A-32

Last-modified: 2021-08-22 (日) 18:59:37

Tier4 ソ連 中戦車 (配布戦車)

A-32-min.PNG
同TierのA-20と比べ車体前面や側面が少しスッキリしている。また、転輪がA-20とは違いT-34と同じ五つ配置されているのでA-20よりT-34に似ている。

v0.9.17まで
shot_0761.jpg

スペック (v1.10.0)

車体

耐久値550
車体装甲厚(mm)35/30/16
最高速度(前/後)(km/h)70/20
初期重量(t)19.54
実用出力重量比(hp/t)27.63
本体価格2,500G相当
修理費(Cr)
超信地旋回不可
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
76 mm L-10U14.63AP
AP
HE
66
98
38
110
110
164
1,6100.442.29558
558
558
11030
2,400
38
641-7°/+22°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
A-3235/35/3540.253203,200
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
BD-254015750
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
A-3221.3405,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
71-TK-3U440100
 

乗員

1Commander(Gunner)2Driver3Radio Operator4Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class3装填棒×砲垂直安定装置×改良型旋回機構×改良型照準器×追加グローサーClass3
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造×改良型装甲材Class3内張り装甲×
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時15.96%4.15%
移動時11.97%3.11%
 

車両に関する変更履歴

クリックで表示
v0.9.17.1HDモデル化
v1.9.0総弾数を72発から110発に変更
修理費用を35%ダウン
HPを360から550に変更
v1.10.0装填時間を4.57秒から4.1秒に変更

解説

  • 概要
    Tier4のソ連配布中戦車
    マッチング優遇があり、Tier6車輌とはマッチングしない。
    正式版プレオーダーパッケージの軽戦車パックに付属した。
     
    76mm砲装備のA-20(Tier4時代)の性能を機動力以外全体的に底上げした車輌と言える。
     
  • 火力
    • 76 mm L-10U
      A-20の76 mm L-11砲に比べ、精度・照準時間・課金弾の貫通力・榴弾の威力が優れている。また、A-20は課金弾がHEATであるのに対し、本車は強化APとなっている。
      マッチング優遇を加味しても頼りない貫通力であるため、相手によって適切な弾種に切り替える必要があるだろう。
      また、榴弾砲らしく弾速がかなり遅い。
       
  • 装甲
    • 砲塔
      A-20は大きめの防楯と傾斜によって大部分が実質60mm超だが、本車は防楯が小さくほぼ垂直35mmでまったく頼りにならない。正面を向いている時に傾斜の強い側面に当たれば跳弾する。
    • 車体
      正面は35mm+傾斜で格下の機関砲程度なら防ぐことができ、下部も同じ装甲厚+傾斜で特に弱点ではない。上部と下部の中間の垂直部分も60mm。
       
  • 機動性
    A-20にはやや劣るものの抜群の機動力を有する。
    前述のとおり砲の貫通力に難があるため、この足を活かし敵の側背面に回り込むなどして補いたい。
     
  • その他
    中戦車としては隠蔽性は良好だが、視認範囲はTier4MTの中ではM3 Leeと並びワーストタイ。
    機動性はあるが走り偵察を行うのはリスクが高い。

史実

Medium_tank_A-32.jpg

スペイン内戦の戦訓を受け、赤軍装甲戦車局は1937年8月にハリコフ機関車製造工場に対し、「武装は45mm砲または76mm砲、装輪・装軌併用の構造を採用し、装甲厚は車体25mm、砲塔20mmで傾斜装甲」の新型快速戦車の開発を指示した。
この開発を担当したコーシキン技師はその指示に従ってA-20の開発を進める一方、スペイン内戦の戦訓を独自に分析し、新型戦車にはより大型な車体と強固な装甲、そしてより強固な陣地を打ち破れる砲が必要であると考え、車体を大型化するとともに装甲厚を30mmに強化、主砲を76mm L-10に強化したA-30の開発も並行して進めていった。さらにコーシキンはT-28にクリスティーサスペンションを搭載した試作車であるT-29に関わった経験から、重量の大きい戦車においては装輪・装軌併用のシステムは効果が薄いと考え、A-30からこのシステムを廃したA-32の開発にも取り組んだ。
1938年5月、スターリンを含む政府高官やスペイン内戦を経験した軍の将官を集めた会議において新戦車に関する議論が交わされた結果、A-20とA-32の試作車を製作し、性能を比較して採用を決定することとなった。

 

A-32は上述した通り、A-30から装輪・装軌併用システムを廃したものであり、A-20と比較すると車体が延長され大型化するとともに装甲厚が25mmから30mmに強化され、武装も45mm20kに替わって76mm L-10を搭載していた。エンジンはA-20と同じく出力500馬力のV-2を搭載し、クリスティーサスペンションを装備していたものの装輪・装軌併用システムは搭載されず、接地圧の低減を狙ってA-20より転輪が片側1つずつ増設されていた。

 

A-20とA-32の設計・試作を命じられたハリコフ機関車工場は大車輪でこれを実行、1939年5月にはそれぞれの試作車が完成し試験に供された。試験ではA-32がBT-7に匹敵する機動性を見せる一方で、A-20の装輪モードはBT-7のそれと比較し恩恵が薄かった。備砲に関する論争などが長引いたものの、同年9月にはA-32の優位性が明らかとなった。
しかしスターリンはその間に発生したノモンハン事変やポーランド侵攻の戦訓を踏まえて装甲を強化することを要求したため、車体・砲塔とも装甲厚が45mmまで強化され、主砲をより長砲身の76mm L-11としたA-34の開発が行われ、1939年12月、試作車の完成を待たずにT-34として制式化された。
ちなみにコーシキンは開発・試験の課程で生じた軋轢や、政治的プレッシャーによる無理がたたり、T-34の量産車が赤軍に引き渡された1940年9月に42歳の若さで亡くなっている。

 

参考資料
『大祖国戦争のソ連戦車』古是三春 ストライク アンド タクティカル マガジン2011年1月号別冊
『ソビエト・ロシア戦闘車両大系(上)』古是三春 グランドパワー2003年10月号別冊
http://combat1.sakura.ne.jp/T-34.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/T-34

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