Smolensk

スモレンスク (MLK-16-130案)

性能諸元

･基本性能

･アップグレード

搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

1		主砲兵装改良1	主砲および魚雷発射管の機能停止発生率　-20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性　+50% 主砲および魚雷発射管の修理時間　-20%
		副兵装改良1	副砲の抗堪性　+100% 対空砲座の抗堪性　+100%
		弾薬庫改良1	自艦の弾薬庫誘爆率　-70%
2		ダメージコントロールシステム改良1	浸水発生率　-3% 対水雷防御ダメージ軽減率　-3% 火災発生率　-5%
		推力改良1	主機損傷確率　-20% 主機修理時間　-20%
		操舵装置改良1	操舵装置損傷確率　-20% 操舵装置修理時間　-20%
3		主砲改良2	主砲装填時間　+5% 主砲旋回速度　+15%
		射撃システム改良1	主砲弾の最大散布界　-7% 魚雷発射管旋回速度　+20% 副砲最大射程　+5% 副砲弾の最大散布界　-5%
		対空砲改良2	対空砲座の最大射程　+20%
4		ダメージコントロールシステム改良2	浸水復旧時間　-15% 消火時間　-15%
		推力改良2	最大出力への到達時間　-50% 艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上
		操舵装置改良2	転舵所要時間　-20%
5		隠蔽システム改良1	発見距離　-10%
		目標測距装置改良1	敵艦艇の強制捕捉範囲　+50% 最大目視範囲　+20% 魚雷捕捉範囲　+20%
		操舵装置改良3	転舵所要時間　-40% 操舵装置修理時間 -80%
6		主砲改良3	主砲装填時間　-12% 主砲旋回速度　-13%
		魚雷発射管改良3	魚雷発射管装填時間　-15% 魚雷発射管の機能停止発生率　+50%
		射撃管制装置改良2	主砲最大射程　+16%
		対空砲改良3	対空砲座の秒間平均ダメージ　+20%

･消耗品

搭載可能消耗品

スロット	消耗品	使用 回数	準備 時間	有効 時間	効果
R		∞	90	5 (7)	火災・浸水・損傷したモジュールの修復
		∞	60
T		2	180	100 (120)	魚雷、敵艦の強制捕捉範囲を向上させる 魚雷強制捕捉距離：3.50 [km] 敵艦強制捕捉距離：5.00 [km]
		3	120
		2	180	40 (48)	対空砲の性能を高め、敵機による攻撃の精度を低下させる 対空防御砲火性能の上昇率：300 [%]
		3	120
Y		1	240	20 (26)	自艦艇を中心に半径 0.45 [km] の煙幕を展開する 煙幕の持続時間：89 (84) [秒]
		2	180
U		2	120	28	自艦のHPを回復する 回復量：最大HPの 0.5 [%/秒]
		3	80

注：括弧内は各レアアップグレード搭載時の値

ゲーム内説明

スモレンスクは二次大戦後に開発された小型軽巡洋艦の計画案 (MLK 16x130) であり、敵の小型艦艇に対抗すべく、両用砲を 4 連装砲塔 4 基計 16 門搭載していました。

解説

ソ連の計画した防空巡洋艦であり、このクラスの口径としては非常に珍しい4連装砲を装備している。また、wows史上　最強とも言える悪夢を敵に植え付けることができるかもしれないくらい恐ろしい艦艇のため、敵にコイツがいたら真っ先に鎮めなければならない。
石炭244,000(クーポン適用で183,000)にて入手可能。

来るVer0.9.3より、流通量調整のため一時的に武器庫から削除する事が公式発表された。ソース1/ソース2
他艦艇との流通バランスを見て復刻予定との事だが具体的な目途が不明な以上、入手を迷っている艦長は早めに手に入れよう。

• 生存性
  非常に低い。
  Tier10巡洋艦として中央は30mm装甲が一応は張られているが
  アップデートにより砲塔や中央防郭装甲等を除いてほぼ全ての装甲が16mm以下となった。体力もTier7巡洋艦並の値(32400)*1と非常に脆弱な為、当たり所が悪ければ戦艦の砲弾数発で大破してしまう。
  艦長スキル抗堪専門家を取得すれば体力が１割程度増えるため(32400→36900)*2、土壇場で生き残ることが多くなるので取得は一考に値するだろう。
  重要区画もソ連巡洋艦らしく水面上に露出しており、加えて舷側装甲厚も70mmという驚きの薄さ。
  更に主機や舵が非常に壊れ易く主機は大口径HE弾で、舵に至っては駆逐艦のHE弾で機能停止してしまう。
  最後の抵抗は必須である。
  この薄い舷側装甲厚は、420mm以上のAP弾の信管が作動しない*3。そのような大口径砲の戦艦で横を向いた本艦と対峙した場合は、HE弾で防郭を狙うとよい。英独戦艦であれば380mm砲HE弾、伊戦艦であれば381mm砲SAPで防郭貫通が発生する。
  　
• 主砲
  130mm両用砲を特殊な4連装形式で4基搭載しており砲塔旋回速度も非常に速く取り回しは良好。加えて射角は前後どちらに指向しても30度あり優秀。防御姿勢をとりつつ全門斉射も容易に行うことが可能である。
  この艦艇の強みとしては分間200発以上の投射量が挙げられる。小口径ゆえ常にHE弾を撃ちっ放しがちだが、腹を向けた敵艦艇に対してはAP弾を使うことでHE弾以上にダメージを出せるということを頭に留めておこう。
  弾道・弾速は高レート砲巡洋艦としては珍しく(ソ連艦としてはお馴染みの)、低弾道・高速弾である。島撃ちこそ不得意だが米英巡と違い、遠距離砲戦におけるエイムはかなり楽なものになっている。
  その一方で射程が13.8kmとTier帯を考えるとかなり短い。何らかの形で射程を補わなければ、その砲威力を発揮する事は困難だろう。
  射程は、UG「射撃管制装置改良2」か艦長スキル「上級射撃訓練」どちらか片方で16～16.6km。併用で19.2km
  現在では巡洋艦には艦長スキル「上級射撃訓練」が無くなってしまったため、UG「射撃管制装置改良2」を載せて最大16kmまでしか伸ばせなくなってしまった。
  流石に素の13.8kmでは短すぎるのでほとんどの場合はUGで補強することになるだろう。射程16kmでも決して長くはないが、普通に戦える程度にはなるはずである。
  着弾時間は16km地点で約11秒と当てるには苦労しない。
  射程を伸ばす手段がUGのみとなってしまったが、その分艦長スキルに余裕が生まれたとも言える。
  特に艦長スキル「重榴弾・半徹甲弾」は本艦の場合ではデメリット無しにHE火力を底上げすることも可能である(実質的な効果は旧「基本射撃訓練」と同等である)。
  榴弾用慣性信管(通称IFHE)について

  結論から言えば対巡洋艦に特化した効果となる。IFHEを載せた場合は27mmまで貫通出来るようになるが、これは同格巡洋艦の艦首艦尾（軽巡であれば船体側面も）に対してダメージを出せるようになり、特に相手が防御姿勢を取ってる場合に上部構造物以外に狙える箇所が増えるのは大きな利点と言えるだろう。また格下の巡洋艦であれば甲板や船体側面も27mmの場合が多いため、得意の投射量で圧殺することが可能になる。以上のことから対巡洋艦に関してはダメージ効率が一気に上がる。
  しかし一方で対戦艦においてはIFHEを載せても貫通できる部位に変わりはなく、むしろ火災率半減の分で対戦艦は不利になる。これを補うために「爆発物専門家」を取得したいとこだが、ここでIFHEが4スキルというのが重くのしかかる。巡洋艦は比較的艦長スキルに余裕がある艦種ではあるが、それでも4スキル(＋2スキル)というのは重い。
  以上のことから利点・欠点が共に大きいスキルとなる。対巡洋艦か対戦艦、また4スキルという重さも考慮しながら、天秤に掛けるかは個々人次第となるだろう。

  　
• 対空
  防空巡洋艦というだけあって、"小柄な船体の割には"対空能力は高い。
  長距離対空に関してはTier10巡洋艦トップクラスだが、中距離対空になると英米仏の巡洋艦に追い抜かれてしまう。
  　
• 魚雷
  5連装2基、射程8kmでMikhail Kutuzovと全く同じ性能の魚雷。
  主兵装にはなりえないが、射角がかなり優秀なので島影からの出会い頭などでは充分頼れるだろう。
  　
• 機動性
  速力は35ノット発揮できかなり速い。舵に関してはWorcesterに僅かに劣る程度で可もなく不可もない。
  UG「推力改良2」があれば、煙幕使用中の緊急脱出に役立つだろう。
  　
• 隠蔽性
  マストの高さのせいなのか、小柄な船体ながら隠蔽は悪め(特化すると10.06km)。
  本艦よりも被発見距離が短い巡洋艦としてはMinotaur、Zao、Worcesterが該当する。
  　
• 消耗品
  Mikhail Kutuzovの構成はそのまま、Tier相応に修理班を追加した形である。
  水中聴音と対空防御砲火は二者択一だが煙幕射撃を積極的に使うのであれば、水中聴音を艦長スキル「警戒」や特別UG「水中聴音改良1」で強化しておくと安心だろう。
  　
• 総評
  同じ煙幕型巡洋艦であるMikhail KutuzovとFlintの中間的な性格であり､Austinと似た様な船である。
  煙幕などを使って生き延びつつ恐ろしいレートで砲弾の雨を浴びせ掛けるのが本艦の仕事となる。
  …がTier10帯ともなると煙幕内に居ても、発砲炎を目印にした着弾観測機による俯瞰視点射撃など戦艦乗りも当たり前に行ってくる。砲レートが高い(そして異常に脆い)本艦であれば尚更危険なのは言うまでもないだろう。
  当然レーダー艦がどこにいるかを予測し適切な位置取りで煙幕を使わなければ、「最初の獲物」の常連になること必至である。
  自分に射線が通っている敵がどれだけ居てそれぞれどの方向に主砲が向いているか、自分が狙われているなら斉射は控えるなど、煙幕内だからこそ警戒しなければならない。防御姿勢を怠り、横腹を晒すなど以ての外である。
  艦長に求められる腕はシビアなものがあるが、それを乗り越えれば戦局を変え得る圧倒的な砲火力で本艦は応えてくれる。
  ソロでもそれなりには活躍できるが、警戒レーダーを搭載したMinotaur等と組むと一層凶悪な分艦隊になること間違い無しである。

史実

軽巡洋艦スモレンスクは30年代に計画された"MKシリーズ"の発展形、MLKシリーズの案の1つである。
KirovやMolotovといった近代的な巡洋艦の建造に成功したソ連では、軽巡と駆逐艦の中間に位置する小型巡洋艦(MK)の計画を模索していた。当時は152mm砲を連装3基(MK4)、もしくは130mm砲を連装5基搭載する(MK6)案が出ており、装甲は文字通り無いもののそのおかげで39ノットの高速が出るようにされていた。
2つの計画のうち、MK6は47号計画型嚮導駆逐艦、つまりWoWSにおけるKhabarovskの先祖に当たる。
しかし、ハラーやイサチェンコフをはじめとする労農赤色海軍造船局はこれらのMKシリーズについて、
「十分な火力、要求された防御力、そして速力を両立させるにはこの低排水量では達成できない」
という評価を下し、MKシリーズは最終的に放棄される事となってしまった。
戦後になると"Аванпроект(Avanproject)"という新艦隊計画が立案され、この計画には小型軽巡洋艦も含まれていた。
この計画において小型軽巡洋艦に要求されたのは、

• 偵察任務をこなせること
• 嚮導できること
• 敵駆逐艦、軽巡洋艦、護衛船を撃滅できること
• 味方を航空攻撃や雷撃から守れること
• 攻撃時に味方駆逐艦を支援できること
• 対地攻撃支援ができること
• 費用を抑えるために排水量は8000t迄にすること

これらの要件を満たす際に、彼らはまだ152mmにするか130mmにするか迷っていた。というのも152mm砲ならば攻撃力があり、敵軽巡洋艦にも打撃を与えうるが、130mm砲のほうが効率よく敵駆逐艦に対抗でき、対空能力に優れていたからだ。
結局130mmと152mmの案両方が作られることになり、その中で最もインパクトがあるのが、130mmを16門搭載したMLK-16-130、すなわち本艦である。
現在ネット上で見られる艦型はChapayevに似たものになっているが、WoWSにて実装されているものは艦上構造物がかなりコンパクトに纏まっている。これはNeustrashimyを始めとする戦後初期の駆逐艦とデザインが共通だった、という話にちなむものだと思われる。

小ネタ

• この小型巡洋艦諸設計案は1950年にソビエト連邦内務省第4特別部のリーダーシップの下、第5設計局・第172設計局・第196設計局の専門家たちによって設計されたものであるのだが……第5設計局・第172設計局・第196設計局は全ていわゆる「政治犯収容所"兼"設計局」とでも言うべき代物であるし、この時期悪名高きNKVDはソビエト連邦内務省に統合されている。

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