*ビスマルク級戦艦 2番艦 ティルピッツ [#x88c2421]
&attachref(./IGN.BB8K.jpg,25%);
永久迷彩
&attachref(./Tirpitz_7a.jpg,37%);
正面から

#region(その他画像 無迷彩・永久迷彩・搭載機と魚雷の位置)
&attachref(./Tirpitz_2a.jpg,35%);
無迷彩

&attachref(./airp.jpg);
煙突の後ろ(左:戦闘機 右:観測機)


#endregion

#region(特殊な無期限迷彩及びブラック艦)
&attachref(./magnu-s.jpg,48%);
無期限迷彩"Magnu-S"
&attachref(./special.jpg,48%);
無期限迷彩"特別"
&attachref(./norwegian.jpg,48%);
無期限迷彩"ノルウェー沿岸"
&attachref(./ドイツ語で黒はSchwarz.jpg,30%);
Tirpitz B
2018年11月のブラックフライデーセールにて発売されたブラック迷彩のティルピッツ。独立した艦艇でオリジナルティルピッツと同時に所有できる。諸元はまったく同じ。
#endregion

#contents
*性能諸元 [#Ability]
RIGHT:&color(DarkGray){テンプレートver.0.5.8.0};
RIGHT:&color(DarkGray){編集時ver.0.5.8.0};
・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|8|~種別|&color(Red){プレミアム艦艇};|
|~艦種|[[戦艦]]|~派生元|-|
|~国家|[[ドイツ]]|~派生先|-|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力|69300|
|~|>|装甲|32mm-315mm&br;・防郭 45mm-315mm&br;・艦首/艦尾 32mm-60mm&br;・砲郭 160mm&br;・装甲甲板 50mm-100mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減|24%|
|~機動性|>|最大速力|30.5[kt]|
|~|>|旋回半径|850m|
|~|>|転舵所要時間|16.0秒|
&br;
|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~ |~通常|~副砲|~主砲|~火災|~煙幕|
|~|海面発見距離|16.4km|-|-||15.05 km|
|~|航空発見距離|11.8km|-|0.0km|14.8km|-|
&br;
|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~射撃管制装置|~船体|~モジュール|~主砲射程|~最大散布界|
|~|-|mod.1|21.4km|276m|
&br;
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|c
|~主砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~180度旋回|~弾種|
|~|-|380mm/47|4基×2門|HE弾 4400(34%)&br;AP弾 11600|26.0秒|36.0秒|Spr.Gr. L/4.6&br;P.S.Gr. L/4.4|
&br;
|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~副砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~射程|
|~|-|105mm L/65 Dop.L.C/37&br;150mm L/55 SK C/28|8基×2門&br;6基×2門|HE弾 1300(5%)&br;HE弾 1700(8%)|3.4秒&br;7.5秒|7.5km&br;7.5km|
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~魚雷|~船体|~口径|~基数×門数(片舷)|~最大ダメージ|~装填|~射程|~雷速|~発見|
|~|-|533mm G7a T1|2基×4門(4門)|13700|90.0秒|6.0km|64kt|1.3km|
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~対空砲|~船体|~距離|~口径|~基数×門数|~爆発数|>|~秒間ダメージ|~命中精度|~有効ゾーン|
|~|~|~|~|~|~|~爆発半径内|~継続的|~|~|
|~|-|短|20mm Flak 38|12基×1門|>| -| 400|66.0%|0.1-1.5km|
|~|~|~|20mm Flakviering 38|8基×4門|~|~|~|~|~|
|~|~|中|37mm Flakzwilling 30|8基×2門| 1| 560| 43|71.0%|1.5-3.5km|
|~|~|長|105mm L/65 Dop.L.C/37|8基×2門| 7| 1190| 201|71.0%|3.5-5.2km|
&br;
・アップグレード
|CENTER:60|CENTER:60|CENTER:60|CENTER:60|CENTER:60|CENTER:60|c
|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットA|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットB|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットC|BGCOLOR(#aaccaa):スロットD|BGCOLOR(#aaccaa):スロットE|BGCOLOR(#aaccaa):スロットF|h
|○|○||○|○|○|
#region(搭載可能アップグレード)
|BGCOLOR(#eeaaaa):A|&attachref(アップグレード/MainWeapon1.png,nolink,70%);|主砲兵装改良1|主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%&br;主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%&br;主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/SecondaryWeapon1.png,nolink,70%);|副兵装改良1|副砲の抗堪性 +100%&br;対空砲座の抗堪性 +100%|
|~|&attachref(アップグレード/PowderMagazine1.png,nolink,70%);|弾薬庫改良1|自艦の弾薬庫誘爆率 -70%|
|BGCOLOR(#eeaaaa):B|&attachref(アップグレード/MainGun2.png,nolink,70%);|主砲改良2|主砲装填時間 &color(red){+5%};&br;主砲旋回速度 +15%|
|~|&attachref(アップグレード/SecondaryGun2.png,nolink,70%);|副砲改良2|副砲最大射程 +20%&br;副砲弾の最大散布界 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Guidance1.png,nolink,70%);|射撃システム改良1|主砲弾の最大散布界 -7%&br;魚雷発射管旋回速度 +20%&br;副砲最大射程 +5%&br;副砲弾の最大散布界 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/AirDefense2.png,nolink,70%);|対空砲改良2|対空砲座の最大射程 +20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):D|&attachref(アップグレード/DamageControl1.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良1|浸水発生率 -3%&br;対水雷防御ダメージ軽減率 -3%&br;火災発生率 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Engine1.png,nolink,70%);|推力改良1|主機損傷確率 -20%&br;主機修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/SteeringGear1.png,nolink,70%);|操舵装置改良1|操舵装置損傷確率 -20%&br;操舵装置修理時間 -20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):E|&attachref(アップグレード/DamageControl2.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良2|浸水復旧時間 -15%&br;消火時間 -15%|
|~|&attachref(アップグレード/Engine2.png,nolink,70%);|推力改良2|最大出力への到達時間 -50%&br;艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上|
|~|&attachref(アップグレード/SteeringGear2.png,nolink,70%);|操舵装置改良2|転舵所要時間 -20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):F|&attachref(アップグレード/ConcealmentMeasures_1.png,nolink,70%);|隠蔽システム改良1|発見距離 -10%|
|~|&attachref(アップグレード/LookoutStation_1.png,nolink,70%);|目標測距装置改良1|敵艦艇の強制捕捉範囲 +50%&br;最大目視範囲 +20%&br;魚雷捕捉範囲 +20%|
#endregion

・消耗品
#fold(搭載可能消耗品){{
搭載可能消耗品
|CENTER:36|CENTER:48|CENTER:64|CENTER:36|CENTER:36|CENTER:36|LEFT:420|c
|~スロ&br;ット|消耗品|名称|使用&br;回数|準備&br;時間|有効&br;時間| 効果|h
|~R|&attachref(消耗品/consumable_PCY009_CrashCrewPremium.png,nolink,70%);|[[応急&br;工作班>消耗品#b9a2217d]]|∞|80|15|火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。|
|~T|&attachref(消耗品/Consumable_PCY010_RegenCrewPremium.png,nolink,70%);|[[修理班>消耗品#yd3903f6]]|4|80|28|自艦のHPを回復する&br;回復量:最大HPの 0.5 [%/秒]|
|~Y|&attachref(消耗品/Consumable_PCY005_Spotter.png,nolink,70%);|[[着弾&br;観測機>消耗品#p4a44272]]|4|240|100|主砲の射程を 20 [%]延伸する|
|~|&attachref(消耗品/Consumable_PCY012_FighterPremium.png,nolink,70%);|[[戦闘機>消耗品#d1ef9c7b]]|3|90|60|自艦艇を追従し、敵機を自動的に迎撃する&br;戦闘機数 3機|
}}

**ゲーム内説明 [#xeb2407c]
ティルピッツは、ドイツ海軍最強のビスマルク級戦艦の2番艦です。ビスマルク同様、重装甲と強力な主砲、高い速力を誇りました。本艦においては、水平装甲防御力の不足というビスマルク級最大の欠点は、対空能力の向上によって補われていました。

//v13.11
ビスマルク級戦艦2番艦のティルビッツは、ヴィルヘルムスハーフェンで建造されました。燃料の不足と、ビスマルクの沈没後に大型艦を再度失うことへの恐れから、この戦艦は戦争中にさほど積極的には活動しませんでした。ティルピッツは北極船団に対する攻撃を試みましたが、反撃に遣いました。1944年秋、この戦艦は6トン爆弾2発を被弾し、ほとんど機能不全に陥りました。ティルピッツはその後、イギリスのランカスター爆撃機によって撃沈されました。


**解説 [#v624c9d2]
''[[初心者で購入を検討されている方へ>プレミアム艦#ub90aa72]]''
 
ドイツTier8プレミアム戦艦。Tier8ツリー戦艦の[[ビスマルク級>Bismarck]]の2番艦。
本ゲームにおけるドイツ海軍ではツリー作成より前に実装された艦である。
プレミアム艦ではあるが高Tierであるため、一通り戦艦の扱い方に慣れておいた方が良いだろう。Tier8はマッチングによってはTier10とも当たる。
 
2016/12/23~2017/1/19にかけて行われたイベント「グラーフ・シュペー追撃」では、キャンペーン最後のタスク(達成条件:Tirpitzで1戦する)をこなすことで、通常のTier8プレ艦用永久迷彩の効果に加えて''フリー経験値+100%''の効果を持った記念迷彩を入手することが出来た。
 
ツリー艦と比較して、ティルピッツは対空砲の性能でビスマルクに劣り、水中聴音も持っていない。
代わりに[[グナイゼナウ>Gneisenau]]のように魚雷を搭載している。
 
-''抗堪''
継戦能力(HP)は同Tierと比較して若干高め。
ドイツ艦の特徴であるタートルバック装甲を持つ。この装甲配置は本艦のバイタルパートを極めて堅牢なものにしており、外側の舷側装甲315mm、その奥の傾斜甲板120mm、さらに奥にある45mmのバイタルパート本体の三枚を抜かないと砲弾がバイタルに届かない。
#region(「なるほど、分からん。」という人の為の参考画像)
左:ティルピッツ、右:キング・ジョージ5世
#attachref(./KGV_Tirpitz_armour_and_underwater_protection.jpg,nolink,35%)
#endregion
近距離から放たれた落角の小さい砲弾に対しては傾斜甲板120mmが数値以上の厚さを発揮し((傾斜角は30度程度であり、水平に飛来した砲弾には単純に計算しても1/sin30°の効果があるので倍の240mm相当。史実では砲弾の命中角度や外側の装甲を貫通した際に被帽が壊れることなどの影響でより大きな効果が見込まれていたが、このゲームではそこまでは再現されていない))、逆に遠距離から飛来した落角の大きい砲弾に対しては外側の舷側装甲315mmが同様の効果を発揮する。[[大和>Yamato]]にすら簡単には抜かれない。
またバイタルパート自体も多少水面より高い程度に収まっており、直撃率も小さい。
その他、艦首・艦尾は32mmで16インチ砲弾を跳弾し得る上、水線部には60mmの装甲があり大和や敷島を含むゲーム中すべての戦艦のAP弾を角度次第で跳弾可能。また船体中央部の甲板は50mmであり、極端な遠距離以外では戦艦AP弾を跳弾できる他、巡洋艦のHE弾などにも強い。
ただし、だからといって無敵の防御力を誇る訳ではない。
本艦を主に苦しめるのはAP弾の通常貫通ダメージである。一枚目の315mm装甲は同格戦艦の主砲AP弾でも容易に貫通でき、その上にはさらに容易に貫通できる160mmの砲郭装甲が長い範囲に渡って続いている。まともに腹を撃たれると、たとえバイタルを抜かれなくても万の単位でダメージが飛ぶので覚悟しておこう。
また上部構造物も巨大であり、見た目はとても良いのだが巡洋艦のHE弾などが刺さってしまう。区画HPが尽きるまでは、こちらでも大ダメージを献上することになる。
#fold(装甲レイアウト){{
#attachref(./TirpitzLayout.png)
#attachref(./TirpitzLayout02.png)
}}
 
-''主砲''
38cm砲を連装4基、計8門搭載している。
同Tierの戦艦と比較して搭載主砲の門数が少ないが装填が早いため手数はさほど変わらない。照準速度は戦艦ではトップクラスの速さ。反面、マッチングする戦艦の多くは40cm超の砲を装備しており、比較すると1発あたりの威力はやや低い。
弾速は高速な低弾道弾であり、狙いやすい。
散布界は[[ノースカロライナ>North Carolina]]と数値上はほぼ同等であるが、ノースカロライナは着弾分布に補正があり、中央に弾が集まりやすい。一方でティルピッツはアップグレードBで精度の改善が可能。いずれにせよ最大射程では着弾は広がり、狙って当てるのは難しいだろう。((米戦艦はスロットBとスロットCが他国の戦艦と異なるので、Tier9以降にならないと散布界を軽減するアップグレードを搭載することが出来ない。))((なお、散布界と距離の関係は[[主砲]]ページを参照。これはあくまで目安であり、ゲームシステム内部では散布界内での着弾分布が設定されている。))
接近戦は、装填速度と砲塔旋回の速さのおかげで得意と言える。なおビスマルクと比較した場合、同じ主砲であるにもかかわらずティルピッツの方が200mだけ射程が長い。

-''副砲''
ドイツ戦艦ツリー実装時は短い射程だったものの、度重なる強化でv.9.9現在は素で7.5km、フル強化で11.5kmもの長射程副砲を持つようになった。これにより副砲性能は同Tier艦[[ビスマルク>Bismarck]]と瓜二つとなった為、これまで以上の活躍を見せてくれるだろう。
副砲射角参考:26度10門/32度12門/52度14門

-''魚雷''
本艦は戦艦でありながら片舷4門、計8門の魚雷を搭載している。
射程は6kmと短いが射角が広い。不意の遭遇戦や接近してきた艦に対する牽制など役立つ場面は多い。しかし発射管は煙突の少し後ろの甲板に雨ざらしで設置されており、肝心なタイミングで被弾して使えないことも多い。というか、わかっている敵が相手だと思いっきりHE弾で狙われる。過信し過ぎないように。
 
-''対空''
Tier8戦艦としてはかなり貧弱。[[ビスマルク>Bismarck]]と比較すると長距離対空こそほぼ同性能だが短中距離のダメージが著しく低い。
長距離対空自体も射程が5.2kmと控えめであり、消耗品から戦闘機を出して誤魔化すなり、味方から対空をもらうなりと対策しないとかなり危ない。
孤立すれば最期、相手が日独空母なら強力なAP爆弾が、米空母なら大量の魚雷が往復ビンタをかけてくる。
 
-''機動性''
速度は30ktオーバー。操舵性はTier8戦艦として悪くはない。ビスマルクより僅かに劣るが、誤差の範囲だろう。((バージョン0.5.2において排水量の大きい戦艦は操舵速度が下方修正されたが、ティルピッツは修正を受けておらず相対的に優秀な運動性となった。0.5.10以降はドイツ戦艦ツリーも登場したが、ビスマルクもほぼ同様の操舵性を持つ。))
 
-''隠蔽性''
同Tier艦と比較すると[[ノースカロライナ>North Carolina]](15.7km)<[[ティルピッツ>Tirpitz]]=ビスマルク(16.4km)<[[天城>Amagi]](17.3km)。
取り敢えず良い部類に入るだろう。
最良値は12.9km。副砲最大射程との差は1.6kmである。
 
-''総評''
基本的には水中聴音の代わりに魚雷をもらった[[ビスマルク>Bismarck]]。優秀な速力を活かして有利なポジションを取り、堅牢な装甲で生き残りつつ、不利になったら隠蔽も交えて逃げながら、主砲と副砲の手数を発揮できる優秀さは数あるTier8プレミアム戦艦でも安定したバランスを持っていると言える。
時間が経つごとに副砲の射程や貫通力の強化、主砲散布界の元ドイツ仕様から米英仕様への変更といった恩恵も受けている点はとても恵まれている(代わりに[[オーディン>Odin]]や[[ポンメルン>Pommern]]といった魚雷とソナーを両立したドイツ戦艦も現れたが)。
ただし水中聴音を持たず、対空ダメージも出せないという特性上単艦行動はかなりリスキーなので、味方との連携は他のドイツ戦艦よりも重要だろう。
**史実 [#q3643c35]
ティルピッツはビスマルク級戦艦の2番艦であり、ドイツが就役させた最後の戦艦である。
#br
就役から半年も経たぬ間に姉妹艦であるビスマルクを喪失したために当初予定されていたビスマルクと共同しての大西洋での通商破壊を行うという計画は立ち消え、ドイツ海軍はティルピッツを出撃させないことによって温存、悪く言えば死蔵することとなった。
しかしイギリス海軍はビスマルク同様ティルピッツの戦闘能力を大きく評価しており、ティルピッツの出撃に備えある程度の戦力を割き温存することを強いられることとなった。
#br
イギリス海軍にとってティルピッツは「存在する」ということそのものが脅威となる存在であったから、ティルピッツは空母艦上機を始めとする航空機による雷爆撃やX艇による艦底への爆弾攻撃などといった様々な手段で攻撃を受けた。これらの執拗な攻撃やドイツ海軍が取った現存艦隊主義的な運用によって満足に艦隊作戦や通商破壊に従事することが出来なかったことからティルピッツは"孤独の女王"とも呼ばれた。
#br
1944年11月12日、ノルウェーのハーコイ島南岸にて当時世界最大の5トン爆弾「トールボーイ」の命中弾3発、至近弾1発を受け着底。戦後解体された。
**小ネタ [#qb141765]
雷装はIF装備ではなく、史実準拠の装備である。

ティルピッツに対し、イギリス軍は20回近くも攻撃を実施しているが、いずれもまとまった戦力を投入せず、散発的な攻撃に終始してしまっている。
(これはイギリス海軍の基本的な作戦目標が、敵艦隊の撃滅ではなく、シーレーンの防御であったからである。
海洋国家である以上、海運と海路を絶たれれば国家の滅亡すらありえることをイギリスは理解していたため、ティルピッツや他ドイツ海軍戦闘艦の脅威があるにしても、それに全力を差し向けるには船団護衛という任務から戦闘艦を外してこれに当たらせる必要があったのである。
さらにはイギリス海軍は当時、北海、地中海、大西洋、太平洋と世界のあらゆる海域で活動していたため艦艇が不足していたということも考慮すべきである。)

就航したティルピッツは、まずトロンヘイムに近いフィヨルドを潜伏場所としたが、この位置はイギリス空軍の爆撃機の航続距離内であった。
1942年1月から4月の間に4回の空襲が行われたが、夜間だった上に投入された爆撃機が少なかった((40機を越えた空襲は一度もなかった))為に損害は与えられなかった。
(もっとも、フィヨルドという天然の要害に、夜間空襲をしかけるということ自体、危険な行動であり、一概に責められたものではない。)
空襲を避ける為に、ティルピッツはノルウェーの北岬に近いアルタフィヨルドに移動する。
ティルピッツはもはや、英国海軍首脳部にとっては存在するだけで悩みの種となる疫病神であった。ティルピッツの出撃の一報が入れば、ソ連向け船団は攻撃の損害を少なくするために散開する必要があり、かといって、ティルピッツが船団攻撃に来なければ、散開した船団はドイツ空軍の爆撃、Uボートによる雷撃で各個撃破される運命にあった。PQ17船団はその最たる例であり、生き残った船は形振り構わぬ努力によってアルハンゲリスクに入港できた。
1942年3月9日に実施した攻撃では、戦艦3隻(キングジョージ五世、デューク・オブ・ヨーク、レナウン)を出撃させながら攻撃を行ったのは12機のアルバコア雷撃機のみであり、当然だが攻撃は失敗に終わった。
1943年9月22日未明、今度は特殊潜行艇「X艇」による爆破作戦が実行される。
4発の2t爆弾をティルピッツの艦底で爆破させたものの、仕掛けた場所が悪く、撃沈には至らなかった。
これが、トールボーイ以外で最大のダメージを与えた攻撃だった。
1944年になると、空母艦上機による空襲が数回実施されるが、いずれも50機足らずの戦力しか投入されなかった。
44年3月27日の攻撃では100機以上の艦上機が出撃したが、肝心の対艦攻撃力を持った爆撃機は40機にも満たない上に雷撃機は1機も出撃しなかった。
この攻撃では15発の爆弾が命中するが、それでも撃沈できず、その後の攻撃も同様の結果となった((ちなみに、この攻撃でも戦艦2隻を随伴させていたが、攻撃には参加しなかった。))。
ここに至り、遂にトールボーイの使用を決断するが、1発では撃沈出来ず、追加で3発命中させて漸く大破・転覆させている。
一隻の戦艦に対して、イギリスは戦略爆撃機を含む複数の重要な兵器を注ぎ込んだ結果、ようやくフィヨルドの女王ティルピッツを無力化することができた。たしかに数と内容だけを見れば、無駄が多いように見えるかもしれないが、要塞ともいえるフィヨルドに閉じこもった高速戦艦を撃破するのは容易ではなく、またティルピッツの存在によってイギリスは戦争の大半の期間、大いに悩まされることとなった。
華々しく武勇もある姉と比べ、その戦歴は華やかではないが、ティルピッツこそはまさしく、戦艦というものの意義を再認識させる艦であろう。


*編集用コメント [#vcab3e02]
#region(''編集用のコメントはこちら'')
#pcomment(./編集用,reply,15)
#endregion


*コメント欄 [#x1eb1b29]
#pcomment(./コメント2,reply,10)


*過去ログ [#p9f6519c]
#region(''Tirpitzログ一覧'')
|240|c
|''Tirpitzログ一覧''|
#ls2
#endregion