Tier 6 ポーランド 中戦車 (課金戦車) / 日本語表記:プーデル

ツィンメリットコーティング*1が施されたPanther Ausf. G*2である。
このコーティングは初期状態から塗布された迷彩として扱われており、隠蔽が向上している。
車体正面には大きなポーランドの国籍マークに加え、ポーランド国内軍(Armia Krajowa / アルミア・クラヨーヴァ)を示す「Polska Walcząca(ポルスカ・ヴァルツォンツァ)」*3を図案化したマークも描かれている。
鹵獲時の武装解除が反映されているためか、キューポラの銃架とMG34は撤去されている。
他にも、キューポラの後方にイギリス軍から補給物資として空中投下されたPIATが装備されていたり、車体右後方にはポーランド国内軍が独自開発したブウィスカヴィツァ(Błyskawica)短機関銃が引っ掛けられていたり等、史実に則した装備品が取り付けられている。
スペック(v2.0.1)
車体
| 耐久値 | 940 |
|---|---|
| 車体装甲厚(mm) | 85/50/40 |
| 最高速度(前/後)(km/h) | 55/20 |
| 初期重量(t) | 44.235 |
| 実用出力重量比(hp/t) | 18.09 |
| 本体価格 | 3,200G |
| 修理費(Cr) | |
| 超信地旋回 | 可 |
| ロール | 万能型中戦車 |
武装
| 名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
| 7,5 cm Kw.K. 42 L/70 | 14.29 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 1,929 | 0.34 | 2.0 | 925 1,156 925 | 81 | 109 2,800 98 | 955 | -8°/+18° |
|---|
砲塔
| 名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
| Pz.Kpfw. V Ausf. G | 100/45/45 | 30 | 370 | 7,760 |
|---|
エンジン
| 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
| Maybach HL 230 TRM P30 | 800 | 20 | 1,400 |
|---|
履帯
| 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
| Pz.Kpfw. V Ausf. G | 48 | 38 | 15,000 |
|---|
無線機
| 名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
| FuG 7 | 710 | 70 |
|---|
乗員
| 1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
|---|
拡張パーツ
| Class2 | Class2 | × | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
| × | × | Class2 | Class2 | Medium | |||||||
隠蔽性
| 非発砲 | 発砲時 | |
|---|---|---|
| 静止時 | 12.23% | 2.86% |
| 移動時 | 9.9% | 2.32% |
※塗装済の値
車両に関する変更履歴
| v0.9.19.1 | 新規実装 |
| v1.0.1 | 隠蔽性を修正 |
| v1.9.0 | 修理費用を11%ダウン HPを840から940に変更 |
| v1.9.0 | サスペンション「Pz.Kpfw. V Ausf. G」の旋回速度を30度/秒から38度/秒に変更 主砲「7,5 cm Kw.K. 42 L/70」の散布界を0.35 mから0.34 mに変更 主砲「7,5 cm Kw.K. 42 L/70」の照準時間を2.3秒から2秒に変更 エンジン「Maybach HL 230 TRM P30」の出力を700馬力から800馬力に変更 |
解説(v2.0.1)
- 概要
v0.9.19.1で追加されたTier6のポーランド課金中戦車。
1944年8月のワルシャワ蜂起で鹵獲されたドイツのPz.Kpfw. V Panther*4である。
本ゲーム初のポーランド戦車であり、通常ツリーに先駆けて先行実装された。
Pudel Loaded以上*5のパッケージにはナチュラルスキルとして戦友を習得済の搭乗員とのセットで販売される。
- 火力
俯角は-8°とそこそこ優秀であり、ハルダウンを活用していきたい。- 7,5 cm Kw.K. 42 L/70
Pantherの史実砲。
通常弾のAPは貫通力150mm、課金弾のAPCRは貫通力194mmとTier6中戦車相応である。
同格・格上の重装甲車両には弱点狙撃や課金弾を用いたり、側背面への回り込みを駆使して貫通力を補っていこう。
なお、VK 30.02 (M)の7,5 cm Kw.K. 42 L/70とは基本性能は同一だが、総弾数はこちらが僅かに多い。
- 7,5 cm Kw.K. 42 L/70
- 装甲
- 砲塔
防盾外縁部の二重部分は十分な防御力を発揮する。
しかし、主砲横の開口部がVK 30.02 (M)よりも広く、その装甲厚は110~120mm程度しかないので安心できない。
Pantherの初期砲塔と同じである為、VK 30.02 (M)よりもキューポラの投影面積が若干小さくなっている。 - 車体
VK 30.02 (M)よりも側面が強化されており、Pantherと同等。
正面装甲は昼飯の角度を取る事により、同格以下の通常弾には一定の防御力を発揮する。
側面上部は50mmと豚飯時の強制跳弾が狙いやすくなっており、VK 30.02 (M)のような側面後方底部の出っ張りが無いという長所もある。ただし履帯裏は40mmなので口径120mm超の砲には履帯ごと射貫される可能性が高い。Tier6では口径120mmを超える主砲を持つ車輌はそれほど多くは無いので、相手をよく見極めよう。
- 砲塔
- 機動性
最高速度は55km/hと十分で、加速も良好。VK 30.02 (M)と基本的に変わらない。
- その他
視認範囲は370mとまずまずの性能だが、隠蔽はPanther系列ゆえに劣悪である。*6
初めから迷彩が施されており、塗装の変更・削除はできない。
またRudy Plとは違って5人5役のオーソドックスな搭乗員構成だが、ポーランドツリーの中戦車は全て4人編成であるため、無線手は本車専任となる。
- 総論
性能はVK 30.02 (M)と殆ど全ての点で同じであり、あちらを使いこなせていればこちらも楽に扱うことができるだろう。
史実

↑ Pudel/Magdaの実物とされる写真。白黒ながらポーランドの国籍マークが伺える。

↑ Pudel仕様に塗装されたレプリカ。
「Pudel(プーデル)」とは、ワルシャワ蜂起でポーランド国内軍に鹵獲されたPz.Kpfw. V Pantherの一輌である。
「Pudel」は1944年8月3日に戦死した、ゾスカ大隊所属のタデウシュ・ティッチンスキ中尉(Tadeusz Tyczyński)の渾名*7から採られた名前であった。
それとは別に搭乗員たちは「Magda(マグダ)」という愛称を付けていたと言われている。
・ワルシャワ蜂起の勃発
1944年8月1~2日、ワルシャワ蜂起の勃発に伴い、ポーランド国内軍は3輌のPantherを撃破した。
その中でも損傷が少なかった2輌は鹵獲され、それぞれ「Pudel(プーデル)」と「Felek(フェレク)と名付けられた。なお、もう片方のPantherである「Felek」は、ティッチンスキ中尉の率いた小隊名が由来となっている。
装備の乏しいポーランド国内軍の貴重な戦力となったPudelらはワルシャワ市街戦を援護し、ゲンシェフカ強制収容所の解放を手助けした。
しかし、どれだけ国内軍が戦い続けても(ポーランド国内軍を支援する手筈だった)郊外に布陣するソ連軍は動かなかった。


↑ ポーランド国内軍の紋章および側面から撮影されたPudel。
・ソ連とポーランド
第二次世界大戦が開戦した際、ドイツと共にポーランドを分割占領したのは他ならぬソ連であり、加えてカティン(カチン)の森事件のような虐殺も起こしていた事から、ポーランド亡命政権にとってソ連は信用できない存在だった。
それでも亡命政権がドイツからポーランドを解放する為には連合国側のソ連の軍事力が必要不可欠であり、しぶしぶ協力を求めるしかなかったのである。
一方のソ連はポーランドに共産主義政権を樹立させる目的があり、ソ連に恨みのある資本主義側の亡命政権は邪魔な存在であった。
そこで先を見越したソ連は、名目上はポーランドを支援しつつ、亡命政権と繋がりのあるポーランド国内軍を敢えて見殺しにしたのである。
結局、ドイツとポーランドを殺し合わせる事に成功したソ連は、消耗したドイツ相手に漁夫の利を得る形でワルシャワを制圧する事になる。

↑ ワルシャワ市街とPudel。
・抵抗の象徴
そんな事を知らずに戦い続けていたポーランド国内軍およびPudelとFelekは、8月8日にPanzer IV Ausf.HやJagdpanzer 38t(と思われる車両)と交戦し、軽微な損傷と搭乗員が負傷したものの、8月9日には修理されて戦線に復帰した。
ワルシャワの旧市街で戦闘を継続したが、8月10日にFelekがバッテリーの故障で放棄された。
Felekに搭載されていた弾薬はPudelに移されたが、8月11日にPudelも損傷してついに放棄された。
搭乗員たちは脱出したとされているが、その後どうなったかはほとんど知られていない。いずれにしても、悪名高いカミンスキー旅団や第36SS擲弾兵師団(ディルレヴァンガー)といった戦犯部隊すら投入された地獄の激戦地ワルシャワで生き残れた可能性は低いだろう。
現在、このPudelはポーランドにおける「ナチスドイツに対する抵抗の象徴」として知られている。

↑ Pudelとされる写真。よく見ると女性兵士の姿もあり、ゲーム内の搭乗員で再現してみるのも良いだろう。
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