Tier 8 イギリス 重戦車 / 日本語表記: カーナーヴォン 
↑ Centurion Mk. II + OQF 17-pdr Gun Mk. VII
初期状態。FV221 Caernarvon Mk. Iの史実装備。
FV201 (A45)をベースに開発された為、外観がよく似ている。Centurionの砲塔を搭載した試験車両という点でも同一である。
↑ Centurion 32-pdr + OQF 32-pdr Gun Mk. II
最終状態。
Caernarvon Mk. IIの史実砲であった20ポンド砲が削除され、本ゲームオリジナルの32ポンド砲と専用砲塔が追加された。
以前のAction Xの砲塔よりも史実のCaernarvonを意識した外観になっている。初期砲塔から防楯の形状が変化し、かなりゴツい印象を受ける。
Black Prince砲塔+OQF 17-pdr Gun Mk. VII砲の初期状態
ブラックプリンスと砲塔が同じ分、車体の近代化が際立つ。
Centurion Mk. II砲塔+OQF 20-pdr Type B Barrel砲の最終状態。
砲身に排煙機が装備され一気に現代的な印象に。
スペック(v1.10.0) 
車体
耐久値 | 1,500⇒1,600 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 130/76/38 |
最高速度(前/後)(km/h) | 34.3/12 |
重量(初期/最終)(t) | 59.18/61.726 |
実用出力重量比(hp/t) | 13.12 |
本体価格(Cr) | 2,520,000 |
修理費(Cr) | 13,000前後 |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
OQF 17-pdr Gun Mk. VII | 13.33⇒ 14.29 | AP APCR HE | 171 239 38 | 150 150 190 | 2,000⇒ 2,143 | 0.34 | 2.3⇒1.9 | 884 1,105 884 | 70 | 175 3,200 75 | 826 | -10°/+18° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OQF 32-pdr Gun Mk. II | 9.23 | AP APCR HE | 220 252 47 | 280 280 370 | 2,585 | 0.34 | 2.3 | 878 1,098 878 | 50 | 660 4,400 260 | 2,972 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Centurion Mk. II | 152/89/89 | 26 | 370 | 10,000 |
---|---|---|---|---|
Centurion 32-pdr | 254/89/89 | 30 | 400 | 10,400 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Rolls-Royce Meteor Mk.IVB | 650 | 20 | 744 |
---|---|---|---|
Rolls-Royce Meteor Mk.IVC | 750 | 20 | 744 |
Rolls-Royce Meteor M120 | 810 | 20 | 744 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
FV221 | 60 | 22 | 12,000 |
---|---|---|---|
FV221A | 64 | 24 | 12,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
WS No. 19 Mk. III | 550 | 40 |
---|---|---|
WS No. 22 | 700 | 40 |
SR C42 | 750 | 40 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader(Radio Operator) |
---|
拡張パーツ
![]() | Class1 | ![]() | Class1 | ![]() | Class1 | ![]() | Class1 | ![]() | Class1 | ![]() | Class1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | × | ![]() | × | ![]() | Class1 | ![]() | Class1 | ![]() | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 5.53%⇒5.01% | 1.19% |
移動時 | 2.74%⇒2.48% | 0.59% |
派生車両
派生元 | Black Prince(HT/110,000) |
---|---|
派生先 | Conqueror(HT/110,000) |
開発ツリー
OQF 17-pdr Gun Mk. VII (初期/60,000) | ||||||
Centurion Mk. II (初期/22,500) | ━ | Centurion 32-pdr (14,500/31,000) | ━ | OQF 32-pdr Gun Mk. II (16,400/120,000) | ━ | Conqueror (110,000/3,600,000) |
WS No. 19 Mk. III (初期/22,000) | ━ | WS No. 22 (4,500/25,000) | ━ | SR C42 (9,000/54,000) | ||
Rolls-Royce Meteor Mk. IVB (初期/16,000) | ━ | Rolls-Royce Meteor Mk. IVC (31,000/84,000) | ━ | Rolls-Royce Meteor M120 (27,000/92,000) | ||
FV221 (初期/20,200) | ━ | FV221A (14,800/30,500) |
車両に関する変更履歴
v0.9.9 | HDモデル化 |
v0.9.12 | 初期砲塔をBlack Prince砲塔からCenturion Mk. II砲塔に変更 改良砲塔をCenturion Action X砲塔に変更 |
v0.9.20.1 | 改良砲塔をCenturion Action X*からCenturion 32-pdrに変更 改良砲塔にOQF 32-pdr Gun Mk. IIを追加 OQF 20-pdr Gun Type A Barrelと砲弾を削除 OQF 20-pdr Gun Type B Barrelと砲弾を削除 改良履帯の最大積載量を63,000kgから64,000kgに変更 初期履帯の移動中の散布界を12%増加 改良履帯の移動中の散布界を14%増加 初期履帯の砲塔旋回中の散布界を12%増加 改良履帯の砲塔旋回中の散布界を14%増加 改良砲塔搭載時のOQF 17-pdr Gun Mk. VIIの砲塔旋回中の散布界を25%増加 初期砲塔の旋回速度を30°/sから26°/sに変更 車体装甲厚(mm)を130/50.8/38.1から130/76.2/38.1に変更 初期砲塔搭載時のOQF 17-pdr Gun Mk. VIIの俯仰角を-8°/+15°から-10°/+18°に変更 |
解説 
- 概要
Tier8イギリス重戦車。
戦後、FV201をベースに開発された車体とCenturionの砲塔を組み合わせた、Conquerorの試験車両である。 - 火力
俯角-10°と良好であり、砲塔の堅さも加味するとハルダウンが非常に有効である。
v0.9.20.1にてOQF 20-pdr Gun Type A/B Barrelがそれぞれ削除され、残念ながらCenturion Iとの互換性は無くなってしまった。
代わりに、新たに追加されたOQF 32-pdr Gun Mk. IIが最終砲となる。- OQF 17-pdr Gun Mk. VII
Black Princeから引き継ぐ17ポンド砲。
装填速度こそ前身から向上しているものの、このTier帯では火力も貫通力も致命的に低いため、早急に改良砲塔とOQF 32-pdr Gun Mk. IIを開発しよう。 - OQF 32-pdr Gun Mk. II
v0.9.20.1にて追加された改良砲塔専用の32ポンド砲。
削除された20ポンド砲から口径が一回り拡大された事*1に伴い、単発火力が280へ強化された。20ポンド砲から貫通力・精度・照準拡散がやや悪化したが、それ以上に単発火力と発射速度を強化により両立した点が非常に大きい。
本砲の最大の長所は、Tier8重戦車第1位に君臨する驚異的なDPMである。
これはO-Ho(10cm砲)やKV-5を大きく引き離しての第1位であり、Tier8戦車全体で見ても高DPMの駆逐戦車たちと肩を並べるほど*2である。
同格重戦車内では依然として単発火力がやや低くターン制の撃ち合いが苦手な部類にあるものの、ハルダウンなどを駆使して丁寧に手数を稼いでいくことで圧倒的な分間火力を発揮してくれるだろう。
- OQF 17-pdr Gun Mk. VII
- 装甲
v0.9.20.1にて砲塔正面を中心に大幅に強化された。車体側面装甲もやや分厚くなり、3倍ルールに引っかかることはなくなった。
やや不安を覚える防御力の車体装甲と石頭という組み合わせは、前身のBlack Princeと似通っている。- 砲塔
初期砲塔はCenturion Iと同じ見た目だが、装甲厚はv0.9.20以前の未強化のCenturion砲塔のままである。
正面でも150mm前後と頼りない防御力であり、主砲の問題もあるので早急に換装したい。
天板の傾斜部分は88.9mmで、平地ではAPやAPCRは跳弾する。若干の撃ち下ろしとなっても235mm程度の装甲厚となり、貫通はされにくい。
一方キューポラ部分は上部50.8mm傾斜、下部は88.9mmの垂直であり当たればほぼ抜かれてしまうものの、投影面積が小さくよほど近距離でない限りはまず狙って当てられるものではない。
良好な俯角を使うなどして車体を隠し、ハルダウンを行えばかなり頑丈な防御力となるだろう。 - 車体
正面上部は130mmの傾斜60°で実質250mm前後(標準化込みで215mm程度)と、Tier相応の防御力を持つ。ただし貫通力がぐっと上昇するTier帯という事もあって、同格以上の相手には安心できない。
車体下部に至ってはわずか76mm厚110mm相当と非常に薄く、弾薬庫が控えた本車の弱点となっているので、常に車体下部を隠す事を意識しよう。
側面はv0.9.20.1にて76.2mmに強化されたとはいえ不足気味であり、6mmの二枚のサイドスカート+25mmの履帯を加味してもなお、強制跳弾以外で弾を防ぐことはやや難しい。
一応砲塔が前よりなことにより「逆豚」で強制跳弾させることは可能だが、かなり角度がシビアな上に剥き出しのターレットリングは背面からは垂直に露出しており、たった38mmと最悪榴弾にも貫通される可能性があるためあまりオススメとは言えない。
なお天板装甲の薄さはChurchillシリーズから引き継いでしまっており、特に車体後半はたったの17mmしかない(同格重戦車の中ではワースト)。この弱点はTier10まで克服されない。
- 砲塔
- 機動性
最高速度は34km/hとそれまでの歩兵戦車群から大幅に改善されている。
同格重戦車のIS-3などには最高速度・加速力でやや劣るものの、ストレス無く動けるだろう。
ただし旋回速度はそれほど速くはないため、快速車輌に回り込まれそうになった際の反応は素早く行いたい。
- その他
弾薬庫が壊れやすいので搭乗員スキルの弾薬庫保護は必須。
あまりに弾薬庫破損に悩まされるようなら、拡張パーツの改良型モジュール構造の採用も検討したいところ。・開発
Conquerorへの開発経験値が110,000とかなり少なく、比較的短期でのエリート化が可能だ。
しかし、エンジンはBlack Princeと互換性が無く、さらに32ポンド砲を搭載するには砲塔と履帯を開発しなければならないので乗り出しはかなり辛い。
17ポンド砲では流石にどうしようもないので、主砲・砲塔・履帯の3つには最低限フリー経験値の使用(45,700)を推奨する。
余談だが、本車両の中間エンジンはCenturion Iの最終エンジンにあたるためか、最終エンジンより中間エンジンの方が必要経験値が高い。・搭乗員
本車からの重戦車ルートは専任無線手が無くなり、装填手が無線手を兼任する。
本車輌からは弾薬庫保護の優先度がかなり高くなり、それでいて無線手スキルの状況判断力、修理・戦友などの共通スキルも有益なのは言うまでもない。
装填手は無線手兼任なので、習得させたい搭乗員スキルが多く、セカンダリスキルの選択は優先度を考えて計画的に行っていこう。
- 総論
攻守走がバランス良く纏まった手数型の重戦車である。
v0.9.20以前は器用貧乏を体現したような重戦車だったが、火力・装甲の大幅な強化により見事に汚名返上を成し遂げた。
特に不足していた単発火力と発射速度が向上し、Tier8重戦車トップのDPMを持つに至ったのは大きい。
砲塔装甲もTier8重戦車相応のものになり、ハルダウン時の安定感が大きく増している。
機動性もBlack Princeから格段に速くなっている為、味方に置いていかれる事も少ないだろう。
一方でCenturion・Conqueror系特有の壊れやすい弾薬庫を内包した車体という欠点は健在であり、車体を隠す運用を徹底しなければならない。
次のConquerorにも通ずる、汎用性の高い優秀な重戦車と言える。
史実 
第2次世界大戦終了直後の1945年9月7日に、ドイツの首都ベルリンにおいて連合軍代表部隊の合同記念軍事パレードが挙行されたが、このパレードに参加したソ連軍のIS-3重戦車を目にした西側の将軍たちは強い衝撃を受けた。
IS-3重戦車はソ連がIS-2重戦車の後継として開発した新鋭重戦車で、1945年5月から部隊への引き渡しが開始されたばかりであった。
IS-3重戦車の最大の特徴は車体と砲塔のデザインに避弾経始が徹底的に考慮されていたことで、最大装甲厚がIS-2重戦車の倍近い220mmに達していたにも関わらず戦闘重量はほぼ同じ46tに収められていた。
主砲はIS-2重戦車と同じく43口径122mm戦車砲D-25Tを装備していたが、この砲は第2次世界大戦で米英軍戦車が苦戦したドイツ軍のパンター中戦車やティーガー重戦車を遠距離から撃破できる威力を持っていた。
この軍事パレード以降IS-3重戦車の脅威は西側軍事筋の脳裏にくっきりと焼き付けられ、アメリカやイギリスはこの戦車に対抗するための新型重戦車の開発に狂奔することになる。
イギリス陸軍はIS-3重戦車に対抗できる重戦車を早急に開発するために、1946年から開発が開始されていたFV200系、すなわち第2次世界大戦末期にその開発が始まったいわゆる「汎用戦車」(Universal Tank)の流れを汲む車体を利用して開発する方針を採った。
しかし、イギリスは60tを超える重量の重戦車に関してはトータス重突撃戦車ぐらいしか過去に開発の経験が無かったため、FV200系の車体に64口径20ポンド(83.4mm)戦車砲Mk.IIを装備するセンチュリオンMk.III中戦車の砲塔を組み合わせた、FV221「カーナヴォン」(Caernarvon:ウェールズ北西部グウィネズ州の州都)重戦車をまず暫定型として生産し運用経験を積むこととなった。
カーナヴォン重戦車は10両が生産されることになり、1952年4月に第1号車が完成している。
完成したカーナーヴォン重戦車は、イギリス陸軍のBAOR(British Army of the Rhine:ライン派遣軍団)や王立装甲軍団試験センター等に数両ずつが分配されて試験運用に供せられ、実際の重戦車の運用技術が開発されていった。
カーナヴォンの名の由来は、エジプトでのツタンカーメンの発掘を行ったハワードカーターに出資しスポンサーとなったカーナヴォン卿である。
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