AEC Armoured Car

Last-modified: 2024-04-27 (土) 23:05:57

Tier5 イギリス 中戦車 / 略称: AEC

AEC_Armoured_Car_1.jpg
↑ AEC Mk. I + QF 2-pdr Mk. XA*
初期状態。AEC装甲車Mk. Iの史実状態。砲塔はValentineの初期砲塔と同じもの(装甲は減厚されれている)。
AEC_Armoured_Car_2.jpg
↑ AEC Mk. II + QF 6-pdr Mk. VA
初期状態。AEC装甲車Mk. IIの史実状態。こちらはCromwellに似た角型の砲塔を搭載。

スペック(v1.22.0)

車体

耐久値550⇒580
車体装甲厚(mm)16/16/16
最高速度(前/後)(km/h)60/30
重量(初期/最終)(t)13.5/14
実用出力重量比(hp/t)20.71
本体価格(Cr)415,000
修理費(Cr)
超信地旋回可/不可
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
QF 2-pdr Mk. XA*28.6⇒31.6AP
APCR
HE
105
145
20
60
60
80
1,714⇒1,8950.41.9900
1,000
850
12030
1,200
15
175-10°/+20°
QF 6-pdr Mk. VA21.4AP
APCR
HE
121
180
30
90
90
125
1,9290.392850
1,115
800
8070
2,800
45
450
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
AEC Mk. I30/25/15443403,000
AEC Mk. II18/16/16463503,230
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
AEC 19527015331
AEC 19729015330
 

車輪

名称積載量(t)車輪の最大舵角(°)重量(kg)
AEC Mk. I15.642,200
AEC Mk. II17.542,200
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
WS No. 19 Mk. I40040
WS No. 19 Mk. II45040
 

乗員

1Commander(Radio Operator,Loader)2Gunner(Loader)3Driver
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class2装填棒Class2砲垂直安定装置×改良型旋回機構Class2改良型照準器Class2追加グローサー×
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class2改良型装甲材Class3内張り装甲Medium
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時13.11%3.93⇒3.49%
移動時9.8%2.94⇒2.61%
 

派生車両

派生元Cruiser Mk. IV(LT/3,500)
派生先Staghound Mk. III(MT/24,450)
 

開発ツリー

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QF 2-pdr Mk. XA*
(初期/*,***)
AEC Mk. I
(初期/*,***)
AEC Mk. II
(2,500/9,700)
QF 2-pdr Mk. VA
(4,400/35,000)
Staghound Mk. III
(24,450/910,000)
WS No. 19 Mk. I
(初期/*,***)
WS No. 19 Mk. II
(3,600/21,000)
AEC 195
(初期/*,***)
AEC 197
(1,400/15,500)
AEC Mk. I
(初期/*,***)
AEC Mk. II
(2,150/9,200)
 

車両に関する変更履歴

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v1.22.0新規実装

解説(v1.22.0)

  • 概要
    v1.22.0で追加されたTier5のイギリス中戦車
    第二次大戦中にイギリスAEC社が開発した装輪装甲車である。
    イギリス装輪中戦車の特徴

    イギリス装輪中戦車の特徴
    本車両から装輪車両となるが、本ルートの装輪システムはフランス装輪車両とは異なる点が多い。
    移動速度は高いがモードの切り替えは存在せず、速度的には足の早い軽戦車と同程度に留まる。

    車体の旋回速度は非常に低いが、装軌式車両のように超信地旋回ができる点が特徴となっている。各種旋回速度の上昇効果を受け車体旋回速度は上昇する。
    ハンドブレーキをかけた状態では左右の入力での超信地旋回ができず僅かに前進するような挙動になるが、ハンドブレーキをかけた状態で前進か後退を入力しながら旋回することで前輪または後輪を中心に旋回するという独特の挙動をとる。

    フランス装輪車両のようなクイックターンはできないが、ハンドブレーキを使用することで装軌式車両のようにドリフトすることはできる。ただし、これができるのは60km/hを超えるような高速域だけであり、曲がり始めと同時にハンドブレーキを入れてしまうとただの急停止になってしまう。そのため高速で旋回中という限定された状況でしか使用できず、使用後には確実に減速するため戦術的に取り入れるのは難しい。
    また、拡張パーツのターボチャージャーや双眼鏡を搭載できる点もフランス装輪車両との違いである。

    タイヤが破壊された場合も機動力が低下するだけで移動を続けられるが、低下量は大きく修理時間も装軌式に比べて倍近く長いため注意。

    公式告知からの引用

    もう少し具体的に説明すれば、車輪がひとつ大破すると前進速度と後退速度がともに約60%低下し、それ以降は車輪がひとつ大破する度に機動性がおよそ3分の1になっていくという仕組みだ。そのため、車輪がすべて大破しても前進4.5 km/h、後退2 km/h程度の速度でノロノロと移動することができるようになっている。それで危機を回避できるのかどうかはまた別問題、というのは間違いない。

     
  • 火力
    俯角は-10°あり地形適応能力は高い。
    また本車を含め英装輪中戦車ツリーは照準拡散と砲塔旋回速度が優れており、咄嗟射撃によるダメージが取りやすい。
    • QF 6-pdr Mk. VA
      最終砲。低単発の手数型の主砲で砲性能全般が優秀。
      英国ツリーおなじみの6ポンド(57mm)砲だが、CavalierやSherman IIIのQF 6-pdr Gun Mk. Vよりも平均貫通力と平均攻撃力で勝るうえに、それぞれの精度と装填速度を良いとこ取りしたような性能となっており、DPMと高貫通を両立している。
      弱点としてはやはり同格中戦車の中でも低い単発火力で、優位を作るには連続して砲弾を貫通させる必要がある。

      弾速はいずれも優秀で、通常弾と課金弾は貫通力も高めと扱いやすい。ただしHE弾の貫通力は低く貫通できるのはごく一部の相手のみであるため使い所が難しい。
      総弾数は80発と初期砲から低下しており手数も多いため、砲弾の配分によっては試合終盤で弾切れを起こしかねないので注意。

       
  • 装甲
    車両の耐久値は同格中戦車最下位であり、装甲に至っては同格軽戦車よりも薄く生存性は非常に低い。
    モジュールの耐久値は見た目によらず優秀である。
    • 砲塔
      初期砲塔は正面装甲30mm、側面25mm、背面と天板が15mmと薄い。防楯部分も30mmの空間装甲であるが、HE弾程度は防ぐことができる。
      改良砲塔は正面装甲18㎜、側面と背面、天板は16mmの紙装甲になってしまう。初期砲塔にあった防楯もなくなっており、正面装甲は同格車両の大半の榴弾が貫通するので注意。砲塔正面の外縁部は傾斜がきつく小口径砲相手ならば跳弾するが頼りになるものではない。
      改良砲塔は初期砲塔に比べ装甲が薄い上に大型化するが、最終砲を載せるためには改良砲塔が必要であるため初期砲塔で戦うという選択肢は考えにくい。
    • 車体
      傾斜装甲が多用され複雑な装甲配置であるが、厚い部分でも装甲厚25mm程度であり大部分は16mm程度しかないためやはりTier5の中戦車としては非常に頼りない。
      車体正面上部は傾斜こそしているが装甲厚16mmと薄いためHE弾にも簡単に貫通される。左右の切り欠き部分は傾斜が強く口径48mm以下の小口径砲弾であれば強制跳弾する。
      車体正面下部は装甲厚25mmと上部よりも厚いが傾斜がゆるくやはり頼りないが、空間装甲に覆われているためHE弾の貫通はある程度防ぐことができる。
      正面からみてタイヤの奥に装甲厚25mmの垂直装甲が存在し、障害物に隠れた時などにはみ出すとタイヤごと貫通されるため注意。
       
  • 機動性
    本車両から装輪車両となり先述の通り装軌式車両とは異なった特性を発揮する。
    最高速度60km/hは同格トップタイ。出力重量比は20.71は同格4位だが、隠しパラメーターの接地抵抗を考慮*1すると同格2位程度の加速力を有する。そのため同格中戦車の中では移動力に長けており、開幕のポジション確保や配置転換はやりやすい。
    後退速度も30km/hと高く出力重量比と相まってスムーズに身を引くことができる。ただし、追ってくる敵を振り切れるほどの速度ではないので注意。

    弱点としては致命的なほど車体旋回速度が低い点が挙げられる。そのため道幅が狭いマップや直角コーナーが多い市街地などでは速度を活かしにくく、旋回戦など接近戦の適性も低い。
    特に初期状態のタイヤでは更に旋回速度が低いため開発の優先度は高く、拡張パーツなどでも旋回能力を補いたい*2
    移動速度は速いため鈍足車両や固定砲車両を相手に旋回戦を仕掛けることは可能だが、旋回半径がかなり大きいため開けた場所以外では難しい。
    車重は軽戦車並に軽いため体当たりには弱く、旋回性能の低さからぶつけに来られると回避も難しい。
    旋回性能はTier9まで改善されないため、ここで扱い方に慣れておきたい。

    エンジンの引火率は15%と低いが、かわりにオイル系の消耗品を載せることができない。

     
  • 偵察性能
    視認範囲は350mと平均的。隠蔽性は中戦車としては良好と言える値ではなく、搭乗員スキルの「カモフラージュ」や塗装で補いたい。
    目立たない弱点として通信範囲が最終状態でも450mと短い点が挙げられ、マップ端の味方や無線関係の損傷で味方の状況が分からなくなるということが頻発する。無線関係の搭乗員スキルの取得は優先度が低いため、味方と離れすぎないよう立ち回りでカバーしたい。
     
  • 搭乗員
    搭乗員は車長が無線手と装填手を兼任し、砲手が装填手を兼任、操縦手の三名構成。tier10までこの構成であるが、他車両に載せ替えての育成などは効率が悪い。
    また、兼任が多いため乗員一名の負傷による影響が大きい。車体の小ささからモジュールや乗員の判定が密集しており、損害を受けやすいのも本ツリーの生存性の低さの一因となる。
  • 総論
    優秀な手数型の主砲に優れた移動速度をもった装輪式の中戦車である。
    主砲は高性能で攻撃性は十分であり、移動速度を活かして敵の裏などを取れれば高い戦果が期待できる。

    一方で軽戦車並みの生存性の低さは大きな弱点であり、敵にHE弾を装填されるとDPMの強みを潰されてしまう。低単発の手数型の主砲であるため相手より多く砲弾を撃ち込まねばならないが、生存性の低さからまともに撃ち合うとあっという間に撃破されかねない。
    一部の同格重戦車にすら負ける車体旋回速度は劣悪と言ってよく、場合によっては移動速度の速さを台無しにしてしまう。足回りは長距離移動や配置転換のためのものと割り切り、戦闘時は車体の方向などに常に気を配り早めの判断が要求される。

    イギリス装輪ツリーの始まりとなる車両であるが、低tier車両にしてはかなり偏った特性をしており上級者向けの仕上がりになっている。
    特に接近戦は苦手であり軽戦車などに取り付かれるだけでも危険なので敵が距離を詰めてくる気配を感じたら兎に角逃げたほうが良いだろう。
    正面戦闘には異常に弱く、火力を最大限発揮できるのは側背面を突いた時である。そのため積極的な裏取りや手薄な戦線を突破しての後方車両狩りで力を発揮するが、ある程度の判断力が必要であり隠蔽率や通信範囲といった偵察性の弱点に足を引っ張られることも多い。
    序盤はアシストに徹し、試合展開を見てダメージチャンスを狙いに行くと良いだろう。

     

史実

AEC_Armoured_Car_history_1.jpg
画像引用元:Wikimedia Commons
AEC装甲車は、第二次世界大戦中にイギリスのAEC社*3が開発し、イギリス陸軍が運用した装輪装甲車である。
1942年から1943年まで629両が量産され、戦線に投入された。
大戦終結後もイギリス国内外で運用され続け、レバノン軍では1976年まで使用された。

参考:Wikipedia

情報提供

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上記を理解した上でコメントを書き込みます
  • Staghound Mk. IIIと共通する部分をコピペ後、若干手直ししました。加筆・修正よろしくお願いします。 -- 2023-09-16 (土) 16:51:17
    • 解説を加筆修正しました。 -- 2023-09-18 (月) 14:45:33
  • 初期砲塔はバレンタインと一緒って言うけど装甲厚は半減してるし俯角も減ってる(それでも-10度は十分な数字だが)、装甲でいばる車両じゃないのは分かるけどちょっと変だぞ -- 2023-09-18 (月) 08:34:30
    • 史実がそうなんだから、そうとしか書きようがないのでは?史実とゲームで装甲厚が異なる車両は山ほどあるんだし、解説で「65㎜の装甲を有する」って書かれてるなら分かるけどさ -- 2023-09-18 (月) 09:27:08
    • 確かに誤解する余地があったので註釈を加えておいた 俯角に関しては同一車輌でも主砲によって変わるものはたくさんあるので省く -- 2023-09-18 (月) 11:56:55
  • 快速紙装甲で砲塔で接近戦苦手、この使用感は…T67とかですね マチルダLVTとかと同じ区分詐欺戦車。 -- 2023-10-22 (日) 11:21:36

*1 1位の Škoda T 24 と3位の Pz.Kpfw. T 25 は履帯性能が非常に悪い
*2 ちなみに改良砲塔に載せ替えると重量が増加し更に旋回速度が落ちる
*3 Associated Equipment Company。バス、大型バス、トラックを製造していた英国の自動車メーカーで、ロンドンの赤い二階建てバスで有名