Object 416

Last-modified: 2024-04-05 (金) 20:07:37

Tier8 ソ連 中戦車 / 略称:Obj. 416 / 読み方:オブイェークト・チトゥィリスタ・シィスナーッツァッチ

Obj._416_0-min.PNG
↑ Object 416 mod. 1952 + 100 mm D10T
初期状態。Object 416の初期試作型の史実装備。
極端に車高が低く、強烈な印象を与える。隠蔽性は全車両中トップクラス。
ちなみにLTGと同じく操縦手席を砲塔右前方*1に配しており、これが驚異的な低車高化を実現している。

 

Obj._416_1-min.PNG
↑ Object 416 mod. 1953 + 100 mm M-63
最終状態。Object 416の後期試作型の史実装備。
改良砲塔の方がお椀に近い形状であり、逆さにしたフライパンっぽい形をしている。

v0.9.20以前

obj416.1.jpg

obj416.3.jpg

 

obj416hikaku2.jpgobj416hikaku.jpg

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値1,100⇒1,200
車体装甲厚(mm)75/45/45
最高速度(前/後)(km/h)50/20
重量(初期/最終)(t)24.33/24
実用出力重量比(hp/t)16.67
本体価格(Cr)2,500,000
修理費(Cr)
超信地旋回
ロール狙撃型中戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
100 mm D10T6.9
⇒7.5
AP
APCR
HE
175
235
50
250
250
330
1,724
⇒1,875
0.392.3895
1,119
895
35252
4,400
252
2,257-3°/+15°
100 mm M-636.9
⇒7.5
AP
HEAT
HE
201
330
50
320
320
420
2,207
⇒2,400
0.372.3895
895
895
351,230
4,800
1,170
2,000
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
Object 416 mod. 1952110/60/45403707,000
Object 416 mod. 1953110/75/45403807,000
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
DG400121,100
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
Object 416 mod. 195224.35507,000
Object 416 mod. 195327.00527,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
9RM525100
R-11373080
10RT-2676030
 

乗員

1Commander(Radio Operator)2Gunner3Driver4Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class2装填棒Class2砲垂直安定装置Class1改良型旋回機構Class1改良型照準器Class1追加グローサーClass1
改良型無線機車長用視覚システム改良型モジュール構造Class1改良型装甲材Class2内張り装甲Medium
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時23.88%⇒24.19%4.79%
移動時14.36%⇒14.55%2.88%
 

派生車両

派生元A-44(MT/104,600)
派生先Object 430 Version II(MT/150,500)
 

射界

射界左75°/右75°
 

開発ツリー

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100 mm D10T
(初期/78,180)
100 mm M-63
(54,000/210,000)
Object 430 Version II
(150,500/3,450,000)
Object 416 mod. 1952
(初期/21,000)
Object 416 mod. 1953
(15,500/35,000)
9RM
(初期/24,240)
R-113
(8,700/52,200)
10RT-26
(9,200/56,500)
DG
(初期/45,000)
Object 416 mod. 1952
(初期/16,000)
Object 416 mod. 1953
(13,800/31,700)
 

車両に関する変更履歴

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v0.9.20.1HDモデル化
v0.9.22派生先車輌からT-54を削除

解説

  • 概要
    v0.8.8で追加されたTier8のソ連中戦車
    戦後、砲塔内に全搭乗員を収める目的でハリコフ工場が開発した試作対戦車自走砲である。
     
  • 火力
    俯角は-3°と非常に悪く、少しの起伏であっても影響を受けやすい。
    また中戦車でありながら左右75°ずつの射界制限があり、接近戦が苦手という欠点がある。
    • 100 mm D10T
      Object 416 mod. 1952の史実砲。
      T-44ISKV-3と互換性があるが、Tier8中戦車としては全く頼りにならない性能なので早急に換装しよう。
       
    • 100 mm M-63
      Object 416 mod. 1953の史実砲。
      初期砲より軽く、履帯の開発なしに搭載出来る。初期砲塔でも搭載できるが、発射速度がやや劣化する。
      単発火力320はTier8中戦車として高い部類であり、加えて良好な発射速度も兼ね備えている。その為、DPMはTier8中戦車としては破格の2,400を誇る。
      通常弾のAPは貫通力201mmとまずまずだが、課金弾のHEATは貫通力330mmとべらぼうに高く、格上相手でも貫通力に困る事は少ないだろう。
      精度は同格100~105mm砲としては良好、照準時間・照準拡散も良好なので扱いやすい。
      癖は非常に強いが、使いこなせればTier8中戦車随一の高性能砲と言えるだろう。
      ちなみに、この単発火力320と金弾HEAT貫通力330は先の車両から全く伸びない。
      またAP以外は次以降の車両でも同じ砲弾を使い回す。
       
  • 装甲
    低い車高ゆえに投影面積は小さくなっており、遠距離なら敵の砲弾が外れる可能性もある。
    ただし装甲自体は脆弱であり、耐久値も1,200と一部Tier7中戦車にすら劣っている。
    • 砲塔
      防楯付近および外縁部の傾斜がきつい部分は200~300mm超の防御力を発揮する。
      しかし、防楯の両脇が広範囲に渡って120~180mmとかなり薄く、あくまで弾ければラッキー程度と言ったところである。
       
    • 車体
      正面上部は75mm+傾斜55°前後=110mm、下部が60mm+傾斜58°前後=100mmとなっている。
      前身のA-44から減少しており、このTier帯ではほぼ無いに等しい。
      後部砲塔ゆえに車体正面にエンジンがある為、損傷と火災が発生しやすい点には注意が必要だ。
      また車体天板は20mmしかなく、こちらもほぼ確実に貫通されるほか、自走砲からも大ダメージを受ける危険がある。
       
      側面は45mmと豚飯もぎりぎり可能なレベルだが、上述の通り砲塔正面が薄いのでそちらを撃たれてしまう。豚飯の利点は正面のエンジンを隠しやすい事、HEATの履帯吸収を狙える事であり、相手の主砲性能によっては緊急時にやってみる価値はあるだろう。
       
  • 機動性
    最高速度は50km/hと平均的。
    一方でエンジンの馬力が400hpとかなり低く、A-44から多少改善されたが加速力はやや遅い。
    なお、ソ連中戦車でありながら超信地旋回が可能という地味な長所もある。
    ちなみに、本車に搭載できるエンジンは1種類のみなので機動性は初期状態でも最終状態とあまり変わらない。
     
  • その他
    • 視界・隠蔽
      視認範囲は380mとやや物足りない。
      一方で隠蔽性能は極めて高く、この車両の特筆すべき長所である。
      静止時の隠蔽率はこのゲーム中のほぼ全ての軽戦車よりも高く、置き偵察であれば軽戦車の代行も十分務められるだろう。搭乗員スキルのカモフラージュがあると、活躍の可能性を更に広げてくれる。
      また、本車は中戦車ではあるものの隠蔽性については駆逐戦車と一部同じ扱いとなっており、移動時は静止時の6割に低下、迷彩塗装は+4%となる。*2
       
    • 運用方法
      詳細

      ここでは最終砲を積んだものとして話を進める。
      この車両は隠蔽率が非常に高いが、装甲はマッチングする車両からしてみれば紙同然なので戦闘開始直後は駆逐戦車のように後方から狙撃をしよう。
      課金弾を使えば330mmの貫通を発揮できるため、重装甲な敵にもしっかり対応できる。
      戦闘中盤からは持ち前の機動性と砲性能、車高の低さ、隠蔽率が光る。
      ここからようやくMTらしい動きが出来る。
      車高の低さを生かして敵に横付けをすればほとんどの敵戦車はこちらを撃てない。うまくいけば一方的に撃破できるだろう。
      移動中も高い隠蔽率のお陰で見つからずに奇襲することもできる。
      注意点としては、敵に履帯を切られて背後に回られると、こちらは砲塔が後方へ旋回できないために反撃ができず、なにもできないまま撃破されてしまう可能性が高い。
      また車重も軽いので、速度の出し過ぎでの衝突や敵戦車のラムアタックは避けるべきだ。

       
  • 総論
    高性能の主砲と高隠蔽を誇る、駆逐戦車に近い特性を持つ中戦車である。
    装甲の薄さに加え、中戦車でありながら限定旋回砲塔という明確な欠点があるものの、主砲と隠蔽が同格内でも極めて優秀な性能となっている。
    戦況の変化に合わせて柔軟に動く事が重要であり、偵察から火力支援まで様々な仕事をこなしていきたい。
    課金弾を多用しがち&修理費が高いので収支が悪いなどの地味な欠点もあるが、Tier8中戦車の中でも個性と強さを兼ね備えた面白い戦車と言えるだろう。
     

史実

詳細

object-416-3.jpg

 

Object 416 はソ連の対戦車自走砲である。
限定的重量に可能な限りの火力と装甲を与える方針のもと、75番工場の建設局で、1949年秋より開発が始まり、設計案は、1950年3月までに提出された。
主砲には当時の主力戦車T-54と同じ100mm対戦車砲D-10を採用。
車体高を抑えるために採用された水平対向12気筒エンジンを含むパワーパックは車体前部に設置された。
4名の乗員は全て砲塔内に収められ、特に操縦手は砲塔中心に位置し、特殊な機構により砲塔旋回と関係なく常に前方を向いていた。
また砲塔内に搭乗員を収める事により車体及び砲塔の高さを低くする事に成功したものの、低い天井は装填手の作業を困難なものとしてしまった。
この砲塔の問題により、試作車は1952年4月まで準備できなかった。
1953年の夏には改良が行われ試作車も完成したが、砲塔などの斬新な機構がかえって作動や信頼性の低下をもたらし開発中止となってしまった。

 

実車解説動画(英語)
「Inside the Chieftain's Hatch. Object 416」

情報提供

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マスター(M)バッジ報告専用スレができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、アーカイブスペック解説に表記されています。

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※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。


*1 ただし、初期砲塔は左前方にある模様
*2 拡張パーツ(迷彩ネット・消音排気システム)の効果は通常の中戦車と同様