Tier 1 イギリス 中戦車 / 日本語表記: ヴィッカース中戦車 Mk.I / 略称:Medium I
↑ Vickers Medium Mk. I + OQF 3-pdr Gun Mk. I
↑ Vickers Medium Mk. I + QF 6-pdr 8 cwt Mk. II
改良砲塔はv0.9.14にて削除された。(かつて本車輌の次に配置されていたVickers Medium Mk. IIには残っている)
スペック (v1.10.0)
車体
耐久値 | 300 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 6/6/6 |
最高速度(前/後)(km/h) | 24/8 |
重量(初期/最終)(t) | 11.79/11.85 |
実用出力重量比(hp/t) | 7.59 |
本体価格(Cr) | 0 |
修理費(Cr) | 0 |
超信地旋回 | 不可 |
武装
名称(通常砲) | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 | |
OQF 3-pdr Gun Mk. I | 13.33 | AP APCR HE | 38 66 23 | 50 50 65 | 667 | 0.45 | 2.9 | 574 718 574 | 205 | 0 800 0 | 240 | -7°/+16° | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
QF 6-pdr 8 cwt Mk. II | 13.33 | AP AP HE | 45 57 29 | 70 70 95 | 933 | 0.52 | 2.3 | 459 574 459 | 140 | 35 1,200 22 | 300 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Vickers Medium Mk. I | 6/6/6 | 32 | 280 | 1,360 |
---|
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Armstrong Siddeley V8 | 90 | 20 | 200 |
---|
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Vickers Medium Mk. IA* | 13.2 | 35 | 3,000 |
---|
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
WS No. 14 | 250 | 40 |
---|
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
× | × | × | × | × | × | ||||||
× | × | × | × | × |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 8.04% | 1.91% |
移動時 | 6.04% | 1.44% |
開発ツリー
OQF 3-pdr Gun Mk. I (初期/0) | ━ | QF 6-pdr 8 cwt Mk. II (90/3,000) |
Vickers Medium Mk. I (初期/0) | ||
WS No. 14 (初期/0) | ||
Armstrong Siddeley V8 (初期/0) | ||
Vickers Medium Mk. IA* (初期/0) |
車両に関する変更履歴
v0.9.14 | 改良砲塔、15 mm Machine Gun BESAを削除等 |
v0.9.20.1 | HDモデル化 |
v1.9.0 | 主砲OQF 3-pdr Gun Mk. Iの総弾数を90発から205発に変更 主砲QF 6-pdr 8 cwt Mk. IIの総弾数を60発から140発に変更 収益性を31%ダウン 砲塔Vickers Medium Mk. Iを搭載した場合のHPを140から300に変更 コレクション車輌に移行 |
解説
- 概要
v0.8.1で実装されたTier1のイギリス中戦車。(コレクション車輌)
戦間期にヴィッカース社が開発した中戦車である。
イギリスツリー実装から長らくスタート地点を務めていたが、v1.9.0でCruiser Mk. Iにその座を譲ってコレクション車輌となった。v1.9.0現在、Tier1としては唯一のコレクション車輌である。
コレクション車輌の入手方法については→コレクション車輌
- 火力
砲塔の位置が後部寄りの中央にあるため、飛び出し撃ちは後進から始めるといいかもしれない。- OQF 3-pdr Gun Mk.I
初期砲。3ポンドは47mmに相当。通常弾のAP・HEは無料。
火力と貫通力は優秀な部類だが、発射速度や収束が遅い。
課金弾のAPCRは貫通力66mmと高めで、Tier2の重装甲車輌であるRenault R35やHotchkiss H35にも通用する。 - QF 6-pdr 8cwt Mk. II
Tier1の主砲としては口径の大きい6ポンド(57mm相当)砲。
同格を概ねAP弾4発で撃破する火力を持ち、大口径ゆえにHE弾も相手によっては効果的(詳しくは弾のページを参照)。
課金弾は強化APであり、同格のAPCRなどと比べると貫通力の伸びは悪い。*1
威力の代償として装填時間は長め。装填中の隙を凌ぐ戦術を本車輌で覚えていこう。
- OQF 3-pdr Gun Mk.I
- 装甲
区分こそ中戦車だが装甲はTier1最弱レベルであり、全周僅か6mmの紙装甲。
耐久値は300と高めだが、榴弾が余裕で貫通する上、機関砲の掃射で大ダメージを受けかねない。
更に車体自体が大きく被弾しやすいため、迂闊に姿を晒すと簡単に撃破されるだろう。
- 機動性
最高速度・出力重量比ともに低く、機動性は底辺クラス。
しかも隠蔽率が悪く敵に先に発見されやすいため、移動の判断が遅れるとすぐに撃破されてしまう。
地形や障害物を使った位置取りの感覚を早めに掴みたい。
- 総論
Tier1の中では火力に偏重し、装甲と機動性に難のある車輌。
高い火力と多めのHPは優秀だが、紙装甲の巨体で鈍足かつ低隠蔽と弱点が多く、射撃が上手でない初心者からもダメージ稼ぎをしやすいボーナスキャラとして見られやすい。
撃ったら隠れる、反撃を受けにくい障害物を見つけるといった基礎を学んでいこう。
史実
第1次世界大戦で初めて戦車を実用化したイギリス陸軍であったが、その世界初の戦車である菱形戦車に決して満足していたわけではなかった。
戦後間もなく、J.F.C.フラー大佐が来るべき世代を指向した論文「作戦計画1919」を発表するが、この論文において新世代戦車に対する要求が明確に語られており、これに従ってイギリスは新型戦車の開発を再開することとなった。
そして、ヴィッカーズ・アームストロング社が第1次世界大戦後初めて開発した戦車がヴィッカーズNo.1戦車およびNo.2戦車である。
1921年に開発が始められたこの戦車の形状は第1次世界大戦中に開発されたMk. Bホイペット中戦車に類似しており、車体中央部に車長用キューポラを備えたドーム型砲塔を搭載していたが、これはイギリスの戦車として初めて全周旋回可能な砲塔であった。
No.1戦車とNo.2戦車の違いは、No.1戦車が7.7mmオチキスM1914重機関銃3挺をドーム型砲塔のボールマウント式銃架に装備したのに対し、No.2戦車は砲塔に3ポンド(47mm)戦車砲と7.7mmオチキスM1914重機関銃4挺を装備していた点であった。
これらは1921~22年にかけて試験が行われたものの機械的信頼性に欠けたため、制式化には至らずに終わった。そしてその反省を込めて1922年からヴィッカーズ社が開発に着手し、翌23年に完成させたのがMk. I 軽戦車である。
この戦車は矩形の車体を採用しており、車体中央部に全周旋回式の砲塔を搭載し、ギアで制御された砲俯仰装置を装備していた。また菱形戦車では車体の中に機関と乗員が共存していたが、Mk. I 軽戦車では戦闘室と機関室を分離しその間に装甲隔壁を設けた。
もっとも、その後の戦車のように車体後部に機関室を配するのではなく車体前部左側に操縦室を設け、その反対側にあたる右側にエンジンを置き、砲塔直下に変速機、車体後部に操向機を配置するという変則的なレイアウトを採っており、第1次世界大戦中に開発されたMk. B / Mk. C 中戦車において実用化された、車体後部に機関室を配するという合理的なものは忘れ去られたような状態となってしまっていた。
砲塔には3ポンド戦車砲が主砲として装備されていたが、これに加えて4カ所にボールマウント式7.7mmオチキスM1914重機関銃が砲塔前面と左右側面、そして対空用として上面にそれぞれ搭載されており、さらに車体左右側面にもボールマウントを設けて7.7mmヴィッカーズ重機関銃を装備するという重武装が施されていた。
一見すると強力そうには感じるものの実際には射撃の視界や操作性などの問題も多く、この面では難があったことは否めない。
履帯は、車体側面にサスペンションを取り付けて車体の外側に張り出すというその後の戦車と同様のレイアウトを採っており、各転輪はコイル・スプリングを介して支えられ走行時の衝撃吸収が図られていた。もっとも実際には故障が多く、車軸の折損などの事故は絶えなかった。
Mk. I 軽戦車は30両が生産され、1924年からイギリス陸軍に配備が開始された。
1924年には改良型のMk. I A軽戦車が製作され、50両が生産されている。Mk. I 軽戦車との違いは装甲厚が増大したことと、操縦手用ハッチがMk. I 軽戦車のように後ろへ開くのではなく左右に開くよう設計を変更し、砲塔後部に傾斜を付けて、装備した7.7mmオチキスM1914重機関銃を対空射撃用にも使用可能とした点であった。同年ヴィッカーズによってこの戦車の呼称はMk. I 中戦車(A2E1)へと改められた。
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