Irian

Last-modified: 2024-04-13 (土) 18:37:14

イリアン(スヴェルドロフ級巡洋艦3番艦オルジョニキーゼ)

Irian_20181031.jpg

性能諸元

編集時 ver.0.9.1

・基本性能

Tier8種別プレミアム艦艇
艦種巡洋艦派生元-
国家パンアジア派生先-
生存性継戦能力41,200
装甲16-175mm
・防郭 16-228mm
・艦首・艦尾 25mm
・砲郭 60-175mm
・装甲甲板 25mm
対水雷防御ダメージ低減(A-B) 0%
(C) 0%
機動性機関出力前期 0,000馬力[hp]
後期 0,000馬力[hp]
最大速力32.7ノット[kt]
旋回半径760m
転舵所要時間10.3秒


隠蔽性 通常副砲主砲火災煙幕
海面発見距離13.3km--17.5km15.3km
航空発見距離7.4km-0.0km10.4km-


射撃管制装置船体モジュール主砲射程最大散布界
-GFCS VIII mod.117.3km154m


主砲船体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回弾種
-152mm/57 MK-5-bis4基×3門HE弾 2200(12%)
AP弾 3300
8.0秒25.0秒OFU-35
AP-35


副砲船体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
-100mm/70 SM-5-1s6基×2門HE弾 1400(6%)4.0秒5.0km


魚雷船体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ装填射程雷速発見
-533mm PTA-53-68bis2基×5門(門)17900133秒13.5km69kt0.8km


対空砲船体距離口径基数×門数爆発数秒間ダメージ命中精度有効ゾーン
爆発半径内継続的
-37mm 61 shi16基×2門-25990.0%0.1-3.5km
100mm/70 SM-5-1s6基×2門6140014490.0%0.1-5.8km


・アップグレード

スロット1スロット2スロット3スロット4スロット5スロット6
搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

1MainWeapon1.png主砲兵装改良1主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%
主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%
主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%
SecondaryWeapon1.png副兵装改良1副砲の抗堪性 +100%
対空砲座の抗堪性 +100%
PowderMagazine1.png弾薬庫改良1自艦の弾薬庫誘爆率 -70%
2DamageControl1.pngダメージコントロールシステム改良1浸水発生率 -3%
対水雷防御ダメージ軽減率 -3%
火災発生率 -5%
Engine1.png推力改良1主機損傷確率 -20%
主機修理時間 -20%
SteeringGear1.png操舵装置改良1操舵装置損傷確率 -20%
操舵装置修理時間 -20%
3MainGun2.png主砲改良2主砲装填時間 +5%
主砲旋回速度 +15%
SecondaryGun2.png副砲改良2副砲最大射程 +20%
副砲弾の最大散布界 -20%
Guidance1.png射撃システム改良1主砲弾の最大散布界 -7%
魚雷発射管旋回速度 +20%
副砲最大射程 +5%
副砲弾の最大散布界 -5%
AA Guns Modification 2.png対空砲改良1長距離対空兵装の斉射による爆発数 +2
4DamageControl2.pngダメージコントロールシステム改良2浸水復旧時間 -15%
消火時間 -15%
Engine2.png推力改良2最大出力への到達時間 -50%
艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上
SteeringGear2.png操舵装置改良2転舵所要時間 -20%
5ConcealmentMeasures_1.png隠蔽システム改良1発見距離 -10%
LookoutStation_1.png目標測距装置改良1敵艦艇の強制捕捉範囲 +50%
最大目視範囲 +20%
魚雷捕捉範囲 +20%
SteeringGear3.png操舵装置改良3転舵所要時間 -40%
操舵装置修理時間 -80%

・消耗品

搭載可能消耗品
スロット消耗品使用
回数
準備
時間
有効
時間
効果
R応急工作班I.png905
(7)
火災・浸水・損傷したモジュールの修復
応急工作班II.png60
T水中聴音I.png2180100
(120)
魚雷、敵艦の強制捕捉範囲を向上させる
魚雷強制捕捉距離:3.50 [km]
敵艦強制捕捉距離:5.00 [km]
水中聴音II.png3120
U魚雷装填ブースターI.png23601魚雷の装填時間を短縮する
装填時間:8 [秒]
魚雷装填ブースターII.png3240

注:括弧内は各レアアップグレード搭載時の値

ゲーム内説明

この 68-bis 計画型軽巡洋艦は、ソ連海軍用として建造されました。良好な対空兵装を備え、極めて長射程の 152 mm 砲を 12 門搭載していました。本艦は、1963 年にインドネシア海軍に加わり、イリアンと命名されました。

解説

Kutuzovの姉妹艦で、元ソ連海軍スヴェルドロフ巡洋艦3番艦オルジョニキーゼ。
その為兵装等基礎仕様は同一だが、それぞれ性能に細かい差異があり、味付けはかなり異なった艦に仕上がっている。

  • 主砲
    ソ連高ティア軽巡と同等の152mm3連装砲を4基12門搭載。
    装填速度・砲旋回速度がそれぞれ8秒と7.2°毎秒で同じだが、射程についてはKutuzovが19.1kmという長いものを持っているのに対し本艦は17.5kmと劣っている。それでも火力投射型軽巡としては、Mainzと並び同格三番目と優秀な射程を持っていることに変わりはない。というよりKutuzovがおかしいだけ。
     
    弾道・弾速共に良好、σ値(集弾率)もティア9以上の一般的な巡洋艦と同様2.05と高めに設定されていて、わずかではあるが同ティアよりも精度がよく、軽巡より多くの命中が見込める。
     
    HE貫通力が30mmと、同格以上の戦艦相手には貫通ダメージを出しにくいが発火率が12%と良好であり、さらにユニーク艦長+旗で14.5%まで底上げすることができるため、非常に着火しやすい。IFHEは後述する魚雷との火災浸水コンボや、Kutuzov・Mainzとの差別化という意味でも取らない方がいいかもしれない。
  • 魚雷
    本艦の特色
    ツリーTier10のJinanYueyangと同じものを先駆けて搭載している。
     
    射程13.5km・雷速69knot・ダメージ17,900・発見から命中まで4.46秒という、Tire8では破格のスペックの深度魚雷を片舷1基5門(両舷で2基10門)備え、さらに後述の魚雷装填ブースターを使用することにより、擬似的に片舷10門(両舷20門)を敵艦にお見舞いすることができる。良好な射角と、後述の機動性も相まってブースター使用時の斉射もやりやすい。
    隠蔽特化で2.7km、アップグレードを推力転舵にした場合でも1.5kmの隠蔽雷撃が可能。
     
    さらに、艦長スキルとアップグレードで強化すれば、雷速76knot・ダメージ20,585・装填時間約2分と更に凶悪化、2本も命中すれば巡洋艦ならハカイチもしくは瀕死に、戦艦・空母や格上相手でもシャレにならないダメージと高確率で浸水を発生させる事が出来る。
     
    ただし甲板上にモロに置かれていることから非常に大破しやすく、主兵装改良1は必須と言える。
  • 対空
    同格の対空三銃には流石に敵わないものの、元がKutuzovなので基本スペックは同格巡洋艦内では比較的高い部類。旗+艦長スキルでフル強化すれば爆発数7(ダメージ1764)・継続ダメージ341となり、艦隊防空には貢献できるか。
     
    ただし、対空防御砲火を持たず戦闘機も搭載できないので、ここぞという時の底上げができない。単独で同格空母を相手にする場合は往復ビンタを阻止できるかどうか程度、Tire10空母相手には流石に歯がたたないので、孤立し狙われないよう注意しよう。
     
  • 抗堪性
    素のHPは41200で同ティア内では良好、更にユニーク艦長ならば4000のかさ増しが可能。
    艦首艦尾で25mm・甲板で27mmと標準的な軽巡仕様だが、ソ連巡洋艦の例に漏れずバイタルが喫水線からはみ出しており、迂闊な腹見せは厳禁。対水雷防御も皆無なので被雷にも非常に弱い。
    Kutuzovと異なり煙幕がないので、慎重な立ち回りが求められる。
     
  • 機動性
    素の速力は33ノットを切り32.7ノットとやや鈍足。素の転舵所要時間も10.3秒であり、同様の性格の主砲を持つChapayevよりは良いがKutuzovには及ばない。その一方で旋回半径はKutuzovと同じ760mとソ連系軽巡としては優秀であり、したがってアップグレードで舵の反応性を向上させると劇的に機動性が改善する。
     
    機動性を再重視するならば、スロット4と5を転舵-転舵で構成することで転舵所要時間を4.9秒にまで縮めることができる。これは隠蔽アップグレードを選択したKutuzovよりも若干良好な値であり、元より隠蔽で上回っていた分を譲ってトレードオフする格好となる。
     
    また、加減速を交えた回避のために推力-転舵という構成も有力な選択肢となり、この場合でも転舵所要時間は6.2秒にまで下がり良好な値となる。幸い主砲の旋回速度は十分に速く、旋回に特化しても全力転舵に追いつく。艦長に熟練砲手スキルがあればより快適になる。
     
  • 隠蔽性
    素の状態の13.7kmはTier8では悪い部類であるが、隠蔽特化で10km台になる。(アップグレードを推力転舵にした場合は12km)
     
  • 総評
    ただでさえ火力の高いソ連軽巡に、Tire10魚雷まで加えてしまった言わば究極の火力支援艦である。
     
    ボトム戦場でも格上相手に大火力を遺憾なく発揮できるポテンシャルを秘めているが、魚雷を上手く活かせなければ煙幕・レーダーのない劣化Kutuzov・Chapayevになってしまう。
    タンクしている戦艦・固まっている敵艦隊・追撃してくる敵等々、命中を狙える場面は多くあるので、基本はソ連軽巡のように遊撃&着火による火力供給をしつつ、チャンスだと思ったら積極的に雷撃を行おう。万が一当たらなくても、敵が回避行動を取れば味方が敵艦の腹を砲撃しやすくなり、違った形で貢献もできる。
    最上はそろそろ泣いていい。

史実

軽巡洋艦イリアンはインドネシア海軍に所属していた軍艦。
 
当初はソビエト連邦海軍スヴェルドロフ巡洋艦3番艦オルジョニキーゼとして就役し、外交交渉のために時のソ連最高指導者フルシチョフとブルガーニンを乗せて英国を訪問するという大役を仰せつかった際に本艦の停泊中を狙って英国の諜報機関MI6にスヴェルドロフ級の調査を依頼された潜水士ライオネル・クラブが調査中に ソ連による暗殺 行方不明になる奇妙な事件に関わることもあった。
 
時は流れ1960年、オルジョニキーゼは友好関係にあったインドネシアに移譲され1962年には熱帯地域に耐えうるように改装、その翌年には「イリアン」として正式に編入されることになった。このような大型艦を移譲することは当時のソ連としては異例のことであり、いかにスカルノの統べるインドネシアに対する信頼があったかが伺える。
 
この当時はオランダの統治下にあったイリアンジャヤ*1を取り返すべく「西イリアン解放作戦」を発動中であり、本艦はオランダ空母カレル・ドールマンが万が一自国の領海に入った場合にこれを発見、撃滅する任務についた。最終的にカレル・ドールマンがインドネシア領海に入ることがなかったためにその砲が火を噴くことはなかったが、本艦の存在はオランダに対し脅威として在り続けた。
 
しかしインドネシア海軍には本艦のような大型艦を維持する余裕がなくなっていた他、1965年には親欧・反共産主義のスハルトが政権を握ったことにより本艦の活動は休止、たびたび政治犯の収容に使われるだけになった。
その後本艦は退役、解体されることになるのだが、退役後の本艦がどこでどう解体されたのかが全くもって不明、要するに失踪したのである。少なくとも3つの説*2があるのだが、どれが正しいのかがわかっていない。軽巡洋艦イリアンは他に類を見ない奇妙な生涯を終えた。

小ネタ

性能テスト時は新しく艦をモデリングする余裕がなかったのか、当時の3Dモデルおよびテクスチャ、永久迷彩はなんとクトゥーゾフと全く同じだった。正式実装された今はちゃんと専用のものが用意されているので安心すべし。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • ページレイアウトの整理と解説にちょっとしたものを追加。 -- 2018-11-23 (金) 21:34:24
  • 基本性能を追加。対空関連はv0.8でレイアウトの変更が必要なので保留。他にコメント欄2019-01-31 (木) 13:50:42氏の執筆した解説に若干加筆と表記ゆれの微修正。 -- 2019-01-31 (木) 17:07:00
    • 機動性についての部分をちょっと加筆 -- 2019-02-01 (金) 01:51:18
    • T10艦載機には(現状)歯が立たないのと熟練砲手があるとより快適になる旨追記 -- 2019-02-04 (月) 11:06:01
  • 吉野の登場で「射程が一番長い」のとこを修正 -- 2019-10-02 (水) 22:58:25
  • 消耗品、アプグレについて追記 -- 2019-10-29 (火) 15:53:58

コメント欄

  • ツリー艦実装記念で解説を大幅に書き換えました。誤字脱字、わかりにくい点あったら申し訳ありません。 -- 2022-02-06 (日) 04:06:52
    • 更新お疲れさまです、ただ少しばかり色付き文字多くて、他ページより目立っていませんかね? -- 2022-02-06 (日) 08:34:05
      • 青字と赤字の使い分けはどっちがプラス点かマイナス点かが人によって違ってくるのはあるかな。 -- 2022-02-06 (日) 08:40:30
      • 青赤灰太字斜線、ちょっとデコレーション過剰な感じで目が滑るなと思った。各pros/cons要素に同じ装飾が付いてないから、装飾の有無が意味と紐づかなくて気が散る。素の文章で艦性能の良し悪しは伝わってくるから、装飾は解説全体で数個以下にしてくれたほうが読みやすいかな -- 2022-02-06 (日) 15:50:03
      • ほならね -- 2022-02-07 (月) 12:02:13
      • 文章はなかなか良い解説だと思うけど赤青はちょっとどこ見たら良いのか逆に困惑するね… -- 2022-02-07 (月) 12:12:57
    • 色分が見にくいとのアドバイスを頂いたので修正いたしました、皆様ありがとうございました -- 木主 2022-02-07 (月) 17:30:21
      • おお、すっごく読みやすくなったよ。修正ありがとうございます。 -- 2022-02-07 (月) 18:29:05
      • 修正ありがとう -- 2022-02-08 (火) 04:24:21
  • 今の芋芋環境なら劣化クツゾフだわなーと思ってしまうけど、楽しいからなんとなく乗ってしまう -- 2022-05-25 (水) 17:59:51
  • 想像以上にシナリオで活躍できる。イージス・ナライ・ラプターは開幕魚雷命中狙える。マインツより与ダメ伸びやすいかもしれん。 -- 2022-09-13 (火) 21:51:21
  • 性能は高いけど環境が死ぬほどあってない そんな艦… -- 2022-09-22 (木) 08:37:41
    • AP刺さる主砲装填悪くない射程が長い魚雷たくさん流せるシナリオでがんばろぉ^^ だな -- 2022-09-28 (水) 18:15:23
  • サンタから出たから乗ってみたけど思いの外悪くなかった 同ティア強艦と比べちゃうと劣るけどストレスない程度には楽しめる ツリー艦と欲しいスキルが結構違うから艦長併用できないのがネックだなー -- 2022-12-12 (月) 15:03:51
  • シナリオ適性高くない!?めっちゃシナリオで強いんだが! -- 2022-12-30 (金) 23:04:23
    • 不得意なシナリオがない。今のところマインツ以上の最適艦だと思う。 -- 2022-12-31 (土) 11:02:46
  • イリアンとクトゥーゾフの見た目上の違いってどこ?持ってないからわからなんだ。 -- 2023-01-02 (月) 20:08:26
    • クツイリ。間違い探しチャレンジ! -- 2023-01-02 (月) 20:59:13
      • 違いは艦橋と救命ボートくらいでほぼ同じなんだね。教えてくれてありがとー。今度買おう。 -- 2023-01-03 (火) 04:36:56
  • 艦橋の中央部にクトゥーゾフの方はなんか探照灯みたいなんがあるな -- 2023-01-02 (月) 21:11:31
  • この子の空襲機川西H8Kで日巡と一緒なんだな -- 2023-01-04 (水) 22:49:22
    • なぜ二式大艇なんだろうか...インドネシアが戦後に鹵獲でもしたんだろうか...。 -- 2023-10-05 (木) 23:58:47
  • イリアンのシナリオ適正はまあこんなもんよ(基礎経験値2507) -- 2023-01-12 (木) 10:24:52
    • わりとどのシナリオでも使える良艦ですよね。……イージスはこわい。 -- 2023-01-12 (木) 15:58:38
  • ペラペラだった。駆逐のAPの餌。 -- 2023-03-28 (火) 21:40:04
  • おっと、16個バンドルのTire8箱から出てきたぞ。港の飾りになるな。 -- 2023-09-08 (金) 19:07:48
  • こいつ売却価格異常に高くない...? -- 2023-10-05 (木) 23:58:04
  • パン鯵で艦長育成用に最適なシナリオ艦はコイツという理解でOK? -- 2023-10-23 (月) 15:52:12
  • ナライで残り体力20%状態でダメージ400K超えで十分貢献してるのに敵の無傷コロラド1隻残して味方全滅で「あと1隻だからお前がなんとかしろ」と無茶ぶりされたのでなんとか頑張って倒して489Kダメージ 新記録でたよ -- 2024-01-15 (月) 19:59:30

*1 本艦の名称の由来となっている地名である
*2 そのうちの一つの、1972年に除籍した後台湾に売却され解体されたのが有力視とされている。