Tier 9 イギリス 駆逐戦車 /日本語表記:トータス
↑ 120 mm AT Gun L1A1
前身のAT 15を堅牢に強化した見た目が印象的。だが弱点の機銃塔も大型化してしまっている。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 2,000 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 273/152/102 |
最高速度(前/後)(km/h) | 20/10 |
重量(初期/最終)(t) | 77/76.88 |
実用出力重量比(hp/t) | 10.54 |
主砲旋回速度(°/s) | 26 |
視界範囲(m) | 390 |
本体価格(Cr) | 3,500,000 |
修理費(Cr) | 18,000前後 |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 攻撃的駆逐戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
OQF 32-pdr AT Gun | 10.71 | AP APCR HE | 220 252 47 | 280 280 370 | 3,000 | 0.33 | 1.7 | 878 1,098 878 | 60 | 630 4,400 250 | 2,972 | -10°/+20° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OQF 20-pdr AT Gun Type B Barrel | 13.95 | AP APCR HE | 226 258 42 | 230 230 280 | 3,209 | 0.3 | 1.5 | 1,020 1,275 1,020 | 70 | 680 4,400 170 | 1,282 | |
120 mm AT Gun L1A1 | 8.45 | AP APCR HE | 259 326 120 | 400 400 515 | 3,380 | 0.31 | 1.7 | 1,067 1,334 1,067 | 50 | 1,060 4,400 1,200 | 2,850 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Rolls-Royce Meteor Mk. V | 650 | 20 | 744 |
---|---|---|---|
Rolls-Royce Meteor M120 | 810 | 20 | 744 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Tortoise | 77 | 20 | 20,000 |
---|---|---|---|
Tortoise Mk. 2 | 81 | 22 | 20,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
WS No. 19 Mk. III | 550 | 40 |
---|---|---|
WS No. 22 | 700 | 40 |
SR C42 | 750 | 40 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader | 6 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class1 | Class1 | × | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Superheavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 8.72% | 1.66% |
移動時 | 5.24% | 1% |
射界
射界 | 左20°/右20° |
---|
派生車両
派生元 | AT 15(TD/161,000) |
---|---|
派生先 | FV217 Badger(TD/235,000) |
開発ツリー
OQF 32-pdr AT Gun (初期/105,000) | ━ | OQF 20-pdr AT Gun Type B Barrel (45,000/180,000) | ━ | 120 mm AT Gun L1A1 (60,000/320,000) | ━ | FV217 Badger (235,000/6,100,000) |
WS No. 19 Mk. III (初期/22,000) | ━ | WS No. 22 (4,500/25,000) | ━ | SR C42 (9,000/54,000) | ||
Rolls-Royce Meteor Mk. V (初期/44,000) | ━ | Rolls-Royce Meteor M120 (27,000/92,000) | ||||
Tortoise (初期/32,324) | ━ | Tortoise Mk. 2 (21,300/63,000) |
車両に関する変更履歴
v0.8.4 | 新規実装 |
v0.9.0 | HDモデル化 |
v0.9.15.1 | HDモデルに変更を適用 |
v0.9.21 | OQF 32-pdr AT Gunの装填時間を5秒から5.6秒に変更 OQF 32-pdr AT Gunの通常弾の貫通力を214mmから220mmに変更 OQF 32-pdr AT Gunの課金弾の貫通力を246mmから252mmに変更 OQF 32-pdr ATのダメージを250から280に変更 OQF 32-pdr AT Gunの榴弾のダメージを330から370に変更 装甲を強化(正面装甲を228.6mmから273.1mmに変更) 派生先車輌をFV215b (183)からFV217 Badgerに変更 |
解説
- 概要
v0.8.4で追加されたTier9のイギリス駆逐戦車。
ジークフリート線などの防御陣地突破を目的とした重駆逐戦車である。
Tortoise(トータス)は「陸亀」を意味する単語であり、厚い装甲に覆われた鈍足戦車という意味では正に亀そのものである。
- 火力
砲の射界は左右20°ずつとかなり広く、昼飯の角度を取りながら飛び出し撃ちが可能、といった柔軟性も本車両の明確な強みである。
俯仰角はそれぞれ-10°/+20°と地形適性も優秀であり、AT 2以来の短所であった仰角の狭さが改善されたのは大きい。- OQF 32-pdr AT Gun
Tortoiseの史実砲。
v0.9.21にて強化されたとはいえ、相変わらず20ポンド砲に同じく貫通力が不足する。Tier9駆逐戦車の主砲としては非常に頼りない。 - OQF 20-pdr AT Gun Type B Barrel
AT 15から引き継いだ20ポンド砲。
前身から発射速度・照準時間が強化されているが、単発火力の低さはもちろん、課金弾のAPCRを使用しても貫通力258mm止まりなのが厳しい。 - 120 mm AT Gun L1A1
単発火力以外の全てが優秀な最終砲。
FV4004 Conwayと互換性があり、その前身のCharioteerでConwayを開発しておけばそのままこちらでも使えるようになるため、必要経験値も浮いて一石二鳥である。
大口径砲でありながら優秀な精度・発射速度・照準時間を兼ね備えている。
単発火力400は同格駆逐戦車に劣るものの、通常弾のAPは貫通力259mm、課金弾のAPCRは貫通力326mmと十分な性能だ。
特筆すべきはDPMであり、その数値は全車両中2番目の3,380を誇る*1。
仮に装填棒と食料を積んでいた場合は6秒足らずで次弾を発射することができるため、相対した時は装填時間を計算しないと大きな打撃を受ける。
- OQF 32-pdr AT Gun
- 装甲
v0.9.21にて全体的に強化された。戦闘室はくまなく分厚い装甲で固められており、正面垂直部は273.1mmもの装甲厚を有する。また、耐久値も2,000とTier9としては高い。
弱点の機銃塔がある右半身を障害物で隠し、ハルダウン・昼飯を決められればベストな防御体勢だ。- 正面
正面垂直部分は前述のとおり273.1mm厚を誇り、向かって右側の機銃部分も同じ装甲厚なので弱点ではない。傾斜部もおおむね270mm以上の防御力を持つ。
同格に対しても十分な防御力を発揮するだろう。
防盾のど真ん中の弱点もv0.9.21にて改善され、裏装甲を足すと300mm超の装甲厚となる。
弱点は上に乗った機銃塔中央部である。v0.9.21にて範囲が狭まったとはいえ垂直171.5mmしかなく、分かりやすい弱点となっている。
天板もアップデートにより57.2mmにまで増厚されたので3倍ルールで抜かれる危険性は減った。車体前部を持ち上げ、撃ち上げられるようにすると天板を隠すことが出来る。 - 側面
戦闘室側面は152.4~172.4mm。
履帯裏とエンジンルーム側面は101.6mm。
35mmの履帯・50.8mmのサイドカバーを加味すればかなり優秀な防御力を有している。
- 正面
- 機動性
旋回速度と加速力はまだしも、相変わらず最高速度が20km/h止まりと極めて鈍足である。
既存のATシリーズ同様、快速車両に捕捉されれば一方的に撃破されてしまう。
NDK阻止用に大きめの障害物を確保したり、味方との連携を意識しよう。
- その他
乗員構成は5役が揃っており、このTier帯では兼任が多い無線手が専任、装填手が2人(直感重複も可)なので、スキル面に恵まれている。
- 総論
AT 15同様、伏撃・防衛を基本とする駆逐戦車のセオリーに囚われず、攻撃的な戦闘スタイルも取れる重駆逐戦車である。
鈍足ゆえに戦場には出遅れがちだが、圧倒的な手数と多少の攻撃ではビクともしない装甲と体力を活かせば、膠着した戦線を切り崩せるだけの戦闘力がある。
しかし劣悪な機動性から、主戦場へ行くまでに時間がかかり、状況の変化をいち早く察知して行動は先駆ける必要がある。
序盤は自慢の精度と装甲を生かした中・遠距離戦に徹した方が良いだろう。
敵の数が減ってきたら高い耐久力とDPMを存分に生かす近距離戦に切り替えよう。
孤立しないよう常に注意を払いつつ、味方を率いて大胆に戦線を突破すれば、自ずと高い戦果が付いて来るはずだ。
史実
第2次世界大戦の中期、北アフリカ戦線でドイツ・イタリア率いる枢軸軍を撃破した連合軍ではヨーロッパ大陸での本格的な反攻作戦の計画が立てられるようになった。
この計画では、フランス西部へと上陸、ドイツに向けて進撃するというものでこれまでの戦訓からドイツ軍の激しい抵抗が予測され、更にドイツ国境にはジークフリート線という要塞地帯が設けられていた。
このため、ドイツ軍の砲火に曝されながらもその抵抗を排除する重装甲、重武装の突破戦車の必要性が唱えられ、1943年4月頃より開発が進められる。
この戦車は重装甲と防御性を高めるために砲塔を持たない突撃砲タイプとなり、開発番号A39、本車の名称トータスとして具体化して行った。
トータスは1944年の初めに設計が完了、戦力化を急ぐために試作車を経ないで生産する方法が採られた。
このトータスは、車体上部を鋳造式に一体成型するという方式が採られ、その前面装甲は228mm、側面でも152mm厚の装甲を擁しておりドイツ軍のヤークトティーガー重駆逐戦車(前面装甲250mm)に匹敵する重装甲を誇っていた。
主砲には、3.7インチ高射砲を改造した32ポンド砲(口径94mm)を搭載、その長砲身砲はドイツ軍のⅤ号戦車パンター(車体前面装甲80mm傾斜55°)Ⅵ号戦車ティーガー(車体前面装甲100mm)の前面装甲を1000mの距離から貫通する能力を持っており、当時のイギリス軍では最強の火砲であった。
そして、同軸機銃、前方機銃の他に戦闘室上部には銃塔式に2丁の機銃が装備されており、この機銃は対空機銃としての役割も持っていた。
(ただし、密閉型の銃塔では不可能に近い)
ただ、このように重装甲・重武装の車輌は重量が重くなるのが欠点で、トータスもその重量は79tにもなり最高速度は19km/hと機動性に乏しく、戦場へと輸送するトレーラーも巨大なものとなってしまった。
このトータスは戦争終結後の1945年8月に最初の車輌が完成。本来は25両が作られる予定だったが、戦争の終結により6両へと減らされた。
完成した車輌は、各種の試験が繰り返されたものの、機動力が重視される近代戦では活躍の場面が限られ、その後の1950年6月25日 - 1953年7月27日まで勃発した朝鮮戦争には参加することはなく結局実戦に投入されることはなかったのである。
現在は6両作られたトータスのうちの1両が残存。
イギリスのボービントン戦車博物館でレストアされ、今も稼動状態で保管されている。
引用元
http://www.ms-plus.com/55057
実車解説動画
「Inside the Tanks - The_Challenger presents "The Tortoise" - World of Tanks」
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