Pyotr Bagration

Last-modified: 2024-04-13 (土) 18:37:14

ピョートル・バグラチオン (65型巡洋艦)

Pyotr Bagration.jpg
その他画像

第3砲塔周辺。それより艦首側には45mm連装対空機関砲が所狭しと並んでいる。
そこにもう一つ砲塔置けるだろ

3mitsu AA.jpg

 
同じ「65型巡洋艦」の設計案であるDmitri Donskoi(A船体)との比較。

Project65 A.jpg

船体規模に大きな差はない。
ドンスコイのモデルがWGによる複数設計案のキメラということを踏まえると、バグラチオンの方がより現実的な姿とも言える。

Project65 B.jpg
迷彩

カラースキーム変更後の無期限迷彩

Project65 C.jpg
実装予告時
P.Bagration.jpg

性能諸元

・基本性能

Tier8種別プレミアム艦艇
艦種巡洋艦派生元-
国家ソ連派生先-
生存性継戦能力42,000
装甲13-210mm
・防郭 0-1mm
・艦首・艦尾 0-1mm
・砲郭 0-1mm
・装甲甲板 0-1mm
対水雷防御ダメージ低減16%
機動性機関出力 132,000馬力[hp]
最大速力 34.5ノット[kt]
旋回半径890m
転舵所要時間10.5秒


隠蔽性 通常副砲主砲火災煙幕
海面発見距離14km--0.0km7.8km
航空発見距離8.2km-0.0km0.0km-


射撃管制装置船体モジュール主砲射程最大散布界
-GFCS Ⅷ mod.118.5km161m


主砲船体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回弾種
-180mm/573基×3門HE弾 2500(13%)
AP弾 4550
11.0秒30.0秒HE HE-32
AP AP-32


副砲船体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
-100mm/708基×2門HE弾 1400(6%)4.0秒5.0km


魚雷船体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ(浸水)装填射程雷速発見
-533mm 53-36 mod.22基×5門(5門)14400(240%)131秒8.0km55kt1.1km


対空砲船体距離口径基数×門数爆発数秒間ダメージ命中精度有効ゾーン
爆発半径内継続的
-25mm 4M-1204基×4門-7085.0%0.1-3.1km
45mm CM-168基×2門--15890.0%0.1-3.5km
100mm/70 SM-5-1s8基×2門8140018990.0%0.1-5.8km


・アップグレード

スロット1スロット2スロット3スロット4スロット5スロット6
搭載可能アップグレード
1MainWeapon1.png主砲兵装改良1主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%
主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%
主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%
SecondaryWeapon1.png副兵装改良1副砲の抗堪性 +100%
対空砲座の抗堪性 +100%
PowderMagazine1.png弾薬庫改良1自艦の弾薬庫誘爆率 -70%
応急工作班改良1.png応急工作班改良1応急工作班の有効時間 +40%
2DamageControl1.pngダメージコントロールシステム改良1浸水発生率 -3%
火災発生率 -5%
EngineRoomProtection.png機関室防御主機損傷確率 -20%
主機修理時間 -20%
操舵装置損傷確率 -20%
操舵装置修理時間 -20%
水中聴音改良1.png水中聴音改良1水中聴音の有効時間 +20%
DefensiveAAFire1.png対空防御砲火改良1対空防御砲火の有効時間 +20%
消耗品「対空防御砲火」の準備時間 -10%
3MainGun2.png主砲改良2主砲装填時間 主砲旋回速度 +15%
SecondaryGun2.png副砲改良1副砲最大射程 +20%
副砲弾の最大散布界 -20%
AAGunsModification1.png対空砲改良1優先対空セクターの準備時間 -20%
Guidance1.png射撃システム改良1主砲弾の最大散布界 -7%
魚雷発射管旋回速度 +20%
副砲最大射程 +5%
副砲弾の最大散布界 -5%
TorpedTubesModification1.png魚雷発射管改良1魚雷発射管の旋回速度 +20%
魚雷発射管に甚大な損傷を受ける可能性 -40%
艦載魚雷の雷速(他の補正を考慮しない値) +5%
4DamageControl2.pngダメージコントロールシステム改良2浸水復旧時間 -15%
消火時間 -15%
Engine2.png推力改良2最大出力への到達時間 -50%
艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上
SteeringGear2.png操舵装置改良2転舵所要時間 -20%
5TorpedLookoutSystem.png魚雷発見システム魚雷の強制捕捉範囲を 1.8km という固定値に向上
ConcealmentMeasures_1.png隠蔽システム改良1発見距離 -10%
SteeringGear3.png操舵装置改良3転舵所要時間 -40%
操舵装置修理時間 -80%
ShipConsumablesModification1.png艦艇消耗品改良1艦艇の消耗品の動作時間 +10%

・消耗品

搭載可能消耗品
スロット消耗品使用
回数
準備
時間
有効
時間
効果
R応急工作班II.png605
(7)
火災・浸水・損傷したモジュールの修復
T水中聴音II.png3120100
(120)
魚雷、敵艦の強制捕捉範囲を向上させる
魚雷強制捕捉距離:3.0 [km]
敵艦強制捕捉距離:4.00 [km]
対空防御砲火II.png380
(72)
40
(48)
対空兵装の秒間ダメージ:+50 [%]
中・長距離対空兵装の砲弾の爆発半径内に対するダメージ:+300 [%]
Y修理班II.png38028自艦のHPを回復する
回復量: 最大HPの 0.5 [%/秒]

注:括弧内は各レアアップグレード搭載時の値

ゲーム内説明

ピョートル・バグラチオンは、15,000 トン級の巡洋艦の設計案であり、二次大戦の終盤に新たな建艦計画に基づいてソ連海軍用として開発された 180 mm 砲を採用していました。特筆すべき点として、それまでの戦闘で得られた戦訓を反映し、対空兵装が強化されていました。

解説

ソ連Tier8プレミアム巡洋艦。
v0.9.4のソ連重巡ツリーの早期アクセス解禁に合わせて実装された。
重巡ツリーの同格Tallinnと比較的共通する点が多い。

  • 主砲
    ソ連巡洋艦に特徴的な180mm砲を3x3門搭載している。
    門数で劣る以外はDmitri Donskoiの180mm砲の上位互換の性能を有しており、極めて高弾速・低弾道・長射程。
    射角はあまり良くない部類であり、防御姿勢とは両立しない。2番主砲の後方射角が悪く、引き撃ちは不得手である。
     
    AP弾の優れた貫通力や跳弾優遇などの特性は重巡ツリーのTallinnとほぼ共通*1である。詳細は当該ページを参照。
    Tallinnとの関係性は、主砲が1基減った代わりに巡洋艦散布界であり精度が良いという形になる。
    またHE弾はTallinnのよりは発火率が高くDmitri Donskoiと同等である点も嬉しい。
    とはいえ他の180mm砲同様DPMが貧弱なため、IFHEを取るメリットがあるかは考えものである(Tallinnよりはある)。
    また、射程18.5kmは一部同格戦艦すら上回る数値で同格最長。戦艦とrushをかけたいときに突出することなく十分な火力を投射できるため、Push時には大きなアドバンテージとなる。
     
  • 魚雷
    ソ連艦お馴染みの魚雷のうち射程8kmの方を搭載。
    片舷5門でありお守り以上の射程と火力がある。
     
  • 対空
    Cheshireと並んでTier8随一のバケモノ対空を誇る。しかも選択式ながら対空防御砲火付き。
    長距離対空砲がとにかく爆発数が多く高ダメージで、Tier10重巡さえ羨む性能がある。
    射程が5.8kmと普通の長さで、中距離対空砲で捉えてからの伸びは並という条件付きの強さではあるものの、Tier10艦載機以外は相手にならないだろう。
     
  • 抗堪性
    HPは42000とTier8の中ではPrinz EugenやTallinnにHPで劣るが、それらHipper級と同じ40mmの艦首装甲帯を持つ。
    更にそれは厚い152mmの舷側の装甲帯につながっており、ぐるりとほぼ船体を一周している
    バイタルは喫水線上に出ているものの、ほぼ長方形で側面40mm天面75mmと比較的堅固である。
    本艦は一応軽巡ということになっており、側面上部は25mm、中央甲板は27mmである。MoskvaStalingradのように甲板を活かして耐えるような動きは出来ない。
    本艦の大きな特徴としてTier8ながら消耗品に回復班がある。総合的にもかなり抗堪性は高いとみていいだろう。
装甲レイアウト
P.bagrationLayout.png
P.bagrationLayout02.png

 

  • 機動性
    鈍重な方だが、Tallinnよりは全ての数値が良い。
    同格重巡と比べると、ソ連艦の宿命ながら旋回半径の長さが問題。
     
  • 隠蔽性
    特化で11km。Tallinnよりやや良いが、同様にそこまで悪くはないという程度の数値である。
  • 消耗品
    前述のように修理班を持っているものの、高ティアソ巡としては珍しく警戒レーダーを持っていない。貧弱なHE弾とも相まって駆逐艦に痛打を与えることは難しい。
     
  • 総評
    攻撃面では優秀なAP弾と貧弱なHEと言う特性を持つ巡洋艦である。HE弾は貫通力、ダメージ共に6インチクラスレベルであり、射撃レートを考慮すれば総合的に見て同格内で最も劣ると断言して良い。一方、AP弾については跳弾優遇と貫通力、弾速もあってT8でもトップクラスに入るポテンシャルを持っている。HEでごり押すと言う戦法は同格以上の相手には殆ど通用しないため、AP主体で戦った方が与ダメが伸び、結果的に勝利に繋がる。戦艦や大巡に近い性格を持っていると言えよう。
    一方、防御力についても優秀な坑堪性、強力な対空火力を兼ね備えているため、巡洋艦の中ではそこそこしぶといと言える。ただし、戦艦砲に対する耐性は並程度であるため回避行動は怠らないようにしよう。
     

史実

小ネタ

おそらくだが名前の由来はロシア帝国において猛将とよばれたバグラチオン将軍
1783年、ロシア軍に入り、軍曹としてカフカース・マスケット連隊に配属される。数年を経て、カフカースに派遣される。その後トルコとの戦争に従軍し、大尉まで昇進した。
1792年からキエフ騎馬猟兵連隊で勤務。1794年には前年のポーランド分割に伴いポーランドに赴任し、武勲をアレクサンドル・スヴォーロフ将軍に認められ、ソフィア騎兵連隊長となる。
1799年、少将に昇進しスヴォーロフが指揮するイタリアとスイスの戦線に同道、ブレシア攻略に成功した。ロシア帰国後の1800年に近衛猟兵大隊長となった。これは名誉職であり1805年からは別に大隊長がおかれている。1806年には同大隊は近衛猟兵連隊に拡大されたが彼の死まで名誉連隊長でありつづけた。

1805年のホラブルムの戦いでは、5倍の敵軍と戦い麾下の半数を失いながらも、ミハイル・クトゥーゾフ将軍の本営の退却を援護し敵軍を退けることに成功した。1805年12月2日のアウステルリッツの戦いで、バグラチオンはジョアシャン・ミュラとジャン・ランヌによって率いられたフランス軍左翼と対峙した。アウステルリッツの敗北後も、1807年2月のアイラウの戦い、同年6月のフリートラントの戦いなどに転戦し、勇猛果敢に戦闘を指揮した。

1808年のフィンランド戦争においては、第21歩兵師団を率い、凍結したフィンランド湾を横断する大胆な行軍により、バグラチオンはオーランド諸島を奪取した。そして1809年、彼は露土戦争において、モルダヴィア軍を率いてオスマン帝国と戦い歩兵大将に任命された。

1812年、バグラチオンは西部第2軍を指揮したが、モギリョフ(1812年7月23日)で敗北したため、バルクライ・ド・トーリ指揮下の主力部隊に編入される。
そしてボロジノの戦い(1812年9月7日)においては軍左翼を指揮したが、そこで彼は致命傷を負った。彼は9月12日、叔母の所領であるジーミ村で死亡する。

そして読書好き、トルストイ好きの方なら知っているかもしれないが、かれはトルストイの著書「戦争と平和」にて脇役として出てくる。
さらには彼の名を関した都市まである(バグラティオノフスク)

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • とりあえずの解説。 -- 2020-05-15 (金) 15:35:33
    • 総評追加してみました。あと、坑堪性能、対空性能について英重巡が考慮されていなかったので修正しました。 -- 2020-05-15 (金) 16:38:15
  • スペックを入力しました -- 2020-05-18 (月) 00:47:06
  • トップ画像やドンスコイとの比較等を更新 -- 2020-06-09 (火) 12:45:09
  • 消耗品等について追記 -- 2020-07-28 (火) 07:42:03
  • 小ネタを加筆 -- 2022-03-12 (土) 15:19:44

コメント欄

  • トップティア取れたときに限ればまさしくt8のペトロってぐらい耐えるんだけどなぁ。ボトムだと火力難、射角難、クソみたいな旋回半径がきつすぎる。 -- 2021-03-17 (水) 15:08:24
  • こいつのAPってタリンとどんぐらい違う?ペトロツリー進めてないからわからん -- 2021-03-25 (木) 18:51:29
  • コラボに輸出されるらしいが何のコラボだろ。AL? -- 2021-04-09 (金) 20:20:11
    • クライングフリーマンコラボだろw -- 2021-06-13 (日) 22:26:24
  • ゴミにもほどがある射角さえどうにかなればマジでいい船なんだけどな。全基の後方射角を前方射角と同じにするだけでも一気に買われるし使われるようになると思う。 -- 2021-06-11 (金) 23:52:34
  • 巡洋艦散布界になるとどれだけペトロを始めとしたソ連重巡がやばくなるか教えてくれる船だな。幸いにもこいつは射角のおかげで抑えられてる部分はあるけども…… -- 2022-01-03 (月) 00:03:30
  • こいつ弱すぎだろ。APの貫通力がT3戦艦並かよ。ペトロみたいにビスマルク並じゃなくてもええから15inch砲並の貫通力にしろよ。、 -- 2022-12-04 (日) 15:17:14
    • 18cmしかないんだから諦めろ。その辺の20cmクラスの貫徹力上回ってる分まだマシだよ。 -- 2022-12-04 (日) 15:27:09
  • 知名度低いからか空母が寄ってきてウマい、側面から対巡対戦してれば最低限の活躍はできると思う -- 2022-12-13 (火) 11:58:10
  • サンタコンテナから出たから恐る恐る乗ってみたら割と楽しくて巡洋艦にハマりかけてる...のだけど、ちゃんとした乗り方出来てるのか不安になる なんかセオリーとかあったりするんだろうか... -- 2022-12-19 (月) 01:50:48
  • こいつで転舵推力もいいかも。タリンよりもクソ舵軽くなるし、推力つけると加減速クソ早くなる感じがするなあ。回避盾でもいいかも回避盾なら愛宕とかでもよくね -- 2022-12-20 (火) 21:53:18
  • 軽巡AP弾からしか摂取出来ない栄養分を取る為にしばしば乗ってしまうなぁ。対空良くて射程長いからカジュアルに楽しめる。というか、軽巡...なんだよな?ちょっと口径が大きいけど。 -- 2023-02-01 (水) 22:11:41
  • 長距離対空の命中率9%は低すぎませんかね? -- 未所有者? 2023-06-04 (日) 08:27:53
    • ほんとだ。修正しておきました。 -- 2023-06-04 (日) 13:39:04
      • 修正ありがとうございます -- 2023-06-05 (月) 14:33:47
    • 対空砲の砲身ひん曲がってる?w -- 2023-06-04 (日) 13:56:05
      • これにはスターリンもニッコリ(この後責任者はシベリア送りにされた -- 2023-06-05 (月) 18:07:24
  • バグラチオンってタリンと比較すると、主砲の旋回も結構遅いんだな。タリンがけっこう自分に合ってるから、バグラチオン買ってみようかと思ったけど、うーーん。 -- 2023-10-04 (水) 23:20:18
    • 似たようで割と違う艦だよね、タリンと比べるとレーダー使うポジションに居る必要性が無い事と対空あるから多少飛び出てても問題ないので推力転舵ビルドで船体振り回してカバーしてる。 -- 2023-10-05 (木) 03:34:20
  • どうしてバグラチオンしないのよーッ! -- 2023-11-25 (土) 00:02:42
    • すごい・・・・・・バグラチオン・・・ -- 2024-01-06 (土) 20:00:59
  • 回避盾生活したいのだけど空母が憎い、対空のある愛宕。と思って買うと泣くことになる? -- 2024-01-06 (土) 17:41:25
    • 愛宕とは似ても似つかない性能してるぞ?甲板27mmだし魚雷短いしAP主体だし。 -- 2024-01-06 (土) 19:46:11
      • すいません、返信先間違えました。ありがとうございます -- 2024-01-07 (日) 14:09:18
  • 防郭上面厚いから大丈夫と思ったけど、区画ダメージで確実に削られちゃいますか…そうなるとBAYARDも厳しいですね。チャシャやDなんとかはそもそも手に入らないし…愛宕しか無いのかなあ‥ -- 2024-01-07 (日) 14:08:51

*1 厳密には貫通力と最大ダメージで気持ち程度劣り、一方で跳弾角度優遇が一般巡洋艦で45~60、Tallinnで50~65のところ、本艦は55~65と若干優れている...らしい