Tier8 ソ連 重戦車(読み方 イーエース・トゥリー)
↑ Kirovets-1 + 100 mm D10T
初期状態。IS-3(Object 703)の前段階の計画案Kirovets-1の砲塔を装備。
一見正面から砲塔の天板が狙えるように思えるが装甲厚50mm傾斜80°の為、口径150mm以下の砲で撃っても跳弾される。
v0.9.14にて初期砲塔のみモデルが変更された。
↑ IS-3 + 122 mm BL-9
最終状態。IS-3の史実砲塔と試作砲を装備。
改良砲塔ではアンテナが伸びるほか、機銃が付くため見分けるのは容易。
この砲塔の天板は20mmしかないため、自走砲や日本重戦車の榴弾が貫通しやすいので注意。
HD化に伴いBL-9の外見も変更された。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,450⇒1,500 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 110/90/60 |
最高速度(前/後)(km/h) | 38/15 |
重量(初期/最終)(t) | 48.68/49.1 |
実用出力重量比(hp/t) | 14.26 |
本体価格(Cr) | 2,568,500 |
修理費(Cr) | 約11,500 |
超信地旋回 | 不可 |
ロール | 突破型重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
122 mm D-2-5T | 4.08 | AP APCR HE | 175 217 61 | 390 390 530 | 1,592 | 0.46 | 3.4 | 780 975 780 | 28 | 1,025 4,800 608 | 2,600 | -5°/+23° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
122 mm D-25T | 4.88 | AP APCR HE | 175 217 61 | 390 390 530 | 1,902 | 0.46 | 3.4 | 780 975 780 | 28 | 1,025 4,800 608 | 2,590 | |
100 mm D10T | 6.82 | AP APCR HE | 175 235 50 | 250 250 330 | 1,705 | 0.42 | 2.9 | 895 1,119 895 | 50 | 252 4,400 252 | 2,257 | |
122 mm BL-9 | 4.51 | AP APCR HE | 225 265 68 | 390 390 530 | 1,759 | 0.4 | 3.4 | 1,007 1,259 1,007 | 28 | 1,025 4,800 608 | 2,790 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Kirovets-1 | 175/175/100 | 28 | 330 | 11,200 |
---|---|---|---|---|
IS-3 | 249/172/100 | 26 | 350 | 11,500 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
V-11 | 650 | 15 | 750 |
---|---|---|---|
V-2-54IS | 700 | 12 | 700 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
IS-3 | 50.56 | 27 | 10,000 |
---|---|---|---|
IS-3M | 53.9 | 30 | 10,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
10RK | 440 | 100 |
---|---|---|
12RT | 625 | 110 |
R-113 | 730 | 80 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 6.95%⇒6.75% | 1.21% |
移動時 | 3.48%⇒3.37% | 0.61% |
派生車両
派生元 | IS(HT/77,000) |
---|---|
派生先 | T-10(HT/164,700) / Object 257(HT/142,700) |
開発ツリー
122 mm D-2-5T (初期/84,980) | ┳ ┃ | 122 mm D-25T (19,000/125,140) | ┳ ┃ | T-10 (164,700/3,531,000) | ||
┃ ┗ | 100 mm D10T (16,500/78,180) | ┃ ┗ | 122 mm BL-9 (44,000/178,500) | ━ | Object 257 (142,700/3,560,000) | |
Kirovets-1 (初期/30,000) | ━ | IS-3 (14,625/31,500) | ||||
10RK (初期/18,600) | ━ | 12RT (5,600/33,600) | ━ | R-113 (8,700/52,200) | ||
V-11 (初期/55,270) | ━ | V-2-54IS (26,000/79,290) | ||||
IS-3 (初期/17,780) | ━ | IS-3M (14,200/31,450) |
車両に関する変更履歴
v0.9.8 | HDモデル化 |
v0.9.14 | 初期砲塔を置き換え |
v0.9.22 | 派生先車輌にObject 257を追加 |
解説
- 概要
Tier8のソ連重戦車。
大戦末期、IS-2の発展型としてチェリャビンスク・キーロフ工場で開発・量産された有名な重戦車である。
v0.9.8にて車輌モデルがHDモデルに変更。 - 火力
俯角はソ連戦車らしく-5°と微妙な数値であり、地形適性は良好とは言えない。
砲塔の堅牢さを活かす為、俯角が無くてもハルダウンできる地形を把握しておこう。- 122 mm D-2-5T
ISから引き継ぐ122mm砲。
ISでD-25Tを開発していれば使う事はないだろう。 - 122 mm D-25T
IS-3の史実砲。
ISから引き継いだ主砲の中では一番無難だが、通常弾のAPは貫通力175mmとかなり低く、課金弾のAPCRを用いても貫通力217mm止まりという明確な欠点がある。
同格以上の重装甲車両には苦戦は免れない為、早急にBL-9に換装したいところだ。 - 100 mm D10T
ISから引き継ぐ100mm砲。
同格中戦車T-44の中間砲であり、Tier8重戦車の主砲としては明らかに力不足。 - 122 mm BL-9
最終砲。*1
通常弾のAPは貫通力225mm、課金弾のAPCRは貫通力265mmとTier相応に強化された。
高い単発火力は健在だが、D-25Tから発射速度がやや低下しており、できる限りターン制の攻防に持ち込んで装填の隙を埋めていこう。
精度も多少は強化されるが、ドイツ・イギリス系の高精度砲とは比べられるものではなく、遠距離狙撃や弱点狙撃には不安のある性能だ。
欠点はあるものの、総合的にTier8重戦車としては優秀な主砲と言える。
- 122 mm D-2-5T
- 装甲
本車から続くIS-7ルートは楔型装甲になるので、ここでその特徴を十分に掴んで運用したい。
耐久値はTier8重戦車の中では低めに設定されている。いかに装甲と機動性を活かせるかが生存性に大きく関わってくる。
↑真正面から。車体部分は傾斜により均一な防御力を持つ。画像のように、貫通力が220mm程度あれば安定して貫通可能になるが、貫通175mm程度では貫通は出来ないと考えて良い。
砲塔は実質300mm超の箇所が多く優先的に狙ってくるプレイヤーはいない。ただし天板やキューポラといった弱点は存在する。
水色の部分は三倍ルールにより傾斜に関係なく跳弾出来ない箇所。
↑昼飯の角度を取ると、かえって車体上部の擬似装甲厚は減少してしまう。
車体側面上部の空間装甲に覆われた部分は跳弾を誘いやすい。
↑いわゆる逆豚。車体背面を建物などで隠す必要がある。履帯裏はAP換算で230mm程度となる。
装甲モデルはtanks.ggより- 砲塔
砲塔装甲が頼りなかったISから大きな進化を見せた。類を見ない砲塔の硬さは本車両の長所である。初期砲塔から高い防御力を誇る。- 初期砲塔
概ね200mm~230mm程度の実装甲厚になる。
防盾周りの傾斜がきつい部分や装甲が二重になっている部分は300mmを超えるがあまり広くはない。
改良砲塔の大きな弱点である額の天板は、初期砲塔では50mmと傾斜80°になっている。*2
キューポラに見える盛り上がり部分も200mm前後の装甲厚があり弱点とならない。
改良砲塔より弱点部が限定される為、格下車両に対しては車体の特徴と合わせて正面からは殆ど隙のない車両となる。
当たり前だが、砲塔装甲そのものを貫通してくるような格上車両にはとても対抗できないので、対峙する相手に合わせて回避と防御を適切に選択していこう。
なお、砲身接合部と砲基部横の垂直部分が175mmとなっており、そこだけが唯一の弱点と言える。*3 - 改良砲塔
基本的に250mm以上の装甲厚を有し、防盾周りは400mm超の堅牢さを誇る。
非常に高い防御力を持つが、防盾の上の天板がたった20mmしかなく、車高の高い車両であれば正面から容易に狙える弱点となっている。
また、非常に当たり判定が小さいものの、キューポラも90mmほどの弱点となっている。
細かい回避運動で弱点の被弾確率を落としていけば、ハルダウンや豚飯時に充分な堅さを発揮してくれるだろう。
広い額の弱点により、たとえ低弾道の自走砲の攻撃でも砲塔装甲では受けづらくなるので、自走砲の砲撃可能範囲内では細心の注意を払いたい。
また初期砲塔に比べ改良砲塔は肥大化に伴い投影面積が増え、重量の増加に伴い旋回速度が僅かに低下する。
車体の弱点を隠しても砲塔正面を簡単に抜かれるISとは違い、本車の非常に硬い砲塔正面は逆豚やハルダウンとの相性が良い。
- 初期砲塔
- 車体
- 正面
本車両の車体正面は非常に特徴的な三角形の形をしており、楔形装甲と呼ばれている。楔型装甲は真正面へ正対した状態が最も安定した防御力を発揮する。
正面を向けた状態から僅かに車体を傾けると左右の装甲バランスが上下する。
その特性上、昼飯の角度を取ると逆に防御力が減少する(前面傾斜が相殺され、緩くなった面を狙われてしまう)。
どのみち正面を向けていても貫通される相手には、狙われる面を傾ける&前後運動でズラす事で多少の紛れ跳弾を誘発できる。
安定度が低い上に薄くなる面の方が広くなるので、基本的には足掻きに近い。一方、豚飯しつつ砲撃をしようとしても、砲の位置の関係から遮蔽物から出ている間、前面楔型のサイドの傾斜部を完全に隠し切る事が出来ない。
一旦前面を完全に隠して敵の砲撃を一度側面で受けてからリロード時間に反撃する、あるいは撃って遮蔽物に即座に隠れて前面部の投影面積及び投影時間を減らす等の細かい前後運動を行い、回避重視の豚飯を活用していこう。「逆豚」*4であれば豚飯しながらの砲撃も可能である。
ただし、車体後方に砲を向けると俯角が-1°に制限されてしまう。
相手の砲撃を弾いたものの車体下部の弱点を狙えないという状況にもなりやすく、味方の邪魔にもなるので周囲の状況をよく確認して使っていこう。
正面を向ける限り、概ね200mm以上の弱点の無い均一な装甲を持ち、格下車両に対してはほぼ鉄壁と言える。
真正面を向けた時の実装甲厚は、前面上部の中央からサイドの肩口にかけて200~230mm、予備履帯部分が230mm、車体下部も205mm相当で上部と大差ない。
なお、中央上部の操縦手用ペリスコープのみ装甲厚が60mmと薄くなっているが、傾斜がきつく、APなどは跳弾されてしまうため、榴弾砲でもなければわざわざ狙う必要性は薄い。 - 側面
側面は90mm厚だが、露出している面は殆ど空間装甲で覆われている。
上部の空間装甲の表面は35°の傾斜、その裏にある車体装甲は表面と逆向きに45°の傾斜がついており、全て合わせて側面は実装甲厚200mm以上という異常な厚みになっている。
履帯部分は履帯20mm+傾斜のない車体90mmなので履帯上から車体貫通を狙った方がダメージを与え易い。
本車の側面はHEATやHEに強く、豚飯逆豚である程度の角度を取ればTier10駆逐戦車のHEAT弾をも弾いていける防御力を発揮する。
車体の全長が増え投影面積は大きくなってしまったが、砲塔位置がかなり前寄りな為、飛び出し撃ちや逆豚を活かし易いメリットもある。 - 天板
砲塔と同様、車体天板はわずか20mmしかない。
標準化の関係で75mm程度の小口径APでも角度に関係なく貫通してしまう上、榴弾にも弱い。
正面向きであれば気にならないが、低車高が災いし撃ち下ろしになりやすいことから、逆豚時やインファイト時には弱点として露呈してしまうため注意。
- 正面
- 砲塔
- 機動性
最高速度38km/h、出力重量比14とISシリーズらしく機動性は良好。
重戦車でありながら遅めの中戦車程度の機動性を発揮できる。
改良エンジンは重量も軽くなるなど全てにおいて向上しており、搭載しないメリットは全く無い。
ISの最終エンジンをそのまま引き継げるので前身で研究が済んでいれば問題ない。
- その他
視界は初期砲塔で330m、改良砲塔で350mとソ連重戦車らしい近眼。
一方で重戦車としては静止時隠蔽が高い特徴もそのままである。しかし、中戦車内で隠蔽の低いPanther IIやPanther 8,8と比べても劣っており、所詮は重戦車の域を出ない。
また、前身のISまで地味に低めだった無線の通信範囲も700m以上に拡張されている。
- 総論
走攻守をバランスよく備えた、突破型重戦車の元祖的な車輌である。
かつては強戦車、人気車輌としてよく名が挙がっていたが、現在はスペックのインフレでTier8の基準そのものが上がってしまったことや、似たようなコンセプトの車輌が大量に追加実装されたことで、性能面での埋没感が否めなくなっている。
特に砲精度、視界、天板装甲などの弱点が突かれやすい。
特徴的な車体正面装甲も、同格車輌の貫通力の強化が繰り返された現環境では、普通に貫通されることが多くなってしまっている。
とはいえ優秀な単発火力や機動性はそのままであり、格下は正面装甲で圧倒し、格上には足を使って側面を突くことが可能だ。全盛期のような優位性はなくなったものの、忠実な運用を行えば十分な戦果を挙げることは可能である。
史実
IS-3(ロシア語:ИС-3;ウクライナ語:ЙС-3;ポーランド語:JS-3)とは、第二次世界大戦末期において、ソビエト連邦が開発した重戦車である。
日本語文献においてもポーランド語やウクライナ語、ドイツ語や英語の表記に従ってJS-3と書かれることも少なくない。「IS/JS」とはヨシフ・スターリンのイニシャルであり、そのためスターリン3型重戦車とも呼ばれる。
IS-2戦車が量産に入っていたころ、ニコライ・ドゥホフの設計チームにより新型重戦車の試作型・キーロヴェッツ1が計画され、1944年10月に完成した。正式採用されたこの戦車はIS-3と名づけられ、翌年からチェリヤビンスク工場で量産に入った。
大戦中のソ連戦車は傾斜装甲を多用していたが本車はそれをより徹底し、車高と砲塔の扁平さは当時としては極めて先鋭的であった。これはIS-2の前面装甲部分の欠点を解消した設計ではあるが、初期においては溶接の不良で振動により装甲が剥離するというトラブルが発生した。IS-3は重装甲と122mm砲を持つ重戦車であるにもかかわらず、45tとパンター戦車並みの重量しかなく、全長以外はそれ以下のサイズに抑えられていたが、これは内部容積を犠牲にした結果であり、主砲の発射速度などに悪い影響を与えた。
ベルリンにおける戦勝パレードで第2親衛戦車軍所属の52輌が披露された時、その先鋭的なシルエットと巨大な砲に他の連合軍首脳は度肝を抜かれ、これに対抗するためアメリカはM103、イギリスはコンカラーといった重戦車を開発することとなるが、時代の変化で重戦車というカテゴリーの有効性が失われていき、全て退役していった。
本車は1951年までに2,311輌(約1,800輌という説もあり)が生産され、後に拡大発展型のIS-8改めT-10を生み、IS-3自体も1960年から雑具箱を兼ねる車体側面装甲の変更やエンジンをV-55に換装する等の改修を加え、IS-3Mとなった。
そして時を経て2014年。クリミア独立から始まったウクライナにおける内戦において、博物館に展示されていた本車が親露派勢力に強奪され、同じく博物館展示されていたT-54などと肩を並べてウクライナ政府軍と交戦した。そして博物館に無事戻ってきた。どういうことなの……
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※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。