スィノプ(帝政ロシア1917年度黒海・地中海向け高速戦艦案)
性能諸元
・基本性能
| Tier | 7 | 種別 | ツリー艦艇 |
|---|---|---|---|
| 艦種 | 戦艦 | 派生元 | Izmail |
| 国家 | ソ連 | 派生先 | Vladivostok |
| 生存性 | 継戦能力 | (A) 61,600 (B) 65,000 | |
| 装甲 | 16-400mm ・防郭 32-300mm ・艦首・艦尾 25-200mm ・砲郭 100-400mm ・装甲甲板 25-70mm | ||
| 対水雷防御 | ダメージ低減 | (A-B) 16% | |
| 機動性 | 機関出力 | 100,000馬力[hp] | |
| 最大速力 | 27.0ノット[kt] | ||
| 旋回半径 | 960m | ||
| 転舵所要時間 | (A) 18.1秒 (B) 12.9秒 | ||
| 隠蔽性 | 通常 | 副砲 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 海面発見距離 | 14.57km | - | - | 16.57km | 14.49km | |
| 航空発見距離 | 10.12km | - | - | 13.12km | - |
| 射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
|---|---|---|---|---|
| A | GFCS VII mod.1 | 15.79km | 221m | |
| B | GFCS VII mod.2 | 17.37km | 240m |
| 主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 406mm/45 | 3基×3門 | HE弾 5,850(41%) AP弾 12,950 | 33.0秒 | 60.0秒 | HE Model 1914 AP Model 1914 |
| 副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A | 152mm/57 MK-17 | 6基×2門 | HE弾 2,200(12%) | 8.0秒 | 5.0km | |
| 152mm/50 Model 1908 | 6基×1門 | HE弾 2,200(12%) | 8.0秒 | 5.0km | ||
| 100mm/56 B-54 | 6基×2門 | HE弾 1,900(6%) | 3.75秒 | 5.0km | ||
| B | 152mm/57 MK-17 | 6基×2門 | HE弾 2,200(12%) | 8.0秒 | 5.0km | |
| 152mm/50 Model 1908 | 4基×1門 | HE弾 2,200(12%) | 8.0秒 | 5.0km | ||
| 130mm/55 B-2-U | 6基×2門 | HE弾 1,900(8%) | 5.0秒 | 5.0km |
| 対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 爆発数 | 秒間ダメージ | 命中精度 | 有効ゾーン | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 爆発半径内 | 継続的 | ||||||||
| A | 短 | 12.7mm DShK | 2基×1門 | - | 0 | 0.0% | 0.1-1.2km | ||
| 中 | 37mm 70-K 76mm 34-K | 12基×1門 4基×1門 | 0 | 0.0% | 0.1-3.2km | ||||
| 長 | 100mm/56 B-54 | 6基×2門 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.1-5.8km | ||
| B | 中 | 37mm 46-K 37mm 66-K | 4基×4門 12基×2門 | - | 0 | 0.0% | 0.1-3.5km | ||
| 長 | 130mm/55 B-2-U | 6基×2門 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.1-5.8km | ||
・アップグレード
| スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 | スロット5 | スロット6 |
| ○ | ○ | ○ | ○ |
搭載可能アップグレード
| 1 | 主砲兵装改良1 | 主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50% 主砲および魚雷発射管の修理時間 -20% | |
| 副兵装改良1 | 副砲の抗堪性 +100% 対空砲座の抗堪性 +100% | ||
| 弾薬庫改良1 | 自艦の弾薬庫誘爆率 -70% | ||
| 応急工作班改良1 | 応急工作班の有効時間 +40% | ||
| 2 | ダメージコントロールシステム改良1 | 浸水発生率 -3% 火災発生率 -5% | |
| 機関室防御 | 主機損傷確率 -20% 主機修理時間 -20% 操舵装置損傷確率 -20% 操舵装置修理時間 -20% | ||
| 3 | 主砲改良2 | 主砲装填時間 主砲旋回速度 +15% | |
| 副砲改良1 | 副砲最大射程 +20% 副砲弾の最大散布界 -20% | ||
| 対空砲改良1 | 優先対空セクターの準備時間 -20% | ||
| 射撃システム改良1 | 主砲弾の最大散布界 -7% 魚雷発射管旋回速度 +20% 副砲最大射程 +5% 副砲弾の最大散布界 -5% | ||
| 魚雷発射管改良1 | 魚雷発射管の旋回速度 +20% 魚雷発射管に甚大な損傷を受ける可能性 -40% 艦載魚雷の雷速(他の補正を考慮しない値) +5% | ||
| 4 | ダメージコントロールシステム改良2 | 浸水復旧時間 -15% 消火時間 -15% | |
| 推力改良2 | 最大出力への到達時間 -50% 艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上 | ||
| 操舵装置改良2 | 転舵所要時間 -20% |
・消耗品
ゲーム内説明
スィノプは高速戦艦の計画案であり、一次大戦の勃発直前に開発された 406 mm 砲を採用していました。その長所としては、装甲防御の設計が優れており、強力な副砲を備えていました。
イズメイル級巡洋戦艦が起工された後、海軍参謀本部は新世代の戦艦の開発を開始しました。この新型艦の要件は1913年から1914年の間に策定されましたが、第一次世界大戦の勃発に伴い開発は中断されました。その後、本計画は1916年になって再開されました。そして本計画のバリエーションでは、9門の主砲を三連装砲塔に搭載し、背後に厚さ100mmの隔壁を備えた厚さ275 mmの装甲帯、152 mmの副砲、速度30ノットの軍艦が提案されました。しかし本計画の作業は1917年に中止されました。これを具現化したのがこのスィノプです。
解説
- 主砲
最後の帝政ロシア製戦艦となる本艦は16インチ級の主砲を備えている。主砲配置は3×3で同格の日米戦艦よりも1門多く、他国に先んじて三連装砲を採用していたロシアの面目躍如といえよう。
しかし弾道はどちらかというと英国同格戦艦の14インチ砲に近くやや高め。16インチの中ではNelsonやMutsuに次いで低いものの、Gneisenauとほぼ互角であるのでそこまで貫通力に悩まされることはないだろう。また装填速度が戦艦標準の30秒から若干遅い33秒になっているほか、主砲の旋回速度が非常に遅く、180度旋回にはYamatoと同様の60秒を要するという点はティア5から全く変わっていない。
また射程もtier7戦艦としては最低の17km台であり、下位tierの戦艦からもアウトレンジ攻撃を受ける可能性がある。
なお、本級以降のツリーソ連戦艦は3連装3基(前方2基後方1基)というスタンダードな配置になる。これにより前方に6門指向できるようになるので、使い勝手は今まで以上によくなると思われる。射角も前方後方ともに30°なので、防御姿勢を取りながら全門撃つことが可能だ。
ソ連戦艦ツリーの常として、10kmまでの近距離での水平散布界が良好である。適切に狙えば、他国の戦艦より1つ2つ多めにバイタル貫通が起こり容易に破壊的一撃を取ることができる。実戦でももちろん役に立つが、接近戦がより多いシナリオでは無類の強さを発揮する。
逆に遠距離砲戦での精度は劣悪であるため、いかに敵艦との距離を詰めるかが重要となる。
- 対空
A船体は悲惨だが、B船体で化ける。
長距離でGneisenau、中距離でDuke of Yorkには負けるが、Tier7戦艦としてはそれらに次ぐクラスである。
- 抗堪性
HPはB船体で65000で多い部類に入り、Nagatoに比肩する。
甲板に35mmの箇所が増えたためIzmailよりも僅かにHE耐性が上がったと言えるが、引き続き注意が必要だ。
ソ連艦に多い巨大なバイタル部を抱えているものの、喫水線上は300mmの主装甲帯に覆われているため、側面を取られなければ耐えやすい。
また喫水線には砕氷用の装甲が設けられており、Tier7戦艦にありがちな艦首からのバイタル貫通を起こしにくいという利点がある。
ただし艦首の上部は他のTier7戦艦と同じ25mmであるため、正面からのバイタル貫通を100%防げる訳ではない。
対水雷防御が16%と最低レベルである点には注意。 - 機動性
速度は27ktで速いとは言えないが、ColoradoやNagatoよりは良い。
舵の効きは悪くないが、旋回半径が930mと長め。魚雷防御が高くないので警戒が必要。
- 隠密性
14km台と英国戦艦に近い良好な値。
とはいえTier8の隠蔽システム改良アップグレードが使えないので、マッチング帯で飛び抜けている訳ではない。
- 総評
射程の短さ、装填の遅さ、バイタルの巨大さといった弱点を抱えてはいるものの、Tier7戦艦でありながら正面のバイタルパートが部分的にカバーされており、なおかつ正面に6門の16インチ砲を指向できるという非常に大きなアドバンテージを持つ。
この艦から「正面には強く、側面には弱い」というソ連戦艦の特徴が顕著に現れてくる。弱点を晒さず、運用を間違えなければ強力な艦となるだろう。
史実
帝政ロシア海軍は当時戦艦20隻巡洋戦艦12隻を整備する計画を有しており、実際1913年にはボロディノ(イズメイル)級巡洋戦艦が起工されていた。
当然このボロディノ級を上回っている必要があるため最低でも14インチ砲12門以上は要求されることとなり、砲塔の甲板占有率などを考慮した結果16インチ砲を4連装砲塔形式で3基を搭載した1915年度新戦艦が誕生することとなった。しかし、世の中は第1次世界大戦勃発中でありこの計画は見送られることとなってしまった。
なおこの時期にもリーヴェル工廠から排水量45000トン、16インチ砲4連装4基16門を搭載した案やイギリスのヴィッカーズ社からもあのKongoを設計したサーストン卿が手がけたとされる設計案が提唱されたりした。
1916年ごろになると、戦況が安定して余裕が生まれ、かつ地中海・黒海を考慮に入れる必要が生じたためこれに向けてV.P.コスチェンコが独自に戦艦案を4つ作成。いずれも16インチ砲を8~12門搭載していたものの、計画自体が中止されてしまったためにこれらが実際建造されることはなかった。
本艦はそのコスチェンコの4つ設計案のうちの第2案に相当し、16インチ砲9門を搭載し30ノットを発揮するというものである。この計画の図面(下記参照)を見てみると、すべての砲塔が水平に置かれており前方には1基しか撃てないことがわかる。
ゲーム内では1930年代後期と1944年の2回に渡り改装されたことになっており、第2砲塔が引き上げられたり上部構造物を整形したりMK-17やらB-2-Uを搭載したりするなどの魔改造を受けた結果このような近代的な艦様になっている。
小ネタ
砲塔側面装甲(と言うか全周)は何故か400mmもの厚さがあり、実装済みの戦艦の中で最厚である。なお、正面装甲も400mmであり、こちらは同tier帯では平均的な数値となっている。
編集用コメント
- アップグレード・消耗品を、0.9.4.0現在のものに更新した。対空の値については後刻埋める…… -- 2020-05-20 (水) 09:31:35
- ゲーム内説明追記(v12.10) -- 2023-11-17 (金) 19:28:48
- 消耗品を更新 -- 2024-06-30 (日) 03:48:13
- 装甲レイアウト追記 -- 2024-09-23 (月) 16:53:30
- region→fold置き換え -- 2024-12-07 (土) 15:02:01
コメント欄
- 小ネタを書いてみたけど不適当であれば消してください。 -- 2022-03-07 (月) 21:11:44
- なんやこれ。 チャット欄バグってるのかそれとも荒らしてるのかようわからん。 -- 2022-07-25 (月) 21:30:47
- すごく餓鬼っぽい荒らしだな -- 2022-07-25 (月) 23:28:54
- 対応しました。 -- 2022-07-25 (月) 23:38:00
- イズメイルでは平均与ダメ72000くらいだったんですが、シノップでは49000程しか出せません。 戦い方のコツあれば教えて頂きたいです。 頭向けてガン縦ってのがどうも性に合わなくて。 -- 2022-09-13 (火) 23:20:07
- 色々悩んでこいつでシナリオ。やっぱ砲旋回遅い&意外と遠距離当たた&武蔵やべぇ -- 2022-09-15 (木) 21:39:07
- コロラド、長門相手がきついんじゃー -- 2022-10-17 (月) 23:04:03
- どうにか10キロ以内の接近戦に持ち込んで艦首強制貫通して差し上げろ -- 2022-10-18 (火) 03:25:07
- その二隻相手に分が悪いってことはAPの叩き合いが上手くない部分もありそうだから、逆に遠間からHEの引き打ちもありかも… コロラドはともかく長門は遅くないから間合いを詰められる可能性はあるが… -- 2022-10-18 (火) 07:44:35
- トップ引いたら無双やけどボトム引くとかなり辛い -- 2022-10-18 (火) 07:26:25
- ボトムの時は大巡になった気分で気楽にやればええんよ -- 2022-10-18 (火) 07:40:54
- T6-7ランク戦、コイツ硬いとはいえお腹柔いしそんな脅威でもないやろと思ったけどT6戦艦で対面するとお腹狙っても中々抜けなくてやっぱつれぇわ -- 2022-12-19 (月) 13:34:49
- 距離17キロで戦艦に全外し辛い -- 2022-12-30 (金) 10:30:11
- ソ戦で遠距離射撃はしゃーない。 -- 2022-12-30 (金) 10:53:54
- やっぱりね。12キロとかだったらケーニヒスベルクを5度から破壊的一撃とかできるけど遠距離は… -- 2022-12-30 (金) 11:26:09
- ソ戦で遠距離射撃はしゃーない。 -- 2022-12-30 (金) 10:53:54
- 新実装艦の剣で艦首の話を見ていて思ったんだけど、こいつの艦首形状なかなかイカれてないか? -- 2023-07-15 (土) 10:38:43
- こっちは氷に閉ざされた海を進むための砕氷艦首らしい。 -- 2023-07-15 (土) 10:49:29
- 黒海艦隊用なのにね -- 2024-05-02 (木) 21:32:36
- こっちは氷に閉ざされた海を進むための砕氷艦首らしい。 -- 2023-07-15 (土) 10:49:29
- いやランク強すぎて草 -- 2023-11-15 (水) 13:28:19
- 同格のみ相手だと真opよな -- 2023-11-15 (水) 13:51:33
- 毎回シノブちゃんを見かけると思ったら道理で... -- 2023-11-15 (水) 15:21:25
- ダンケルクの主砲でハカイチできたんだが…おなか脆すぎん? -- 2024-04-14 (日) 11:01:15
- ソ戦はそんなもん。ただダンケルクの斉射ほぼ全弾がドテっ腹に刺さるとか、人間相手側には通常起こり得ないので過信は禁物。 -- 2024-04-14 (日) 11:40:19
- 集弾性の悪さと側面の脆さで10km以下の戦いじゃないとじゃないと存在意義を見出せないな。せっかく距離詰めても過貫通出したりするし。Sinopまでだと周りも射程が短かったから気にならなかったけど、このティアからはきつくなるわ。ランクや闘争だと輝きやすいと思うけど、距離詰めづらいランダム戦だと他の艦の方がいい。 -- 2024-12-08 (日) 16:11:05
- 主砲旋回速度が。。。アプグレとスキル両方取らないとじゃないか。。。 -- 2025-01-19 (日) 00:30:38
- σ1.5ソ連散布に射撃システム改良1無しとか大丈夫?禿げないか心配… -- 2025-01-19 (日) 00:53:01
- 10艦長なのに危険察知取っててグリス取れてないんですよ。ピョートルでこの艦長作ったのでいらないと思ってて。12に育つまではアプグレ、育ったら外すつもりです -- 木 2025-01-19 (日) 11:31:31
- σ1.5ソ連散布に射撃システム改良1無しとか大丈夫?禿げないか心配… -- 2025-01-19 (日) 00:53:01
- これ難しい~。かならず集中砲火される。前出過ぎなんだろうか -- 2025-03-23 (日) 00:35:31
- この船のお腹もろすぎひん?LAZO乗ってるのかと思うぐらい曲がらないしふんわりバイタルなんだが。被弾角度直角でもないのに1撃4万ダメとか -- 2025-12-20 (土) 10:52:58
- そう(側面攻撃に極端に弱い)でもしないとOPになるんだよなあ -- 2025-12-20 (土) 22:35:41
- 防御姿勢をとり続ける限りクッソ硬いんだから腹見せした時くらいはあっさり沈んでほしい -- 2025-12-21 (日) 00:41:26




