帝国(empire)は同一の政府によって惑星や星系を統治する、銀河内の勢力。
概要 
それぞれの帝国をプレイヤーあるいはAIが操作する。自身の操作する帝国を銀河の勝者とすることがこのゲームの主目的。
帝国は志向、統治形態、国是などによって特徴付けられる。
このゲームにおける「帝国」は、日常用語の「国家」程度の意味合いしか持たない。したがって、「帝国」には、「皇帝の統治する国」や「覇権を争う大国」という意味は無く、民主主義や平和主義を掲げた小国であっても帝国である。
政府ウィンドウ(画面左上の国旗マーク)を開き国名の上をクリックすることで、プレイヤーは自分の帝国の名前をいつでも変更できる。
母星 
母星とは、帝国が最初に所有する惑星であり、帝国の発祥地。
帝国の創設種族は、母星上において居住性+30%のボーナスを得る。このボーナスは首都を移転しても母星に残り続ける。
起源「消えた移民団」を採用した帝国に限ってはその背景から、創設種族の母星と最初の首都は一致しない。
首都 
首都とは、帝国の中心地となる惑星。
首都惑星がある星系は、銀河マップにおいて星系マークにオレンジ色の角がつくことで区別できる。
首都の移転 
影響力を250消費することで他の入植地に首都を移すことができる。
一度首都を移転すると、10年間は再移転できない。
戦争中は首都を移転できない。
首都を移転するには、「遷都」のボタンを押す (右図参照)。
中核セクター内であればセクター首都を移転することで、帝国の首都も移転される。
首都が他の帝国に奪われた場合、代わりに他の惑星が首都になる。
首都の特徴 
- 首都惑星は専用の開発構想で固定される
統治形態 開発構想の名称 効果 下記以外 帝国首都 安定度+5、快適度+10、統治志向への魅力+100%、職業による資源産出+10%
自動移住の目的地に選ばれる確率+10%集合意識 集合意識の中枢 安定度+5、快適度+10、逸脱性-20、職業による資源産出+10%
自動移住の目的地に選ばれる確率+10%機械知性 機械知性の中枢 安定度+5、快適度+10、逸脱性-20、職業による資源産出+15%
自動移住の目的地に選ばれる確率+10%
- 首都星系は交易価値の収集先である
交易価値は交易路を通じて首都星系に集めることで、帝国の収益となる。
詳細は交易路を参照。
帝国規模 
帝国が拡大するにしたがって、「帝国規模」というパラメータの値が増加する。
人口や国土の規模から発生する、帝国そのものの維持費を表現する。
帝国規模は帝国の拡大とともに、以下の要因で増大する。
- 入植惑星1ごとに:+10
- 惑星に建造した区域1ごとに:+1
- 領有する星系1ごとに:+1
- POP1ごとに:+1
- 支社1ごとに:+2
- 基本的な控除:-100
帝国規模の影響 
帝国規模1につき以下の影響が発生する。
- 技術コスト:+0.1%
- 伝統コスト:+0.2%
- 布告コスト及び維持費:+1.0% ※帝国規模の基本控除 (-100) は適用されない
その他、帝国規模から以下の影響が発生する。
- 国是や統治形態を変更するコストは、帝国規模の影響を受ける。
- 諜報では、帝国規模の大きい帝国に対する諜報網は浸透度がより速く上昇する。つまり大国は諜報に弱い。
- 惑星アセンション段階のコストは、帝国規模によって増大する。
一部の統治形態は、影響量に補正を与える。
- 独裁制
:-10%
- 集合意識
:-25%
- 会社
:+25%
旧バージョン情報:
- 管理許容量は、Ver.3.3で廃止された。
- 帝国結束力は、Ver.2.6で廃止された。
帝国規模への補正 
帝国規模は種族特性、総督のレベル、惑星アセンション段階などにより増減する。
また帝国規模の各要因ごとに補正が発生する。
- 植民地数からの帝国規模への補正
※集合意識は補正の合計が-100%以上に達する場合があるが、帝国規模がゼロになるだけでマイナスにはならない。
名称 効果 条件 統治形態「機械知性」 +50% - 伝統「拡張・定期便ネットワーク」 -25% - アセンションパーク「帝国の特権」 -50% 企業帝国以外 国是「分割的注意」 -50% 集合意識のみ
- 惑星に建造した区域からの帝国規模への補正
名称 効果 条件 伝統「支配・モジュラー拠点」 -25% 機械知性のみ 技術「建設用テンプレート」 -10% - - 領有する星系からの帝国規模への補正
名称 効果 条件 伝統「拡張・定期便ネットワーク」 -25% - 国是「民間の探鉱業者」 -33% 企業帝国のみ - POPからの帝国規模への補正
名称 効果 条件 統治形態「機械知性」 -15% - 志向「平和主義」 -15% - 志向「狂信的な平和主義」 -30% - 国是「自由の灯台」 -15% 平等主義のみ 国是「包摂意志」 -20% 集合意識のみ 国是「無線アップデート」 -20% 機械知性のみ 伝統「支配ツリーの完成」 -10% - 伝統「調和ツリーの完成」 -10% 非ゲシュタルト意識 伝統「同期ツリーの完成」 -10% ゲシュタルト意識 技術「超能力理論」 -10% 非ゲシュタルト意識 - 支社からの帝国規模への補正
名称 効果 条件 国是「フランチャイズ経営」 -25% 企業帝国のみ
国力と外交発言力 
国力は、外交画面において表示されるパラメータで、軍事力・技術力・経済力の3分野と、それらの総合力がある。
外交画面では相手国との大雑把な相対値しか分からないが、内部的には数値で定められていて、外交発言力や勝利条件の判定にも使用されている。
本項では、国力と外交発言力の算出法について解説する。
分野別の国力 
- 軍事力
- 帝国が保有する全艦隊の戦力値合計となる。
- 地上軍や星系基地は、考慮しない。
- 技術力
- 開発済みのテクノロジーに基づいて定まる。
- 技術力 = 200 + 0.01×(保有技術の開発に必要な技術ポイント合計)
- 繰り返し技術は、ポイントが1/3倍であるものとして計上する
- 帝国膨張度による技術ペナルティを適用する前の値を用いる
- 参考: 繰り返し技術を除く全ての研究を完了させると、技術力は30K~35K程度になる
- 経済力
- 帝国の月間資源産出量から算出する。
- 経済力 =
+
+
+ 2×
+ 4×
+ 10×(+
+
) + 20×(
+
+
)
- 維持費を差し引く前の値を計上するため、画面上部に表示される月収より大きくなる。
自体は経済力に計上されないが、
から変換して得る
が計上される。
は無視される
総合的な国力 
総合的な国力は、下式で算出する。したがって、2分野で他国を圧倒していても、残りの1分野が更に極端な比率で圧倒されていると、総合的な国力が劣ると判定されることもある。
- 国力 = 2×軍事力 + 3×経済力 + 技術力
外交発言力 
外交発言力は、銀河共同体での決議と連邦法の投票において影響する(後者は、特定の連邦法を施行している場合のみ)。
外交発言力は、基本的には以下の式で算出する。しかし、銀河コミュニティの決議やテクノロジーなど、種々の要因による補正がかかる。
- 軍事力からの外交発言力 = 0.025 × 軍事力
- 経済力からの外交発言力 = 0.15 × 経済力
- 技術力からの外交発言力 = 0.1 × 技術力
- POPからの外交発言力 = Σ全POP(1 + 2×POPの幸福度/100%)
- 外交発言力 = 上記4項目の合計
補正一覧 (Ver.2.6.3)
種別 | 項目名 | 対象分野 | 補正量 | 備考 |
国是 | 外交家集団 | 全分野 | +10% | 通常帝国用 |
PR専門家 | 全分野 | +10% | 企業用 | |
精神感応 | 全分野 | +10% | 集合意識用 | |
テクノロジー | 異星人外交 | 全分野 | +10% | 社会学、Tier 2 |
異星人外交関係 | 全分野 | +10% | 社会学、Tier 3 | |
アセンションパーク | 銀河の競争者 | 全分野 | +10% | |
政策: 外交スタンス | 協力的 | 全分野 | +25% | |
孤立主義者 | 全分野 | -50% | ||
商人 | 経済力 | +25% | ||
至上主義者 | 軍事力 | +100% | ||
布告 | 外交助成金 | 全分野 | +10% | |
遺産 | ガラトロン | 全分野 | +100% | 受動的効果 |
建造物 | 企業大使館 | 経済力 | +10% | 企業専用 |
情報操作センター | 経済力 | +10% | 犯罪企業専用 | |
巨大構造物 | 星間会議場 | 全分野 | +40% | 最終段階の数値 |
銀河コミュニティ | 全分野 | +10% | 複数人を割り当てれば重複する | |
決議各種 | 各分野 | 種々 | 銀河共同体を参照 | |
理事国 | 全分野 | +20% | ||
脱退 | 全分野 | -25% | ||
連邦 | 銀河連邦 Lv.4 (議長国のみ) | 全分野 | +10% | |
研究共同体 Lv.3 (議長国のみ) | 技術力 | +20% | ||
通商連合 Lv.4 (議長国のみ) | 全分野 | +10% | ||
軍事同盟 Lv.5 (議長国のみ) | 全分野 | +10% | ||
覇権体制 Lv.5 | 全分野 | 特殊 | 連邦を参照 | |
戦争 | 侮辱(敗戦国側) | 全分野 | -25% |
セクター 
帝国領土は、セクターと呼ばれる区域に分割される。帝国の全植民惑星は、いずれかのセクターに所属する。
セクターに総督を割り当てる事で、総督の能力に応じたボーナスを得られる。また、セクターに自動建設を指示した上で資源を割り当てる事で、区域や建造物の自動開発を行う。
セクターの範囲 
セクターはその中心となる惑星である「セクター首都」を中心に、ハイパーレーン距離が4以内の星系がそのセクターに所属する。
距離を測る際には、ハイパーレーン以外の移動手段 (ワームホール、ゲートウェイ、Lゲート) は使用されない。また、他国が領有する星系や空白星系と繋がったハイパーレーンも、使用されない。
セクター首都がある星系は、銀河マップにおいて星系マークに水色の角がつくことで区別できる。
セクターの種類と辺境惑星 
セクターには、次の2種類がある。
- 中核セクター
- 帝国の首都惑星をセクター首都とした、特殊なセクター。中核セクターはゲーム開始時に自動的に作成され、廃止はできない。
中核セクターのセクター首都を変更することは可能だが、それは帝国首都を遷都することと同じであり、実施にはが必要になる。
- (通常の) セクター
- 中核セクター以外の、全てのセクター。中核セクターとは異なり手動で作成する必要があり、自由に廃止できる。
- 辺境惑星
どのセクターにも所属しない惑星は「辺境惑星」とよばれる。
セクターの作成と管理 
- セクターの作成方法
他のセクターに所属していない惑星を一つ選び、惑星画面で「新たなセクターを創設」ボタンを押すと (ボタンの位置)、その惑星をセクター首都としたセクターが創設される。
- セクター首都の移動
セクター内に複数の惑星がある場合は、その中でセクター首都を自由に変更できる。
セクター首都を変更した場合、新しい首都の位置を基準としてセクターの範囲が再計算される。これにより、惑星がセクターの所属に新たに加わったり、逆に既存の惑星が除外されることがある。
- セクターのコストと制約
セクターの創設・廃止・首都変更には資源や時間といったコストは必要としない。また、セクター数の上限やクールダウンといった制約も無い。
セクターと惑星の自動開発 
各セクターに対し、建造物および区域の建造をAIに委任することができる。また、その際にセクターの運営方針を指示できる。
AIによる自動建造では帝国の貯蔵資源は使用されず、セクター独自の備蓄資源が使用される。全セクターで共有して利用される「共有備蓄」も存在する (セクター画面右上)。
セクター画面の「資源供与」ボタンによって、帝国の鉱物およびエネルギー通貨の備蓄からセクターに資源を供与できる。
セクターの備蓄資源を後から帝国の備蓄に戻すことはできない。
共有備蓄よりもセクター独自の備蓄が優先して消費される。どのセクターにも所属しない「辺境惑星」は、共有備蓄のみを消費する。
惑星画面上で自動開発をオンにすると、特定の惑星のみ自動開発を有効にできる。
自動開発のボタン (歯車のアイコン) を右クリックすると、自動開発の挙動を細かく指定できる。
セクターのリーダー 
各セクターには管理者となるリーダー「総督」を割り当てることができる。総督の特性に応じてセクター全体にボーナスを得る。
また、総督のレベルに応じてセクター内の全惑星に対し、職業による資源生産と犯罪発生率(ゲシュタルト意識帝国では逸脱性)にボーナスを得る。詳細は「リーダー#総督」の項を参照。
セクターの従属国化 
従属国#セクターの従属国化を参照。
古い仕様 
Ver2.2ではセクターの編成が自動だったが、2.3で手動に戻された。
Ver2.2.0以前はセクターの編成は手動であり、直轄のセクター以外は強制的にAIによる統治が行われていた。
Ver1.8.0以前はセクター内の建築に介入できず、セクターの作成や削除に影響力を必要としていた。
勝利条件 
ゲーム内日付がニューゲーム時に設定した勝利年(標準設定で2500年)の1月1日になった時点で最もスコアの高い帝国がゲームの勝者になる。
ただし、天上戦争、危機、グレイ・テンペストが発生している最中は、それら全ての決着がつくまで判定が先延ばしされる。
スコアによる順位付けには、没落した帝国も参加する。
各国のスコアと順位は状況レポート画面の勝利タブからいつでも確認できる。
経済力と技術水準については、十分な情報値があれば交信画面上の国力比較よりも具体的に差を把握できる。
スコア以外の勝利条件:
- プレイヤー帝国以外の帝国が全て滅亡した場合は、勝利年を待たずに勝利となる。ただし、従属国は滅亡したとはみなされない。また、AI帝国の数が最初からゼロの場合も、勝利とはみなされない。
- 巨大構造物「エーテル位相機関」を完成させた帝国は、ただちに勝利する。
勝利画面が表示された後も、ゲームは続けることができる。
スコア 
スコアは以下の基準で算出される。
- 経済力1につき:+1
- 技術水準1につき:+0.25
- 領有する星系1ごとに:+10
- 入植地1ごとに:+50
- POP1ごとに:+2
- 従属国のスコアの50%が宗主国のスコアに加算される
- 連邦に加盟している場合、加盟各国のスコアの10%が他の加盟国のスコアに加算される
- 危機の艦船を破壊するごとに:+10
- 遺産を所持している場合、その種類に応じて200~20,000のスコアを得る
経済力および技術水準は、分野別の国力を参照。
敗北 
プレイヤーの帝国が全ての惑星を失った場合は敗北となり、ゲームは終了する。その場合でも、観察者モードでゲームを続けることができる。
観察者モードでは全ての星系の完全な視界を得るが、どの帝国も操作できない。
帝国首都(帝国全体の行政中心兼交易価値の収集先)は、影響力250を支払えば遷都可。
セクター首都(セクターの中心)はノーコストで遷都可。 -- 2020-11-19 (木) 14:47:18
あるいは、建設キューの少し上にあるボタンを遷都ボタンと呼んでいるなら、セクター遷都用のボタンだから帝国首都の遷都用ではない。 -- 2020-11-19 (木) 14:48:52