に由来。
開戦時は真珠湾攻撃に参加。攻撃前の真珠湾を利根搭載機が偵察し、状況の確認を行った。攻撃成功後、ウェーク島攻略支援のため南雲機動艦隊から分離、蒼龍・飛龍の護衛を行う。
1942年に入り、メラネシア方面の作戦の従事。2月19日のダーウィン空襲も持ち前の偵察能力で支援したが、その後に遭遇したクレムソン級駆逐艦エドサルへの砲撃は上手くいかず筑摩と合わせ約900発の砲弾を消費しても撃沈に至らず空母艦載機の爆撃で漸く止めを刺した。4月5日、インド洋作戦に参加しドーセットシャーの発見・撃沈に貢献。6月5日のミッドウェー海戦も引き続き南雲機動艦隊に随伴、利根の索敵機は発進が30分遅れたが結果的に米機動部隊の発見に成功した。この年は後半も第二次ソロモン海戦や南太平洋海戦といった空母同士の激しい戦闘に身を投じた。
1943年3月、母港舞鶴に帰航し21号電探や防空指揮所を設置。7月、ラバウルなどへの輸送を行う。タービンに不調をきたし11月に修繕。12月に復帰し再び輸送任務に参加、カビエンへの輸送を目的とした戊号輸送作戦は12月25日に大和が潜水艦に襲撃され1月1日は大淀・能代が空襲により損傷するなど情報漏洩を感じさせるほど米軍の反応は機敏で危険性があったが、利根は天候に恵まれ攻撃をやり過ごし輸送を成功させた。
1944年から第7戦隊に編入。3月9日、インド洋方面での通商破壊作戦に投入され英国商船ビハール号を撃沈した*6。6月、マリアナ沖海戦に前衛艦隊として参加。筑摩と共に第11群で瑞鳳を護衛、索敵にも参加しアウトレンジを成立させるための入念な偵察活動に助力。19日*7と20日に対空戦闘、20日の空襲時はちょうど水上機の収容のため艦隊から離れ独航していたが、さしもの米軍もギリギリの航続距離・日没間近・4艦隊へ同時攻撃の状況では混乱を避けられなかったのか利根は見過ごされた。帰投後電探・機銃を増備。10月24日、レイテ沖海戦に参加しシブヤン海にて損傷し落伍した武蔵の護衛を行い利根自身も爆撃を受け小破する。本隊へ復帰し25日、米護衛空母部隊を追撃、ガンビアベイを共同撃沈するも激しい航空反撃で味方重巡の被害は嵩み利根も中破の被害を受ける。11月17日舞鶴入渠、艦尾上甲板の航空機運搬軌条を撤去し機銃の更なる追加を行った。
1945年3月19日、呉港空襲で小破。3番主砲塔を損傷したが、幸運なことに被害は軽微だった。6月頃に江田島湾に移動し迷彩塗装と網や木を使った島擬装を施し温存を図る。他艦の状況から推測すると増やしてきた機銃も陸揚げしたかもしれない。本土上陸に向けた米軍の下準備、7月24日の呉空襲で爆弾4発を被弾。28日の止めで2発さらに被弾しついに力尽き29日に着底した。
1948年9月30日、呉船渠で解体を終える。

装甲の話
tone armor.jpg

画像はゲーム内の主要装甲
機関部
全長74.22mに対しF80からF151番までの77.8mに装甲を貼った。
舷側装甲は傾斜20度で取り付けられたテーパードアーマーで、水線部装甲は100から65mm、水中防御は65から34mmとなっている。一見すると最上型と同じなようだが、細かく見てみれば少し変更していて、水線装甲は内蔵式とし高さ2.5mのうち上2mが100mm均一、下1mが65mmへテーパリングする部分と二段階で構成される。水中装甲も16+18mmといったバッキング(二重板)を複数回繋げ船底に接続する造りとなった。これらの変化について言及する資料が少ないので推測になるが、最上型の水線装甲が3mテーパー式だったのに対すると総範囲を狭める代わりに100mm帯を広くして堅実に防御するように最適化した結果のものと考えられる。横隔壁は105mm。
中甲板の水平装甲は31mm。外側は傾斜させた65mm甲鈑が張られ、舷側装甲に接続されている。F148からF151間の後端は下甲板が防御甲板、厚みは変わらず31mm。
コーミングは煙路が最大105mm、給気路が最大90mm。
 
弾薬庫
前横隔壁はF40・41番、前端は1番砲塔リングサポート延長にあり厚さ160mm、舷側に接続する41番隔壁は175mmとかなり分厚くなっている。
舷側水線装甲は最大145mmから水中防御の55mmにテーパリングする。水中の防御力は艦首に沿いバルジ幅が減る分、水中装甲の厚みを増やして賄っていたようだ。
水平装甲は56mm、下甲板に貼った。
 
その他
艦橋操舵室は側面130・前面90・後面70・天蓋40mm。
舵取機室は側面50mm、F197で隣接する舵柄室は側面100mm。水平装甲はどちらの部屋も31mmで外側は機関部と同じ65mmの傾斜装甲としている。
 
まとめ
装甲重量は約2100トン、最上型とほぼ同じ。砲塔数を減らし短縮した装甲帯の重量分を全て弾薬庫強化に回したかのような配置で、弾薬庫の装甲は堅牢。弾薬庫重視の極致であろう。
水中防御はインナーバルジを採用し一つのバルジとしてはそこそこの容積を確保していたが、改装の結果二重となった最上型よりも劣るとされ、またバルジ内を重油で満たした配置も鈴谷型の空層を交えた多層式に及ばず、隔壁厚の変更も悪く作用して防御能力を落としたと思われる。
利根型の装甲配置は高く評価される傾向にあるが、実際には不十分も多々見受けられる。リソースの振り分けに苦労し時には妥協せざるを得なかった条約設計にして、脱退後に誕生した悲運な船だったのかもしれない。

小ネタ

  • やっとね実装
    2015年にリークされ、開発チームも度々動画に映すなどしたことで多くのプレイヤーが実装を待ちわびた。
    その後少しの間データには入っていたので、技術ツリーを拡張するMODを入れれば港で眺めることができる状態だったが、しばらくするとデータも削除され見学することも出来なくなった。
    以降5年間、全く音沙汰が無く、「実装時期は?」「s∞n」などとネタにされ続けた。ネタにされるだけマシ*8
    2020年後半にようやくテスト開始。
    2021年6月販売開始。
     
  • 無期限迷彩について
    利根の迷彩はsoon時代検討時代と実装後の現在のものとで異なる。
    旧タイプは緑・薄緑・白の三色(所謂抹茶オレ)だったが、今のものは緑・若葉の二色と基本のグレーからなる。
    利根は史実でも迷彩を施していた*9がゲーム内の迷彩はオリジナルのものである。
     
  • 搭載機について
    ゲーム内の利根は伊勢と同じく晴嵐を積んでいる。
    晴嵐は潜水艦搭載用に開発された特殊攻撃機で、本来水上艦艇が載せるものではない。
    史実の利根型は偵察・観測を目的にした零式水偵などを載せた。伊勢は航空戦力を増強するため彗星や水上機瑞雲の搭載を計画したが、実戦運用することなく終戦を迎えた。
    瑞雲の搭載想定艦には航空巡洋艦に改装された最上や戦艦大和などの名前も挙がったがこの中に利根型は含まれていない。
    ちなみに瑞雲は雷装計画があったらしいので無理に晴嵐を引っ張り出す必要もなかったが、既にwowsでは瑞雲他、紫雲などの特殊機を載せてる船がわんさかいたため特別感がなかったのでは?とメタ考察
     
  • 謎の名前
    別の海外産海戦ゲームでは何故か艦名が『生助』になっていた。
実装に向けた開発についての話

開発動画waterline 2分30秒くらいから

開発ブログ

原文

In the near future, a new group of battleships and cruisers will be tested - hybrids. Their main feature is the ability to launch a squadron of planes. Launching and controlling them is done the same way as with aircraft carriers: by pressing a separate button. After launch, control is fully transferred to the squadron, and the ship may be controlled with autopilot. Hybrids won't have automatically activated consumables.

機械翻訳

近い将来、戦艦と巡洋艦の新しいグループがテストされます - ハイブリッド。彼らの主な特徴は、飛行機の飛行隊を発射する能力です。それらの起動と制御は、別のボタンを押すことによって、空母と同じように行われます。打ち上げ後、制御は完全に飛行隊に移され、船は自動操縦で制御される可能性があります。ハイブリッドは消耗品を自動的に活性化しません。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • まだ実装されてないのに調子乗って史実書き。長いので格納。 -- 2015-10-25 (日) 04:52:07
    • 木主では無いですが現時点でのゲーム内データを追記しておきました -- 2015-10-26 (月) 20:18:09
  • ちょっと主砲の配置と後部甲板による効果の加筆 これによって運用しやすくなったから結構大事 -- 2015-12-11 (金) 17:01:22
  • 画像追加 -- 2016-03-04 (金) 02:38:53
  • セピア色になってしまうけども、未実装艦のモデル見れるMod入れてるから画像追加してもいいかな? -- 2016-03-07 (月) 21:51:58
    • どっちかを格納すればいいんじゃないですか?mod画像のしたに他画像として今の画像をのせるとか。 -- 2016-03-07 (月) 22:17:11
  • 開発ブログから引用追記 -- 2020-09-21 (月) 22:10:42
    • waterline追加 -- 2020-09-24 (木) 23:37:26
  • 画像更新 -- 2020-10-07 (水) 22:49:10
  • 緒元を開発ブログより引き写した。皆様による追記、修正をよろしくお願いします。 -- 2020-10-16 (金) 18:27:02
    • 諸元に若干の追記をした。引き続き、皆様による追記、修正をよろしくお願いします。 -- 2020-11-02 (月) 17:50:13
  • とりあえず、解説を全て追加しました。雷撃機に関する部分が不安なので、校正お願いします -- 2021-06-18 (金) 09:01:44
  • 主砲に関する記述が一部削除されましたが、編集コメントもなく意図が不明瞭な為、差し戻します。 -- 2021-12-05 (日) 13:56:35
  • 発射速度→装填時間に統一、副砲の射程が違っていたので直しました -- 2022-07-13 (水) 17:43:44
  • コメント更新する際にログ一覧がないことに気づきましたので追加しておきました -- 2022-08-21 (日) 11:01:06
  • 史実整理 -- 2024-01-09 (火) 03:39:20

コメント欄

  • 利根で孤高の戦士取れた!隠蔽良くて足速い上に艦載機で敵の位置確認できるから逃げ切りモードになった時負ける気しなかったわ -- 2023-09-10 (日) 07:06:05
  • 重巡利根は買って損しない!! -- 朝潮? 2023-09-10 (日) 10:54:49
  • 完全ソロで300数十戦やってて股間戦績が52~54を行き来してるんだけど落とさない試合をしっかりと勝ちに行くという意味ではこのぐらいになるのかもしれない... -- 2023-10-15 (日) 20:18:10
    • 誤字のせいでド下ネタみたいになってて草 -- 2023-10-15 (日) 22:39:55
  • 課金するか迷ってるから誰かこいつの性能教えてほしい -- 2023-11-10 (金) 22:00:56
    • 雷撃機は威力も低いし耐久力も低いのでキアサージとかみたいに主力ではなく、どちらかというと偵察や嫌がらせ用。砲撃力は下がってるけど、前方集中配置でまとまって飛ぶので対駆能力は維持してる。魚雷は性能高め。全般的に火力は低いので地味だけど優秀なサポーターだと思ってる。 -- 2023-11-10 (金) 23:28:47
      • 撤退時の艦載魚雷と航空魚雷の十字雷撃とか、この艦しかできないことあるので、楽しいですよ(強いとは言ってない) -- 2023-11-17 (金) 13:10:49
  • discord等のVCでコミュニケーション取りながら分隊でサポートに徹するとめちゃくちゃ強い。VCでコミュニケーションしながら分隊してる時点で強いだろと言われればそうなんだが。 -- 2023-12-07 (木) 20:54:17
  • ソロ、ボトム(ティア8一隻 ティア9四隻 ティア10七隻)、トップ空母一隻、トップ駆逐三隻戦場で観測ダメージ17万6000を出して勝ちました。ゲームのバランスを崩してる感が凄く終わってから詳細な数字を見たら一隻の戦艦に4万以上観測ダメージを出していたりしてかなりのショックを受けました。航空機の隠ぺい7kmなせいで前衛が居なくなった戦艦や空母を一方的に観測でき、撃墜しに来る船が無くほとんどの時間観測してましたが、ゲームという観点から見た場合こういった上手くはまりすぎる戦闘はある程度で観測やめたほうがいいでしょうか。それともこれがwowsなのでしょうか... -- 2023-12-10 (日) 19:21:24
    • いいと思うよ。なんなら利根の真価は航空発見で強引に味方とクロスを取れることだと思ってる -- 2023-12-12 (火) 20:38:30
  • シナリオだと空母いない時にいいんだよな……駆逐を見つけにいけるから何も分からんみたいな奴がいても駆逐処理しやすい -- 2023-12-12 (火) 19:06:54
  • 検討中の艦載機の仕様変更が来たら、今みたいに気軽にスポット役やれなくなってしまうんですかね -- 2023-12-17 (日) 12:05:22
    • 航空機の扱い次第だけど、攻撃してすぐに帰還するのであれば今までとあまり変わらない気がするね 正直、私もこの艦ほしいんだけど航空機の仕様変更の話が出てから踏み切れないんですわ -- 2023-12-22 (金) 15:59:19
      • あの仕様変更がくるならもうちょい艦載機の性能あげてもらわないと厳しい。煙幕内の駆逐に嫌がらせするくらいしか使い道がなくなってしまいそうだ。 -- 2023-12-22 (金) 16:23:58
      • 潜水艦探知の新消耗品も日巡ツリー艦にだけ実装で利根はもらえないとなると、相対的にはこれも弱体化要素に見えますし、なんらかバフ欲しいですな -- 2024-01-08 (月) 21:40:22
  • なんかコンテナで出たので使ってみたけど、戦艦の一撃ですぐ轟沈するんだが・・・雷撃機もタイミングが良くわからない(泣) -- 2024-01-03 (水) 19:57:13
    • 最良隠蔽なのに即轟沈ってどういうことなんだ?基本(戦艦に対して不用意に横向ける)ができてないか、射撃されたのに回避行動してないとしか考えられん -- 2024-01-08 (月) 16:58:18
      • 艦長の付与はどれがいいんでしょうか?おすえてくだだい(泣) -- 2024-01-08 (月) 18:37:30
      • 回避行動ができてないならば敵弾接近警報と危険察知は両方必須でしょう。もちろん、他の巡洋艦と同じく隠蔽と無線方向探知もほぼ必須です。 -- 2024-01-08 (月) 20:12:04
    • 航巡や航戦は多少は空母も使ってないと使いこなせんやで。 -- 2024-01-08 (月) 18:36:18
  • こいつrpf付き航空機を運用できるのか… -- 2024-01-28 (日) 18:11:03
    • 強みの一つだと思ってる。スモークか潜航されない限りほぼ発見できる。 -- 2024-02-17 (土) 19:01:07
  • 魚雷強化するスキル取った場合航空魚雷にも反映されますかね? -- 2024-02-28 (水) 23:44:45
    • スキル選択して(取得しない仮状態で)船のステータス見てみ、スキルが反映されてるんやで -- 2024-02-29 (木) 02:03:59
  • 隠蔽良すぎないか?8.8とか特に格上軽巡先手に取れるの強すぎないか??なんなら航空機なくてもT8で十分戦えそうなスペックしてないか‥? -- 2024-03-08 (金) 15:34:21
    • ファーストペンギンだからスペックは気持ち強めに行こうみたいな思惑はWGもあったかもしれないけど巡洋艦は隠蔽だけで戦う訳じゃないので航空機無くしたら無理です… -- 2024-03-08 (金) 15:48:43
    • いくら隠蔽雷撃ができるとはいえ雷装12門、主砲8門装填16秒で戦うのはつらすぎる 航空機取り上げるなら火力バフをくれ -- 2024-03-08 (金) 19:39:58
      • 装填16秒は今知った‥。8門しか主砲無いしそこまで露骨に火力落とされてるとは知らんかった。もし装填11秒とかならどうかな。 -- 2024-03-08 (金) 19:59:55
    • 単艦で見るなら確かに強い。でもチームの戦力としては主砲火力の低さと航空機使用中の空白時間のおかげで戦局全体に与える影響力は大したことない。ソロより分隊で輝く艦。 -- 2024-03-08 (金) 19:45:41
  • こいつの課題は飛行機で敵DDを映してる間自分では砲撃できない為味方頼りになってしまう所。少しでも敵DDを味方が攻撃してくれる可能性を高めるために開幕多数派に加わるのが1つの手として有効なんじゃないかなあと思ってる -- 2024-03-09 (土) 00:57:26
  • 13.2で「魚雷の照準中に魚雷発射管が船体にめり込む」というしょーもない問題を解消するため、魚雷の射界が1度減らされるとのこと……。 -- 2024-03-11 (月) 22:54:49
    • 着水後に曲がればいいだけなのにね。史実のように。 -- 2024-04-04 (木) 08:58:10
  • 次のランク戦、コイツを引っ張り出せる。空母禁止らしいからこそ光るな。 -- 2024-03-12 (火) 06:41:02

過去ログ

Toneログ一覧

*1 大型巡洋艦の吾妻吉野を除く
*2 これを上回るのは黄河の8.3kmのみ。同率はPerthの8.8km
*3 利根型が50t小さいのは建造枠に入れるため。知っての通り、結局枠を超過するので見せかけでしかないが
*4 前後の主砲の間隔が長いとそれだけ射線の幅が開きそれを考慮する必要が出てくる
*5 なお駆逐艦1隻沈めるのに砲弾を浪費しており効果不明なうえ、それどころか今度は発射不良が増えたという話もある
*6 ビハール号事件。収容生存者を処刑した
*7 味方編隊誤射
*8 ……とか言ってたらコイツも実装された。
*9 終戦間際の係留時。緑系の塗装。甲板から海面に向け網をドレスのトレーンごとく垂らし、船らしい紡錘形の輪郭を隠して島に擬装した