Tier 6 イギリス 中戦車 (略称:Firefly / 日本語表記:シャーマン・ファイアフライ)
↑ Sherman I + 76 mm Gun M1A1
17ポンド砲を搭載していない為、ただのShermanである。*1
米国のM4A1と同じ丸みを帯びた車体が、溶接車体のM4A2との見た目の差別化に一役買っている。
完全な鋳造車体ではなく、車体前部を鋳造パーツで置き換えたハイブリッド型の無印M4である。*2
車体後部の形状と、車体側面に入った溶接線が無印M4の名残として見える。
↑ Sherman IC + OQF 17-pdr Gun MK. VII
最終状態。Sherman Fireflyの史実装備。*3
ミハイル・ヴィットマンSS大尉のTiger Iを仕留めたとされる、有名な17ポンド砲を搭載した姿。*4
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 800⇒840 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 51/38/38 |
最高速度(前/後)(km/h) | 36/18 |
重量(初期/最終)(t) | 32.92/33.28 |
実用出力重量比(hp/t) | 13.82 |
本体価格(Cr) | 945,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
ロール | 狙撃型中戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
75 mm Gun M3 | 15.79 | AP AP HE | 92 109 38 | 110 110 175 | 1,737 | 0.43 ⇒0.42 | 2.1 | 619 619 604 | 180 | 56 2,800 56 | 405 | -10°/+25° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
105 mm M4 | 7.5 | HE HEAT | 53 102 | 410 350 | 2,625 (HEAT) | 0.52 | 2.5 | 472 381 | 85 | 196 4,000 | 517 | |
76 mm Gun M1A1 | 14.29 ⇒14.63 | AP AP HE | 128 149 38 | 115 115 185 | 1,643 ⇒1,683 | 0.41 ⇒0.4 | 2.3 | 792 792 823 | 90 | 96 2,800 68 | 547 | |
OQF 17-pdr Gun MK. IV SH-SH | 12.5 | AP AP HE | 148 171 38 | 150 150 190 | 1,875 | 0.38 | 2.2 | 884 884 884 | 77 | 175 2,800 70 | 826 | -6°/+20° |
OQF 17-pdr Gun MK. VII | 12.77 | AP APCR HE | 171 239 38 | 150 150 190 | 1,915 | 0.38 | 2.1 | 884 1,105 884 | 77 | 175 3,200 75 | 826 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Sherman I | 76/51/51 | 40 | 330 | 5,400 |
---|---|---|---|---|
Sherman IC | 76/51/51 | 42 | 370 | 5,300 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Wright Continental R-975C1 | 400 | 20 | 516 |
---|---|---|---|
Chrysler A57 | 425 | 20 | 2,449 |
Wright Continental R-975C4 | 460 | 20 | 550 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Sherman IC | 33.2 | 37 | 8,200 |
---|---|---|---|
Sherman VC | 36.1 | 40 | 8,200 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
WS No. 19 Mk. I | 400 | 40 |
---|---|---|
WS No. 19 Mk. II | 450 | 40 |
WS No. 19 Mk. III | 550 | 40 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader(Radio Operator) |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | Class2 | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 11.97% | 2.8% |
移動時 | 8.95% | 2.09% |
開発ツリー
75 mm Gun M3 (初期/30,000) | ┳ ┃ | 76 mm Gun M1A1 (4,600/50,330) | ━ | Sherman IC (5,150/17,100) | ━ | OQF 17-pdr Gun MK. IV SH-SH (5,900/61,500) | ━ | OQF 17-pdr Gun MK. VII (15,000/70,000) |
Sherman I (初期/10,300) | ┃ ┗ | 105 mm M4 (1,500/40,300) | ||||||
WS No.19 Mk. I (初期/15,000) | ━ | WS No.19 Mk. II (3,600/21,000) | ━ | WS No.19 Mk. III (4,000/22,000) | ||||
Wright Continental R-975C1 (初期/11,580) | ━ | Crysler A57 (1,480/13,700) | ━ | Wright Continental R-975C4 (1,500/13,900) | ||||
Sherman IC (初期/9,600) | ━ | Sherman VC (5,200/16,300) |
車両に関する変更履歴
v0.9.5 | 実装 |
v1.5.1 | 105 mm M4のHEAT弾の貫通力を101.6mmから102mmに変更*5 |
v1.9.0 | 75 mm Gun M3の総弾数を120発から180発に変更 76 mm Gun M1A1の総弾数を77発から90発に変更 105 mm M4の総弾数を72発から85発に変更 修理費用を11%ダウン 収益性を2%ダウン Sherman I砲塔時のHPを720から800に変更 Sherman IC砲塔時のHPを750から840に変更 コレクション車輌に移行 |
解説
- 火力
17ポンド砲以外は俯角が-10°あるものの、2種類の17ポンド砲では-6°まで減少してしまう。Shermanらしい地形利用が難しく、立ち回りを改める必要が出てくる。
2種類の17ポンド砲では改良砲塔・改良履帯(または改良型装甲材)が必須。- 75 mm Gun M3 / 76 mm Gun M1A1 / 105 mm M4
初期砲塔・初期履帯でも搭載可能。
初期砲の75 mm Gun M3は実用性が皆無であり、他の2種も初期砲よりはマシ程度である。
76 mm Gun M1A1は初期砲の上位互換だが、課金弾を使ってようやくTier6中戦車の通常弾相当とかなり厳しい。
また、10榴こと105 mm M4も、Tierが上がった分、流石に通用する相手が少なくなっている。分厚い部分に当たると、雀の涙のようなダメージしか出せないので、狙う部位や相手を選ぶ必要がある。
俯角は大きく取れるので、地形を最大限活用して凌いでいきたい。 - OQF 17-pdr Gun MK. IV SH-SH
Sherman Fireflyの史実砲である、17ポンド(76.2mm)戦車砲。
76 mm Gun M1A1から単発火力150と一回り強化され、DPMもそれに伴って向上している。
通常弾のAPは貫通力144mmとTier6中戦車の平均程度はあるが、課金弾の強化APは貫通力171mmと伸びが悪い。中継ぎとしてはまずまずだが、重装甲車輛相手には不安が残る性能であり、早めに最終砲を開発したい。
また、前述の通り俯角が-6°へと大幅に悪化しており、本砲から立ち回りの変更を余儀なくされる。 - OQF 17-pdr Gun MK. VII
Black PrinceやCenturion Mk. Iと互換性ある17ポンド砲。*6
単発火力は150と据え置きだが、発射速度が若干強化されている。
MK. IV SH-SHから貫通力の強化が著しく、通常弾のAPは貫通力171mmと駆逐戦車に匹敵する優秀さを誇り、課金弾のAPCRも貫通力239mmと格上相手でも不足ない。
また、照準時間も微強化され、精度面は良好な性能を有している。
しかしながら、俯角-6°という最大の欠点は解消されておらず、地形利用には工夫を凝らす必要がある。
なお、研究に必要な経験値は15,000と高い*7が、是非とも早めに入手したいところだ。
- 75 mm Gun M3 / 76 mm Gun M1A1 / 105 mm M4
- 装甲
基本的に装甲はあてにはできない。
砲塔・車体側面には追加装甲が取り付けられており、一応側面に関してはSherman IIIより防御力が向上している。
ただし、その追加装甲の配置は左右非対称。
車体側面の追加装甲は左2枚と右1枚、砲塔の追加装甲は右側の1枚のみであり、基本的にそれらで弾ければラッキー程度に考えておこう。
もちろん追加装甲の無い部分は極めて脆弱であり、防御面は地形や障害物を駆使する事で補っていこう。
- 機動性
同格の快速中戦車Cromwellとは対照的に機動性は劣悪である。
最高速度は36km/hと中戦車としては最底辺の部類であり、履帯性能がまずまずとはいえ出力重量比も低い。
Sherman IIIと比べ重量が増加しているのにエンジンが共通であり、新規開発の必要はないものの、流石に足の遅さが否めない。
鈍くはあるが、余裕を持って早めに判断すれば陣地転換は可能である。
- その他
- 総論
俯角・装甲・機動性を犠牲にしてトップクラスの主砲を搭載した駆逐戦車寄りの中戦車である。
装甲はほぼ据え置きでありながら機動性や俯角が劣化した分、Shermanらしい素直な扱いやすさは失われてしまったが、優秀な17ポンド砲を活かせれば充分にカバーできる。従って一歩引いた位置~駆逐戦車寄りのポジションでの運用が基本となるだろう。
中戦車らしい万能性からは遠いものの、丁寧に有効打を与えていけば高い戦果を挙げられる中・上級者向けの戦車である。
史実
シャーマン・ファイアフライは、アメリカから供与されたM4中戦車の砲塔を改造してイギリス製の17ポンド対戦車砲を搭載したもの。なお、ファイアフライはあくまで愛称で、英国での正式名はシャーマンIC型、およびVC型(命名基準はM4A2#史実を参照)。本車は車体が前部鋳造/後部溶接のSherman I Hybrid(米名:M4 Composite)のC型がモデルとなっていると思われる。
もともとレンドリース法によって供与されていたM4の76mm砲は、他の英国戦車が搭載していた砲よりも使い勝手がとても良かったが、WWII後期に登場したティーガーを始めとする重戦車には歯が立たなかった。そのため、イギリス軍は遠距離からの射撃で撃破できる17ポンド砲を搭載した戦車の開発を急いだ。
17ポンド砲自体は戦車搭載も前提に開発が進められており問題はなかったものの、今度は搭載できる英国戦車がひとつもないという異常事態が発生し、当時の最新鋭機ですらターレットリングの関係で搭載不可であった。結果これがチャレンジャーやアーチャー開発に繋がることになるが、チャレンジャーに至っては不具合の連発で生産遅延が発生した上に、ノルマンディー上陸作戦までに間に合わない可能性まで浮上した。そこで白羽の矢が立ったのが、M4である。砲塔にカウンターウェイト等を搭載するなどの改修を加えられ、1944年初めに5輌の試作車が軍に引き渡されたのを皮切りに、延べ2139輌ものシャーマン・ファイアフライが完成、うち728輌が実戦参加している。なお、投入初期(ノルマンディー上陸作戦時)はVC型が主流だったが、レンドリース元のアメリカでシャーマンV(M4A4)が生産終了していたこともあり、終戦までにはIC(IC Hybrid含む)型が多数を占めるという奇妙な状態となっていた。
余談ながら、WWIIのドイツ軍戦車エースであるミハエル・ヴィットマンは、カナダ軍に配備された本車によって乗車していたティーガーごと撃破・死亡した事が、後の乗員の証言から判明している。
愛称の『ファイアフライ』はホタルの意味で、17ポンド砲の激しいマズルフラッシュによってそう見えることから付けられた。
なお、日本におけるホタルは成虫になってからは薄命な事で知られる(幼虫は肉食である)が、欧州生息のホタルは成虫になってからも幼虫期同様肉食性のままの獰猛な種類も存在している。
本当の由来は前述の通りだが、こちらの意味で『ファイアフライ』の名がついた、としている文献もあるようだ。
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