Tier 7 アメリカ 中戦車
↑ T20D1 + 76 mm Gun M1A1
初期状態。外観は軽戦車のT21とあまり変わらない。
↑ T20D2 + 90 mm Gun M3
最終状態。アメリカの中戦車としては珍しく低車高に収まっている。
スペック(v1.18.0)
車体
耐久値 | 1,000⇒1,100 |
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車体装甲厚(mm) | 64/51/38 |
最高速度(前/後)(km/h) | 56/20 |
重量(初期/最終)(t) | 28.89/30.78 |
実用出力重量比(hp/t) | 18.19 |
本体価格(Cr) | 1,340,000 |
修理費(Cr) | 約8,200 |
超信地旋回 | 不可 |
ロール | 狙撃型中戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
76 mm Gun M1A1 | 14.29 | AP APCR HE | 128 177 38 | 115 115 185 | 1,643 | 0.43 | 2.3 | 792 990 792 | 85⇒80 | 96 2,800 68 | 1,567 | -10°/+25° |
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76 mm Gun M1A2 | 18.18 | AP APCR HE | 128 177 38 | 115 115 185 | 2,091 | 0.38 | 1.9 | 792 990 792 | 70⇒68 | 96 2,800 68 | 1,590 | |
90 mm Gun M3 | 6.38 | AP APCR HE | 160 243 45 | 240 240 320 | 1,532 | 0.38 | 2.3 | 853 1,066 853 | 48 | 255 4,400 255 | 2,050 | |
105 mm M4 | 7.5 | HE HEAT | 53 102 | 410 350 | 2,625 (HEAT) | 0.55 | 2.3 | 472 381 | 55 | 166 4,000 | 2,600 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
T20D1 | 89/64/64 | 44 | 370 | 7,000 |
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T20D2 | 89/64/64 | 42 | 390 | 8,400 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Ford GAA | 520 | 20 | 569 |
---|---|---|---|
Ford GAN | 560 | 20 | 569 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
HVSS T48 | 30 | 37 | 5,400 |
---|---|---|---|
HVSS T51 | 34 | 37 | 5,400 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
SCR 508 | 395 | 100 |
---|---|---|
SCR 506 | 615 | 110 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | Class2 | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 15.1%⇒16.04% | 3.82% |
移動時 | 11.34%⇒12.05% | 2.87% |
派生車両
派生元 | M4A3E8 Sherman(MT/55,500) |
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派生先 | M26 Pershing(MT/98,100) / T69(MT/118,000) |
開発ツリー
76 mm Gun M1A1 (初期/50,330) | ━ | 76 mm Gun M1A2 (5,800/62,000) | ━ | T20D2 (8,050/17,400) | ┳ ┃ | T69 (118,000/2,403,000) |
T20D1 (初期/12,900) | ┃ ┣ | 90 mm Gun M3 (14,000/81,000) | ||||
SCR 508 (初期/21,600) | ━ | SCR 506 (5,600/33,600) | ┃ ┗ | 105 mm M4 (1,500/40,300) | ||
Ford GAA (初期/36,000) | ━ | Ford GAN (11,500/37,200) | ━ | M26 Pershing (98,100/2,403,000) | ||
HVSS T48 (初期/11,900) | ━ | HVSS T51 (8,000/17,900) |
車両に関する変更履歴
v0.9.14 | HDモデル化 |
v1.5.1 | 105 mm M4 gunのHEAT弾の貫通力を101.6mmから102mmに変更*1 |
v1.9.0 | T20D1砲塔時の76 mm Gun M1A1の総弾数を70発から85発に変更 T20D2砲塔時の76 mm Gun M1A1の総弾数を68発から80発に変更 105 mm M4の総弾数を36発から55発に変更 派生元車輌からM4A3E2 Sherman Jumboを削除 派生先車輌にT69を追加 |
v1.18.0 | 主砲「76 mm Gun M1A2」搭載時の100mでの散布界を 0.40m から 0.38m へ変更 主砲「76 mm Gun M1A2」搭載時の照準時間を 2.3秒 から 1.9秒 へ変更 |
解説
- 概要
Tier7のアメリカ中戦車。
M4 Shermanの代替を目指した試作車両であり、M26 Pershingの大元になった戦車である。
走攻のバランスに優れており、コンパクトに纏まった車体に仰俯角の広い砲塔を搭載し、米戦車らしく地形を利用した戦術を得意とする。
- 火力
いずれの砲でも俯角は-10°と優秀なので、積極的に地形を活用していこう。
初期砲及び10榴こと105 mm M4はTier5のM4A1 Sherman以来ラインナップに入り続けている*2主砲であり、これで出撃する事は自殺行為に等しい。絶対に搭載しないように。- 76 mm Gun M1A2
M4A3E2・M4A3E8の双方から引き継げる主砲。
Tier7戦車としては貫通力が不足しており、単発火力も心許無い。
90mm砲と各モジュールの研究までは本砲の課金弾で補っていくしかないが、それでも貫通力は177mmしかなく、重装甲の相手と正面から撃ち合うには力不足。
戦場と戦う相手を選んでうまく立ち回ろう。 - 90 mm Gun M3
最終砲。搭載には改良砲塔と積載の強化が必須。
通常弾のAPの平均貫通力は160mmだが、課金弾のAPCRは平均貫通力243mmとTier7中戦車最高クラスを誇る。*3格上との交戦を想定し、課金弾は多めに搭載しておきたい。
ただし発射速度が非常に遅く、DPMはTier7中戦車で底辺レベルである。T20の明確な弱点であり、HPの多い相手とノーガードで撃ち合うような展開や、複数の敵を単独で相手取る展開には滅法弱い。
前身からの引き継ぎ砲は全てTier7では力不足なので、可能ならフリー経験値で一気にこの砲まで開発してしまいたい。
なお、本砲はTier6重戦車のM6、Tier7重戦車のT29と共有である。そちらで開発済みであれば、必要なフリー経験値は16,050(履帯研究を改良型装甲材で後回しにするなら8,050)で済む。
- 76 mm Gun M1A2
- 装甲
M4A3E8 Shermanと異なり、防御面はまったく頼りにならない。
車体正面は63mm+傾斜でTier5相当。
砲塔正面は88mmと多少マシだが、Tier7としては明らかに不足している。
地形を利用したハルダウンも、あくまで被弾率を下げる用途にしか使えない。
HPもTier7中戦車としてはやや低く、慎重に行動する事が求められる。
- 機動性
最高速度56km/hで出力重量比18と中戦車としては良好。
裏取りや陣地転換には十分な機動力を持つが、車体の旋回速度が遅めになっている。
遅い発射速度や装甲の薄さを考慮すると、接近戦は苦手な車両と言える。
- その他
視認範囲は改良砲塔で390mと優秀。
M4系列に比べて低車高化しており、隠蔽性能も向上している。
状況に応じて偵察もこなしていこう。
- 総論
90mm砲の単発火力と地形適応力、隠蔽率に優れた中戦車である。
アメリカ中戦車ツリーの中間地点ではあるが、性能面では前後の車輌との共通点は少なく、どちらかというとスウェーデンやポーランド中戦車に似た使い心地になっている。
発射速度・装甲・旋回速度には不安が残り、それらを立ち回りで補う必要がある。
単独行動は欠点を浮き彫りする為、出来る限り味方と連携した立ち回りを心掛けよう。
史実
全周旋回する砲塔に75mm砲を装備するという、アメリカ軍が第2次世界大戦勃発後に求めた性能を有するM4中戦車の生産は1942年2月に開始されたが、同じころイギリス軍が戦う北アフリカの戦場には7.5cm KwK40 L/43を搭載し対戦車火力を大幅に強化した4号戦車が出現しており、その報告を受けたアメリカ陸軍兵器局はM4の後継となる新型戦車の開発を開始した。
より強力な火力と装甲を持つ戦車としては、既にT1重戦車(後のM6重戦車)やT14重戦車の開発が行われていたが、いずれも重量が非常に大きく、M4の代替とならないことは明らかであった。新型戦車は重量を抑えつつ、M4の欠点を克服していくことが求められたのである。
このような中で1942年5月に設計が完了し、試作車が発注された車両がT20中戦車であった。
T20は砲塔こそM4に類似しているが、車体は避弾経始と軽量化を重視した形状に変更された。またエンジンは戦車用に開発されたFord GANエンジンを搭載し、変速機類を車体後部にまとめて配置したことで、背の高い航空機用エンジンを搭載し、プロペラシャフトが車体後部から前部へ貫通していたM4と比較して車高を低く抑えることに成功した。
武装はM6などに搭載された3インチ砲を改良した76mm Gun M1A1が搭載され、対戦車火力では7.5cm KwK40 L/43をわずかに上回った。装甲は最大約100mmで、M4で脆弱性を指摘された弾薬庫などの部分の装甲は増厚されていた。
変速機にはM6で採用されたトルクマチック変速機が搭載され、サスペンションにはこれもM6で採用されたHVSS(水平渦巻スプリング・サスペンション)が搭載されたが、試作車2輌のうち1輌にはより性能が良いトーションバーサスペンションと幅の広い履帯が搭載されて外観が大きく変化し、T20E3と呼称された。この車両には当初3インチ砲が搭載される予定だったが、結局T20と同様76mm Gun M1A1が搭載されている。
このほか自動装填装置付の75mm Gun M3を搭載したT20E1も開発されていたが、結局試作車は製作されなかった。
上述したように1942年5月に試作車がジェネラル・モータース・フィッシャー工場に対し発注され、その完成は1943年5月であった。またT20E3は同年7月に試作車が完成した。
完成した2輌のT20は各種試験に供されたものの、先行して試作車が完成していたT23の限定生産が決まったこともあって量産はされず、1944年には開発計画が中止された。
また、新型中戦車の開発計画としてはもう1つ、T22中戦車がT20やT23と並行して開発されていた。
基本構造はT20と同一だが、変速機はM4と同様のものを搭載していた。また、完成した試作車のうち1輌はT20E1に搭載予定だった自動装填装置付の75mm Gun M3を搭載し、呼称がT22E1と変更された。これらの試作車は完成後試験に供されたが、M4と比較して傑出した性能を持たず、火力も不十分であるとして開発計画は中止された。
参考資料
『M26パーシング M24チャフィー』グランドパワー2010年9月号別冊
『M26/46パーシング戦車 1943-1953』スティーヴン・ザロガ 大日本絵画
『British and American tanks of World War Two』Peter Chamberlain, Chris Ellis
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