Panhard AML Lynx 6x6

Last-modified: 2025-11-05 (水) 20:29:45

Tier 8 フランス 軽戦車 (略称: Lynx 6x6)

Panhard_AML_Lynx_6x6_0-min.PNG
↑ 75 mm SA50L
初期状態。前身までより一気に近代的な外観になった。(史実的にはEBRよりも後の世代の車輌である)
車輪上の角ばった部分(スポンソン)には当たり判定はなく、車体は見た目以上に小さい。

Panhard_AML_Lynx_6x6_1-min.PNG
↑ 90 mm D. 921 F1
中間状態。AML 90 Lynx、ERC 90 F1 Lynxの史実砲。
砲塔はAML 90 Lynxのものが搭載されているが、車体はその後継車輛のERC 90*1が使用されている。

3Dスタイル「Trapper」

Trapper.jpg
2023年のミールヌイ13イベントにて追加された、同イベントに登場する敵「Trapper」を模した3Dスタイル。
無塗装状態と比べて車体後部がスッキリしているが当たり判定等に差異はない。

スペック(v2.0.0)

括弧外は巡航モード時、[括弧内]は高速モード時の性能

車体

耐久値1,000
車体装甲厚(mm)13/13/13
最高速度(前/後)(km/h)58/40
[80/60]
重量(初期/最終)(t)7.62/8.00
実用出力重量比(hp/t)35.63
[41.25]
本体価格(Cr)2,350,000
修理費(Cr)
超信地旋回不可
ロール装輪式軽戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
75 mm SA50L9.09APCR
HEAT
HE
180
220
75
175
175
260
1,5910.411.61,300
850
850
50230
3,200
280
988-8°/+15°
90 mm D. 921 F17.29AP
HEAT
HE
182
240
75
240
240
320
1,7500.41.61,150
850
840
38374
4,000
440
1,390
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
Panhard AML Lynx 6x616/13/13603101,850
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Peugeot PRV V6 F2260
[300]
20400
Peugeot PRV V6 F3285
[330]
20400
 

車輪

名称車輪の最大
舵角(°)
重量(kg)
Panhard AML Lynx 6x620
[5.2]
1,500
Panhard AML Lynx 6x6 bis27
[6.4]
1,500
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
SCR 508400100
EM3/R61710100
SCR-528 F74580
 

乗員

1Commander(Loader)2Gunner3Driver4Radio Operator
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class3装填棒Class2砲垂直安定装置Class1改良型旋回機構Class1改良型照準器Class1追加グローサー×
改良型無線機車長用視覚システム改良型モジュール構造Class1改良型装甲材Class1内張り装甲Light
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時18.81%4.48%
移動時18.81%4.48%
 

派生車両

派生元Hotchkiss EBR(LT/104,400)
派生先Panhard EBR 90(LT/191,800)
 

開発ツリー

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75 mm SA50L
(初期/80,000)
90 mm D. 921 F1
(19,500/97,000)
90 mm CN 90 F3
(23,400/114,000)
Panhard AML Lynx 6x6
(初期/30,000)
SCR 508
(初期/21,600)
EM3/R61
(6,600/38,000)
SCR-528 F
(9,300/54,000)
Peugeot PRV V6 F1
(初期/31,000)
Peugeot PRV V6 F2
(17,200/43,500)
Peugeot PRV V6 F3
(17,500/46,000)
Panhard EBR 90
(191,800/3,400,000)
Panhard AML Lynx 6x6
(初期/20,000)
Panhard AML Lynx 6x6 bis
(16,000/31,400)
 

車両に関する変更履歴

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v1.4.0新規実装
v1.10.0車輪破損時の機動特性を変更
v1.13.0サスペンションPanhard AML Lynx 6x6を搭載した際の移動時・車体旋回時の照準拡散を12%増加
サスペンションPanhard AML Lynx 6x6 bisを搭載した際の移動時・車体旋回時の照準拡散を12%増加
90 mm CN 90 F3の砲塔旋回時の照準拡散を25%増加
90 mm D. 921 F1の榴弾の貫通力を90mmから75mmに変更
90 mm CN 90 F3の榴弾の貫通力を90mmから75mmに変更
v2.0.0詳細

解説(v1.29.1以前)

  • 概要
    v1.4.0で追加されたTier8のフランス軽戦車
    1960年代、パナール社が開発・量産したAML Lynx装輪装甲車の6輪仕様の計画案である。ちなみにlynxは「オオヤマネコ」の意。

    本車両から「スピードモード」が使用可能になる。

    スピードモード

    スピードモードを使用すると前進・後退の最高速度とエンジン出力が向上する。また、エンジン出力の増加に伴い旋回速度も僅かに強化される。モード切り替えは走行中に行うことができる。*2

    装輪車両は複数のタイヤを持つが、スピードモード使用時は中央のタイヤを使用しないため、中央のタイヤを破壊されても機動性には影響なく走り続ける事ができる。覚えておくと修理キットの温存に繋がるだろう。
    一方で、前後の車輪を破壊される機動力が大きく低下してしまう*3。破壊された個数や地形、乗員の負傷など条件が重なると全く旋回できなくなることもあるため、こちらは最優先で修理したい。
    エンジンが損傷した場合も機動力に影響が出るのだが、意外にもトップスピードはある程度維持される。そのため影響の大きいタイヤの修理を優先した方が良いこともあり、通常の軽戦車と大きく異なる点となっている。

 
  • 火力
    俯角は前身から減ってしまっているが、それでも-8°と良好な数値である。
    中間砲からは口径が90mmになり、大幅に火力が向上する。
    ちなみに初期状態の車輪でも最終砲まで搭載することが可能である。この場合搭載できる拡張パーツは軽量のものに限られるが、幸い必須であるレンズ被膜は重量がない(0kg)ため搭載できる。また初期砲や中間砲でも十分に戦闘可能であることや機動力の強化が重要であることを考慮して、自分のスタイルに合った順序で開発を進めると良いだろう。
     
    • 75 mm SA50L
      他の軽戦車の最終砲でも多く採用されている標準的な口径の初期砲。
      Hotchkiss EBRの最終砲と比べて通常弾がAPCR、課金弾がHEATになり、貫通力もTier相応に強化されているため無理してフリー経験値を使い飛ばす必要はない。
       
    • 90 mm D. 921 F1
      一部の同格中戦車に並ぶほどの火力を持つ90mm口径の砲。
      HEの貫通力は75mm砲から変わらないものの火力が上昇しており軽装甲車両には大ダメージを与えられる。
      通常弾はAPになり(弾速低下)、貫通力も通常弾・課金弾ともに低下するため、最終砲を開発するまでは初期砲を運用する選択肢も考えられる。
       
    • 90 mm CN 90 F3
      やや重量は嵩むものの中間砲から順当に性能が向上しており、通常弾と課金弾がAPCRになり、格上相手にも十分対応が可能な貫通力を持っている。
      高貫通HEの貫通はTier6から変わらず相手は選ぶが有用であり、紙装甲相手に短時間で大ダメージを与えることが可能である。
       
  • 装甲
    13mmの装甲は無に等しく、砲弾を弾くことは不可能である。そのため耐久力の温存が非常に重要となる。戦闘中盤以降は強行偵察により戦況を動かすことができるので、耐久力の使いどころを考えて動くと良いだろう。
    ちなみに耐久力は同格最低クラスであり、大口径のHE弾などを受け一撃で撃破されることもある。
     
  • 機動性
    本車はツリー内で最初となる移動モード切替機能を搭載した車輌である。
    通常時は前進速度58km/hと同格軽戦車の中でやや遅めであるが、スピードモードよりも旋回性能が高く、市街地や崖道などの複雑で狭い場所を走る場合や旋回戦を仕掛ける場面で活躍する。

    スピードモード使用時は前進速度80km/h、後退速度60km/hと非常に高い数値に達する。旋回速度は僅かに上昇するが元の値が低い上に、高速故に旋回半径はかなり大きくなり崖道など複雑な地形や細い道を走るのには向いていない*4。開幕の要所確保や配置転換、逃走時の使用に適しているだろう。

    なお、スピードモードでの旋回中に前進キーを離しても通常時のような鋭いクイックターンはできないが、旋回半径はかなり小さく抑えられるので角を曲がる時などに利用すると良いだろう。
    高速ゆえに小さな障害物に当たるだけで跳ね上がり事故を起こすことも多い。地形の隆起を使った大ジャンプも可能であるが、着地に失敗してダメージを受けることも多いため、稜線を超えるときや段差を降りる場合などはわずかに減速する癖をつけておくとよい。

    耐久力の低さに加え、重量も最軽量クラスなので体当たりは厳禁である。軽戦車相手でも大ダメージを受けることがある*5。また、敵の自走砲や駆逐戦車の背面に密着する場合などにも、装輪車輌特有の操作性から事故が起こりやすいため敵の背後を取るときでも少し距離を置くと良いだろう。

    本車に乗るうえで最も難しいのはモードの切り替え判断である。
    スピードモードは敵の砲撃をかわすのに適しているように見えるが、旋回半径が大きく直線的な動きになるため熟練したプレイヤーならば偏差射撃で容易に当ててくる。また、敵との距離が100m以下の至近距離になるとオートエイム相手でも簡単に被弾してしまう。
    通常時の速度は同格軽戦車に及ばないが、スピードモードよりも反応性が良いためフェイントをかけやすく、敵の砲撃のタイミングに合わせたクイックターンによる砲弾の回避も可能である。
    特に斜面に沿ってを走る時などは蛇行することで上下の動きが加わり遠距離からの砲撃を躱しやすくなる。

     
  • 偵察性
    隠蔽率は同格軽戦車の中でも上位に入るが、視界は310mとかなり短い。偵察のためには視界の強化が必須であるが、それでも同格軽戦車には先に発見される可能性が高い。

    そのため装輪車両の偵察は発見される前提で敵陣側に切り込み回避性能を生かした走り偵察が基本となる。
    軽戦車同士の偵察合戦では不利であるため、カウンター偵察や他車種を狙った偵察に重点を置くなど工夫が必要となる。

     
  • 総論
    スピードモードを搭載した装輪式軽戦車である。
    旋回能力の低さから機動力を活かしづらい本車であるが、地形をうまく活用することである程度は補うことができる。先述の斜面を利用した回避や、稜線から飛び出してのヒット&アウェイはその基本である。
    また、通常の車輌に比べて敵の配置に気を配ることが重要であり、孤立した鈍足車輌や奇襲できる敵がいないか、その後方に敵がいないかなどを常にミニマップで観察する癖をつけると戦果につながりやすい。

    特に敵の戦線に穴がある場合は、スピードモードで一気に侵入して自走砲や孤立した駆逐戦車を狩ることができる。装輪車輌以外では本車に追いつくことはできないので、敵の前線と後方が分離していないかを常に気にしておくとよいだろう*6
    敵陣に侵入する場合や奇襲をかける際は脱出ルートも予め想定しておくことで、生存確率が上昇し繰り返し攻撃を仕掛けることができるようになる。

     

史実

詳細

AML装甲車(フランス語:l'AutoMitrailleuse Légère)は、Panhard(パナール)社が開発・製造した4x4駆動の偵察戦闘車(装輪装甲車)である。(パナールにおける社内コードはAML 245)
軽量・安価かつ高火力で、AML60/90シリーズ共に迅速な偵察行動と火力支援が可能であり、採用は30ヵ国以上、生産台数は4000両以上(南アフリカでライセンス生産されたEland(エラン)装甲車を含めると5000両以上)の装輪装甲車のベストセラーである。
本車はそのシリーズ車両の内、90mm砲を装備したAML 90の砲塔を改良したAML 90 Lynxと呼ばれた車両…のようだが車体は後継車両のERC装甲車のソレである。

ERC装甲車はパナール社が装甲兵員輸送車として1975年ごろに開発したVCR装甲車*7と共通のシャーシを採用した偵察戦闘車で、こちらはゲーム内同様の6x6駆動となっている。
この車体にAML 90 Lynxの砲塔を搭載したものがERC 90 F1 Lynxと呼ばれ、1979年のアルゼンチンをはじめとしてメキシコなど数か国に採用されている。
ゲームに登場する車両はこれに近い(中間砲が史実砲にあたる)。

ERC装甲車はAML装甲車の後継を担う事を狙ってパナール社で開発されたものだが、なぜWGがERCの車体にAMLの名前を付けたたのかは謎である。

ERC装甲車にさらなる火力を求めて砲塔をアップグレードしたのがERC 90 F4 Sagaie(サゲー)であり、その砲塔は本ゲームでは105mm砲に換装した上でEBR 105Bourrasqueの砲塔として登場している。

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  • 乗ってて気が付いたんだけど,中央の車輪を破壊されても高速モードならば速度低下が起きないっぽいね.タイヤをあげて使用してないからかな.中央のタイヤが破壊された場合は修理せず高速モードでしのぐのはありかも. -- 2019-03-02 (土) 17:04:13
  • こいつの外見が近代的で好き、おまけにネコっぽい名前で第2の山猫みたいに感じる -- 2019-03-03 (日) 15:25:15
  • 最終砲が次の車輌の初期砲と同じなんですが,最終砲を開発すれば次の車輌の必要経験値は減るんですっけ? -- 2019-03-05 (火) 22:48:51
    • 残念ながら減らないです.... -- 2019-03-06 (水) 23:58:08
      • なるほど記憶違いでした.ちなみに次の車輛を先に開発すると最終砲が付いてくるので,他車輛で開発した扱いとなりこちらの車輛の技術ツリーでは経験値が不要になるようです. -- 2019-03-07 (木) 00:56:32
  • 中間・最終砲は車輪の換装が必要って書いてあるけど、初期砲との差が402kg・612kgで、初期状態の余裕が8.3t-7.62t=0.68t=680kgだからいちおう初期車輪でも載せられないかね。 -- 2019-03-07 (木) 02:13:17
    • 最終状態でも8.21なんだからそりゃ載りますね。書いた人は多分拡張パーツを装備してて勘違いしたんでしょう。 -- 2019-03-07 (木) 07:08:15
    • 修正。 -- 2019-03-07 (木) 08:19:25
    • ついでに最終砲まで搭載可能なことを追記しておきました.開発していた時は意識していませんでしたが,拡張パーツをとるか火力をとるか,または機動力を優先するかなど結構開発の自由度の高い車両ですね. -- 2019-03-07 (木) 11:19:13
  • こいつらの最大の利点は横から撃たれても高確率で車輪でダメージ吸える -- 2019-03-10 (日) 15:59:33
  • 解説の機動性に関する記述を追加.思いのほか長くなってしまった,,,. -- 2019-03-28 (木) 11:51:48
  • 装輪という枠が固定されてしまって、絶対に勝てない同tierの課金車両に高確率でカチ合うのが絶望的に辛い。場所の取り合いで遭遇してしまうと一方的にやられるので、引き気味に構えることを強いられる。 -- 2023-06-25 (日) 12:45:58
  • スピードモードを解説本体から切り離し表記の統一、加筆等行いました。 -- 2024-08-19 (月) 20:12:22
  • カモフラージュと視認範囲強化搭乗員育成できてない時点ではいくら頑張ってもブーラスクの劣化かつEBRのおやつ。もう少し単発強化してくれるか装填早くしてくれないとまず勝ち目が見込めない、さらにチェコスロバキアの機関砲とかち合えば簡単に持ってかれる。正直魔境のティア8に突っ込まれるなら105㎜主砲載せてもいいんじゃないかなってぐらいの子。マップによっては開幕走り偵をしても最近の足が遅い高単発の援護が受けにくい印象。でもこの子に乗ってる時が一番楽しい。私的には研究中のEBR90に乗るよりもこの子に乗るかもってくらいの圧倒的造形美。ただし176てめぇはティア10に行っとけ天敵(思ったより口が悪くなりそうだったので自重) -- ブーラスク消せ 2025-03-18 (火) 23:31:24
  • EBRにほぼ全ての性能で負けてるけど見た目性能はトップクラス EBRじゃなくてこっちを課金戦車で出してくれれば装輪の弱体化も相まってちょうどいいぐらいで落ち着いていたかもしれない -- 2025-04-18 (金) 00:05:28

*1 やや形状に差異はあるが
*2 モードの切り替えはデフォルトではキーボードのXキーで行う。ちなみに転倒時などはモードの切り替えができなくなる。
*3 特に前輪を破壊されると旋回が大きく低下するようである。
*4 慣れれば市街地程度は走れる様になるがかなりの習熟が必要である
*5 地形の凹凸で跳ねて建物に衝突し大破することもある
*6 特に敗色濃厚な戦闘終盤などにチャンスが多い
*7 フランス本国では不採用、後に輸出に成功