画像
Pzkpfw-35-(t)-Standardturm + 3.7cm KwK34(t) L/40
Pzkpfw 35(t) verstarkter Turm + 3.7cm KwK38(t) L/47
砲塔名称は変わっているが、マーキング以外基本的に外観の変化は無い
スペック(v0.7.3)
車体
耐久値 | 150⇒180 |
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最高速(km/h) | 35 |
車体装甲厚(mm) | 25/16/16 |
修理費(cr) | |
本体価格 | 3,600 |
初期重量(t) | 10.03 |
実用出力重量比(hp/t) | 20.91 |
武装
名称 | 発射速度(round/min) | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 100mでの精度(m) | 照準時間(s) | 総弾数 | 弾薬費 | 重量(kg) | 俯仰角 |
3.7cm KwK34(t) L/40 | 26.25 | 34/64/18 | 40/40/45 | 0.48 | 1.7 | 42 | 14/2G/8 | 70 | -6°/+17° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2cm KwK30 L/55 | 95.67⇒103.19 | 23/40 | 11/11 | 0.59 | 1.7 | 340 | 4/1G | 70 | -10°/+20° |
3.7cm KwK38(t) L/47 | 26.25 | 41/66/18 | 40/40/45 | 0.41 | 1.7 | 42 | 14/2G/8 | 100 | |
2cm Flak38 L/112 | 108.25⇒117.98 | 39/51 | 11/11 | 0.45 | 1.6 | 340 | 4/1G | 110 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(deg/sec) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Pzkpfw-35-(t)-Standardturm | 25/16/16 | 26 | 288 | 1000 |
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Pzkpfw 35 (t) verstärkter Turm | 35/16/16 | 26 | 323 | 1350 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Skoda T-11 | 120 | 20 | 320 |
---|---|---|---|
Skoda T-15 | 220 | 20 | 420 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(deg/sec) | 重量(kg) |
Pzkpfw-35-(t)-StandardKetten | 11 | 40 | 3,200 |
---|---|---|---|
Pzkpfw 35(t) verstärkte Ketten | 12.3 | 43 | 3,200 |
無線
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG5 | 290 | 40 |
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FuG37 | 310 | 50 |
FuG8 | 525 | 50 |
クルー
1 | Commander(Gunner/Loader) | 2 | Driver | 3 | Radio Operator |
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拡張パーツ
隠蔽率
固有隠蔽率 | 静止時 | 0.320 |
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移動時 | 0.281 | |
発砲補正 | 0.267 |
派生車両
派生元 | Leichttraktor |
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派生先 | PzKpfw38(t) |
解説
Tier2のドイツ軽戦車。
1939年にドイツがチェコスロバキアを併合した際に接収したチェコスロバキア軍の主力戦車LT-35を改良した車両。PzKpfw35(t)のtは、チェコスロヴァキアのtでもある。
車高の高い車体の上に背の高い砲塔を載せた外見が、車高が低く低姿勢なPzKpfwIIと非常に対照的になっている。
その為、砲塔の位置がやや高めなので地形や遮蔽物を利用しての稜線射撃や砲撃がやり易い長所がある。
PzKpfwIIと同じく車体正面と砲塔正面の装甲が大幅に強化され、改良砲塔では35mmに達する。
この車両も敵に対して車体を30度ほど斜めに構えて装甲に傾斜角度を持たせて装甲防御を増加させる「昼飯の角度」を使って、ある程度の距離を保って斜めにした正面装甲で攻撃を受け止める限り、貫通力30mm前後の機関砲の攻撃をほぼ無効化し、角度が良ければ貫通力40mm程度の戦車砲を防ぐ防御力を発揮できる。
初期砲塔から全ての武装を装備でき、機関砲と戦車砲の性能もバランスがいい物が揃っている。
性能的に精度の向上した3.7cm KwK38(t) L/47と2cm Flak38 L/112が安定した命中率で火力を支えてくれるだろう。
3.7cm砲の装弾数が少なめで心許ないが自分の使いやすい物を選びたい。
機動力に関しては最高速度こそ控えめだがバランスの取れた堅実な足回りを持っているものの砲塔の旋回が非常に遅い為に接近戦そのものに難がある。
快速戦車の接近を許してしまうとまともに反撃出来ずに苦い思いをすることがあるかも知れない。
それ以外は非常にバランスが良く優秀な軽戦車と言える。
この車両も側面と背面の装甲はそれ程優れていない上に砲塔の上に大きな弱点(車長用のキューポラ)が乗っていたり、砲塔旋回速度の弱点もあって慎重な立ち回りが必要になってくる。
弾薬数が少ない3.7cm砲を搭載してPzKpfw 38H735(f)対策で榴弾を積んでいる場合等は、いざと言う時に徹甲弾や榴弾が尽かない様に弾薬を管理しなければならなかったりと頭を悩ませる要素が増えてしまう。
最高速度の数値も位置取りに不自由したり、進撃スピードに追い付けずに歯がゆい思いをするかもしれない。
しかし、どの要素もドイツ戦車と縁の切れない悩み達なので「昼飯の角度」で防御力を強化する方法や砲塔旋回速度の遅さを補う立ち回りや地形の利用を練習するのに最適な車両でもある。
余談だが、Ⅳ号戦車に繋がるチェコ戦車ルートの軽戦車は他ルートのドイツ戦車と共有出来るパーツが多くない。
出来るだけパーツを開発しておくと次の車両の乗り出しが多少楽になるだろう。
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史実
第1次世界大戦後、オーストリア・ハンガリー帝国から独立したチェコスロヴァキアは、当時の中欧随一の工業国であった。
1920年代にはルノーFTを導入し軍の機械化を進めたほか、1930年代初頭から新型軽戦車(LTvz.34)の配備を進めていたが、1930年代半ば、ヨーロッパ情勢の雲行きが怪しくなってくると、軍はさらなる強化を目指し新型戦車の採用を決定、国内の2大メーカーであるCKD社とシュコダ社に対し開発要求を出した。
これに対してシュコダ車が開発し、最終的に1935年10月に採用された車両がLT-35である。
ちなみにCKD社の対抗馬はLTvz.34をベースとした車輌であったが特に性能に問題があったわけではなく、採用にはシュコダ社の政治力が物をいったという説も存在する。
LT-35はリベット接合の車体構造を持ち、最大装甲厚は25mmだった。
武装は性能が優れていたシュコダ社製対戦車砲をベースとした37mm A-3(後の3.7cm KwK34(t) L/40)を装備、その他に同軸機銃と車体機銃を備えていた。
エンジンは120馬力のSkoda T-11、足回りはリーフスプリング式の小径転輪と、当時としてはオーソドックスな構造だったが、変速装置とブレーキには斬新な空気圧式を採用していた。これは性能向上を目的としたものだったが初期には故障が多発し、また初期不良解消後も、後述するロシアの冬のような気候ではうまく働かなかった。
1935年にLTvz.35として採用された本車は、シュコダ社とライバルのCKD社で分担生産が行われ、約300両が軍へ引き渡された。
チェコスロヴァキア軍の主力戦車であった本車だが、1939年3月までにチェコスロバキアがドイツに併合されたため、大半がドイツ軍に接収された。
ドイツ軍は本車をPzKpfw35(t)(tはチェコスロヴァキアのt)と名付け、FuG5無線機の搭載など小改良を施して自軍の第1軽装甲師団(後の第6装甲師団)に配備した。当時のドイツ軍戦車部隊は機銃装備の1号戦車や機関砲装備の2号戦車が主力であり、戦車砲を装備する3号戦車初期型や4号戦車は少数しか配備されていなかったため、それらの砲装備戦車と同等の性能を持ち、多数生産されていた本車は、PzKpfw38(t)とともにポーランド侵攻やフランス侵攻などでは貴重な戦力として活躍した。
1941年の独ソ戦にも第6戦車師団下で多数が投入されたが、T-34やKV-1といったソ連戦車には性能不足であり、またロシアの過酷な気候のもとで空気圧式の変速装置やブレーキが不具合を起こした。過酷な気候と激しい戦いの中で、戦車型は1941年末には全て消耗し、砲塔を外した牽引・輸送車としての使用が続けられたのみであった。
また併合前のシュコダ社は本車を積極的に外国へ売り込み、併合後もドイツの同盟国への供与などが実施されたため、本車はルーマニアやブルガリア、またドイツの保護国であったスロヴァキアでも運用されていた。
参考資料
『ジャーマン・タンクス』ピーター・チェンバレン著 大日本絵画
http://ja.wikipedia.org/wiki/LT-35
http://combat1.sakura.ne.jp/LTvz35.htm
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コメント
- 性能的には2号戦車とほぼ同一。加速はよい。 -- 2011-05-07 (土) 14:25:25
- 砲塔の旋回が遅すぎて接近戦はつらい。3.7cm KwK38(t) L47で少し距離をおいて撃つ方がいい。 -- 2011-05-29 (日) 09:27:46
- 低Tier戦闘だと2cm Flak38 L/112が軽戦車相手には充分使える。 -- 2011-09-21 (水) 00:43:00
- 敵の弱点さえ把握して立ち回りすれば覚醒可能。前日は10killしてHP1でT57の後ろとって弾丸なくて殺せず味方の占領勝ちだった。調子のってると弾数が足りないことになる。 -- 2011-08-06 (土) 22:32:44
- 性能的には同世代戦車とほぼ変わり無いが 唯一エンジンがトルク指向なので同世代に比べて勾配で減速し難くまた加速し易い 欠点はお察しの通り -- 2011-11-12 (土) 20:42:53
- 視界が38H(f)の次に広くラジオも良いので、かなり勝ちやすい戦車 -- 2012-01-31 (火) 12:10:03
- Tierの関係でちょっと戦場自体が薄味だけど、勝てるか勝てないかでいえば非常に勝ちやすい2号戦車と並んでTeir2では屈指の強さだと思う。 -- 2012-06-06 (水) 11:03:23
- 総弾数が42→72、340→300に変わってる。 -- 2012-06-27 (水) 01:11:06
- 2号よりはマシだが、貫通力不足ですね -- 2012-10-08 (月) 12:08:38