|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|c
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*Tier10 [[スウェーデン]] [[重戦車]] [#scshot]
&attachref(./Kranvagn_0-min.PNG,85%);
↑ Kranvagn + 12 cm akan L/40
外見は最終状態の[[Emil II]]とほぼ変わらないが、車体正面に史実通りの段差ができている。
Emil IIと同じく、史実的には[[Emil I]]用に計画されていた主砲を搭載している。
&attachref(./Kranvagn_1-min.PNG,90%);
#fold(3Dスタイル「ハルプクラン(Hjälpkran)」){{
&attachref(./kranvagn.jpg,70%);
}}
*スペック(v2.0.0) [#spec]
''車体''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~耐久値|2,000|
|~車体装甲厚(mm)|90/70/37|
|~最高速度(前/後)(km/h)|45/12|
|~重量(t)|44.8|
|~実用出力重量比(hp/t)|18.08|
|~本体価格(Cr)|6,100,000|
|~修理費(Cr)|22,750|
|~超信地旋回|不可|
|~ロール|支援型重戦車|
#br
''武装''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|連射間隔(s)|弾倉交換時間(s)|弾種|平均貫通力(mm)|平均攻撃力|弾倉合計攻撃力|精度(m)|照準時間(s)|弾速(m/s)|弾倉/総弾数|弾薬費(Cr)|重量(kg)|俯仰角|h
|~12 cm akan L/40|2.75|25|APCR&br;HEAT&br;HE|265&br;310&br;60|440&br;440&br;530|1,320|0.4|2.5|1,150&br;960&br;960|3/48|1,015&br;4,800&br;870|1,600|-12°/+10°|
#br
''砲塔''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|装甲厚(mm)|旋回速度(°/s)|視界範囲(m)|重量(kg)|h
|~Kranvagn|225/70/37|28|390|15,000|
#br
''エンジン''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|馬力(hp)|引火確率(%)|重量(kg)|h
|~SFA F12|810|15|1,475|
#br
''履帯''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|積載量(t)|旋回速度(°/s)|重量(kg)|h
|~Kranvagn|48|30|9,000|
#br
''無線機''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|通信範囲(m)|重量(kg)|h
|~Ra 421|850|27|
#br
''乗員''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|~1|Commander(Radio Operator)|~2|Gunner(Loader)|~3|Driver|
#br
''拡張パーツ''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~&ref(拡張パーツ/Ventilation.png,nolink,改良型換気装置);|Class1|~&ref(拡張パーツ/Rammer.png,nolink,装填棒);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/Stabilizer.png,nolink,砲垂直安定装置);|Class1|~&ref(拡張パーツ/improved_rotation_mechanism.png,nolink,43x43,改良型旋回機構);|Class1|~&ref(拡張パーツ/improved_aiming.png,nolink,43x43,改良型照準器);|Class1|~&ref(拡張パーツ/Grousers.png,nolink,追加グローサー);|Class1|
|~&ref(拡張パーツ/improved_radio_set.png,nolink,43x43,改良型無線機);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/comanders_vision_system.png,nolink,43x43,車長用視覚システム);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/improvedConfiguration.png,nolink,改良型モジュール構造);|Class1|~&ref(拡張パーツ/Improved_hardening.png,nolink,43x43,改良型装甲材);|Class1|~&ref(拡張パーツ/Spallliner.png,nolink,内張り装甲);|>|>|Heavy|
#br
''隠蔽性''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|~ |~非発砲|~発砲時|
|SIZE(11):|SIZE(11):RIGHT:|SIZE(11):RIGHT:|c
|~静止時|5.3%|0.95%|
|~移動時|2.62%|0.47%|
#br
''派生車両''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~派生元|''[[Emil II]]''(HT/238,000)|
|~派生先|-|
#br
''開発ツリー''
#region(クリックで表示)
|CENTER:SIZE(11):||c
|BGCOLOR(#FFDDDD):12 cm akan L/40&br;(初期/320,000)||
||~|
|BGCOLOR(#EEDDFF):Kranvagn&br;(初期/66,000)|~|
||~|
|BGCOLOR(#DDEEFF):Ra 421&br;(初期/57,200)|~|
||~|
|BGCOLOR(#FFDDBB):SFA F12&br;(初期/105,000)|~|
||~|
|BGCOLOR(#DDF8DD):Kranvagn&br;(初期/82,500)|~|
#endregion
#br
''車両に関する変更履歴''
#region(クリックで表示)
|SIZE(11):|SIZE(11):|c
|BGCOLOR(#DDEEFF):v0.9.17|新規実装|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.5.0|弾倉交換時間を33秒から21.5秒に変更&br;連射間隔を3秒から2.75秒に変更&br;攻撃力を400/400/515から440/440/530に変更&br;1弾倉の弾数を4から3に変更&br;総弾数を40から48に変更&br;砲塔旋回速度を25°/sから28°/sに変更&br;エンジン出力を700hpから810hpに変更|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.18.0|主砲「12 cm akan L/40」搭載時の100mでの散布界を 0.36m から 0.4m へ変更&br;主砲「12 cm akan L/40」搭載時の砲塔旋回に伴う散布界の拡大を 80% 増加&br;主砲「12 cm akan L/40」搭載時の装填時間を 21.5秒 から 25秒 へ変更&br;最大速度を 60km/h から 45km/h へ変更&br;後退速度を 18km/h から 12km/h へ変更|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.26.0|車長のサブ職能(装填手)を削除|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v2.0.0|[[詳細>https://worldoftanks.asia/ja/news/general-news/update-2-0-rebalance/]]|
#endregion
*解説(v2.0.0) [#review]
-''概要''
v0.9.17で追加されたTier10の[[スウェーデン]][[重戦車]]。
KRV(EMIL)計画に基づいて製造された試作重戦車の第3案であり、完成形である。
「Kranvagn」とはスウェーデン語で「クレーン車」を意味する秘匿名称。
#br
-''火力''
Tier10重戦車で[[M-V-Y]]、[[Type 71]]と並び最高の俯角-12°を誇り、堅牢な砲塔と合わせて圧倒的なハルダウン性能を発揮する。
仰角は+10°と前身から僅かに改善されているが、非常に狭いことに変わりない。
--''12 cm akan L/40''
1セット3発の自動装填装置を搭載した120mm砲。
DPMは[[AMX 50 B]]とほぼ同等で悪くない水準だが、[[T57 Heavy>T57 Heavy Tank]]には大きく劣る。
照準性能は口径の割に悪く、照準拡散も平均よりも大きめになっている。
HEATの貫通力は310mmと低く、防御体勢を取った重装甲車両や空間装甲には苦慮する。
#br
-''装甲''
形状は[[Emil II]]から大きな変化はない。正面、側面装甲が10~20mm増厚されており、特に砲塔装甲はTier10相手でも不足しない。
ただし砲塔、車体もいずれも側面は70mmと相変わらず薄く、垂直に受けると大口径榴弾が貫通する可能性もある。
また&color(Red){耐久力2,000はTier10重戦車で最下位タイ};であり、一部Tier9戦車にも劣っている。
--''砲塔''
正面は225mm+傾斜で平地ならおよそ370mm相当(HEAT)。
最大俯角の状態では500mm超となり、いかなる砲でも貫通不可能となる。
砲身の付け根や砲身基部の垂直部分も380mmもの装甲厚を持っており、やはり貫通不可能と考えてよい。
砲身付け根の太い部分は何故か主装甲扱いとなっており、横から撃たれるとダメージが入る。ただし装甲厚は150~100mmあるため、普通に正面戦闘をする分には貫通されることはない。
#br
70mmしかないキューポラが弱点。
本車は揺動砲塔ではあるものの、砲塔正面装甲は砲の上下動と連動しておらず''俯角を取ると砲塔正面装甲の上からキューポラが顔を出す''構造になっている。
逆に、最大仰角を取るとキューポラは正面装甲にほぼ全て隠れる。
撃たない時は照準を上に上げてキューポラを隠すとよい。
#region(詳細)
&attachref(./Kranvagn_Dep_Elv.PNG,60%);
&color(Red){赤};:砲を向けた方向からの砲撃の射線
&color(Olive){黄};:砲を向けた方向
&color(Lime){緑};:キューポラが覘く、砲塔の尾根
砲塔の回転軸は砲とキューポラの間に位置するため、キューポラは砲とは逆の向きに上下する。
前述のように砲を下に向ける(俯角を取る)とキューポラが上に移動する。
※観測装置にはダメージ判定なし
&size(8){装甲モデルはtanks.ggより};
#endregion
//#br
//両側側面に飛び出た測距儀は50mmの空間装甲扱い。
//ただし、付け根の装甲厚は0mmとなっており、測距儀に榴弾が貫通すると爆風が0mm面に直撃することになる。
//精度に自信があるのなら狙ってみる価値はあるかもしれない。
#br
--''車体''
車体正面上部は90mm+傾斜。Emil IIから形状が改善されており、APやAPCRの跳弾がしやすくなっている。
また、俯角を取れば正面からでもAPの跳弾角度になるため、ハルダウンの際に多少車体が見えてしまっても問題ない。
下部は115mm傾斜で190mm~相当で、傾斜が少ないため弱点となる。
#br
-''機動性''
Emil IIから順当に強化されている。重量の割に若干もっさりする点は変わらないが、重戦車としては良好な部類である。
ただし後退速度が12km/hと低い点に注意。
#br
-''総論''
砲塔装甲に特化したオートローダー重戦車である。
砲塔正面はほぼ貫通されることはないため、ハルダウンポジションに構えれば無敵の砲台として振舞うことができる。俯角の大きさから、場所を選ぶこともない。
一方で主砲に関しては装甲の特性との噛み合わせがあまり良くなく、上手く生かすのが難しい。
単発、連射間隔、装填時間のバランスが良いことが売りだが、ガバガバな照準と低い貫通力、弾速によって、本車輌が頻繁に遭遇する小さい弱点を狙い撃つという運用が難しくなっている。また、弾倉交換の隙に敵に行動を許してしまうということも多い。
かといって攻撃的な動きをしようとすると、薄い車体装甲と低いHPという弱点を浮き彫りにしてしまう。
幸い機動力は良好であり、移動が苦になることはない。硬い砲塔を運ぶ足としては優秀なので、孤立に注意しつつ適宜有利なポジションへ移動しよう。
*史実 [#history]
#region(詳細)
&attachref(./Kranvagn_prot_test.jpg,75%);
↑試験時の車体は[[Emil II]]と同じ形状をしている。
#br
''Kranvagn(クローンヴァグン/クランヴァグン)''((Kranの部分はラとロの中間の音を出す。舌を巻きながらラの発音をすると良い。※正確な発音が不明なため、併記とします。))とは、KRV(EMIL)計画で試作された重戦車である。
「Kranvagn」はスウェーデン語で「''クレーン車''」を意味する秘匿名称。
#br
・''経緯''
1943年、スウェーデン陸軍はフィンランドを通じて[[T-34]]の存在を知った。
当時スウェーデン陸軍に配備が始まっていた[[Stridsvagn m/42>Strv m/42]]ではこれに対抗し得ないと判断され、直ちに後継車輛の開発が始まった。
とはいえ、戦時中~大戦直後のスウェーデン戦車開発は停滞期にあり、[[Stridsvagn Leo>Leo]]、Stridsvagn Pilen、Stridsvagn Lansen、Stridsvagn Prickenなどの新型戦車が提案されたものの、いずれも軍の要求を満たしていないなどの理由から計画段階で中止となっていた。
1949年頃、(中立国ゆえにベルリンパレードには参加していなかった)スウェーデン陸軍は諜報部の報告から他国に一歩遅れてソ連の[[IS-3]]重戦車の情報を知り、これに対抗する新型戦車の開発を始動させた。
&attachref(./KRV_IS-3_history.jpg,75%);
↑スウェーデンで描かれたIS-3の図。よく見ると右上に[[Josef Stalin IV>IS-4]]の文字もあり、IS-3の発展型も意識していた事が伺える。
#br
・''開発''
それまではT-34を基準に開発が進められていた各計画案の性能を刷新し、Stridsvagn Lansenを25トン級に拡大し、強力な主砲を搭載する計画案も提示された。
しかし、ここまで提案された戦車はいずれも旧式のStridsvagn m/42をベースにしていた為、当然ながら設計限界に突き当たっていた。
そこでArtillerikanonvagn 1949または15 cm kanonvagn fm/49と呼ばれる新型自走砲の計画案を新型重戦車の車体設計へ転用する事を決定した。
&attachref(./Akv_1949_KRV_history.jpg,75%);
#br
一方、1946年10月にエリク・ギルナー([[Stridsvagn 103>Strv 103B]]の開発者スヴェン・べルゲの上司)を中心としたKATF(王立兵器開発局)のメンバーはフランスを訪問した。
この時、スウェーデンはフランスからいくつかのドイツ戦車を購入し、その中には[[Pz.Kpfw. Tiger II]](1980年代にスクラップにされ、現在は71口径8,8 cm砲しか残っていない)や各種自走砲も含まれていた。
フランスはスウェーデンを良い商売相手と考えたのか、1951年に[[AMX M4>AMX M4 mle. 45]]および[[AMX-50>AMX 50 100]]重戦車の技術を提供し、さらに新型の[[AMX-13>AMX 13 75]]軽戦車の販売交渉も行った。
しかし、スウェーデン陸軍の[[カール・アウグスト・エーレンスヴァルド>https://sv.wikipedia.org/wiki/Carl_August_Ehrensv%C3%A4rd_(1892%E2%80%931974)]]将軍は、AMX-13軽戦車を試験のために1輌(アーセナル博物館に現存)を輸入させたが、俯仰角不足などの様々な問題からスウェーデンでの運用に適さないと判断し、1953年4月に300輌も予定されていた量産車の導入を退けた。
&attachref(./Swedish_Tiger_II_history.jpg,);
↑スウェーデンに輸入されたTiger II。
&attachref(./KRV_AMX-13.jpg,);
↑テストされるAMX-13。
#br
これらフランスとの交流からスウェーデンは揺動砲塔(Oscillating turret)の導入を検討したが、AMX-50のFAMH社製の砲塔とは大きく異なった機構を新型重戦車には計画した。
フランスのAMX-50は上部が俯仰角制御、下部が砲塔旋回を行う揺動砲塔を有していたのに対し、スウェーデンの揺動砲塔は中央部+後部が俯仰角制御、前方+下部が砲塔旋回を行う予定だった。
これは揺動砲塔の欠点の一つである砲塔の耐弾性の低さを解消し、スウェーデンの求める広い俯角をも実現可能だったのである。
&attachref(./KRV_AL_history.jpg,75%);
#br
この揺動砲塔の新型重戦車は「KRV」または「Emil」の秘匿名称を付けられ、1951年に初期草案がまとめられた。
同年の初期案では計画重量28トンに40口径12cm砲、1952年秋までには計画重量35トンに67口径10,5cm砲、52年10月には40口径15cm砲がボフォース社から提案された。
さらにEmil I、II、III(E1、E2、E3)のモジュールの組み合わせごとに3種類の大きな区分けが提案されたが、これはアメリカのコンチネンタル社から複数のエンジンが輸入できるようになった事に起因する。
&attachref(./KRV_1951_history.jpg,75%);
↑初期案
&attachref(./KRV_SFA_F_12_engine_history.jpg,75%);
↑Kranvagnに搭載されたSFA F 12エンジン。アメリカのAV-1790エンジンのライセンス生産仕様。
#br
計画段階の数値は以下のもの。
-''Emil I(Alt E1)''
主砲は12cm砲、全長6.4mの車体、AOS-895エンジン、最高速度48km/h、重量は30.7~35.5トン。
#br
-''Emil II(Alt E2)''
主砲は10,5cm砲または15cm砲、E1から10cmずつ車体を延伸、砲塔正面170mmかつ車体正面145mm、AV-1195またはAVS-1195エンジン、最高速度45~55km/h、重量は34.1~39.2トン。
#br
-''Emil III(Alt E3)''
主砲は10,5cm砲または15cm砲、E2からさらに延伸して全長は6.7m、E2から砲塔側面60~80mmおよび車体側面30~40mm増厚、AV-1790エンジン、最高速度60km/h、重量36.4~41.8トン。
#br
この中から最終的に重タイプのEmil IIIが理想的な性能であった事から採用された。
&attachref(./KRV_guns_history.jpg,75%);
↑3種類の主砲
&attachref(./KRV_E1-2-3.jpg,90%);
↑各モジュールの組み合わせ
#br
・''試作''
揺動砲塔および主砲を担当したボフォース社では''Project 6400''の名称が付けられ、車体を担当したランツヴェルク社では''Tankette(豆戦車)''という名称が与えられた。
&attachref(./KRV_Landverk_history.jpg,75%);
↑ランツヴェルク社による車体図面
#br
しかし、ボフォース社は10,5cm砲と15cm砲とそれに対応する揺動砲塔を同時開発する必要があり、1953年にはおおよその計画が固まっていたにも関わらず、技術的な問題で開発は遅延し続けていた。
試作車両の完成目標は1955年、試作車両の試験は1956年、量産予定はさらに数年後と遅れに遅れてしまった。国防相の[[トールステン・ニルソン>https://sv.wikipedia.org/wiki/Torsten_Nilsson]]やスウェーデン陸軍の[[ニルス・スウェドルンド>https://sv.wikipedia.org/wiki/Nils_Swedlund]]将軍はイギリスと交渉を進め、Centurion Mk.IIIを[[Stridsvagn 81>Strv 81]]として導入したのであった。
ボフォース社は10,5cm砲では火力不足とされた事から15cm砲の開発を優先したものの、15cm砲の弾薬で問題が発生した他、砲垂直安定装置(スタビライザー)の問題にも直面し、完成目標だった1955年になっても砲塔と主砲の製造は全く手付かずの状態となっていた。
当のボフォース社は「努力する」としていたものの、揺動砲塔および新型主砲の技術的な問題が全く解消できない事から実質匙を投げた状態になっていた。
&attachref(./Emil_1952_history.jpg,75%);
#br
1954年末にランツヴェルク社が担当していた車体は製作され、1956年5~6月に2両分の車体が完成したが、ボフォース社内ではProject 6400、すなわちKRV(EMIL)計画は中止となった。
仮に10,5cm砲や12cm砲に妥協したとしても、開発遅延や製造・運用コストの高騰による高コスト化により、どのみち採用されなかった可能性が高いと言われている。
スウェーデン陸軍としてもStridsvagn 81の輸入によって(多少要求を満たしていないにしても)戦力は確保できた為、色々な意味で過剰すぎたKRV(EMIL)計画は試作段階での中止を判断したのだろう。
&attachref(./KRV_Hull_history.jpg,75%);
&attachref(./KRV_1956_history.jpg,75%);
#br
・''その後''
なお試作車両の試験自体は継続され、1957年には各種改良が施された事で予定重量は45トンへ増加し、ダミー砲塔を搭載して試験された。
これら2両分のKranvagnの試作車体を無駄にできるほどスウェーデンは裕福ではなかった為、これらは別の車両の開発に役立てる事になった。
&attachref(./KRV_Hull_history2.jpg,75%);
&attachref(./Kranvagn_prot1.jpg,50%);
#br
-''Stridsvagn 103''
1つ目の車体は、Centurion Mk. 10の砲塔を搭載したKranvagn/Centurionもしくは[[Stridsvagn K>Strv K]]として計画されたものの、最終的にはStridsvagn 103の油気圧サスペンションの実証試験車両として利用された。
この時、Centurionの20ポンド砲を固定装備して試験され、このデータを元に次世代主力戦車Stridsvagn 103の開発が進められた。
&attachref(./Kranvagn_Strv103_test.jpg,60%);
&attachref(./Kranvagn_Strv103_test2.jpg,50%);
↑試験時のKranvagn
&attachref(./KRV_Strv103.jpg,60%);
↑Stridsvagn 103C
#br
-''Bandkanon 1''
もう1つの車体は当初の予定通り、自走砲の車体に転用された。
この時の試作自走砲Akv 151(Artillerikanonvagn 151)は性能が良好と判断されたものの、コスト面からそのままでは採用されなかった。のちにStridsvagn 103との互換性を重視した各種改良を加えられて[[BKn1(Bandkanon 1)>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%8E%E3%83%B31]]として採用・量産された。
&attachref(./Akv151_history.jpg,60%);
↑Akv 151
&attachref(./KRV_Bandkanon1.jpg,40%);
↑Bandkanon 1
#br
スウェーデン戦車開発史の重要な立ち位置にあるKranvagnとAkv 151の兄弟は、現在スウェーデンのアーセナル博物館の倉庫で二人並んでひっそりと余生を過ごしている。
&attachref(Kranvagn&Akv151.jpg);
↑現在のKranvagnとAkv151。ゲーム内のEmil IIやKranvagnの元になったモックアップの写真が上に乗っている。
#br
[[公式動画>https://www.youtube.com/watch?v=jz1Ctr3Tc7g]]
[[参考1>http://ftr.wot-news.com/2013/12/12/kranvagn-swedish-heavy-tank-development/]] [[参考2>http://ftr.wot-news.com/2014/07/15/swedish-tanks-part-xii-emil-1952-1958/]] [[参考3>http://tankarchives.blogspot.jp/2017/03/swedens-autoloaders.html]] [[参考4>http://www.achtungpanzer.com/the-swedish-pzkpfw-vi-ausf-b-knigstiger.htm]] [[参考5>https://sv.wikipedia.org/wiki/Stridsvagn_KRV]]
#endregion
*情報提供 [#comment]
''&color(Red){愚痴や日記など生産性のない話題};は[[外部総合掲示板>雑談用]]をご利用ください。''
''&color(Red){マスター(M)バッジ報告};''は[[''専用スレ''>雑談用#f3d606e4]]ができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、&color(Red){アーカイブ};、&color(Red){スペック};、&color(Red){解説};に表記されています。
↓&color(Red){アーカイブ};に''重複内容''が無いか確認し、''考えて''から書き込みをしましょう。
[[アーカイブ1>./コメント]]
コメントの際、当該wikiの''&color(Red){モラル};''を尊重した行動をお願いします。
#br
#region(上記を理解した上でコメントを書き込みます)
#pcomment(./コメント,reply,10)
#endregion
//※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は[[外部掲示板>雑談用]]を利用してください。