重巡洋艦ヴェネツィア 
ヴェネツィアと大和
性能諸元 
・基本性能
Tier | 10 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 巡洋艦 | 派生元 | Brindisi |
国家 | イタリア | 派生先 | - |
生存性 | 継戦能力 | 51,800 | |
装甲 | 6-200mm ・防郭 0-1mm ・艦首・艦尾 0-1mm ・砲郭 0-1mm ・装甲甲板 0-1mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 28% | |
機動性 | 機関出力 | 240,000馬力[hp] | |
最大速力 | 36.6ノット[kt] | ||
旋回半径 | 760m | ||
転舵所要時間 | 13.6秒 |
隠蔽性 | 通常 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 15.7km | 17.7km | 9.9km | |
航空発見距離 | 9.9km | 12.9km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A | mod.1 | 17.1km | 151m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
A | 203 mm/55 | 5基×3門 | SAP弾 5,200 AP弾 4,800 | 21.0秒 | 25.7秒 | SAP AP |
副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | 90 mm/50 OTO 1939 | 12基×2門 | HE弾 1,300(5%) | 4.0秒 | 6.0km |
魚雷 | 船体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ(浸水) | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | 533mm Si 270 N | 2基×3門(3門) | 13,900(0%) | 71秒 | 13.5km | 56kt | 1.1km |
対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 爆発数 | 秒間ダメージ | 命中精度 | 有効ゾーン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
爆発半径内 | 継続的 | ||||||||
A | 中 | 37mm/54 Breda 1939 | 10基×4門 | - | 476 | 90.0% | 0.1-3.7km | ||
長 | 65mm/64 model 1939 | 8基×2門 | 8 | 1,400 | 189 | 90.0% | 0.1-4.6km | ||
90mm/50 OTO 1939 | 12基×2門 |
・アップグレード
スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 | スロット5 | スロット6 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
1 | ![]() | 主砲兵装改良1 | 主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50% 主砲および魚雷発射管の修理時間 -20% |
![]() | 副兵装改良1 | 副砲の抗堪性 +100% 対空砲座の抗堪性 +100% | |
![]() | 弾薬庫改良1 | 自艦の弾薬庫誘爆率 -70% | |
2 | ![]() | ダメージコントロールシステム改良1 | 浸水発生率 -3% 対水雷防御ダメージ軽減率 -3% 火災発生率 -5% |
![]() | 推力改良1 | 主機損傷確率 -20% 主機修理時間 -20% | |
![]() | 操舵装置改良1 | 操舵装置損傷確率 -20% 操舵装置修理時間 -20% | |
3 | ![]() | 主砲改良2 | 主砲装填時間 +5% 主砲旋回速度 +15% |
![]() | 副砲改良1 | 副砲最大射程 +20% 副砲弾の最大散布界 -20% | |
![]() | 射撃システム改良1 | 主砲弾の最大散布界 -7% 魚雷発射管旋回速度 +20% 副砲最大射程 +5% 副砲弾の最大散布界 -5% | |
![]() | 対空砲改良1 | 長距離対空兵装の斉射による爆発数 +2 | |
4 | ![]() | ダメージコントロールシステム改良2 | 浸水復旧時間 -15% 消火時間 -15% |
![]() | 推力改良2 | 最大出力への到達時間 -50% 艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上 | |
![]() | 操舵装置改良2 | 転舵所要時間 -20% | |
5 | ![]() | 隠蔽システム改良1 | 発見距離 -10% |
![]() | 目標測距装置改良1 | 敵艦艇の強制捕捉範囲 +50% 最大目視範囲 +20% 魚雷捕捉範囲 +20% | |
![]() | 操舵装置改良3 | 転舵所要時間 -40% 操舵装置修理時間 -80% | |
6 | ![]() | 主砲改良3 | 主砲装填時間 -12% 主砲旋回速度 -13% |
![]() | 副砲改良3 | 副砲装填時間 -20% | |
![]() | 魚雷発射管改良3 | 魚雷発射管装填時間 -15% 魚雷発射管の機能停止発生率 +50% | |
![]() | 射撃管制装置改良2 | 主砲最大射程 +16% | |
![]() | 対空砲改良3 | 対空砲座の秒間平均ダメージ +20% |
・消耗品
ゲーム内説明 
ヴェネツィアは、15門の主砲と高い速力を備えた重巡洋艦の計画案であり、
1940年代序盤のイタリアの造船技術における成果が活かされていました。
解説 
ver.0.8.10から実装されたイタリアTier10巡洋艦。
5基もの8インチ三連装砲を擁する非常に攻撃的な艦容が目を惹く。
- 抗堪性
HPはHindenburgと僅差の値。Tier10重巡として多くも少なくもない。
装甲配置は非常に優秀で、Moskvaに似て40mm装甲がバイタルの高さで艦首を含め一周している。
ご存知の通り、40mm装甲はShikishimaを含む全ての実装艦のAP弾に対し跳弾可能性があるため強力。
消耗品の煙幕と短い旋回半径があるため、跳弾できる角度にまで船体を回すのには苦労しない。
甲板は16インチ砲まで弾くTier10では一般的な30mm装甲。
しかしそれ以上の口径の砲弾も、バイタル天面が60mmあってここで弾くことができ隙がない。
後述の機動性や発煙装置を考慮すると本艦の生存性はティア10巡洋艦の中ではトップと言える。戦艦から嫌われる要因の一つである
- 主砲
三連装5基、計15門の砲を搭載している。砲門数は同格の中ではSmolenskに次いで多い。
第2砲塔は砲配置の関係で正面に射撃する事が出来ず、およそ30度傾ける事で射撃する事が出来る。
全門で射撃できれば、Brindisiからシンプルに25%の火力向上となる。
また、これまでのツリー艦のSAPにも跳弾優遇がついていたが、この船だけさらに跳弾優遇がついており、撃角75度以上でなければ跳弾が発生しない(この船以外は70度以上)。そのため今まで以上に角度を気にする必要がない。アップデート0.9.6より70度に引き下げられた。
射程は変わらないが、ご存知の通り最速クラスの低弾道の高速弾なので十分すぎる程に通用する。
戦艦のように1斉射で1万を超える大ダメージが出ることも珍しくなく、これまでのツリー艦よりも爽快感が高い。SAP弾の基本を守れば敵のHPをゴリゴリ削れる。
- 副砲
あまり触れられることのない巡洋艦の副砲であるが、本艦のそれは隠れた名器であろう。なんと最大9.1kmまで射程を延長できる。
手動制御を搭載し、いつもの旗を載せることによってまるでパスタのような弾幕を展開出来てしまう。元々ベネツィアの対駆逐処理能力が高いことは周知の事実であるが、この副砲を有効活用することで更に効率が高まる。
排煙装置を使用して副砲だけ撃っていても実質7.1kmのアウトレンジである。
IFHEを搭載してもギリギリ駆逐艦の船体を貫けないのは痛いところである。
- 魚雷
左右片舷に三連装魚雷発射管を1基づつ搭載している。
残念なことにBrindisiから1門減ってしまい火力不足が否めないが、代わりに装填時間が71秒と短くなっており一概に劣化とも言えない。
射角は非常に広く、旋回性能も良いため射撃は苦にならないだろう。
魚雷射程が13.5kmと長く、最良隠蔽であれば隠蔽雷撃を行う事も出来る…が、56ktと非常に鈍足なため狙って当てるのは困難だろう。*1運用方法はこれまで通り、置き魚雷的な使い方がメインになる。
雷速は遅いが魚雷発見距離は非常に短く、発見から命中まで8秒を切る。
- ユニーク艦長「Luigi Sansonetti」の雷速向上スキルの活用について
本艦と同時期に実装されたユニーク艦長「Luigi Sansonetti」には艦長スキル「雷速向上」が強化スキル対象となっており、雷速を56ktから63ktに増速する事が出来る。これにより魚雷発見から命中まで6.72秒まで縮められる事が可能となり、通常魚雷の中では最短の反応時間である。射程が13.5kmから10.8kmに縮まってしまうが、あまりにも遅い雷速で味方の駆逐艦に当てる可能性が高い鈍足よりも雷速向上を取った方が有用かもしれない。
- ユニーク艦長「Luigi Sansonetti」の雷速向上スキルの活用について
- 対空火力
中距離と長距離の対空兵装を持つ。長距離対空兵装の射程が4.6kmと相変わらず短いが、砲弾の爆発数が8と同格巡洋艦の中でもかなり多い。最初の空爆は止められないが、反復攻撃は阻止するくらいの対空火力はあるかもしれない。
- 機動性
かなり大型化した船体ながら、イタリア巡洋艦の例にもれずデカい割に速くてよく曲がる。
どこぞの駆逐艦よりも足が速い上に旋回半径も小さい。春雲「でもうちにはバイタルないし!」
転舵所要時間が13.6秒と同格の巡洋艦と比べ4秒ほど遅いが、旋回半径は760mと米巡並みなので曲がるまでは遅いが割と小回りが利く。魚雷回避の際はできるだけ先読みして船を曲げておこう。転舵アップグレードをつけると転舵所要時間が7秒まで短縮されるので気になる艦長は検討してみてもいいだろう。
- 隠蔽性
最良12.4kmはHindenburgと僅差で、Tier10重巡としては可もなく不可もない。
アップグレードで隠蔽より転舵を選択すると、実用上Kremlinなどの恐ろしい戦艦と隠蔽差がなくなるので注意。
煙幕内での発砲被発見距離も9.9kmまで伸びているため、隠れたからと言って慢心せず彼我の距離をよく確認しよう。
- 総評
足の速さを生かして外周を取り、SAP弾を弾きようのない角度から振らせる艦である。
遠距離でもダメージを稼げる砲性能により接近の必要がなく、極めて優秀な旋回能力と角度さえつければ弾ける装甲があるので粘り強さもかなりのもの。
手数の少なさから接近戦を得意とする艦とは言えない。不意のレーダーや雷撃の心配が少ない10km以遠で、煙幕を使いながらターンし付かず離れず執拗にしかし着実にHPを奪っていくダメージディーラーである。
引き撃ち適性も非常に高く、足が速い上に高隠蔽の魚雷を次々流してくるため釣り出された敵はひどい目に会いがち。
戦局への貢献としては、序盤のフルHPの敵に大ダメージを出しやすいというSAP弾の特徴がかなり凶悪に出てくる。
火災よりも早く敵の戦意を挫くことができるため、積極的に前線にコミットしたい。
他国巡洋艦とはかなり毛色が違うものの、遠距離砲戦を担う重巡としての性能は非常に高くTier10屈指のレベルにある。
史実 
イタリア重巡ツリーにある艦で計画が存在した艦艇はBrindisiまでであり、本艦はAmalfi、Brindisiなどの装甲巡洋艦試案およびリットリオ級戦艦などをベースにWGがデザインした架空艦となる。
小ネタ 
- 機関出力24万馬力は実装されている艦艇の中でも第4位の高出力であり、同率にHakuryuがランクインしている。1位はStalingrad、Kremlin、Slavaの3隻が同率で28万馬力である。ん?なんか戦艦の中に巡洋艦が...まぁ気の所為か...
- 艦名の「ヴェネツィア」は、世界遺産にも登録されているイタリア北部の都市ヴェネツィアに由来する。
英語では「ベニス」と呼ばれており、場所や世代によってはそっちの呼び方が主流だったりする。
これは日本人にとって「ヴェ」や「ツィ」の発音に馴染みがなく、英語圏の「ベニス」という言い方の方がわかりやすく発音しやすいためで、そこに「ベニスの商人」や「ベニスに死す」という有名作品が入り込んだことで定着した、という経緯がある。
ちなみに「ベニスの商人」は英国人作家によるものだが、映画「ベニスに死す」は元々ドイツ人小説家が執筆した「Der Tod in Venedig」が元である。そのため原題に忠実な発音にすると「フェネーディヒに死す」になるわけだが、映画制作会社が英語圏だったから「ベニスに死す」となったのだろう。
- WoWSにおける艦のサイズ比較
フォーラム記事:0.9.1 New All T10 Cruisers Size comparison
上記の記事にて、T10巡洋艦を並べて上から見た図を見ることができる。ヴェネツィアは大型巡洋艦とモスクワに次ぐ全長となっている。
ちなみに、T10巡洋艦をver.0.5.15時の全艦を並べた図(フォーラム記事)で比較すると、モスクワの全長は255m前後と推定(フッド>モスクワ>天城)され、アンリ4世は226m前後と推定(シャルンホルストと同程度)される。(但し、この記事だとレンジャー(234.39m)がシャルンホルスト(235.4m)より長いので、参考程度に。)
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