Tier5 ドイツ 中戦車 / 略称: Pz. IV H / 日本語表記: IV号戦車H型
↑ Pz.Kpfw. IV Ausf. G + 7,5 cm Kw.K. 40 L/43
初期状態。車体はH型だが砲塔と主砲はG型のもの。
↑ Pz.Kpfw. IV Ausf. H + 7,5 cm Kw.K. 40 L/48
後期砲塔とL/48を装備した史実形態。有名なIV号戦車H型である。
↑ Pz.Kpfw. IV Ausf. H + 10,5 cm Kw.K. L/28
いわゆる10榴を搭載した状態。圧倒的な火力からこちらを主砲に選ぶプレイヤーは多い。
性能には関係ないが、キューポラに付けられていたMG34機関銃が撤去され銃架だけになっている。
スペック (v1.10.0)
車体
耐久値 | 600⇒630 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 80/30/20 |
最高速度(前/後)(km/h) | 40/18 |
重量(初期/最終)(t) | 24.52/25.68 |
実用出力重量比(hp/t) | 17.13 |
本体価格(Cr) | 373,000 |
修理費(Cr) | 2,640~ |
超信地旋回 | 不可 |
※砲は10,5 cm Kw.K. L/28
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
7,5 cm Kw.K. 40 L/43 | 13.95 ⇒15 | AP APCR HE | 103 139 38 | 110 110 175 | 1,535 ⇒1,650 | 0.41 | 2.3 | 740 925 740 | 130 | 70 2,800 38 | 1,437 | -10°/+20° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7,5 cm Kw.K. 40 L/48 | 13.95 ⇒15 | AP APCR HE | 110 158 38 | 110 110 175 | 1,535 ⇒1,650 | 0.39 | 2.3 | 790 988 790 | 105 | 70 2,800 38 | 1,520 | |
10,5 cm Kw.K. L/28 | 7.5 | AP HEAT HE | 64 104 53 | 350 350 410 | 2,625 | 0.55 | 2.3 | 470 376 470 | 70 | 120 4,000 128 | 2,100 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Pz.Kpfw. IV Ausf. G | 50/30/30 | 44 | 340 | 3,200 |
---|---|---|---|---|
Pz.Kpfw. IV Ausf. H | 50/30/30 | 44 | 350 | 3,600 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 120 TR | 350 | 20 | 510 |
---|---|---|---|
Maybach HL 120 TRM | 440 | 20 | 510 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Pz.Kpfw. IV Ausf. G | 26 | 30 | 7,800 |
---|---|---|---|
Pz.Kpfw. IV Ausf. H | 28 | 32 | 7,800 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 14.93% | 3.12% |
移動時 | 11.17% | 2.33% |
派生車両
派生元 | Pz.Kpfw. III Ausf. J(MT/12,800) |
---|---|
派生先 | VK 30.01 (P)(HT/26,235) |
開発ツリー
7,5 cm Kw.K. 40 L/43 (初期/25,000) | ━ | 7,5 cm Kw.K. 40 L/48 (3,400/27,380) | ┳ ┃ | VK 30.01 (P) (26,235/920,000) | ||
Pz.Kpfw. IV Ausf. G (初期/8,500) | ┗ | Pz.Kpfw. IV Ausf. H (4,015/13,240) | ━ | 10,5 cm Kw.K. L/28 (3,800/28,000) | ||
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) | ||
Maybach HL 120 TR (初期/10,430) | ━ | Maybach HL 120 TRM (1,500/19,900) | ||||
Pz.Kpfw. IV Ausf. G (初期/4,510) | ━ | Pz.Kpfw. IV Ausf. H (1,930/7,910) |
車両に関する変更履歴
v0.9.0 | Pz.Kpfw. IVの細分化により実装 サイドスカート(シュルツェン)を追加 Maybach HL 108 TR エンジン削除 修理費を3%減少 最高前進速度を48km/hから40km/hに変更 10,5 cm Kw.K. L/28の装弾数を42から59に増加、俯角を-7度から-5度に変更(側面) 7,5 cm Kw.K. 40 L/43の俯角を-8度から-7度に変更(側面) 7,5 cm Kw.K. 40 L/48の俯角を-8度から-6度に変更(側面) 5 cm Kw.K. 39 L/60 及び 7,5 cm Kw.K. 37 L/24を削除 初期砲塔時の視認範囲を330mから340mに変更、HPを420から440に変更 改良砲塔時のHPを460から480に変更 |
v0.9.7 | HDモデル化 |
v0.9.17.1 | 全ての砲俯角を全周-10°に変更 |
v1.9.0 | 7,5 cm Kw.K. 40 L/43の総弾数を87発から130発に変更 7,5 cm Kw.K. 40 L/48の総弾数を87発から105発に変更 10,5 cm Kw.K. L/28の総弾数を59発から70発に変更 修理費用を24%ダウン 収益性を6%ダウン Pz.Kpfw. IV Ausf. G砲塔時のHPを440から600に変更 Pz.Kpfw. IV Ausf. H砲塔時のHPを480から630に変更 派生元車輌をPz.Kpfw. IV Ausf. D/Pz.Kpfw. 38 (t) n.A.からPz.Kpfw. III Ausf. Jに変更 派生先車輌からVK 36.01 (H)を削除 |
解説
- 概要
v0.9.0でPz.Kpfw. IVの細分化により追加されたTier5のドイツ中戦車。
大戦後期にクルップ社等で量産された、IV号戦車の後期生産型である。 - 火力
以前はシュルツェンの干渉により側面に俯角制限があったが、現在は全周で俯角-10°取れるようになっている。
車体の移動・旋回時の照準拡散は良好で行進間射撃が比較的やりやすくなっている。- 7,5 cm Kw.K. 40 L/43
初期砲。D型から来た人は相当お世話になったであろう。
初期砲ではあるが、課金弾の貫通力の伸びが今一つなところを除けば、Tier5中戦車として遜色ない性能である。
なおD型に比べて照準時間が0.2秒短く、精度が0.01悪い。細かな点ではあるが注意しておこう。 - 7,5 cm Kw.K. 40 L/48
最終砲候補その1。初期砲から単発火力やDPMは変わらないが、貫通力と弾速が向上する。
同格同郷の中戦車Pz. III/IVが同一性能の砲を装備でき、装甲と速度で勝るあちらの方が有効に扱えるが、それでもTier5中戦車として幅広い状況で活用できるバランスの良さは利点であり、決して悪い選択肢では無い。
格上の重装甲車両に対しては、APCRを用いても正面から貫通する事は難しい。側背面に回り込む、履帯を切るなど中戦車らしい臨機応変な戦術を心掛けよう。
また、APの単発が75mm口径砲としてはやや低い分、相対的にHEのダメージの伸びが大きい。
欲張りすぎて非貫通カスダメージになってしまっては元も子もないが、T-28やLuchs、同格なら軽戦車AMX ELC bis、駆逐戦車T67、Pz.Sfl. IVc等、貫通できる可能性の高い相手を覚えておけば、単発ダメージの低さを補う事ができる。 - 10,5 cm Kw.K. L/28
最終砲候補その2。改良砲塔専用。通称『10榴』。
APではなくHEを基本弾種として使用する榴弾砲であり、発射速度や精度と引き換えに410という極めて強力なダメージを誇る。その威力は格下戦車の大半を一撃で瀕死に追いやり、格上も装甲やHPが脆弱なら甚大な被害を与えられる。モジュールや乗員に複数打撃を与える事も珍しくない。
中戦車の機動力でこの火力を持ち運べる利点は大きく、M4A1 ShermanやRenault G1等と並んで恐れられる本車の象徴的主砲。高い威力を持つ反面、精度が劣悪な上に弾速が遅く、弾道は極端な山なりの放物線を描く。慣れないうちは移動している敵への偏差射撃に苦労するだろう(詳しくは教習所)。
また、HEは貫通しなくても何らかのダメージを与えることができるが、さすがに重戦車相手にはそう易々と大ダメージは与えられない。最大威力を狙うなら、機動力を活かして側背面や天板など「角度に関係なく、空間装甲のない、単純に装甲厚が薄い部分」を狙っていこう。なお、本車の10榴は同格他国のそれに比べ優れた発射速度を持つ。連射が可能な状況では高い火力を発揮できる他、リロード中に突撃されても反撃が間に合いやすい。
一方で後述する砲塔装甲に不利があるため、同様の大口径榴弾を装備した同格のライバルとまともに撃ち合うとダメージ負けしやすい。
本砲の精度では弱点狙撃も難しく、使い所の判断にはコツが要る。使いこなせれば有用だが、価格も高価なので、慣れない内は無理に使う必要は無いだろう。AP貫通力は僅か64mmしかなく、薄い装甲の相手もHEの方が安定する上に、運良くHEが貫通すればAP以上の大ダメージも期待できる。
搭載弾種はHEメインであとは好みに応じてHEATを数発搭載で良く、APは不要と言ってもいい。
ドイツ製の榴弾砲(10,5cm、7,5cm)は他国のそれと異なりAPを装填できるため、デフォルト設定ではAPを自動購入して戦闘開始時初弾からAPが装填されてしまう。砲弾の自動購入をする場合はAPを購入しないように設定を変更して、さらに弾の表示順並べ替えなどを行って初弾から自動的にHEかHEATを装填するように設定するほうが良いだろう。
なお、HEATに関しては貫通力104mmであるが、照準時間や精度の問題から弱点狙撃には不向きで、104mm以下の部分に撃っても逸れて固い部分に当たる・履帯吸収となる・昼飯の角度を取られると簡単に弾かれるため、確実性を求める場面では適さない。
HEATが真価を発揮する相手は、むしろ実装甲50~60mm程度の、やや薄めの中戦車程度の装甲の車両である。丁度HEが非貫通になる程度の装甲を持つ敵に対してHEを撃つと非貫通とダメージ値の乱数要素によって、ダメージが100前後しか入らず、撃破しきれると思っても一発耐えられてしまうことがある。そのような危険を伴うときにこそHEATを貫通させれば250以上のダメージを叩き込むことが出来る。
- 7,5 cm Kw.K. 40 L/43
- 装甲
車体と改良砲塔にシュルツェンを搭載するようになった。シュルツェンは空間装甲扱いなので、HEやHEATに砲塔側背面や車体側面を貫通されるリスクは減った。しかし車体正面とキューポラ以外の装甲の薄さは相変わらずなので、撃たれない立ち回りは引き続き重要。- 砲塔
v0.9.7より側面のシュルツェンの穴が無くなり、側面~後方全てを8mmで覆うようになった。
しかし実装甲厚は全周ペラペラであり、格下の通常弾にもスパスパ抜かれてしまうほど脆い。
砲塔正面装甲の50mmは同車の10榴(貫通53mm)に貫通される可能性が高く、非貫通で押さえ込める可能性の高い他国の中戦車と比べ明確に劣っている。そのため互いに砲塔だけ出しての撃ち合いになると不利になりやすい。
射撃時以外には完全に隠し、それができない時は30度程度よそ見すると10榴の貫通を阻止しやすい。
キューポラは投影面積が大きいものの、改良前・改良後ともに大部分が95mmで砲塔本体より厚い、本車両の最硬部である。 - 車体
上下の垂直部分はスペック通りの80mmと中戦車としては厚め。しかし中央の傾斜部分はわずか20mm厚しかなく、弱点となっている。
予備履帯の判定はなく、単なる飾りである。
また、トランスミッション(エンジンの一部扱い)が車体前部にある上にエンジンそのものの耐久値も低く、同Tier車輌の多くがもつ57mmや75mm砲が被弾すると一発で大破してしまう。
側面装甲は30mmと薄いが、シュルツェンは厚さ5mmの空間装甲扱いとなっている。ゲームシステム上、AP/APCRには無力なものの、HE/HEATには一定の防御効果がある。
- 砲塔
- 機動性
最高速度は40km/hと中戦車としての展開力は平均やや下といった所。
最終実用出力重量比は17.13(10,5cm砲搭載時)とまずまずだが、会敵する中戦車群の中では挙動が若干重い。大きな差ではないが、咄嗟の機動戦で遅れを取らないよう頭の片隅に入れておこう。 - 開発
初期履帯のままで、各最終モジュール、10,5cm砲、および軽量な拡張パーツなら3個搭載可能(3つ合計で320kgまで)。7,5cm砲であればすべての拡張パーツを搭載可。 - その他
隠蔽性は中戦車として高めだが、視認範囲はTier相応。 - 総論
中戦車としての性能はTier相応でバランスが良い。高い攻撃能力と扱いやすさを併せ持ち、Tier後半への通過点だけにするには惜しく、クレジット稼ぎにも使える良戦車である。
装甲の薄さには不安が残るが、敵に対して車体を傾けた状態を保ち、脆い砲塔と側背面は射撃時以外極力隠すことを徹底すれば、多少しぶとい戦い方ができる。
敵との正面戦闘は出来るだけ避け、地形・物陰・機動力を生かして迂回し相手の側背面をとるように心がけよう。
史実
IV号戦車H型は、IV号戦車の事実上の最終発展形である。
H型が登場する頃には既に本車を更新すべく新型主力戦車「V号戦車パンター」の生産が開始されており、IV号戦車はその役目を終えるはずであった。
しかし戦局が悪化する中、そのような余裕がドイツにあるはずもなく、結局H型は手っ取り早く量産できたので物量を確保するために量産された。なお、IV号戦車シリーズの中で最多生産型はH型を改良したJ型とされている。
G型からの主な変更点
・車体前面装甲の強化
・後期型から実装された対戦車銃対策のシュルツェンを標準装備
・変速機、履帯等足回りの改修
1942~43年にかけての時期、改良を重ねつつ主力戦車の務めを果たしてきたIII号戦車の性能はもはや限界に達し、支援戦車ではあるが設計に比較的余裕のあるIV号戦車にその地位を譲った。
次期主力戦車であるV号戦車パンターの生産は1943年1月から始められていたが、充分な数量が供給されるのはまだ先の予定であり、その時は終ぞ来なかった。
新しい編制では戦車連隊のうち第1大隊にパンター戦車、第2大隊にIV号戦車が配備されることになっていた(第3大隊が存在する場合は突撃砲装備)が、1943年7月の城塞作戦時点ではパンター戦車はごく一部に配属されただけで、長砲身(G,H)型のIV号戦車が主力であった。
なお、未だに一部短砲身のIV号戦車も使用されていたが、やがて姿を消していくことになる。
これ以降の機甲師団の編制を見ると、パンター戦車とIV号戦車が70両前後バランス良く配備された師団もあるにはあるが、これはいわば例外のエリート師団の話で、ほとんどの師団はなんとか定数を確保する為にIII号戦車を使っていたり、突撃砲を充当しているのが一般的であった。
・参考資料
http://combat1.sakura.ne.jp/4GOUH.htm
情報提供
愚痴や日記など生産性のない話題は外部総合掲示板をご利用ください。
マスター(M)バッジ報告は専用スレができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、アーカイブ、スペック、解説に表記されています。
※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。