*ソヴィエツキー・ソユーズ級戦艦(23 設計戦列艦) [#Title]
&attachref(./shot-19.07.14_05.35.01-0731.jpg,34%);

#fold("その他画像"){{
-"予告時公式画像"
&attachref(./SSoyuz.jpg,56%);
}}

#contents
 
*性能諸元 [#Ability]
RIGHT:&color(DarkGray){編集時 ver.15.8.0};

・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|9|~種別|ツリー艦艇|
|~艦種|[[戦艦]]|~派生元|''[[Vladivostok]]''|
|~国家|[[ソ連]]|~派生先|''[[Kremlin]]''|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力|(A) 80,900&br;(B) 88,100|
|~|>|装甲|19-495mm&br;・防郭 20-235mm&br;・艦首・艦尾 32-375mm&br;・砲郭 50-425mm&br;・装甲甲板 50-60mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減|(A-B)35%|
|~機動性|>|機関出力|231,000馬力[hp]|
|~|>|最大速力|28.0ノット[kt]|
|~|>|旋回半径|950m|
|~|>|転舵所要時間|(A) 20.8秒&br;(B) 14.9秒|

//船体が1種類のみの場合、(A)の表記は不要で数値のみを記載、船体欄には「-」
//プレミアム艦艇の派生元・派生先は「-」
&br;
|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~ |~通常|~副砲|~主砲|~火災|~煙幕|
|~|海面発見距離|16.7km|-|-|18.7km|-|
|~|航空発見距離|13.4km|-|21.5km|16.4km|-|

//副砲がない場合は副砲の箇所に「-」
&br;
|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~射撃管制装置|~船体|~モジュール|~主砲射程|~最大散布界|
|~|A-B|mod.1|17.6km|243m|
|~|~|mod.2|19.4km|264m|
&br;
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|c
|~主砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~180度旋回|~弾種|
|~|A-B|406mm/50|3基×3門|HE弾 5800(40%)&br;AP弾 13250|33.0秒|30.0秒|HE &br;AP |
//主砲の口径は口径と砲身長のみを記載し、型は書かない
//弾種はサイズのみ省略して記載、サイズ表記のないものはそのまま記載
//ページの横幅に収まらない場合は口径・弾種の文字サイズを縮小 SIZE(11):
&br;
|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~副砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~射程|
|~|A|100mm/56|4基×2門|HE弾 1400(6%)|3.8秒|5.0km|
|~|~|152mm/57|6基×2門|HE弾 2200(12%)|8.0秒|5.0km|
|~|B|130mm/55|6基×2門|HE弾 1900(8%)|5.0秒|5.0km|
//副砲を装備していない場合、枠ごと削除
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~対空砲|~船体|~距離|~口径|~基数×門数|~爆発数|>|~秒間ダメージ|~命中精度|~有効ゾーン|
|~|~|~|~|~|~|~爆発半径内|~継続的|~|~|
|~|A|中|37mm 70-K|8基×1門| 7| 840| 275|73.0%|1.0-3.2km|
|~|~|~|37mm46-KR|8基×4門|~|~|~|~|~|
|~|~|長|100mm/56 MZ-14|4基×2門| 4| 1400| 92|73.0%|3.2-5.8km|
|~|B|短|25mm 4M-120|4基×4門|>| -| 211|68.0%|0.1-2.3km|
|~|~|中|37mm V-11|8基×2門| 10| 910| 435|73.0%|2.3-3.5km|
|~|~|~|37mm 46-KR|12基×4門|~|~|~|~|~|
|~|~|長|130mm/55 B-2-U|6基×2門| 5| 1540| 131|73.0%|3.5-6km|
//対空砲を装備していない場合、枠ごと削除
&br;
・アップグレード
|>|>|>|>|>|CENTER:60|c
|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットA|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットB|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットC|BGCOLOR(#aaccaa):スロットD|BGCOLOR(#aaccaa):スロットE|BGCOLOR(#aaccaa):スロットF|h
|○|○|○|○|○|○|
#fold(搭載可能アップグレード){{
搭載可能アップグレード
|BGCOLOR(#aaccaa):1|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM030_MainWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|主兵装改良1|主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%&br;主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%&br;主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM031_SecondaryWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|副兵装改良1|副砲の抗堪性 +100%&br;対空兵装の抗堪性 +100%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM032_PowderMagazine_Mod_I.png,nolink,70%);|弾薬庫改良1|自艦の弾薬庫誘爆率 -70%|
|BGCOLOR(#aaccaa):2|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM020_DamageControl_Mod_I.png,70%);|ダメージコントロールシステム改良1|浸水発生率 -3%&br;対水雷防御ダメージ軽減率 -3%&br;火災発生率 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM069_Movement_Mod_I.png,nolink,70%);|機関室改良1|主機損傷確率 -20%&br;主機修理時間 -20%&br;操舵装置損傷確率 -20%&br;操舵装置修理時間 -20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):3|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM006_MainGun_Mod_II.png,nolink,70%);|主砲改良2|主砲旋回速度 +15%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM012_SecondaryGun_Mod_II.png,nolink,70%);|副砲改良1|副砲最大射程 +20%&br;副砲弾の最大散布界 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM018_AirDefense_Mod_III.png,nolink,70%);|対空兵装改良1|優先対空セクターの準備時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM033_Guidance_Mod_I.png,nolink,70%);|射撃システム改良1|主砲弾の最大散布界 -7%&br;魚雷発射管旋回速度 +20%&br;副砲最大射程 +5%&br;副砲弾の最大散布界 -5%|
|BGCOLOR(#aaccaa):4|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM023_DamageControl_Mod_II.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良2|浸水復旧時間 -15%&br;消火時間 -15%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM024_Engine_Mod_II.png,nolink,70%);|推力改良1|最大出力への到達時間 -50%&br;艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM025_SteeringGear_Mod_II.png,nolink,70%);|操舵装置改良1|転舵所要時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM087_AirSupport_Mod_I.png,nolink,70%);|空襲改良1|兵装「空襲」の準備時間 -20%&br;航空機のHP +25%&br;爆雷ダメージ +15%|
|BGCOLOR(#aaccaa):5|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM026_LookoutStation_Mod_I.png,nolink,70%);|魚雷発見システム|魚雷の強制発見距離 1.80km|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM027_ConcealmentMeasures_Mod_I.png,nolink,70%);|隠蔽システム改良1|発見飛行中隊の被発見距離 -10%&br;発見距離 -10%&br;自艦を攻撃中の敵が射撃した砲弾の最大散布界 +5%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM072_AbilityWorktimeBoost_Mod_I.png,nolink,70%);|艦艇消耗品改良1|消耗品の動作時間 +10%|
|BGCOLOR(#aaccaa):6|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM013_MainGun_Mod_III.png,nolink,70%);|主砲改良3|主砲装填時間 -12%&br;主砲旋回速度 &color(red){-13%};|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM074_AuxiliaryArmament_Mod_I.png,nolink,70%);|副兵装改良2|副砲装填時間 -20%&br;対空継続ダメージ +15%&br;対空砲弾の爆発によるダメージ +15%&br;消耗品「対空防御放火」を発動中に対空兵装の斉射によって生成される爆発数 +2|
}}

・消耗品
#fold(搭載可能消耗品){{
搭載可能消耗品
|CENTER:36|CENTER:48|CENTER:64|CENTER:36|CENTER:36|CENTER:36|LEFT:420|c
|~スロ&br;ット|消耗品|名称|使用&br;回数|準備&br;時間|有効&br;時間| 効果|h
|~R|&attachref(消耗品/Consumable_PCY009_CrashCrew_Limited_Premium.png,nolink,70%);|[[高速応急&br;工作班>消耗品#de55938f]]|4|40|10|火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。|
|~T|&attachref(消耗品/Consumable_PCY010_RegenCrewPremium.png,nolink,70%);|[[修理班>消耗品#yd3903f6]]|3|80|28|自艦のHPを回復する&br;回復量:最大HPの 0.50 [%/秒]|
|~Y|&attachref(消耗品/Consumable_PCY012_FighterPremium.png,nolink,70%);|[[戦闘機>消耗品#d1ef9c7b]]|3|90|60|自艦艇を追従し、敵機を自動的に迎撃する&br;戦闘機数 4機|
}}

**ゲーム内説明 [#Explain]
1937年の春、ソ連当局は、同国のA型戦艦計画よりも強力と思われるドイツと日本の新たな艦艇の建造について知りました。そこで造船局は、プロイェークト23の排水量と速度をそれぞれ55,000トンと29.5ノットまで高めることを提案しました。計画案は1938年3月に完成し、国防委員会は更に4隻の建造を命じました。ソヴィエツキー·ソユーズは1938年7月15日にバルチック工廠で起工されました。しかし工事完成度21%まで建造が進んでいた本艦は、レニングラードが封鎖されたために竣工には至りませんでした。

**解説 [#Manual]
ソ連のTier9戦艦。

-''抗堪性''
HPが[[Friedrich Der Grosse]]より若干多く、あの実質Tier10戦艦と言える[[武蔵>Musashi]]を除けば同格ではトップ。
更に甲板の非常に広い範囲((面積比率的には[[Kremlin]]よりも広い))が60mm装甲で覆われており、前級から飛躍的にHE弾への耐性が高まっている。ドイツ巡洋艦・大型巡洋艦・IFHEを搭載した[[Henri IV]]などの50mm装甲を貫通するHE弾をかなり弾くことができる。
しかし、HE弾を投射してくる英仏戦艦に効果があるわけではないほか、IFHEを搭載した[[吾妻>Azuma]]や[[吉野>Yoshino]]など、ソ戦退治に特化したビルドも存在しているため、相手次第では装甲の優位性はあって無いようなものである。最大限に警戒して立ち回るべきだろう。
艦首こそソ戦の特徴である装甲が厚めの部分があるものの、側面はそれほど厚くもなく、傾斜もついていない。引き続きバイタルが水面上に出ていることもあり、側面を晒すことが厳禁なことには変わりない。
#fold("装甲レイアウト"){{
#attachref(./Sov.soyuzLayout.png)
#attachref(./Sov.soyuzLayout02.png)
}}

-''主砲''
前級[[Vladivostok]]に引き続き16インチ砲9門を搭載しているが、諸元は大幅に強化されている。最大のネックだった短射程は19km台まで伸びており、序盤の距離を取っての睨み合いがかなり楽になる。弾道・貫通力は大幅に向上し、ライバル[[出雲>Izumo]]と比べて貫通力で劣るものの、弾道・弾速で勝る優秀な性能。また、3番砲塔の射角もやや改善されており、全門斉射しやすくなっている。
なんといっても極めつけは、主砲の180度旋回所要時間が驚異の30秒。ツリー中Tierでの遅さが嘘のようなスペックで、これは次級[[Kremlin]]と同じく巡洋艦並み。
しかし、引き続き主砲の精度には改善がなく、遠距離での命中は運頼みである。また、Tier8以降の戦艦は32mm艦首装甲を持っているため、優位に立つことができる機会も減っている。全体的に、中~近距離砲戦を得意としていることに変わりはない。

-''対空火力''
前級の[[Vladivostok]]から進歩していない。中距離対空砲があるため[[出雲>Izumo]]よりマシといった程度で、他の艦と共同で防空するのが前提。

-''機動性''
前級の[[Vladivostok]]からあまり変わっておらず、旋回半径が長く、転舵所要時間が短め。水雷防御は順当に強化されており、航空魚雷程度なら結構耐えることができる。

-''隠蔽性''
前級より1km以上悪化してしまっている。しかし、順当に隠蔽専門家スキルと隠蔽システム改良1を積むことで、転舵ビルドの大型巡洋艦には優位に立つことができる。

-''総評''
射程や抗堪性など、前級の大きな欠点が幾つか解消され、汎用性が増している。しかし、攻撃力も防御性能も突き抜けた強みがあるとは言い難い。
操作するプレイヤー諸氏の得手不得手を踏まえて、戦い方を模索していく必要があるだろう。

 
**史実 [#History]
詳しい建造計画は[[前級>Vladivostok]]史実欄も参照。

#fold(長いので折りたたみ){{
ソヴィエツキー・ソユーズ級戦艦は、ソ連が推進した「大艦隊計画」の中核として計画された大型戦艦である。

1930年代半ば、ドイツなど列強による大型艦建造を受け、ソ連でも新たな戦艦の建造が計画された。計画は幾度も変更され、当初は8隻のProject 23(A型戦艦)が計画されていたが、最終的には15隻ものProject 23を建造する大規模な計画へと膨れ上がった。設計にあたってはイタリアのアンサルド社から設計案を取得したほか、アメリカのGibbs & Cox社からも複数の設計案を取得するなど、外国の技術や設計を積極的に参考としている。ただし、これらをそのまま採用したわけではなく、最終的なProject 23はソ連側で設計がまとめられたものである。なお、初期の要求では460mm砲9門という非常に野心的な案も存在したが、最終的には406mm砲9門を搭載する設計となった。
しかしながら、ソ連の造船・重工業は当時まだこの規模の戦艦を大量建造できる能力を十分に備えておらず、設計・機関・装甲など各分野で様々な問題が発生した。特に機関の国産化や大型装甲板の製造には困難が伴い、建造計画そのものもたびたび見直されることとなった。それでも建造は実行に移され、1番艦[[ソヴィエツキー・ソユーズ]]は1938年7月15日、レニングラードの第189造船所で起工された。2番艦[[ソヴィエツカヤ・ウクライナ]]は同年10月31日、ニコラエフの第198造船所で起工。3番艦[[ソヴィエツカヤ・ベロルーシヤ]]は1939年12月21日、4番艦[[ソヴィエツカヤ・ロシア>AL Sovetskaya Rossiya]]は1940年7月22日に起工された。
~しかし問題は時期であった。
建造そのものにも様々な問題が発生していたうえ、ソ連の軍需産業は陸軍向けの兵器生産も大幅に拡大する必要があった。そのため1940年10月19日には計画が縮小され、建造中だった4隻のうち[[ソヴィエツカヤ・ベロルーシヤ]]の建造中止が決定。残る3隻についても建造計画は大幅に見直されることとなった。
~そして1941年6月、独ソ戦が勃発。1番艦[[ソヴィエツキー・ソユーズ]]は開戦時点で完成度約21.2%、2番艦[[ソヴィエツカヤ・ウクライナ]]も約18%に過ぎなかった。しかも、戦争によってソ連の造船所や重工業は戦時生産を最優先せざるを得なくなり、1941年7月には残る3隻についても建造停止が命じられた。結局、ソヴィエツキー・ソユーズ級が完成することはなかった。
2番艦ソヴィエツカヤ・ウクライナは建造地ニコラエフがドイツ軍に占領されたことで船体を鹵獲され、占領中に船体の一部を解体されるなどの被害を受けた。ドイツ軍撤退時にも船体を支える構造物を破壊され、戦後には再建不能な状態となった。
一方、1番艦ソヴィエツキー・ソユーズはレニングラードに残されたため、ドイツ軍による砲爆撃を受けたものの損傷は比較的軽微だった。しかし、包囲戦中には建造用資材の一部が他の用途へ転用されるなどして建造は進まず、戦後も完成には至らなかった。
~戦後、ソヴィエツキー・ソユーズを完成させる案も検討されたものの、第二次世界大戦を通じて航空機や潜水艦、誘導兵器など海戦を取り巻く環境が大きく変化しており、戦前に設計された大型戦艦を完成させる意義は薄れていた。そのため最終的に建造再開は見送られ、1948年5月29日に解体が正式に決定された。1949年には解体作業が進められ、ソヴィエツキー・ソユーズ級戦艦は一隻も完成することなく、その歴史に幕を閉じた。

こうして、ソ連海軍が国家の威信をかけて計画した「大艦隊」の象徴ともいうべき超大型戦艦は、実戦に投入されることなく、未完成のまま歴史の中へ消えていったのである。
}}

**小ネタ [#Digression]
-''主砲406mm B-37について''
#fold(''解説を開く''){{
少し前まで日本では、本砲は試作段階に留まり実際には製造されなかったとされることもあったが、実際には複数の砲身が製造されている。
ソヴィエツキー・ソユーズ級の主砲として開発された406mm B-37は、1939~1941年に計12本が製造され、そのうち1門がMP-10試験架に搭載されてレニングラード近郊の砲兵試験場で試験された。独ソ戦が始まると、この1門はレニングラード防衛戦に投入され、ドイツ軍陣地への砲撃を行っている。戦後も試験に使用され、現在もMP-10試験架に搭載されたB-37がサンクトペテルブルク近郊のレジェフカ砲兵試験場に保存されている。なお、中央海軍博物館にはB-37の砲弾も展示されている。[[参考記事>https://army-news.ru/2016/12/406-mm-pushka-b-37-car-pushka-baltijskogo-flota/]]
}}

-''イタリアの血''
#fold(''解説を開く''){{
ソヴィエツキー・ソユーズ級の設計には、イタリアをはじめとする外国の技術的影響が見られる。艦の水中防御にはイタリアで考案されたプリエーゼ式が採用されており、艦中央部約123mをこの方式で防御し、その後方には多重隔壁式の防御区画が設けられていた。ただし、ソ連がプリエーゼ式をそのまま採用したわけではない。ソ連側でも実物大に近い試験を行い、プリエーゼ式と多重隔壁式の水中防御を比較している。試験では多重隔壁式の方が優れているとの結果が得られたものの、試験が行われた時点ではすでに建造が進んでおり、設計を変更するには遅すぎたとされる。また、ソ連の工業力では、この複雑な水中防御を高い精度で製造すること自体にも技術的な課題があった。こうした事情から、ソヴィエツキー・ソユーズ級の水中防御は、イタリアの技術を導入しながらもソ連独自の事情によって改良・実装されたものといえる。
}}

-''その後のソ連の艦隊事情''
#fold(''解説を開く''){{
ソヴィエツキー・ソユーズ級の建造計画が消滅した後も、ソ連では大型砲戦艦艇の計画が続けられた。その代表例が戦後に計画された66号計画艦([[モスクヴァ>Moskva]])と82号計画艦([[スターリングラード>Stalingrad]])である。
66号計画はアメリカの大型重巡洋艦に対抗することを目的とした大型巡洋艦で、220mm砲9門を主兵装とする計画だった。しかし、船体規模に対する火力や速射性、対空兵装、建造費などが問題となり、最終的に建造には至らなかった。一方、82号計画は、より大型の艦体に305mm砲9門を搭載する大型巡洋艦として計画され、スターリンも設計に強く関与した。1番艦[[スターリングラード>Stalingrad]]は1951年12月31日、2番艦[[モスクヴァ>Moskva]]は1952年9月に起工されるなど、実際に建造へ移行している。しかし1953年3月にスターリンが死去すると、同年4月18日に82号計画は中止された。1番艦の未完成船体はその後進水させられ、1956~1957年にはミサイル、砲弾、航空爆弾、魚雷などに対する兵器試験の標的として利用された。また、66号計画についても戦後の艦艇を取り巻く環境の変化から計画は行き詰まり、1950年代には大型砲戦艦艇よりもミサイル兵器を重視する方向へとソ連海軍の関心が移っていくことになる。
}}

*編集用コメント [#EditorialComment]
#fold(''編集用のコメントはこちら''){{
#pcomment(./編集用,reply,5)
}}
 
*コメント欄 [#Comment]
#pcomment(./コメント,reply,15)