FCM 36

Last-modified: 2024-04-05 (金) 20:07:37

Tier 2 フランス 軽戦車

100&
↑ Tracteur RN.3 + 37 mm APX SA18
初期状態。

100&
↑ Tracteur RN.3 + 37 mm SA38

100&
↑ Tracteur RN.3 + 25 mm Canon Raccourci mle. 1934

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値280
車体装甲厚(mm)40/20/20
最高速度(前/後)(km/h)24/12
重量(初期/最終)(t)12.36/12.33
実用出力重量比(hp/t)8.52
本体価格(Cr)3,900
修理費(Cr)
超信地旋回不可
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
37 mm APX SA1823.08AP
APCR
HE
29
46
18
30
30
36
6920.52600
750
600
2350
800
6
100-17°/+10°
37 mm SA3821.43AP
APCR
HE
34
67
24
40
40
45
8570.482705
881
705
20514
800
10
70
25 mm Canon Raccourci mle. 193426.09AP
APCR
46
68
27
27
7040.431.8950
1,188
3005
800
71
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
Tracteur RN.340/40/40242801,187
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Berliet MDP9115200
Berliet Ricardo10515200
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
FCM 3612.8303,000
FCM 36 bis14.25343,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
ER 5429010
 

乗員

1Commander(Gunner/Radio Operator/Loader)2Driver
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class3装填棒×砲垂直安定装置×改良型旋回機構×改良型照準器×追加グローサーClass3
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造×改良型装甲材Class3内張り装甲×
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時13.79%3.52%
移動時10.37%2.65%
 

派生車両

派生元Renault FT(LT/280)
派生先AMX 38(LT/1,270) / Somua S35(MT/1,360)
 

開発ツリー

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37 mm APX SA18
(初期/0)

37 mm SA38
(75/1,890)
AMX 38
(1,270/41,000)
Tracteur RN.3
(初期/500)

25 mm Canon Raccourci mle. 1934
(150/2,320)
ER 54
(初期/510)
Berliet MDP
(初期/500)
Berliet Ricardo
(110/720)
Somua S35
(1,360/42,000)
FCM 36
(初期/260)
FCM 36 bis
(90/570)
 

車両に関する変更履歴

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v0.9.7実装
v0.9.14一部モジュールを削除
v1.9.025 mm Canon Raccourci mle. 1934の総弾数を150発から300発に変更
37 mm APX SA18の総弾数を102発から235発に変更
37 mm SA38の総弾数を102発から205発に変更
修理費用を50%ダウン
収益性を19%ダウン
HPを140から280に変更
派生先車輌を変更

解説(v0.9.7)

  • 概要
    v0.9.7アップデートで追加されたTier2のフランス軽戦車
     
  • 火力
    兄弟分ともいえるH35R35及びD1と同じ砲を装備できる。
    ただし、DPMでみるとD1>>H35>R35=FCM36である。
    一方、俯角はD1、R35同様かなり深くとることができる*1が、仰角は10度しかとれない。
     
  • 装甲
    車体装甲厚(mm)が40/20/20であり、フランスTier2軽戦車の中で本車が最も側背面が薄い。
    側背面も傾斜装甲ではあるが、他3車と比べるとやや劣る。
    一方、正面装甲は十分な厚みがある。
     
  • 機動性
    実用出力比でみると
    H35(8.69)>FCM36(8.52)>R35(7.75)>D1 (6.04)となっている。
    この4種にあっては比較的マシなほうだが、このTier帯にあっては非常に鈍重である。
    また、砲塔旋回速度も鈍い(24度/秒)ため、快速軽戦車との接近戦闘は厳しい。
     
  • 総論
    このように、本車は、Tier2仏軽戦車4種の中間的な存在であり、この4種のなかでもやや欠点が目立つ。
    傾斜装甲を活かすためにも、高所から撃ち下ろされるシチュエーションは回避すべきである。
    こと、側面を高所から撃たれると、機銃すら貫通してしまう。
     
    優秀な俯角を活かし稜線上に陣取ることで、正面装甲の傾斜をアップさせることができる。
    (他2種に比べて)側背面の意外な弱さを考えると、装甲を過信せずじっくり戦うスタイルが望ましい。

史実

詳細

FCM_36.JPG
(ソミュール戦車博物館に現存するFCM 36)

FCM 36はルノー R35オチキス H35とともに採用・量産された軽歩兵戦車である。本車は他の2種と比べはるかに高価であった。しかし、避弾経始を考慮した全溶接構造、燃費がよく火災になりにくいディーゼルエンジン等、他の安価な軽歩兵戦車にない先進性をもつため、今後のフランスにおける戦車開発の試金石としての役割を期待されたのである。

 

本車は、ドイツがラインラントに進駐し戦争の機運が高まったため、制式化前の1936年5月26日に100両が発注され、その後1936年6月5日にフランス陸軍に制式採用された。しかし、戦車開発の試金石という本車の性格上量産は急がれず、初号車の納入は1938年5月2日、100両目の納入は1939年5月2日と緩慢なペースだった。軍はさらに100両の追加発注をしたが、FCM社が本車の価格を2倍にすることを要求し、かつ同社の生産能力がルノー B1に割かれ本車を生産する余裕がなかったため、本車の生産は打ち切られた。

 

1939年3月から4月にかけ、本車を中心とする4e BCLと7e BCL(Bataillon de Chars Légers:軽戦車大隊)がセダン近郊で編制された。8月25日の動員でBCC(Bataillon de Chars de Combat)と改名、9月3日の開戦により、編制上いくらかの改組を受け、セダン防衛を任とするフランス第2軍の装甲予備戦力となった。1940年5月10日から始まったフランスの戦いにおいて、ムーズ川を渡河しセダンに橋頭堡を築いたドイツ軍に対し、7e BCCが反撃を実施した。この戦闘で、FCM 36は独軍装甲車をいくらか撃破した。しかしIII号戦車に対しては、その主砲は無力であった。一方III号戦車もFCM 36の装甲を貫徹できなかったため、両軍戦車は接近して激しく撃ちあうこととなった。その結果、FCM 36の増加装甲が衝撃で剥げ落ち、脆弱部を貫通される事態となり、仏軍は本車を放棄し退却せざるを得なくなった。その後、FCM2個大隊はストンヌ(5/15)、エーヌ(6/9,10)と転戦し、ほぼ全車両が失われた。

 

撃破、放棄されたFCM 36のうち37輌がドイツ軍に鹵獲され、Panzerkampfwagen 737 FCM (f)と名付けられ後方警備や治安維持に利用された。このうち10両が1943年にFCM 36 Pak 40 に改装された。

 

参考資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/FCM36
http://combat1.sakura.ne.jp/FCM36.htm

 

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*1 37 mm SA38の場合正面は-9°、背面は+8°の俯角制限