*軽巡洋艦バヤール (コルベール原案) [#Title]
&attachref(./1.jpg,20%);
#region(他画像 無迷彩)
&attachref(./5.jpg,16%);
#endregion
#region(予告時公式画像)
&attachref(./bayard.jpg,32%);
#endregion
#contents
*性能諸元 [#Ability]
RIGHT:&color(DarkGray){編集時 ver.0.12.7.0};
・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|8|~種別|&color(Red){プレミアム艦艇(石炭)};|
|~艦種|[[巡洋艦]]|~派生元|-|
|~国家|[[フランス]]|~派生先|-|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力|(-) 34,700|
|~|装甲|全体|13-120mm|
|~|~|艦首甲板|25mm|
|~|~|中央甲板|27mm|
|~|~|艦尾甲板|25mm|
|~|~|砲郭|40-100mm|
|~|~|防郭|25-90mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減|(-) 28%|
|~機動性|>|機関出力|120,000馬力[hp]|
|~|>|最大速力|34.0ノット[kt]|
|~|>|旋回半径|730m|
|~|>|転舵所要時間|(-) 9.3秒|
//船体が1種類のみの場合、(A)の表記は不要で数値のみを記載、船体欄には「-」
//プレミアム艦艇の派生元・派生先は「-」
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~ |~通常|~火災|~煙幕|~最良|
|~|海面発見距離|11.87km|13.87km|5.90km|9.61km|
|~|航空発見距離|7.16km|10.16km|-|5.80km|
&br;
|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~射撃管制装置|~船体|~モジュール|~主砲射程|~最大散布界|
|~|-|PCA n°8|16.44km|146m|
&br;
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|c
|~主砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~180度旋回|~弾種|
|~|-|152mm/55|4基×3門|HE弾 2,200(12%)&br;AP弾 3,300|7.5秒|15.0秒|HE OEA Mle 1937&br;AP OPfK Mle 1937|
//主砲の口径は口径と砲身長のみを記載し、型は書かない
//弾種はサイズのみ省略して記載、サイズ表記のないものはそのまま記載
//ページの横幅に収まらない場合は口径・弾種の文字サイズを縮小 SIZE(11):
&br;
|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~副砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~射程|
|~|-|100mm/55 Mle 1945|4基×2門|HE弾 1,400(5%)|3.0秒|7.6km|
//副砲を装備していない場合、枠ごと削除
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~魚雷|~船体|~口径|~基数×門数(片舷)|~最大ダメージ(浸水)|~装填|~射程|~雷速|~発見|
|~|-|550mm 23DT|2基×3門(3門)|14,833(246%)|90秒|9.0km|60kt|1.3km|
//魚雷を装備していない場合、枠ごと削除
//魚雷の口径は「魚雷発射管の口径+魚雷のモジュール名」
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~空襲|~船体|~機体|~小隊数|~出撃機数(HP)|~搭載量|~射程|~最大ダメージ|~準備時間|
|~|-|LeO H-470|2|1(2,000)|2|7.0km|4,200|30秒|
&br;
//空襲を装備していない場合、枠ごと削除
|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~対空砲|~船体|~距離|~口径|~基数×門数|~継続的秒間ダメージ&br;(爆発ダメージ((斉射1回あたりの爆発数×砲弾1発の爆発半径内秒間ダメージ)))|~命中精度|~有効ゾーン&br;0.1km - |
|~|-|中|57mm/60 ACAD Mle 1951|6基×2門| 277|90.0%|3.8km|
|~|~|長|100mm/55 ACAD Mle 1945|4基×2門|74&br;(4×1,330)|90.0%|5.8km|
//対空砲を装備していない場合、枠ごと削除
//該当する距離の対空砲を装備していない場合、行ごと削除
//文字数が多くなりがちなので、適宜文字を小さく編集してください
&br;
・アップグレード
|>|>|>|>|>|CENTER:70|c
|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット1|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット2|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット3|BGCOLOR(#aaccaa):スロット4|BGCOLOR(#aaccaa):スロット5|BGCOLOR(#aaccaa):スロット6|h
|○|○|○|○|○||
#region(搭載可能アップグレード)
搭載可能アップグレード
|BGCOLOR(#eeaaaa):1|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM030_MainWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|主砲兵装改良1|主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%&br;主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%&br;主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM031_SecondaryWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|副兵装改良1|副砲の抗堪性 +100%&br;対空砲座の抗堪性 +100%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM032_PowderMagazine_Mod_I.png,nolink,70%);|弾薬庫改良1|自艦の弾薬庫誘爆率 -70%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM039_CrashCrew_Mod_I.png,nolink,70%);|応急工作班改良1|応急工作班の有効時間 +40%|
|BGCOLOR(#eeaaaa):2|&attachref(アップグレード/DamageControl1.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良1|浸水発生率 -3%&br;火災発生率 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM069_Movement_Mod_I.png,nolink,70%);|機関室防御|主機損傷確率 -20%&br;主機修理時間 -20%&br;操舵装置損傷確率 -20%&br;操舵装置修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM041_SonarSearch_Mod_I.png,nolink,70%);|水中聴音改良1|水中聴音の有効時間 +20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM040_AirDefenseDisp_Mod_I.png,nolink,70%);|対空防御砲火改良1|対空防御砲火の有効時間 +20%&br;消耗品「対空防御砲火」の準備時間 -10%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM036_SpeedBooster_Mod_I.png,nolink,70%);|エンジンブースト改良1|エンジンブーストの有効時間 +30%|
|BGCOLOR(#eeaaaa):3|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM006_MainGun_Mod_II.png,nolink,70%);|主砲改良2|主砲旋回速度 +15%|
|~|&attachref(アップグレード/SecondaryGun2.png,nolink,70%);|副砲改良1|副砲最大射程 +20%&br;副砲弾の最大散布界 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Guidance1.png,nolink,70%);|射撃システム改良1|主砲弾の最大散布界 -7%&br;魚雷発射管旋回速度 +20%&br;副砲最大射程 +5%&br;副砲弾の最大散布界 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM018_AirDefense_Mod_III.png,nolink,70%);|対空砲改良1|優先対空セクターの準備時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM070_Torpedo_Mod_IV.png,nolink,70%);|魚雷発射管改良1|魚雷発射管の旋回速度 +20%&br;魚雷発射管に甚大な損傷を受ける可能性 -40%&br;艦載魚雷の雷速(他の補正を考慮しない値) +5%|
//|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM037_SmokeGenerator_Mod_I.png,nolink);|発煙装置改良1|スモークの展張時間 +30%&br;&color(Red){スモークの持続時間 -5%};|
|BGCOLOR(#aaccaa):4|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM023_DamageControl_Mod_II.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良2|浸水復旧時間 -15%&br;消火時間 -15%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM024_Engine_Mod_II.png,nolink,70%);|推力改良2|最大出力への到達時間 -50%&br;艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM025_SteeringGear_Mod_II.png,nolink,70%);|操舵装置改良2|転舵所要時間 -20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):5|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM026_LookoutStation_Mod_I.png,nolink,70%);|魚雷発見システム|魚雷の強制捕捉範囲を 1.8km という固定値に向上|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM027_ConcealmentMeasures_Mod_I.png,nolink,70%);|隠蔽システム改良1|発見距離 -10%|
|~|&attachref(アップグレード/SteeringGear3.png,nolink,70%);|操舵装置改良3|転舵所要時間 -40%&br;操舵装置修理時間 -80%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM072_AbilityWorktimeBoost_Mod_I.png,nolink,70%);|艦艇消耗品改良1|艦艇の消耗品の動作時間 +10%|
#endregion
・消耗品
#region(搭載可能消耗品)
|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|LEFT:440|c
|~スロット|消耗品|使用&br;回数|準備&br;時間|有効&br;時間|効果|h
|~R|[[&ref(消耗品/CrashCrew2.png);>消耗品#b9a2217d]]|∞|60|5&br;(7)|火災・浸水・損傷したモジュールの修復|
//|~T|[[&ref(tmp/修理班II.png);>消耗品#yd3903f6]]|2|60|20|自艦のHPを回復する&br;回復量: 最大HPの 2.0 [%/秒]|
|~T|[[&ref(消耗品/SonarSearch2.png);>消耗品#b2ea69cc]]|3|120|100&br;(120)|魚雷、敵艦の強制捕捉範囲を向上させる&br;魚雷強制捕捉距離:3.50 [km]&br;敵艦強制捕捉距離:5.00 [km]|
|~|[[&ref(消耗品/Consumable_PCY011_AirDefenseDispPremium.png);>消耗品#ha0a8983]]|3|80&br;(72)|40&br;(48)|対空兵装の秒間ダメージ:+50 [%]&br;中・長距離対空兵装の砲弾の爆発半径内に対するダメージ:+300 [%]|
|~Y|[[&ref(消耗品/Consumable_PCY015_SpeedBoosterPremium.png);>消耗品#ia76b51d]]|3|90|180&br;(234)|艦艇の最大速度を向上させる&br;最大速度の上昇率:&color(Blue){20}; [%]|
|~U|[[&ref(消耗品/Consumable_PCY022_ArtilleryBoosterPremium.png);>消耗品#MainGunReloadBooster]]|4|120|15|主砲の装填時間を一時的に-50%にする|
//|~U|[[&ref(tmp/着弾観測機II.png);>消耗品#p4a44272]]|4|240|100&br;(130)|主砲の射程を 20 [%]延伸する|
注:括弧内は各[[レアアップグレード>アップグレード#pfeed265]]搭載時の値
#endregion
**ゲーム内説明 [#Explain]
ラ・ガリソニエール級およびド・グラース級軽巡洋艦を更に発展させるには、火力の向上のために三連装砲塔を1基増設する必要があり、そのためのスペースを確保するために排水量が増加した可能性があります。そのような巡洋艦の基準排水量は10,000トンで、ワシントン海軍軍縮条約の制限を遵守できた可能性があります。副砲としては、100mm両用砲座が採用されていました。このような巡洋艦は、イギリスのタウン級巡洋艦やソ連のプロイェークト68巡洋艦によく似た艦艇になったことでしょう。これを具現化したのがこのバヤールです。
**解説 [#Manual]
v0.8.6でフランス駆逐艦と同時期に実装されることになった軽巡洋艦。
v0.9.2におけるゲームバランス変更を先取りしていた(小ネタ当該項目参照)
2026/7/9より石炭で購入できるようになった。
-''抗堪性''
HPは34700と[[Cleveland]]より僅かに低く、[[Ochakov]]より高い。後述のバイタルも相まって耐久力は同格最低クラス。機動力を活かして避けるプレイを心がけよう。
また[[米>Cleveland]][[英>Edinburgh]]軽巡と異なりバイタルが喫水線上に出ている部分が多く、かなり抜かれやすい。
対水雷防御が不自然なほどに高く軽減率は28%もある。魚雷が来た時は諦めずバルジで受けてみよう。
-''主砲''
152mm/55 Mle 1930 (55口径 152mm三連装砲 4基12門)
[[La Galissonniere]]や[[De Grasse]]と同じ152mm砲で、砲塔が1基追加され装填速度は7.5秒/発に短縮した。
さらに砲旋回時間が15秒と比較的早いのも受け継いでいる。ただし射角は40~140°でかなり悪い。
弾道も変わっておらず、Cleveland等より素直な低い弾道であり、[[最上>Mogami]]の155mm砲に近い。
射程は16kmを超えており、同格軽巡の中では[[Mainz]]および[[ソ>Mikhail Kutuzov]][[巡>Chapayev]][[等>Irian]]長射程グループと米英軽巡との中間に位置している。
しかしバヤールを最も特徴づけているのは、フランス巡洋艦お馴染みの主砲装填ブースターであろう。
もとより装填時間が短い軽巡でこの消耗品を持っているのはバヤールだけであり、発動時の装填時間は3.75秒、理論上のDPMはTier10の[[Worcester]]の124%に達する((素の状態でもDPMはAP弾HE弾ともにTier8巡洋艦で4位))。
当然使用できる数は限られているのでここぞというときに使おう。
-''魚雷''
550mm 23DT (550mm 3連装魚雷発射管 2基6門)
De Grasseと全く同じ性能の9km魚雷で、門数も装填時間も据え置き。
射角の広さも相変わらず良いのだが、片舷3門しかなくTier8では力不足の感がある。
とはいえ護身用として「ある」ことに絶大な戦略的意義があり、また状況が許せば快速を生かした強襲も選択肢に入る。
-''対空''
防空巡洋艦であるため、Clevelandほどではないがそれなりの対空能力を有している。
残念ながら主砲は対空砲扱いでなく長距離対空砲はほどほど。しかし中距離が強くClevelandを上回る。
-''機動性''
[[愛宕>Atago]]や最上といった日本巡洋艦には劣るものの、34ノットの速度は彼女らに次ぐ快足。
旋回半径、転舵時間ともに同格のほぼ中央値。
しかし[[Charles Martel]]と同じ、高ティア仏巡規格のエンジンブースト(速度+20%)を所有している。
この時の最大速力はSierra旗込で42.8ノットに達する。敵駆逐のスポットを振り切ったり加減速回避が可能。
-''隠蔽''
Clevelandより少し悪い。特化すると10kmを切り9.6km。艦長スキルのみでは10.7km。
優秀な値ではあるが、このティアにおいてはこれ以上に被発見距離が短い巡洋艦も少なくはなく先手を取られうることを覚悟した方がいいだろう。
-''総評''
軽巡版Charles Martelである。
その島裏から出られる機動性は全ての軽巡(([[Colbert]]を除く))が羨む能力であり、速射砲と主砲装填ブースターの組み合わせによる火力はTier8離れしている。
とはいえ抗堪性に難があり、敵から見れば最優先攻撃対象である。射角の悪さから油断すると即死するようにもなっている。卓越した機動性をもって補うことができるものの、あくまでペラペラ高火力艦の類である。
**史実 [#History]
1950年代に「改ド・グラース級」として竣工した防空巡洋艦コルベールであるが、この艦の原案には「米製高初速152mm三連装砲を4基搭載する水上戦闘艦」という設計案が存在している
おそらく「バヤール」はこの案がWG設計局によって具現化されたものなのではないだろうか。
**小ネタ [#Digression]
-''実装当時''
v0.8.6で実装された本艦は、v0.9.2で実施されたゲームバランス変更2点を先取りする形で実装されていた。
まず、当時同格軽巡では25mmまでだったHE弾の貫通装甲圧が当時から30mmであり、IFHEで40mmまで貫通することができた。また同様に当時の同格巡洋艦は全身25mm装甲が一般的であったところ、艦首艦尾が16mm、艦中央部が27mmという変則的な装甲レイアウトとなっていた。
v0.9.2における変更により、主砲のHE貫通装甲圧は他の巡洋艦がバヤールに合わせる形となった。ただしバヤールにとっては、米戦の38mm装甲を僅かな発火率低減と引き換えに貫通可能という特徴を失う相対的ナーフだった。
また装甲レイアウトは、バヤール実装時のバランス変更計画から変更され、甲板のみ27mm、他25mmとなった。これにより独仏戦艦のAPを弾きにくくなったものの、艦首は8インチAPを跳弾するようになり総合的な抗堪性は改善した。
-''艦名について''
艦名はPierre Terrail, seigneur de Bayard(ピエール・テライユ、バヤールの主((“seigneur de~”は英語の“Lord of~”に相当する語。領主とか王とか、だいたいそんな意味))、1473~1524)という、中世フランス末期で活躍した大胆不敵、勇猛果敢な騎士である。彼の死後、フランスでは彼を英雄視しており「屈辱を乗り越え、恐れを知らない騎士」「フランス騎士道の鑑」としてその名が知られている。「Le chevalier Bayard(バヤールの騎士)」とも呼ばれている。
#region(ちょっと詳しく)
主にイタリアにおいて武名を挙げており、その勇名は敵味方両方に知られている。1503年のガリリャーノ川での戦いでは、突撃してくる200名のスペイン軍をバヤール率いるたった13名のフランス騎士で守り切ったこともある。%%が、戦争自体には負けた%%。
また彼の最後の戦場である1524年のジェノヴァにおけるセージア川の戦い((フランス軍 vs 神聖ローマ・スペイン連合軍))では、こんなエピソードがある。
フランス大劣勢の中、勇敢に戦うバヤール。しかし数も質も敵が勝っており、ついにバヤールは敵軍の凶弾に倒れる。彼は重傷であり、どう見ても助からない。そんな中、彼に近づく男の姿が。
彼の名はシャルル3世。バヤールの親友であり、フランスの由緒正しき貴族家ブルボン公の本流の子――だった。
シャルル3世は時のフランス王フランソワ1世に忠誠を誓い、フランス軍元帥に叙せられた武勇を挙げた男だった。しかしセージア川の戦いの前年に、お家騒動((相続問題))によってフランスを裏切って神聖ローマ帝国皇帝カール5世やイングランド王ヘンリー8世と密約を交わし、忠誠を誓ったはずのフランソワ1世への謀反を企てていたのである。しかしその計画が政敵に露呈したため、イタリアに亡命。その後、カール5世の下で神聖ローマ・スペイン連合軍の指揮官として、このセージア川の戦いに参加していたのである。
つまりバヤールは、かつて共に戦った友人、そして裏切り者に殺されたというわけである。
かつての友人と、死の際で出会ったバヤール。シャルル3世は、
「お前とこんな形で出会うことになるなんて悲しいことだ……お前は勇敢な騎士だった」
と、死にゆく友人を見て嘆き悲しんだ。それに対し、バヤールはこう答える。
「君は私の死を悲しむことはない。私は忠義を果たし、名誉の中で死んでいくのだから。だが私は哀しい。なぜなら君は、君の王、君の祖国、そして君の忠誠と戦っていたのだから――」
そう答え、バヤールは名誉の戦死を遂げた。
――そしてその裏切り者ことシャルル3世は、その後も神聖ローマ帝国軍の一員として各地を奮戦。元々有能な騎士であったことから数々の勝利を挙げるものの、味方やスペインの貴族からは「主君を裏切った卑怯者」と呼ばれ続ける。
その後、色々あってフランソワ1世がローマ教皇クレメンス7世と結託したため、1527年にシャルル3世を指揮官とする神聖ローマ帝国軍がローマに派遣される。戦いは帝国軍が優勢でありローマを包囲。しかしここで、裏切り者シャルル3世の命運は尽きる。彼は最前線に立って戦況を把握しようと梯子を上った時、敵兵から狙撃されて命を落としたのである。
指揮官を失った帝国軍は怒りによって却って士気が上がったが、同時に統制を失たため、かの有名な「ローマ劫掠」が発生。ルネサンス全盛期のローマは神聖ローマ帝国軍により破壊・略奪・殺戮・強姦の限りを尽くされ、文化都市ローマの地位は失墜し、ルネサンス時代の終わりを告げた。
こうしてシャルル3世は、このような不名誉の中で死を遂げた。ブルボン公本流は彼の代で断絶し、彼の人生は汚名に塗れたものとなったのである。
こうした2人の人生の歩みの違いが、バヤールの死後、彼の騎士としての評価を上げることに繋がったわけである。
#endregion
ちなみにバヤールとはシャルルマーニュ伝説に登場する名馬「バヤール」である。作中においてこの馬を巡って戦争が起きている
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#endregion
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