Tier 8 フランス 重戦車
↑ AMX 50 100 + 90 mm F3
初期状態。車体に対して主砲が短く、見た目も性能も非常に頼りない。
↑ AMX 50 100 + 90 mm DCA 45
中間状態。揺動式砲塔からはAMX 13 75、車体や足回りからPantherの影響が見て取れる。
↑ AMX 50 100 + 100 mm SA47
最終状態。AMX 50 100の史実装備。
軽量型のLorraine 40 tに似ているが、初期のAMX 50には楔形装甲がまだ導入されていない。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,400 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 90/35/30 |
最高速度(前/後)(km/h) | 51/20 |
重量(初期/最終)(t) | 49.1/49.93 |
実用出力重量比(hp/t) | 17.02 |
本体価格(Cr) | 2,552,500 |
修理費(Cr) | 約12,000 |
超信地旋回 | 不可 |
ロール | 支援型重戦車 |
武装
名称 | 連射間隔(s) | 弾倉交換時間(s) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 弾倉合計攻撃力 | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 弾倉/総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
90 mm F3 | 2.73 | 35 | AP APCR HE | 170 248 45 | 240 240 320 | 1,440 | 0.38 | 3 | 930 1,163 930 | 6/72 | 255 4,800 255 | 2,200 | -9°/+13°*1 |
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90 mm DCA 45 | 2.73 | 35 | AP APCR HE | 212 259 45 | 240 240 320 | 1,440 | 0.36 | 3 | 1,000 1,250 1,000 | 6/72 | 255 4,800 255 | 2,750 | |
100 mm SA 47 | 2.73 | 50 | AP APCR HE | 232 263 50 | 300 300 400 | 1,800 | 0.36 | 3 | 1,000 1,250 1,000 | 6/60 | 1,030 4,000 650 | 3,000 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
AMX 50 100 | 90/30/30 | 32 | 380 | 12,800 |
---|
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 230 | 575 | 20 | 700 |
---|---|---|---|
Maybach HL 230 P45F | 750 | 20 | 750 |
Maybach HL 295 | 850 | 20 | 750 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
AMX M4 mle. 50 | 50 | 30 | 11,000 |
---|---|---|---|
AMX 50 100 | 57 | 32 | 11,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
SCR 508 | 400 | 100 |
---|---|---|
SCR 528F | 750 | 80 |
乗員
1 | Commander(Loader) | 2 | Gunner(Loader) | 3 | Driver | 4 | Radio Operator(Loader) |
---|
拡張パーツ
Class1 | × | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 5.59% | 1.11% |
移動時 | 2.79% | 0.55% |
派生車両
派生元 | AMX M4 mle. 45(HT/81,000) |
---|---|
派生先 | AMX 50 120(HT/185,000) |
開発ツリー
90 mm F3 (初期/87,000) | ━ | 90 mm DCA 45 (18,500/121,250) | ┳ ┃ | AMX 50 120 (185,000/3,565,000) |
AMX 50 100 (初期/25,000) | ┃ ┗ | 100 mm SA 47 (34,500/127,550) | ||
SCR 508 (初期/21,600) | ━ | SCR 528F (9,000/54,000) | ||
Maybach HL 230 (初期/26,000) | ━ | Maybach HL 230 P 45F (18,800/52,000) | ━ | Maybach HL 295 (24,700/78,000) |
AMX M4 mle. 50 (初期/16,450) | ━ | AMX 50 100 (16,800/37,250) |
車両に関する変更履歴
v0.7.1 | 新規実装 |
v0.9.9 | 車輛モデルをHD化 |
v0.9.20 | 全ての主砲の仰俯角を-6°/+13°から-9°/+13°に変更 |
解説
- 概要
v0.7.1で追加されたTier8のフランス重戦車。
戦後、AMX社が開発した揺動式砲塔の試作重戦車である。
- 火力
最大の特徴はドラム式自動装填装置であり、火力の高さはこれまでのフランス重戦車と一線を画する。
俯角は-9°と良好だが、仰角は+13°と狭いので撃ち上げがしづらい点に注意。
いずれの砲も精度はそれなりだが、照準時間、照準拡散がかなり悪く、拡張パーツの砲垂直安定装置が手放せない。それでもレティクルの締まりが気になるなら、追加で改良型旋回機構や改良型射撃装置の装備も検討したい。
また連射間隔も2.73秒と速いとは言えず、全弾発射しようとすると13秒強も掛かってしまう。無謀な追撃でHPを無駄にすることのないように。- 90 mm F3 / 90 mm DCA 45
初期砲および中間砲の1セット6発の90mm自動装填砲。
F3は論外*2だが、DCA 45は多少は使える性能となっている。しかし、重装甲車両を正面から撃ち抜くには精度・貫通力がやや物足りないので、課金弾を多めに積む必要はあるだろう。
弾倉合計攻撃力1,440と最終砲には劣るが、フルHPの同格中戦車までは1セットでぎりぎり撃破可能だ。しっかりと貫通させていければオートローダー戦車として十分な性能を発揮するだろう。 - 100 mm SA47
AMX 50 100の史実砲であり、1セット6発の100mm自動装填砲。
通常弾のAPは貫通力232mm、課金弾のAPCRは貫通力263mmとまずまずの性能。
似た性能のLorraine 40 tやSomua SMと比べて1セット当たりの装填数が多く、弾倉合計攻撃力は1,800と極めて高い。格上であっても全弾貫通すれば甚大なダメージとなり、確殺範囲もかなり広い。1セット6発ゆえに履帯切りなどの小技を組み込みやすい点も長所と言える。
弾倉交換時間も50秒ととても長く、上述の2輌よりも明らかに汎用性が低いのは難点である。
なお、90mm自動装填砲(貫通力は考慮しない)と火力効率を比較した場合、25%の火力強化と引き換えに弾倉交換時間は43%も長くなっている。この為、瞬間火力は向上するものの、DPMに換算すると減少してしまう(90mm砲:1,776、100mm砲:1,697)。
さらに通常弾の弾薬費も爆増しており、課金弾と通常弾の価格差は4倍しかないので、可能であればフル金運用が推奨される。(他のSA47系オートローダーにも同様のことが言える) - 体当たり
速度と重量を両立しているため、体当たりの威力はなかなかに高い。
リロード中の足掻きやギリギリ倒しきれなかったときの攻撃手段など、覚えておいて損はない。
- 90 mm F3 / 90 mm DCA 45
- 装甲
AMX M4 mle. 45から正面、側背面共に薄くなっており、中戦車と比較しても弱い部類である。
正面だけは90mmと榴弾には抜かれない程度の厚みがあるが、車体側面上部は35mm、履帯裏にいたっては30mmしかない。
相変わらず自走砲の榴弾に貫通される可能性があるので、前身から引き続き注意すること。
HPも1,400と前身から据え置きでTier7重戦車、または他国Tier8中戦車程度の低さで、全体的に防御面はかなり難がある。
攻撃力が極めて高く、防御面は著しく低いという特性から、敵に発見されると集中的に狙われやすいことは心得ておこう。
- 機動性
一方で、AMX M4 mle. 45で向上していた機動性は更に改善されている。
エンジン自体は同じものだが大きく軽量化された事に加え、最高速度も51km/hに上昇。
履帯砲塔ともに旋回速度がアップしており、全体として機動性は中戦車に迫る域に達している。Tier8重戦車としては破格の機動性である。
- 隠蔽率
隠蔽率は低い。重戦車なので当たり前であるが、中戦車に近い動きが求められる本車輌ではこれが足を引っ張りやすい。
くれぐれも不用意に発見されることのないように注意しよう。
- 開発
最終砲や最終無線、最終エンジンの他車輌との互換性が高く、初期履帯でも全て搭載可能なので他のツリーを進めていれば開発は非常に楽になる。
- 総論
それ以外の殆どの性能を犠牲に、弾倉火力と機動性に全振りしたオートローダー戦車である。
あまりに異質すぎる性能をしているため、他車輌との運用法の互換性がほとんどない。独自の立ち回りをここで習得する必要があり、慣れるのに非常に苦労する。
区分は重戦車ではあるが、性能的には低隠蔽型の中戦車や駆逐戦車に近く、一般的な重戦車の立ち回りには全く向いていない。重戦車だからといって無理に重戦車戦場へ行く必要はなく、それが最適だと思うのであれば、駆逐戦車ポジションで構えてもよい。味方に理解されないこともままあるが、折れる必要はない。
陣地転換を繰り返しながらの火力支援および側面攻撃、味方と息を合わせての前線突破、前線の穴を突いた肉薄と奇襲、といった運用に自然と行き着くだろう。
この車輌に限ったことではないが、ミニマップや敵の発見状況の監視は常に忘れないようにしたい。上記の解説のように尖りに尖った性能をしていることから、万能性は皆無である。すなわち前衛や偵察といった役割は全くこなすことができず、常に味方のサポートに徹する必要がある。
苦手なシチュエーションが多く、得意なシチュエーションは限られている。装甲の薄さと照準時間・照準拡散の悪さ、単発火力の低さから、互いに地形で防御しながらの撃ち合いは非常に苦手としており、敵に持ち込まれても絶対に付き合ってはいけない。味方の視界やヘイトを頼りに撃たれない位置で攻撃するか、孤立している相手ならば一気に懐に飛び込むかした方がよい。
装甲の薄さと単発火力の低さから、待ち伏せや角を挟んだターン制も得意ではない。連射間隔と単発火力に劣るため、オートローダー同士の撃ち合いも苦手である。
また、そこから逃げられないような場所に閉じ込められるといったことも無いようにしたい。敵の配置が分かっていない間は前進しない、撃ち切った後の退避ルートをしっかりと想定しておく、という風に意識し、そういった事態は可能な限り避けよう。機動性にかまけて前に出すぎるぐらいなら、後方で大人しくしておいた方がマシである。扱いづらさもさることながら、性能自体も現在のTier8環境では突出したものではない。機動性はともかく、火力面における長所は弾倉火力と精度のみ、と意外と少ない。Somua SMなどの昨今の環境に合わせて調整されたオートローダー車輌と比べても連射間隔、照準時間、照準拡散では劣っており、それに対して低めの単発火力にはやや不満が残る。
長い弾倉交換時間や低い隠蔽性、車体の大きさの関係で射撃機会が限られることもあり、射撃の苦労の割に打撃力が不足していると感じやすい。
本車輌の購入は、このゲームに十分慣れてからでも遅くはないだろう。
本車以降の3両は重戦車の中でも異端中の異端であるため、この車輌でこのルート独特の立ち回りに慣れていこう。
史実
AMX 50 100(アーエムイクス サンカント サン)は、国営のAMX社(イシー・レ・ムリノー工廠)で設計された100mm戦車砲搭載型の試作重戦車である。
1946年、AMX M4 mle. 45の設計案を叩き台にする形でAMX社から新戦車の計画書が提出された。
この新戦車は叩き台となったM4と同様に技術的規範をドイツ戦車に求めたが、AMX M4 mle. 45がTiger IIの影響を受けたのに対して、本車はPantherの影響を大きく受けたものになっている。戦後のフランス陸軍はドイツの遺したPantherを実際に配備・運用しており、これを考慮しての判断であったと思われる。
千鳥足式転輪とトーションバー、そしてエンジンレイアウトにPantherの要素を色濃く反映している。
だが、エンジン(マイバッハHL295エンジンとザウラー社製1000馬力ディーゼルエンジンの二種類が検討された)はトランスミッションと一体化したパワーパックになっており、ドイツがE 50で達成しようとした要素も盛り込まれている。
↑パレードでのAMX 50 100
この車体にフランス独自の自動装填装置を備えた揺動砲塔を装備した最初の試作車両が1949年に完成したが、すぐに主砲が90mm砲から新開発の100mm砲へと変更され、100mm砲とそれ用に小改造した新砲塔を装備した試作車両が1950年から1952年にかけて試験された。
しかし、より強力な120mm戦車砲の搭載が決定された為、AMX 50 100は少数が試作されたのみに終わった。なお、100mm砲を搭載するコンセプトはより軽量なLorraine 40 tへと受け継がれ、揺動式砲塔の重戦車の手本としてスウェーデンのKRV(EMIL)計画にも影響を与えた。
独特すぎる砲塔の下にある車体は確かにPanther風味。
↑エンジン部分を上から見たらどうみてもPantherである。
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