サンプソン級駆逐艦
ver0.11.6での米駆逐アップデート(第2段)でモデリングが更新された。
艦橋に大型の整流板を追加した1920年前後の姿。
性能諸元
・基本性能
Tier | 2 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 駆逐艦 | 派生元 | Chester |
国家 | アメリカ | 派生先 | Wickes |
生存性 | 継戦能力 | (A) 8,500 (B) 9,100 | |
装甲 | 6mm-13mm ・艦首/艦尾 6mm ・砲郭 6mm-13mm ・装甲甲板 13mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | ||
機動性 | 機関出力 | 18,000馬力[hp] | |
最大速力 | 29.5ノット[kt] | ||
旋回半径 | 520m | ||
転舵所要時間 | (A) 4.0秒 (B) 2.7秒 |
隠蔽性 | 通常 | 副砲 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 5.9km | - | - | 7.9km | 2.0km | |
航空発見距離 | 2.4km | - | 0.0km | 5.4km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A-B | Mk III mod.1 | 7.8km | 73m | |
Mk III mod.2 | 8.6km | 79m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 102mm/50 | 4基×1門 | HE弾 1500(6%) AP弾 1700 | 7.0秒 | 15.7秒 | HE/HC Mk15 AP/SC Mk16 |
魚雷 | 船体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 450mm Whitehead Mk5 | 4基×2門(4門) | 5900 | 22秒 | 5.0km | 49kt | 0.8km | |
B | 450mm Bliss Leavitt Mk7 | 4基×2門(4門) | 6033 | 23秒 | 5.0km | 54kt | 0.9km |
対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 爆発数 | 秒間ダメージ | 命中精度 | 有効ゾーン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
爆発半径内 | 継続的 | ||||||||
A | 中 | 37mm Maxim | 1基×1門 | - | 7 | 100.0% | 0.1-2.5km | ||
B | 中 | 37mm Maxim | 2基×1門 | - | 11 | 100.0% | 0.1-2.5km |
・アップグレード
スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 | スロット5 | スロット6 |
○ |
搭載可能アップグレード
A | ![]() | 主砲兵装改良1 | 主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50% 主砲および魚雷発射管の修理時間 -20% |
![]() | 副兵装改良1 | 副砲の抗堪性 +100% 対空砲座の抗堪性 +100% | |
![]() | 弾薬庫改良1 | 自艦の弾薬庫誘爆率 -70% |
・消耗品
ゲーム内説明
サンプソン級駆逐艦は、アメリカ海軍の「千トン級」駆逐艦のひとつであり、駆逐艦としては非常に強力な兵装を搭載していましたが、その速力はあまり優れてはいませんでした。魚雷発射管の配置が非効率的だったために、舷側からの斉射時に同時に発射できる魚雷は半数のみでした。
アメリカ海軍は、世界中のあらゆる場所で外洋航路艦隊と連携して行動し、戦隊のために偵察任務を担うことができる艦艇を必要としていました。その結果、航続距離が長くシルエットの低い駆逐艦が導入されました。そのうち最も先進的な艦級は、6隻のサンプソン級駆逐艦でした。本級のリードシップであったサンプソンは、ヨーロッパで活動するアメリ力艦船の分遣隊の一部となり、第一次世界大戦が終わるまで船団の護衛に従事しました。
解説
米海軍ツリー初めての駆逐艦。
日巡はTier3でも魚雷を撃てるが、米巡はTier4までお預けなので、早くに魚雷を撃ちたければこちらのツリーのお世話になる。
- 主砲
10cm砲。本当に気休めである。
砲撃能力は高くないと評される同じTier2駆逐艦の海風と撃ち合っても、
火力、火災発生率、装甲、耐久差を考慮すると負けかねない。
ただし本艦は雷撃だけで戦果をあげられるとは言いがたいので必然的にこの砲のお世話になるだろう。
幸い砲の旋回能力は高く、高速機動中でもブレることがない。
発射レートは良くはないが、弾道は低い方なので単純に"当てるだけ"なら悪くはない。
- 雷装
本艦の魅力と切り札のひとつ。この魚雷をいかに使いこなすかが鍵となる。
魚雷を改良しても射程が伸びず5kmのままであり、海風の8km魚雷のように「ばら撒いてたら当たってくれた」ということは滅多に無い。
両舷に連装2基ずつ合計4基8発の魚雷を備えているため、一度発射したら直ちに180度回頭して反対の舷から即2度目の発射が可能。
・・・ではあるが本艦の機動性は高いとは言えず、そんなことをしていれば敵のよい的であり、射程の都合故に回避行動を取られ魚雷も当たらないと、散々な目に遭うことになる。
本艦の魚雷の射角は広く、艦を少し傾けて魚雷を発射しすぐさま逆方向に転舵することで
自身の進行方向(またはその逆)とほぼ同じ向きに8射線の魚雷を発射できる。
故に切り込みやこちらに迫ってくる敵に対しては好相性で、砲の旋回性も合わさり生粋のインファイターでもある。
また高度ではあるが片舷指向門数が4門であることを活かし、複数艦の敵の間中に切り込み左右の敵をそれぞれの魚雷で同時に捌くという芸当も可能である。故に戦闘実績"連続攻撃"がやや狙いやすい。
置き魚雷のヒットを狙う場合、隠蔽を保つことが大事である。(見つかってしまうと回頭されてしまう)
目安として敵戦艦がこちらにまっすぐ向かってくる場合、距離が6km前後になるぐらいから魚雷を発射すれば隠蔽を保ちつつ、なんとか射程内に収めることができる。
ver0.7.8までは射程は4.5kmであり相手に回避行動を取られると魚雷を命中させることはほぼ不可能であった。
- 機動性
本艦の欠点のひとつ。
腐っても駆逐艦でありそこそこの機動性は備えている。
しかし転舵所要時間、最大速力、旋回半径全てが同Tierの駆逐艦より一歩劣る。
日駆・露駆に慣れていると歯がゆい思いをすることになるだろう。
転舵と旋回半径の今ひとつ感はインファイト向きの兵装と噛みあっておらず、敵駆逐艦との鉢合わせによる魚雷の差し合いの勝敗に影響してくる。
早めの転舵、加減速を意識すると良い。
最大速力は30ノットを割り込んでおり他駆逐艦や一部の快速の巡洋艦の追跡を振りきれない。
見つかってしまった場合、艦を左右に振り(ブーストが使えると尚良い)真後ろに向けて魚雷を発射したり発煙装置を用いたりすることで対処しよう。
一番良いのは集団行動を心がけ孤立しないことである。
巡洋艦や上位Tier駆逐のスポットをする場合も早めの転舵を心がけないとすぐに距離を詰められ見つけられてしまう。
- 隠蔽性
本艦の欠点のひとつ。
同Tier駆逐ではワーストの海面発見距離5.9kmである。
仮想敵の海風とは素で0.3kmの差があり、相手が迷彩を搭載していると海風の戦闘スタイルと合わさって一方的にスポットされ続ける事態が起こりうる。機動性が劣っているので回避盾をし続けるのはやや辛い。
加えてV-25・Long Jiangの登場やTachibanaの常時プレミアムショップ陳列、Lima仕様の配布・販売で海面発見距離5.4kmの駆逐の遭遇率が飛躍的にあがり、Sampsonを取り巻く環境は俄然厳しさを増している。(魚雷バフされたけどまだ足りない・・・)
8000クレジットで被発見距離を下げる迷彩を搭載できるのでなるだけ搭載することを推薦する。
- 消耗品
駆逐艦にはエンジンブーストと発煙装置の二種類をそれぞれ搭載できる。詳しくは消耗品のページを参考。
米駆の特徴として発煙装置の効果が他国よりも優れている。
本艦もこの恩恵を受けており、数少ない明確な長所の1つである。
逃走や占領の補助、味方のカバーなどあらゆる場面で有効であり、もちろん自身のために使い発見されていない状態で射撃を行うこともできる。
集団行動向きの本艦には非常に頼りになる相棒であり、ぜひとも発煙装置IIを搭載して回転率を上げたい。
発煙装置IIは22500クレジット(または15ダブロン)で購入できる。
目安として、発煙装置IIを搭載している場合は発煙装置のリキャストが残り1分前後なると煙幕の効果が切れ始める。
- 総論
日駆、露駆のように”とりあえず雷撃”、”とりあえず砲撃”という思考では決して活躍できない。
敵巡洋艦が多い場合は砲撃を控えてスポットに専念する。発煙装置を用いて味方艦のカバーに回る。
ブーストを用いて回避盾を務める。敵側に海風がいる場合はそのあぶり出しを行う。
当然、陣地やエリアの占領も積極的に行う。チャンスが巡ってきた場合は切り込みを行う。
などなど、駆逐としての仕事を満遍なく行う事及び適切な判断力が他の同Tier駆逐よりもかなりシビアに求められる。
本艦単艦だけではどうにもならない場面が明らかに多いので、集団行動の意識は常に持つことを心がけると良い。
最悪、Coopモードで本艦をスキップしてランダムデビューはWickesからという選択肢も十分にある。空母に遭遇する可能性があるかもしれないがそれ以上に本艦のスペックは他のTier2駆逐よりも苦しい。
前提であるChesterもこれまた苦行艦であるため、両艦ともゲームに慣れるついでにCoopモードでスキップした方が良いかもしれない。
- 対海風
本艦及びこのTier帯の戦場とは切っても切れない関係が同Tier駆逐の海風である。
海風がいかに暴れるかが勝敗に大きく影響してくるので、どれだけ敵海風の動きを抑えるかが本艦(寧ろ同Tier帯の巡洋・駆逐)の仕事の1つとなる。
敵海風を放置するとその雷撃性能に味方艦が次々とやられてしまい(低Tierのため敵雷撃に対する意識が低い)、数の差をつけられて苦しくなる。
自艦がいるエリアに敵海風がいると分かった場合、早めの早めの対策が必要である。
海風が得意とするのは圧倒的な射程による隠蔽雷撃である。それを防ぐには敵海風に接近してあぶり出しを行うしかない。- 海風がいるかどうか
初期段階として、ローディング中に敵陣営に海風がいるかどうかは確認できる。
無発砲時、一方的に被発見のインジケータが点灯した場合は、海風がほぼ存在する。
この時点で雷撃の対象がこちらに向いている場合があるので、回避を頭にいれつつあぶり出しのために距離を詰める必要がある。長射程の敵魚雷を発見した場合は確定である。
一方的な被発見を最小限に抑えるためにも迷彩は搭載しておきたい。 - あぶり出しを行った後
戦況によりけりだが、少しでも砲撃で削ることを推薦する。雷撃は基本的に当たらないと思ったほうが良い。
チャットを駆使し集中攻撃を要請することも有効である。
基本的に発見された海風は後退か煙幕を張って逃げの姿勢を取るので、
一回の対峙では海風のTier4並の耐久、硬い装甲も相まって決着はつかないだろう。
こちらが砲撃を行った場合、被発見距離の増加と突出した位置関係も相まって集中攻撃を受ける可能性が高いため、
エンジンブーストまたは発煙装置を用いて回避姿勢を取ろう。
以降は上記の繰り返しである。基本的にはこちら側が不利な状況で戦うことになる。
しかし敵海風を好き勝手させると更に悲惨なことになるので身を削る覚悟で戦うこと。
敵艦隊の構成によってはあぶり出しが非効率である場面がある。
その場合はあぶり出しは諦めて海風以外の敵艦の処理を優先して行って外堀を埋めていくことも有効である。
こういった面でも本艦は適切な判断力が求められる。
- 海風がいるかどうか
- 対V-25
対海風で精一杯な所に追い打ちをかける形で登場したのがこのV-25である。
海風より良隠蔽、Storozhevoiより高速、6.0kmの前方にも撃てる魚雷・・・と海風よりもやばい。
単純なスペックの比較でも実戦と通しての比較でも、Sampsonが勝てる要素が全くない。
しいて挙げるとすれば良弾道とHP差、煙幕の仕様ぐらい。
なんとか同じ土俵に立つには島影等を利用してインファイトまたは引き撃ち魚雷状態に持っていくしか無い。
海風のような25mm装甲はないので砲を当てさえすれば(部位ダメージ支払いの例外はあるが)確実に削ることができるのが救い。
対V-25の項目ではあるが、同じ腕同士だとこちらの勝機はない。
対海風のように外堀を埋めていったり味方との協力で打ち勝つのが建設的である。
史実
Sampson級駆逐艦は1916年から1917年にかけて就役し、第一次世界大戦に従軍したアメリカ海軍の駆逐艦である。
Sampson(ネームシップ)のほかに5隻の同型艦があり、4番艦のAllen(アレン)は第二次大戦にも参加した。
しかしネームシップのSampsonはというとロンドン軍縮会議の影響でスクラップ処分された。
艦名は軍事功労者であるウィリアム・T・サンプソン海軍少将に因む。
余談だが現在までに「Sampson」と名の付く艦は4隻存在する。
ちなみに4隻目にして駆逐艦としては2代目となるアーレイ・バーク級52番艦「サンプソン」は映画「バトルシップ」に登場している。
小ネタ
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