HSF Harekaze

陽炎型航洋直接教育艦 はれかぜ

画像はMk.39 5インチ単装速射砲を搭載した本編最終状態。
迷彩名はアニメデザインのY467迷彩。

Harekaze 1-4

50口径3年式12.7cm連装砲を搭載した、陽炎型とほぼ同一の装備。

Harekaze 4-10_タイプ10迷彩

九八式10cm高角砲（秋月型の主砲）を搭載した船体。
タイプ10はHSF Harekazeに付属する2つめの迷彩。こちらはWOWSオリジナルの迷彩である。

HSF ISOROKU迷彩

ライバルはこいつ。

迷彩無し

1-4の状態で無期限迷彩を外すと陽炎型により近くなる。

他画像

性能諸元

･基本性能

･アップグレード

搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

1		主砲兵装改良1	主砲および魚雷発射管の機能停止発生率　-20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性　+50% 主砲および魚雷発射管の修理時間　-20%
		副兵装改良1	副砲の抗堪性　+100% 対空砲座の抗堪性　+100%
		弾薬庫改良1	自艦の弾薬庫誘爆率　-70%
		応急工作班改良1	応急工作班の有効時間　+40%
2		ダメージコントロールシステム改良1	浸水発生率　-3% 火災発生率　-5%
		機関室防御	主機損傷確率　-20% 主機修理時間　-20% 操舵装置損傷確率　-20% 操舵装置修理時間　-20%
		エンジンブースト改良1	エンジンブーストの有効時間　+30%
3		主砲改良2	主砲装填時間　主砲旋回速度　+15%
		対空砲改良1	優先対空セクターの準備時間　-20%
		射撃システム改良1	主砲弾の最大散布界　-7% 魚雷発射管旋回速度　+20% 副砲最大射程　+5% 副砲弾の最大散布界　-5%
		魚雷発射管改良1	魚雷発射管の旋回速度　+20% 魚雷発射管に甚大な損傷を受ける可能性　-40% 艦載魚雷の雷速(他の補正を考慮しない値)　+5%
		発煙装置改良1	スモークの展張時間　+20%
4		ダメージコントロールシステム改良2	浸水復旧時間　-15% 消火時間　-15%
		推力改良1	最大出力への到達時間　-50% 艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上
		操舵装置改良1	転舵所要時間　-20%
		爆雷改良1	爆雷数　+2
5		魚雷発見システム	魚雷の強制捕捉範囲を 1.8km という固定値に向上
		隠蔽システム改良1	発見距離　-10% 空母中隊の発見距離　-10% 自艦を攻撃中の敵が射撃した砲弾の最大散布界 +5%
		操舵装置改良2	転舵所要時間　-40% 操舵装置修理時間　-80%
		艦艇消耗品改良1	艦艇の消耗品の動作時間　+10%

･消耗品

搭載可能消耗品

搭載可能消耗品

スロ ット	消耗品	名称	使用 回数	準備 時間	有効 時間	効果
R		応急 工作班	∞	5	40	火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。
T		発煙装置	3	160	20	自艦を中心に半径 0.45 [km]の視界を遮る煙幕を展開する 煙幕持続時間：89 [秒]
		魚雷装填 ブースター	3	240	1	魚雷発射管の装填時間を短縮する 装填時間：8 [秒]
Y		エンジン ブースト	3	180	180	艦艇の最大速度を一時的に向上させる 最大速度の上昇率：8 [%]

ゲーム内説明

横須賀女子海洋学校所属の陽炎型航洋直接教育艦であり、主人公である岬明乃が艦長を務める。
試験用機材を搭載し、同型艦よりも高速だが不安定。
各所に自動化改造を施すことで、学生1クラス30名による運用を可能としている。
「ハイスクール・フリート」より出典。

解説

初心者で購入を検討されている方へ

日本の駆逐艦に属するTier8のプレミアム艦艇。
現実とは異なるパラレルワールドの世界を舞台に描いたアニメ「ハイスクール･フリート」とのコラボで実装された艦艇。2017年6月30日に実装されて以降、不定期で販売されていた。しかし、月日が経つにつれ販売停止期間が伸びており、数年単位で販売されていない幻のコラボ艦艇。利権の関係で滅多に発売されない艦艇のため、販売のアナウンスがあれば機会を逃さないようにしよう。

本項ではゲーム内で表記されている船体の名称に合わせて[晴風1-4]、[晴風4-10]、[晴風11-12]で解説します。

• 船体
  • 選べる3タイプの船体
    本艦は他の艦艇と少し異なり、3つの船体に切り替える事が出来る。これはアニメの話数で登場した時の船体と同じ武装に切り替えられるようになっている。大まかに分けると陽炎砲を搭載した1～4話と秋月砲を搭載した4～10話、アメリカの127mm単装砲を搭載した11～12話で分かれている。装備欄の主砲モジュールではなく船体モジュールを選択する事で武装が切り替わる点に注意する必要がある。
  • 船体毎の差異
    3つの船体は性能が少々異なっている。大まかな差異は下記の通り。
    • 抗堪性
      HPはどの船体も13,300で同じ。
    • 砲
      先にも述べた通り[晴風1-4]は陽炎砲、[晴風4-10]は秋月砲、[晴風11-12]はアメリカの127mm単装砲に切り替わる。再装填時間や弾道、主砲性能、砲弾の特性は他の艦艇が搭載しているものと性能は変わらない。秋月砲は秋月と同じく貫通に優遇がある。
      どの砲塔(船体)にしても射撃管制装置は変わらないので砲の射程は9.4kmで同一になっている。
    • 魚雷
      魚雷と魚雷発射管の性能はどの船体にしても同一。
    • 爆雷
      爆雷と投射機の配置はどの船体にしても同一。
    • 対空火力
      短距離対空兵装の25mm単装砲座はどの船体にしても基数、性能ともに同じ。[晴風4-10]の秋月砲と[晴風11-12]はアメリカの単装砲は対艦対空両用砲のため長距離対空兵装が付与される。
    • 機動性
      速力や旋回半径など、機動性はどの船体にしても同一。
    • 隠蔽性
      隠蔽性能はどの船体にしても同一。

• 抗堪性
  本艦最大の泣き所が同格最低クラスの継戦能力(HP)である。この低耐久では手当たり次第に発砲すればたちまち蒸発し、砲駆に対しては互いに無傷の状態から正面切って撃ち合えば継戦能力の差からこちらが先に撃沈されてしまう。そのため、敵艦を見つけても無暗に発砲せず「耐久の低い本艦が存在を晒してでも撃って良い状況なのか」を見極める目をしっかり養い低耐久をカバーしよう。艦長スキル「抗堪専門家」を取得すれば16,100まで上昇するので最優先で取得しよう。

• 主砲
  船体の項でも述べた通り本艦最大の売りとして性能が全く異なる3種の主砲を自由に選ぶ事が出来る。主砲毎に弾道特性が異なるが、射程は9.4kmで固定されているため偏差射撃は誤差の範囲。
  • [晴風1-4]
    通称「陽炎砲」を3基搭載している。主砲の性能は陽炎と同一のため詳細については陽炎の項を参照。
    日駆お馴染みのDPMは低いがDPSが高い主砲。本艦がこれを搭載したところで陽炎と変わらない…それどころかHPが陽炎より低いので劣化陽炎と言えなくもない。また、当主砲は両用砲ではないため長距離対空兵装を持たない事から[晴風1-4]を選んで戦う艦長はいないだろう。
  • [晴風4-10]
    通称「秋月砲」を3基搭載している。こちらも秋月と同性能の主砲である。砲の詳細については秋月の項を参照。
    秋月型でお馴染みのDPMが高い100mm対艦対空両用砲。本艦は連装砲を3基しか搭載出来ないため4基搭載している秋月のDPMには劣るが、それでもDPM値は14.4万に達しLo YangやLightning、ソ駆、独駆のような駆逐艦よりも高い。また、100mmという小口径にもかかわらず素で30mm装甲を抜けるため、巡洋艦や格下戦艦には有効打を与えることが可能。しかし、HPが非常に低いので望んで砲戦を仕掛けられる艦ではないが、瀕死の敵や援護射撃の際には十分な火力を発揮出来る。雷駆の大半がDPMの低い砲しか持っていない事を考えると非常に優れている。高いDPMと隠蔽性、10km射程の魚雷と様々な場面で戦える事から当兵装で戦う艦長がほとんどと言える。
  • [晴風11-12]
    127mm/54 Mk39単装砲を3基搭載している。アメリカの砲ではあるが米駆が搭載している砲とは少し違う*2。Midwayの副砲と同じ砲で取り回し(砲塔旋回)が非常に良く、APの威力が高めでフレッチャーなど米駆全般が使用する米駆砲よりもわずかに初速が速く弾道が低い*3。本艦が実装当初は秋月砲に貫通優遇がなく、艦長スキル「榴弾用慣性信管(IFHE)」が必須だった時代に艦長のスキルポイントが足りないプレイヤーはこの砲が選択肢として入っていた。現在は秋月砲に貫通優遇が付与された事から「榴弾用慣性信管」スキルを取得せずとも戦えるようになり、陽炎砲のDPSと発火率が強化された関係で当主砲を採用する艦長はほとんどいなくなった。
  • 射程と弾道
    上記にも記したがどの主砲を選んでも射程は最大9.4kmになっている。各主砲の性格(弾速や減衰率による弾道)は残っているため、艦長スキル等で射程を延長した場合は使用感が異なってくるので注意が必要。射程9.4kmでも[晴風11-12]のアメリカの砲は米駆砲らしく弾道が少し高めなので偏差射撃を少しだけ大きく取る必要がある。

• 魚雷
  陽炎の初期魚雷と同一。陽炎の後期魚雷と比較すると威力と雷速で劣るが、装填時間はこちらが短い。陽炎の初期魚雷であっても大型艦に致命傷を与えるに足る十分な性能は有している。

• 爆雷
  潜水艦実装に伴い追加された兵装。他のプレミアム艦艇同様にツリー艦艇と比べてグループ数は若干劣る。投射機を使って左右に3発づつ射出する。

• 対空火力
  どの船体にしても25mm機関銃が4基搭載されている。[晴風4-10]と[晴風11-12]に搭載されている主砲は両用砲のため、長距離対空兵装が付与される。
  • [晴風1-4]
    主砲が両用砲では無く短距離対空兵装である25mmの機銃しかないため非常に貧弱な船体。敵艦載機に対しては最も無防備な船体と言える。
  • [晴風4-10]
    両用砲である秋月砲だけあって対空性能は高い。砲弾の爆発数と威力は十分だが秋月と同様に単独で空母に対処出来る程ではない。空母がいる戦場では艦隊行動や対空援護を受けられるポジションで戦い、対空オンオフと対空セクターを使いこなそう。
  • [晴風11-12]
    上記の秋月砲と同じ両用砲だが秋月砲は砲弾の爆発が4に対して、当主砲は2と少ない。射程が僅かながらこちらの方が気持ち長いが、継続ダメージでは劣っている。総合的に見ても[晴風4-10]の秋月砲に軍配が上がる。

• 機動性
  • 速力
    35.5ktは同格と比較すると遅い。特に気を付けたいのが発見距離が僅差の天敵英駆(Lightning、Cossack)より速力が劣る点に注意しよう。高い隠蔽性を鼻にかけて先の艦に見つかればまず逃げきれない。速度旗や艦長スキル「素早く静かに」を是非とも取得して少しでも速力を底上げしよう。
  • 転舵性能
    転舵所要時間は陽炎の後期船体より1.3秒遅い4.0秒である。総合的には陽炎より機動性は低下しており、Tier9の夕雲に近いもっさり気味な性能(35.5kt/3.6秒)となる。陽炎から乗り換える際は、UGスロットEに「操舵装置改良2」を搭載すれば操作感覚が近くなるだろう。相手との距離や選ぶ針路等は最適解が変わる為、プレイスタイルに合ったUGを選択しよう。

• 隠蔽性
  最良隠蔽は5.4kmとマッチング帯最高の隠蔽性を持つ。
  5.4kmという最良隠蔽を持ちながらDPMの高い秋月砲と10km魚雷を搭載出来るのが本艦最大の武器。隠蔽性を武器に索敵、観測、雷撃をしつつ状況次第では援護射撃が出来るなど、あらゆる状況下でも戦える理想的な雷駆と言える。潜望鏡深度の敵潜水艦に一方的に視認される恐れもないので強気の偵察も出来る。ただし、注意する点として本艦は「高隠蔽の砲駆」ではなくあくまでも「強力な主砲を使える雷駆」である事を念頭に置く必要がある。戦闘序盤は雷駆らしく立ち回り艦隊の眼となり戦いつつ、状況に応じて雷撃や砲撃を仕掛けて戦果を上げよう。敵駆逐に発見されても味方の援護を受けれる位置取りを行い、追撃されても艦尾の2基4門を用いて被弾面積を最小に抑えて戦う引き撃ち戦法などを駆使しよう。戦闘終盤でHPを減らしている砲駆がDPMがそこそこ高くHPを温存していた本艦が現れるとかなり苦しい。HPが減っていても隠蔽差で悪隠蔽の砲駆を追跡するだけでも相手にとっては非常に厄介。

• 消耗品
  日駆お馴染みの「エンジンブースト」と「発煙装置」以外に「魚雷装填ブースター(TRB)」を搭載出来る。
  魚雷装填ブースターは発煙装置と同じ枠のためランダム戦などでの空母とのマッチング率を考えると採用するのは難しいが、オペレーションや駆逐艦だけの闘争など、特殊な戦闘タイプなら手が付けられないほどの大暴れが出来る。魚雷装填ブースターは魚雷の再装填時間を強制的に残り8秒にしてくれる便利な消耗品だが、その8秒の間に砲撃を受けて機能停止すると再装填時間が8秒からではなく101秒からカウントがスタートしてしまう。使用する場合は砲撃を受けない隠蔽状態時に使用するよう心がけよう。*4

• 艦長
  地味な特性として「全てのハイスクール・フリートの艦長を乗艦させられる」という特典を備えている。コラボ艦長の中にはドイツ国籍の「テア・クロイツェル」も含まれており、本艦でドイツ艦長を育成する事が可能。これはHSF Graf Speeも同様。

• 総評
  雷駆としてはオンリーワンな性能を持つ強艦の1隻。
  マッチング帯最高の隠蔽性でありながら射程10kmの魚雷に加え、DPMの高い秋月砲まで搭載しており雷駆としては非常に贅沢な武装を持つ。大半の雷駆は主砲火力が乏しい中で、砲による援護射撃や状況次第では砲駆とも砲戦が行えるなど、様々な状況下でも対応出来る強みを持つ。
  その反動で大きく削られた抗堪性の低さがとても痛い。単純に見ればHPがTier5駆逐艦相当のため、操作や判断を誤ればあっという間に沈められてしまう。とはいえ、他の雷駆同様にHPをあまり減らさないよう隠蔽を維持した雷撃オンリーの作戦では「HPが高い他の雷駆に乗った方がいいのでは？」となってしまう(実際に雷撃だけしかしないのであれば陽炎の方に分がある)。本艦を使いこなすには少ないHPでも強硬偵察や砲撃戦、CAP争いによる「HPの払い出し」が計算出来る艦長でないと使いこなすのは難しいとも言える。
  アニメ内ではまだ未熟な生徒が乗る"教育艦"という扱いだが、wowsでは駆逐艦熟練者でないと乗りこなせない玄人向けの艦と真逆になっている希有な艦と言える。

小ネタ

• バグか仕様か0.6.7現在、迷彩Y467-HSF Harekazeを搭載していると後部マストの旗が非表示になる。
  Y467を外すと艦橋両脇のスキッパーがカッターに置き換わる。
  　
• 羅針盤艦橋内部のモデリングが本編と微妙に差異がある。それによる犠牲者が…。
  ハブられた鈴ちゃん

  

  劇中に存在したテレモーター(舵輪)は羅針艦橋に無い。史実の陽炎型としては正しいが。
  右へ左へ避け敵弾から晴風と乗員を守る活躍を見せた操舵手「知床鈴」は操舵室で独りぼっち…？

  　
• WoWS Asia公式HPの、HSF HarekazeとHSF Graf Spee販売開始告知ページのURLの末尾が「kawaii-is-justice」になっている。
  　
• 作中における晴風のスペックは最大速力37.0ktであり、WOWSのはいふりコラボ公式PVでもそれに準じて37ktと紹介されている。が、ゲーム内における実際のスペックは上述の通りなぜか35.5ktである。詐欺じゃないか。*5
  確かに本編中でも「新型機関でデリケートな為に扱いにくく、全力運転するとすぐ不調を来す」という描写がある。
  また全力運転時には機関室の室温が上昇する為、機関科員が暑さに耐えかね制服を脱いで水着姿になっているのでWGは今すぐ機関科員を水着姿にする為に最大速力を37ktにすべきである。

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