※DLC「アポカリプス」が必要
マローダーは、遊牧民によるFTL文明であり、惑星には入植せず、専用の宇宙ステーションで生活している。
マローダーは、基本的に他帝国に対して敵対的だが、彼らの領内に侵入しない限り、事前予告無しでの積極的な攻撃行動は取らない。
マローダーによる襲撃 
マローダーは時々、他帝国に略奪を予告する事がある。予告を受けた帝国は、一定の資源を貢いで略奪を止めてもらうか、彼らを迎え撃つか、奪われるに任せるかを選ぶことになる。
また、マローダーに3000エネルギー通貨を支払う事で、自国の宿敵を襲撃するように依頼する事も可能である。当然、AI帝国がマローダーに、プレイヤー帝国を襲撃するように依頼する事もある。この襲撃は、マローダーに資源を貢いで止めさせる事はできない。
いずれの襲撃についても、マローダーは、本拠地から艦隊を派遣し、ターゲット帝国が植民している最寄りの惑星を軌道爆撃する。この攻撃を阻止できず荒廃が15%に達した場合、以下のどちらかが起きる。
- その惑星の最大2POPが誘拐される(最低でも1POPは惑星に残る、システム的には単にPOPが死亡する)
- 資源
が略奪される
また、進路上の採掘ステーション、研究ステーション、前FTL文明の観測拠点を破壊する。
ただし、通り道にFTL妨害装置がある場合はその星系を避けて進もうとする。 FTL妨害装置つきの基地で迎え撃つことは基本的に不可能。 これを逆に利用すると、星系の配置次第では、エーテルドレイクなどのガーディアンがいる星系に突っ込ませて自滅させることもできる。
ターゲットにされた惑星を戦争などで占領した場合、その星系にマローダーが侵入した時点で略奪予告なしに略奪部隊と敵対状態になる。
襲撃艦隊の編成は以下の通り:
年 | 編成 |
2200~2240 | 巡洋艦 1隻、駆逐艦 4隻、コルベット 6隻 |
2240~2260 | 巡洋艦 2隻、駆逐艦 6隻、コルベット 12隻 |
2260~2280 | 巡洋艦 3隻、駆逐艦 10隻、コルベット 18隻 |
2280以降 | 巡洋艦 4隻、駆逐艦 14隻、コルベット 24隻 |
傭兵の雇用 
- リーダーの雇用
マローダーに2,000を支払うことで、マローダーの提督や将軍を雇用できる。
提督:Lv.3、回避+10%、連射レート+10%、終身雇用
将軍:Lv.3、攻撃ダメージ+10%、終身雇用 - 艦隊の雇用
ミッドゲーム開始年以降、マローダー一国ごとに毎年3/17の確率で、マローダーの艦隊を雇うことができるようになるイベントが発生する。
費用は全額前払い。宇宙軍許容量は消費しない。艦船維持費は発生する。
艦隊の分割や、他艦隊との合流はできない。艦船設計の変更もできない。また、艦船を手動で解体できない。
艦隊はマローダーの提督(リーダーとして雇用できる提督と同性能)が指揮する。提督の変更はできない。
マローダー一国ごとに規模の異なる三種類の艦隊があり、既に他国に雇用されている艦隊は雇うことができない。
雇われた艦隊はマローダーの領地から星系間を移動してくるわけではなく、雇用主の首都星系に突然出現する。
戦争中に敵国が雇うこともある。事前に先に全て雇っておくと不測の事態を防げる。
雇用費用と艦隊規模は以下のとおり:艦隊名 編成 雇用費 雇用期間 虚空に生まれしアルマダ
第234ドゥワマクぶっ潰し隊
女神に選ばれし戦士団巡洋艦 6隻
駆逐艦 8隻
コルベット 16隻9,000 5年 スターライダー船隊
イカれたシャウト船団
永遠なる夜の騎士団巡洋艦 4隻
駆逐艦 6隻
コルベット 12隻6,500 5年 第一強襲団
熱狂的志願部隊
黄昏の信徒団巡洋艦 2隻
駆逐艦 4隻
コルベット 8隻4,000 5年
マローダーの終焉 
マローダーの全ての住居ステーションを破壊することができれば、マローダーを根絶することができる。ただし、マローダーの要塞は堅牢で、破壊には十分な軍事力が必要である。更に、住居ステーションの破壊は、時に大ハーンの覚醒(後述)を誘発するし、とどめを刺した後に生き残りによる報復攻撃が行われる事もある。このため、マローダーの根絶作戦はリスキーなものになる。
報復攻撃が始まると、滅亡したマローダー出身の傭兵艦隊は契約を一方的に破棄して消滅する。マローダーを滅亡させた帝国だけからいなくなるのではなく、全ての帝国からいなくなる。
イベントテキスト上、契約破棄した傭兵艦隊は報復に加勢したことになっているが、実際には報復者の艦隊は増強されない。
さらに、難民歓迎の政策を取っている帝国に対し、マローダーPOPが難民として流入する。
生き残りが居ない場合でもこのイベントは発生するが、自国の星系に現れたというメッセージが出るだけで、襲撃はない。
ミニイベント 
前述の通り、近くにマローダーがいると、略奪等のリスクを負うことになる。しかし、国境を接すると、いくつかの有益なイベントが発生することがある。したがって、中途半端に接近しているのなら、思い切って国境が接するまで拡張してしまう方が良いかもしれない。
大ハーンの覚醒 
大ハーンの君臨 
ミッドゲーム開始年から10年以上経過すると、マローダーの内の1帝国が大ハーンと呼ばれる統治者の下で団結し、ハン国となる可能性が出てくる。
また、これとは別に、マローダーの居住地を破壊すると約2%の確率で大ハーンが出現する(この場合、年代の制約を受けない)。
ハーンは、銀河全域の支配を目指し、領土の拡張や諸帝国の従属国化を試みる。
ハーンとの戦いには、宣戦布告・請求権・戦争疲弊・和平交渉などの要素は適用されない。
詳細は後述するが、ハーンが死去すると、ハン国は崩壊して脅威は終結する。そのため、艦隊戦で大ハーンを打ち取るか、自然に死ぬまで耐えるか、諦めて従属するかを選ぶ事になる。
君臨イベントの発生確率
君臨イベントの標準MTTHは100年で、ミッドゲーム開始年から50年経過すると0.66倍に短縮される。
また、マローダーが2ついる銀河ではマローダー当たりのMTTHが1.5倍に、3ついる銀河では2.0倍に延長される(それでも、1つしかいない銀河よりは、どれかのマローダーに大ハーンが君臨する可能性が高くなる)。
エンドゲーム開始年以降、ハーンは出現しなくなる(居住地の破壊による場合を除く)。
大ハーンの君臨イベントがミッドゲーム開始年から何年以内に発生するかの表:
マローダー数 | 10年 | 25年 | 50年 | 75年 | 100年 | 125年 | 150年 | 175年 | 200年 |
1 | 0.0% | 13.9% | 33.0% | 54.1% | 68.6% | 78.5% | 85.3% | 89.9% | 93.1% |
2 | 0.0% | 18.1% | 41.3% | 64.6% | 78.6% | 87.1% | 92.2% | 95.3% | 97.2% |
3 | 0.0% | 20.1% | 45.1% | 68.9% | 82.4% | 90.0% | 94.3% | 96.8% | 98.2% |
上表と、設定したエンドゲーム開始年とミッドゲーム開始年との差から、ゲーム全体での大ハーンが君臨する確率を算出できる。
居住地の破壊による発生はこの表に含まれていない。
ハーンとの戦闘 
ハーンの艦隊は他のマローダーを含む全ての勢力と敵対し、周辺の帝国を侵略する。ハーンの艦隊に襲撃された星系基地は占領されずに破壊される。
艦隊以外にも、星系基地を建設するための建設船と、惑星を占領するための地上軍を運用する。コロニー船は建造することがなく、未入植惑星に対する入植は行わない。
ハーンに占領された他国の惑星を地上戦で奪った場合は選択肢が示され、その惑星を自国のものとすることもできるし、元の持ち主に返還することもできる。
いずれの場合も元の持ち主からの外交態度に影響し、返還した場合は好意も得られる。
ハーンは、主力艦隊「大ハーンの選定者」を提督として自ら指揮する。
この艦隊を全滅させるとハーンは一度撤退するが、しばらくすると「大ハーンの選定者」を再編成してもう一度出撃する。そして、再び全滅させるとハーンは戦死する。
ハーンを戦死させることで遺産「ハーンの玉座」を入手できる。
最初のハーン撃退から再出撃までのあいだにハン国が滅亡した場合は、ハーンの死を推定するイベントが発生して最初に「大ハーンの選定者」を倒した帝国が玉座を入手する。
サトラップ(従属国) 
覚醒したハーンに対して、従属することができる。従属した帝国はハーンに侵略されない。
ただし、絶滅主義の帝国は、ハーンに従属できない。
ハーンに従属した帝国は「サトラップ」と呼ばれる。サトラップとは、古代のメディア王国やペルシア帝国で用いられた、地方行政官の称号。
サトラップには毎月、30%の従属国税を賦課される。また、宇宙軍許容量に30%のペナルティを受ける。その他の協定内容は従属国#従属国の種類を参照。
サトラップとなった帝国の首都星系には、ハーン所属の軍事拠点とそれを守護する駐留艦隊が出現する。この軍事拠点からは定期的に、ハーンの侵攻艦隊が出現する。
ハーンに従属してから1年以上が経過すると、反乱を起こしてサトラップの地位から抜け出すことができるようになる。ただし、ハーンとは永遠に敵対し、二度と従属できなくなる。
ハーンの死 
ハーンの死は、この脅威を終結させる唯一の方法である。ハーンの死には以下の二種類がある。
- 艦隊戦
前述のとおり、ハーンの艦隊を2度全滅させると、ハーンは戦死する。 - 艦隊戦以外
ハーンの君臨から20年が経過すると、毎月一定の確率でハーンが死亡するようになる。
大抵は君臨から30年以内、どんなに遅くとも44年以内には死亡する。
死因はランダムに生成される(暗殺・病死・自然死など)。
プレイヤーや他国が主体的に引き起こしたり、死期を早めたりする手段はない。
いずれの死因にせよ、ハーンが死亡するとハン国は混乱状態に陥る。
混乱状態ではハン国との交信が不可能になる。また、艦船は依然として行動を続け、交戦状態は解除されない。
ハーンの死から200~300日経過するとイベントが発生し、混乱が収束してハン国は以下のどれかに体制を改める。また、交戦状態は解除される。
いずれの場合も、サトラップは全て独立する。
イベント名 | 発生条件 (※1) | 内容 |
オルドの分裂 | 6惑星以上占領している | 2つの通常帝国に分裂する。 10惑星以上占領している場合は、4つに分裂する。 特殊な国是「ディアドコイ」(宇宙軍許容量+15%) を持つ。 |
新たなるハン国 | 1惑星以上占領している | 君主制の通常帝国に変化する。 特殊な国是「大ハーンの遺風」(連射レート+10%) を持つ。 |
新生銀河オルド | 複数のサトラップを従えている | 民主制の通常帝国に変化する。 特殊な国是「大ハーンの遺風」(連射レート+10%) を持つ。 旧サトラップに対して連邦への参加を打診する。 |
オルドが旧来の やり方に戻る | 惑星をひとつも占領していない | ハーン君臨前と同様の形態に戻る。 |
※1:混乱が収束した時点におけるハン国の状態で判定される。同時に複数の発生条件を満たしている場合は、ランダムに選ばれる。「オルドの分裂」は他より6倍選ばれやすい。
もしかして「FTL妨害装置のある星系を迂回する」って、迂回ルートが存在しないと身動きしなくなる? -- 2023-10-25 (水) 10:01:49