K-91-PT

Tier9 ソ連 駆逐戦車 (配布戦車)

スペック(v1.12.0)

車体

武装

エンジン

履帯

無線機

乗員

拡張パーツ

	Class2		Class1		×		Class1		Class1		Class1
	×		×		Class1		Class2		Medium

隠蔽性

射界

車両に関する変更履歴

解説(v1.11.1)

• 概要
  v1.11.1でスーパーテスト用に追加されたTier9のソ連駆逐戦車。
  バトルパス・シーズン4の報酬車輌。
  搭乗員の載せ替えペナルティがなく、経験値ボーナスがついている。
   

• 火力
  俯角は-5.5°と地形適応性が低い。射界も左右10°ずつと狭いため頻繁に旋回が必要になり、後述する砲性能の問題から射撃機会を逃しやすい。
  • 122 mm S-34-49
    122mm砲だがダメージは390と控えめで駆逐戦車としては少々物足りない。装填時間は短く手数型であるがDPMは同格平均やや上と言ったところで、単発の軽さを考えるとTortoiseのような武器となる高さというわけではない。
    砲性能全般において何故か同格駆逐戦車の155mm砲にも負けている。照準時間が非常に長く、最大に拡散すると照準が収束仕切るまでに5秒程度を要する。一発8秒前後で装填できるだけにこの照準時間の長さは非常にもどかしい。拡散は比較的優秀だが、射界の狭さから頻繁に車体旋回が必要になり前述の通り照準時間も長いため射撃機会を逃しやすい。精度も口径の割に異常に悪く中距離以遠から弱点を狙撃するといった使い方は難しい。
    通常弾は貫通力と弾速が低いため、格上や重装甲を相手にする場合は課金弾を多様することになる。また、手数型であるにも関わらず総弾数が30発と少なく弾種の配分は難しく、長期戦となると砲弾が足りなくなることもあるので注意。
    主砲の使用感としては、同格駆逐戦車の中間砲で戦っているというのが一番近いだろう。総じて機動力ありきの性能であり、有効な射撃が見込めないと思ったら適宜ポイントを変更したい。
     

• 装甲
  耐久力は駆逐戦車としては平均的な値であり、同格車両の砲撃はせいぜい3,4発しか耐えられない。装甲は部分的に強固だが、薄い箇所が多く車体天板も前に大きく突き出ているため、自走砲の砲撃にはめっぽう弱い。
  • 戦闘室
    中央、防楯周辺の正方形部分は230mm傾斜で280mm、大部分を占める左右傾斜部分は260mm厚340mm相当と強固。向かって右の機銃は弱点ではないが、左のキューポラ下の三角形部分は260mmの垂直でやや薄い。キューポラはかなり小さいためハルダウンで車体を隠すと弱点はほぼ無くなる。ただし、俯角の狭さや車高の低さからハルダウンに使えるポイントは限られる。また、同格の課金弾は防楯周辺の装甲を貫通してくるためハルダウン中も悠長に構えることはできない。ハルダウン中でも照準をつけさせないように細かく動きたいが、前述の通り装填時間の短さと照準時間の長さから絶妙に相性が悪い。基本的にハルダウンは最終手段であり、長い照準時間を稼ぐための装甲であると考えておいたほうが良いだろう。
    戦闘室側面は155mmと十分な値となっているが、背面は50~45mmとHE弾が貫通しうるので注意。
     
  • 車体
    車体装甲はK-91と似ており、同格以上の砲撃はほとんど防げない。車体上部は傾斜44度140mmとなっており、傾斜込みでも190mm相当で格下にも貫通される。車体下部は傾斜40度120mmで、こちらも傾斜込で150mm相当。
    車体天板は40mmであり、榴弾のダメージが入りやすい他、122mm以上の大口径砲には3倍ルールで容易に貫通される。車高の低さから敵車輌に密着すると車体天板を撃ち下ろしで貫通され、こちらは俯角が足りずに撃ち下ろせないということも多々ある。
    正面から見ると履帯の背後に装甲があり、内側下部は鋭い傾斜がついているため跳弾するが、外側上部は250mm程度から貫通されダメージが入る。このため見た目以上に車体の幅が大きく、ハルダウンで車体を隠したつもりが履帯正面がはみ出ていて貫通されるということが多々ある。
    車体側面の大部分は60mmだが、側面下部に35mmの薄い部分がある。戦闘室が後部についているため豚飯の姿勢が取りやすそうに見えるが、射界が狭いため車体正面を隠しきれず、前述の履帯正面の装甲も傾斜がなくなり隠せないため非推奨。
     

• 機動性
  高い出力重量比が示す通り、中戦車レベルの機動性を持ち本車両の最大の強みとなっている。前進後退速度、出力重量比、車体旋回速度のいずれも優秀で、旋回砲塔を持たないにも関わらず近距離の機動戦にある程度対処できてしまう。このため終盤の突撃などは他の駆逐戦車よりも得意としている。
  隠れた強みとして履帯性能がかなり良い値に設定されており、通常地面と硬質路面で速度差がないという点が挙げられる。このため出力重量比の高さと相まって、スペック上の最高速度で勝る車両よりも素早く移動できることが多々ある。履帯性能の高さから野戦改修レベル2のサスペンションの選択はいずれも効果が薄く、強みを打ち消してしまう部分もあるため選択しないというのも一つの判断となる。
  速度が出るため体当たりもそこそこの威力を発揮するが、車重は駆逐戦車としては軽めであるため相手を選ぶ必要がある。当然押し合いには弱いため、この点でも密着しての撃ち合いには不向きである。
   
• 偵察性
  隠蔽率はSタンクほどでは無いがかなり優秀な値となっており本車両の第二の強みといえる。高Tierの環境においては移動時の隠蔽率は中戦車のトップレベル、静止時の隠蔽率は軽戦車のトップレベルといったところ。また駆逐戦車としては視界が390mと長く、スキルや消耗品で強化するだけで十分な値になる。拡張パーツの消音排気システムなどで隠蔽率を強化すれば偵察役を引き受けることもでき、特に車両数の減る試合終盤での行動の選択肢が広がる。
  後退速度の速さから、茂みの15mルールを使った射撃も有効である。
   

• その他
  戦闘終了後に自動かつ無料で補充される修理キット(大)が消耗品として装備される。
  通常の修理キット(大)の修理スピードが+10%であるのに対して、本車の修理キット(大)は+15%となっている。
   

• 総論
  火力と引き換えに機動力と隠蔽に特化し、部分的な装甲をもつ駆逐戦車である。
  火力面の不足は駆逐戦車としては非常に辛いものがあり、唯一の長所である手数も諸性能と相性が悪く活かしづらい。装甲配置と機動力から前線に出てハルダウンで戦いたくなるが、装甲は鉄壁というほどではなく耐久力と単発火力の低さから正面切っての殴り合いのような状況には非常に弱い。かといって狙撃運用をしようとすると精度の低さや照準時間の長さ、そしてやはり単発火力と貫通力の低さが足を引っ張ってしまう。基本的に得意な戦闘距離は非常に狭く、常に意識して距離を調整しなくてはならない。
  一方で高い機動性と偵察性を活かせば柔軟な行動が可能であり、火力の不足をある程度は補うことができる。特に茂みを使えば一方的に攻撃でき、裏取りや挟撃を成功させれば高い戦果を叩き出すこともできる。俯角の狭さや車高の低さから使用できないポジションは多いが、逆に僅かな起伏でもハルダウンできる場所があるなど個性が強い。
   
  同格の万能型駆逐戦車が大口径の主砲で正面からダメージを稼ぐ中、本車両は機動力と隠蔽率を頼みに側背面を狙いに行くスタイルになりやすい。そのため迎撃などの受動的な戦い方が多く、序盤における試合のコントロールは難しい。一方で、試合最終盤まで姿を現さないことも多く、頻繁にポジションを変えながら一方的に砲撃してくる本車両は非常に厄介な存在である。特に試合終盤では敵も疲弊し車両数も減り動きやすくなるため、奇襲や突破、裏取りで力を発揮する。常にマップを監視し敵の配置の穴を見つけては急行して戦果につなげていきたい。

史実

情報提供

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