*アレクサンドル・ネフスキー (84号計画防空巡洋艦) [#Title]
&attachref(./AL.NEVSKY_0.jpg,50%);
#region(その他画像)
&attachref(./Project 84 2.jpg,35%);
ガラス張りのドームのような艦橋が特徴的。
煙突間の巨大なレーダーや丸みを帯びたデザインである砲塔は現代的。
&attachref(./Nevsky.jpg,35%);
真横から。遠目で見れば[[Moskva]]や[[Stalingrad]]と共通したデザインにも見える。
#endregion
#contents
*性能諸元 [#Ability]
・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|10|~種別|ツリー艦艇|
|~艦種|[[巡洋艦]]|~派生元|''[[Dmitri Donskoi]]''|
|~国家|[[ソ連]]|~派生先|''-''|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力| 50,900|
|~|装甲|全体|13-180mm|
|~|~|艦首艦尾|25-50mm|
|~|~|中央甲板|30mm|
|~|~|砲郭|130-140mm|
|~|~|防郭|40-130mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減| 19%&br;|
|~機動性|>|機関出力|192,000馬力[hp]&br;|
|~|>|最大速力|36.0ノット[kt]&br;|
|~|>|旋回半径|940m|
|~|>|転舵所要時間| 11.5秒&br;|
//船体が1種類のみの場合、(A)の表記は不要で数値のみを記載、船体欄には「-」
//プレミアム艦艇の派生元・派生先は「-」
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~ |~通常|~副砲|~主砲|~火災|~煙幕|
|~|海面発見距離|15.8km|-|-|17.8km|10.0km|
|~|航空発見距離|10.3km|-|13.9km|13.3km|-|
//副砲がない場合は副砲の箇所に「-」
&br;
|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~射撃管制装置|~船体|~モジュール|~主砲射程|~最大散布界|
|~|-|GFCS X mod.1|19.0km|165m|
&br;
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|c
|~主砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~180度旋回|~弾種|
|~|-|180mm/65|4基×2門|HE弾 2500(13%)&br;AP弾 4450|6.0秒|18.0秒|HE HE32&br;AP AP32|
//主砲の口径は口径と砲身長のみを記載し、型は書かない
//弾種はサイズのみ省略して記載、サイズ表記のないものはそのまま記載
//ページの横幅に収まらない場合は口径・弾種の文字サイズを縮小 SIZE(11):
&br;
|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~副砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~射程|
|~|-|100mm/0|6基×2門|HE弾 1400(6%)|4.0秒|5.0km|
//副砲を装備していない場合、枠ごと削除
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~魚雷|~船体|~口径|~基数×門数(片舷)|~最大ダメージ(浸水)|~装填|~射程|~雷速|~発見|
|~|-|533mm 53-51|2基×5門(5門)|14,400&br; (240%)|131秒|8.0km|60kt|1.2km|
//魚雷を装備していない場合、枠ごと削除
//魚雷の口径は「魚雷発射管の口径+魚雷のモジュール名」
&br;
|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~爆雷|~船体|~最大ダメージ|~グループ数|~投下数|~装填時間|
|~|-|2,400|2|10|40秒|
//爆雷を装備していない場合、枠ごと削除
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~対空砲|~船体|~距離|~口径|~基数×門数|~爆発数|>|~秒間ダメージ|~命中精度|~有効ゾーン|
|~|~|~|~|~|~|~爆発半径内|~継続的|~|~|
|~|-|中|100mm/70 SM-52&br;57mm ZIF-75|6基×2門&br;6基×4門| -| -| 252|90.0%|0.1-4.0km|
|~|~|長|180mm/65|4基×2門| 8| 1680| 179|90.0%|0.1-6.9km|
//対空砲を装備していない場合、枠ごと削除
&br;
・アップグレード
|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c
|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット1|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット2|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット3|BGCOLOR(#aaccaa):スロット4|BGCOLOR(#aaccaa):スロット5|BGCOLOR(#aaccaa):スロット6|h
|○|○|○|○|○|○|
#region(搭載可能アップグレード)
搭載可能アップグレード
|BGCOLOR(#aaccaa):1|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM030_MainWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|主兵装改良1|主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%&br;主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%&br;主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM031_SecondaryWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|副兵装改良1|副砲の抗堪性 +100%&br;対空兵装の抗堪性 +100%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM032_PowderMagazine_Mod_I.png,nolink,70%);|弾薬庫改良1|自艦の弾薬庫誘爆率 -70%|
|BGCOLOR(#aaccaa):2|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM020_DamageControl_Mod_I.png,70%);|ダメージコントロールシステム改良1|浸水発生率 -3%&br;対水雷防御ダメージ軽減率 -3%&br;火災発生率 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM069_Movement_Mod_I.png,nolink,70%);|機関室改良1|主機損傷確率 -20%&br;主機修理時間 -20%&br;操舵装置損傷確率 -20%&br;操舵装置修理時間 -20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):3|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM006_MainGun_Mod_II.png,nolink,70%);|主砲改良2|主砲旋回速度 +15%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM012_SecondaryGun_Mod_II.png,nolink,70%);|副砲改良1|副砲最大射程 +20%&br;副砲弾の最大散布界 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM033_Guidance_Mod_I.png,nolink,70%);|射撃システム改良1|主砲弾の最大散布界 -7%&br;魚雷発射管旋回速度 +20%&br;副砲最大射程 +5%&br;副砲弾の最大散布界 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM018_AirDefense_Mod_III.png,nolink,70%);|対空兵装改良1|優先対空セクターの準備時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM070_Torpedo_Mod_IV.png,nolink,70%);|魚雷発射管改良1|雷速 +5%&br;魚雷発射管の旋回速度 +20%&br;魚雷発射管が機能停止する確率 -40%|
|BGCOLOR(#aaccaa):4|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM023_DamageControl_Mod_II.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良2|浸水復旧時間 -15%&br;消火時間 -15%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM024_Engine_Mod_II.png,nolink,70%);|推力改良1|最大出力への到達時間 -50%&br;艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM025_SteeringGear_Mod_II.png,nolink,70%);|操舵装置改良1|転舵所要時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/爆雷改良1.png,nolink,70%);|爆雷改良1|爆雷数 +2|
|BGCOLOR(#aaccaa):5|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM027_ConcealmentMeasures_Mod_I.png,nolink,70%);|隠蔽システム改良1|発見飛行中隊の被発見距離 -10%&br;発見距離 -10%&br;自艦を攻撃中の敵が射撃した砲弾の最大散布界 +5%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM026_LookoutStation_Mod_I.png,nolink,70%);|魚雷発見システム|魚雷の強制発見距離 1.80km|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM035_SteeringGear_Mod_III.png,nolink,70%);|操舵装置改良2|転舵所要時間 -40%&br;操舵装置修理時間 -80%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM072_AbilityWorktimeBoost_Mod_I.png,nolink,70%);|艦艇消耗品改良1|消耗品の動作時間 +10%|
|BGCOLOR(#aaccaa):6|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM013_MainGun_Mod_III.png,nolink,70%);|主砲改良3|主砲装填時間 -12%&br;主砲旋回速度 &color(red){-13%};|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM015_FireControl_Mod_II.png,nolink,70%);|射撃管制装置改良2|主砲最大射程 +16%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM014_Torpedo_Mod_III.png,nolink,70%);|魚雷発射管改良2|魚雷発射管装填時間 -15%&br;魚雷発射管の機能停止発生率 &color(red){+50%};|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM074_AuxiliaryArmament_Mod_I.png,nolink,70%);|副兵装改良2|副砲装填時間 -20%&br;対空継続ダメージ +15%&br;対空砲弾の爆発によるダメージ +15%&br;消耗品「対空防御放火」を発動中に対空兵装の斉射によって生成される爆発数 +2|
#endregion
・消耗品
#fold(搭載可能消耗品){{
搭載可能消耗品
|CENTER:36|CENTER:48|CENTER:64|CENTER:36|CENTER:36|CENTER:36|LEFT:420|c
|~スロ&br;ット|消耗品|名称|使用&br;回数|準備&br;時間|有効&br;時間| 効果|h
|~R|&attachref(消耗品/consumable_PCY009_CrashCrewPremium.png,nolink,70%);|[[応急&br;工作班>消耗品#b9a2217d]]|∞|60|5|火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。|
|~T|&attachref(消耗品/Consumable_PCY016_SonarSearchPremium.png,nolink,70%);|[[水中聴音>消耗品#b2ea69cc]]|3|120|100|敵艦、敵魚雷の強制捕捉範囲(煙幕内も含む)を向上させる&br;魚雷強制捕捉距離:3.50 [km]&br;敵艦強制捕捉距離:5.00 [km]&br;最大潜航深度の潜水艦補足距離:2.00 [km]|
|~|&attachref(消耗品/Consumable_PCY011_AirDefenseDispPremium.png,nolink,70%);|[[対空防御砲火>消耗品#ha0a8983]]|4|80|40|継続ダメージ +50%&br;砲弾の爆発によるダメージ+300%|
|~Y|&attachref(消耗品/RLSSearch2.png,nolink,70%);|[[警戒&br;レーダー>消耗品#n20de29a]]|3|120|30|一定範囲内のすべての敵艦を探知する&br;敵艦捕捉距離(水上):12.00 [km]|
|~U|&attachref(消耗品/Consumable_PCY010_RegenCrewPremium.png,nolink,70%);|[[修理班>消耗品#yd3903f6]]|3|80|28|自艦のHPを回復する&br;回復量:最大HPの 0.5 [%/秒]|
}}
**ゲーム内説明 [#Explain]
アレクサンドル・ネフスキーはソ連海軍用として開発された大型砲熕艦としては最後の計画案 (プロイェークト 84) でした。この巡洋艦の主砲には 180 mm 両用砲という独特な砲システムが採用されていました。
**解説 [#Manual]
v0.9.5で[[Moskva]]を置き換える形で実装されたソ連第1巡洋艦ツリーの終着点である防空巡洋艦。
Moskvaを開発済みだった艦長には改めて石炭艦となったMoskvaが配布されるため、こちらは[[Dmitri Donskoi]]から改めて研究、購入する必要がある([[Moskva]]ページの置き換えについても参照されたし)。
-''主砲''
180mm連装両用砲を4基、合計8門搭載している。
主砲口径こそ[[Dmitri Donskoi]]と変わらずに装備数が減っているが、装填時間の短縮などによりほぼ全てのスペックが向上してTier10でも十分通用する性能に仕上がっている。
#region(詳しく)
まず&color(Red){装填時間が6秒};とドンスコイの半分以下になったおかげでDPM(1分間あたりのダメージ量)がドンスコイと比べて約1.4倍に。
65口径という長砲身から繰り出される&color(Red){初速1000m/s};の超高速砲弾により遠距離でも安定した命中が見込める。
その着弾時間はというとあの[[Moskva]]より誤差レベルで遅い程度。
素の射程も19kmと軽巡としては破格の長射程であり、砲塔旋回も180度18秒と全力転舵に余裕で追いつくためUGのスロットFは装填時間短縮を取って差し支えないだろう。
ここまででも十分強いのだが、上述のように初速が1000m/sかつ空気抵抗による減速率も小さいがためにAP弾の装甲貫通力が非常に高い。
距離と装甲貫通力の関係を見るとほとんど[[Venezia]]と同じであり、他と比べても5km以遠で[[Des Moines]]を上回り、15km以遠で[[Zao]]を超える。
装填時間の短さもあって弾種切り替えもスムーズなので、側面を見せてきた巡洋艦には容赦なくAP弾を叩きこもう。
考えられる限り唯一の欠点は「口径が小さいこと」。
特にHE弾に関しては30mmより厚い装甲にダメージを出せないため、戦艦を相手にすると上部構造を狙い撃ちつつ火災発生を狙うか、艦長スキル「榴弾用慣性信管」を取得して火災発生率半減の代わりに安定したHE弾ダメージを入れるかの選択肢がある。
他の軽巡でも迷うところではあるが、本艦は安定した命中率と投射量、優秀なAPを兼ね備えているため榴弾用慣性信管の有無はお好みで。
Tier10のほかの巡洋艦と比べると、DPMでほとんどの重巡を上回り、本艦を超えるDPMを持つ[[Des Moines]]、[[Worcester]]に[[Minotaur]]などといったものと比べると高弾速で当てやすく、射程がより長いという点で優れている。
#endregion
-''魚雷''
前Tierのドンスコイと同様に射程8kmの5連装魚雷を片舷1基ずつ装備。
最良隠蔽距離には遠く及ばない射程だが、近接戦闘のお守りには十分。
この艦を相手にするプレイヤーはくれぐれも魚雷があるということを忘れないように。
-''対空''
防空巡洋艦の名に恥じない強力な対空火力を持つ。
長距離対空は主砲でもある180mm砲が担当しており、射程は[[Worcester]]や[[Minotaur]]と同じ6.9kmで爆発数も[[Yodo]]と同じ8個、爆発ダメージが少し低いが継続ダメージが前者二隻よりも高い。
中距離対空の継続ダメージは劣っていて短距離対空に至っては装備していないところが少し気になるが、長距離対空に限ればツリー巡洋艦最強クラスと言って問題ないだろう。
ただしソ巡の宿命として航空発見距離の関係で敵空母からは見られて対空砲が届かない距離が存在するのは相変わらず。
-''抗堪性''
体力は50,900でTier10軽巡でも淀に次いで高い方。((一部の同格[[重巡洋艦>Zao]]よりも高い。))
さらに艦首喫水線付近にはソ連大型艦お馴染みの装甲帯があり、本艦の場合50mmなので正面を向けていれば近接戦闘でVP狙いで飛んでくる全てのAP弾を跳弾させることができる。
VP自体は喫水線よりも大きく上に出ているものの、側面方向の防御力も装甲帯140mm+VP本体40mmの合計180mmなので巡洋艦としては十分。
ただし主装甲帯より上の側面が25mm、甲板が30mmと軽巡仕様のため[[Moskva]]ほどの耐性は無い。
正面を向けていても艦首より上を狙ってくる砲弾からはダメージを受けやすい。
#fold(装甲レイアウト){{
#attachref(./A.nevskyLayout.png)
#attachref(./A.nevskyLayout02.png)
}}
-''機動性''
高Tierソ連巡洋艦の例にもれず、劣悪な旋回半径と転舵所要時間をもつ。
速力はドンスコイから変わらず36ノット出るので、長距離の移動には困らない。
ちなみに機関出力は192,000馬力でこれも軽巡としては高い。
-''隠蔽性''
軽巡にしては破格の高速弾を手に入れた代償からか、こちらは非常に悪いと言わざるを得ない。
...とは言うもののそれは[[Worcester]]や[[Minotaur]]と比べての話で、ソ連巡洋艦の枠に当てはめればそこそこと言ったところ。[[Dmitri Donskoi]]よりも少し悪化しているが[[Moskva]]に比べれば全然良い。
最良値は12.8kmで、少し無理をすれば12kmのレーダー範囲に敵を捕らえられる。
-''消耗品''
ソ連巡洋艦お馴染みの12kmレーダーを搭載。上述の通り最良隠蔽距離よりちょっと短い有効距離。
有効時間は[[Moskva]]同様30秒。有効時間中に主砲を5斉射はできる。
レーダーUGで時間延長(36秒)かつ主砲装填時間短縮UG(5.3秒装填)なら確実に6斉射はできる。
弾道のおかげでちょこまか動く駆逐艦にもしっかりダメージを出せるだろう。
-''総評''
冒頭に述べた通り正統強化版ドンスコイといった味付けで、基本的な乗り方はこれまでのツリー軽巡と大きく変える必要は無いだろう。
良くない隠蔽距離や低い弾道、効かない小回りといった都合上Cap陣地前まで駆逐艦に随伴し、後は島裏から発砲という運用はあまり向いていない。
どちらかというと[[Venezia]]のように優秀な最高速度と射程いっぱいでも命中させやすい優秀な主砲を駆使し、味方の位置取りに合わせて十字砲火を浴びせるというのが理想であろう。
**史実 [#Hirysto]
1954年、ニコライ・クズネツォフ直々の指示によって新型防空巡洋艦設計プロジェクトが立ち上げられた。
「84型」の番号を与えられた本設計案は伝統的な軽巡洋艦の任務である「敵巡洋艦及び駆逐艦との交戦、対地砲撃による小規模水上迂回攻撃及び大規模着上陸作戦の支援」に加え、「外洋での艦隊行動時における対空防御砲火」も担当する文字通りの「防空巡洋艦」であった。
当初の予定では1958年の第二四半期までに設計作業を完了させ、1959年の第一四半期までに起工準備を完了させる予定であり、レニングラードの第189造船所とニコラエフの第444造船所で計5隻が建造される予定で、1964年より公試が実施される……はずあった。
しかし、本計画を主導したクズネツォフが失脚したことで84型巡洋艦に関わる全ての作業は一切合財全て中止された。
#br
既にフルシチョフの主導によるロケット兵器時代が始まろうとしている、そんな時代のことであった。
#region(84号計画艦の諸元)
|~基準排水量|14000~15000t(19000tとする資料も)|
|~満載排水量|22300t(14000~15000tとする説も)|
|~全長|221m(160~180mとする説も)|
|~全幅|23.5m(19~20mとする説も)|
|~喫水|7.3m|
|~機関出力|160000hp(40000hp*4)|
|~最高速度|33ノット|
|~航続距離(18ノットでの巡航時)|5000浬|
|~乗員|1712名(旗艦になった場合司令部要員+27名で1739名)|
|~舷側装甲|100mm|
|~甲板装甲|75mm|
|~兵装|180mm連装砲 SM-52 4基(発射速度毎分9~10発)|
|~|100mm連装砲 SM-48 6基(発射速度毎分40発)|
|~|45mm四連装機関砲 SM-20-ZIF 6基(57mm四連装機関砲 ZIF-75 6基説も)|
|~|ヘリコプター(Ka-15) 2機|
-曖昧な船体規模の謎?
--本計画案は資料によって船体の規模に大きな差がある。「84号計画艦の全体的な寸法は68-bis型と同程度であった」という記述があるものもあれば、「設計研究により、このような艦艇の基準排水量は19000tになることが示された」という記述があるものもあり、かなり話が錯綜している。
---&color(Silver){あくまでも「個人的な予測」ではあるが、恐らくは「発注側は『68-bis型と同程度のサイズに押さえるように』という条件を課したが、要求仕様を満たそうとすればどうやっても19000tの大型艦になり、どこを落としどころにするか決まらないうちに作業中止命令」という「ソ連海軍艦艇開発あるある」なのではないだろうか。違うかも分からんけど};
#endregion
**小ネタ [#Digression]
本艦の名前になっている「アレクサンドル・ネフスキー」は13世紀のロシアの英雄。
「ネフスキー」の名は1240年のネヴァ河畔の戦いでスウェーデン軍相手に大勝利を収めた際に「ネヴァ河の勝利者」との意味で後世のロシア人から呼ばれるようになったものである。
また1242年には侵攻してきたドイツ騎士団を「氷上の決戦」とも呼ばれるチュド湖上の戦いで打ち破り、さらに勇名を轟かせている。
そしてこのチュド湖上の戦いの相手がドイツだったということで、第二次世界大戦前夜の1938年にはこれを題材とした映画「アレクサンドル・ネフスキー」がソ連にて制作された。
#region(映画「アレクサンドル・ネフスキー」について)
ソ連の映画監督セルゲイ・エイゼンシュテインを中心に制作されたこの映画は上記の通り英雄アレクサンドル・ネフスキーがドイツ軍相手に大勝利したチュド湖上の戦いを描いたもの。
ロシアを救う平民の重要性と、貴族や商人といった「ブルジョア階級」の無能さを表現しており、また政治的に緊張していたナチス・ドイツを意識してドイツ騎士団のかぶる鎧が第一次世界大戦のドイツ軍の「シュタールヘルム」に似ていたという。
クライマックスの雪上での戦闘シーンは真夏のモスクワで撮影されたため雪上に見えるようにいくつもの工夫が凝らされ、結果的に「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」をはじめとした後世の映画のお手本にもなった模様。
また音楽はバレエ音楽「ロミオとジュリエット」で有名なプロコフィエフが作曲。編集段階から緻密に練られた演出は、前述の雪上シーンと共に後世の映画に大きな影響を与えた。
1938年12月に公開された映画は翌年の独ソ不可侵条約によって上映が控えられたものの、独ソ戦が始まると対ドイツのプロパガンダとして再び上映されるという経緯も持っている。
現在は著作権が切れているのかYouTube上で全編視聴可能なので、気になった人は見てみるのも面白いだろう。
#endregion
*編集用コメント [#EditorialComment]
#region(''編集用のコメントはこちら'')
#pcomment(./編集用,reply,15)
#endregion
*コメント欄 [#Comment]
#pcomment(./コメント,reply,15)