危機 (crisis) は、ゲーム終盤に起きるイベント。
あるいはそれによって出現するNPC勢力のことで、没落した帝国を超える軍事力で銀河全体を侵略しようとする。
※注意※
危機勢力艦隊の軍事力についての記述は、危機のレベル「1倍」・難易度「少尉」・銀河サイズ「中」の標準設定の場合。
概要 
ゲーム終盤に、全帝国と敵対する強力な勢力が出現する。
危機勢力には3種類あり、ニューゲーム開始時の設定で指定した勢力が出現する。「ランダム」に設定した場合はどれか1種類だけが出現する。
発生する時期はランダムに決まり、遅かれ早かれ必ず発生する (ニューゲームの設定で「危機のレベル」を「オフ」にした場合を除く)。
勝利年より前に必ず発生するとは限らない。危機が発生している間は、スコアによる勝利判定は行われない。
共通する性質 
すべての危機に共通する性質について。
発生時期と確率 
「危機が発生可能な状態」になる条件:
- エンドゲーム開始年以後、次のいずれかを満たすと「危機が発生可能な状態」になる。(早期発生可能条件)
- エンドゲーム開始年から25年が経過すると、それだけで「危機が発生可能な状態」になる。
- 危機の種類に「すべて」が選ばれている場合、以下の規則が追加される:
- すでに発生している危機を倒すまで、次の危機は発生しない。
- 前回の発生から12年間、次の危機は発生しない。
- 次のいずれかを満たすと、エンドゲーム開始年を無視して「危機が発生可能な状態」になる。
- 銀河共同体の決議「異次元実験」「銀河脅威対策委員会」の両方が効力を発揮している場合。
- 考古学調査地点「太古のロボット惑星」で機械の怒りに触れた場合。この場合はさらに、後述する「発生しない」の重みづけが120から1になるので、非常に早く発生する。
「危機が発生可能な状態」になると、5年ごとに以下の判定が行われる:
- 基本重みづけ:
- プレスリン:10
- 招かれざるもの:8
- コンティンジェンシー:10
- 発生しない:120
- 重みづけへの補正:
複数の条件を同時に満たしている場合、補正は累積する。条件 補正量 ニューゲーム設定で発生する危機が指名された 指名された危機:×3 (招かれざるものは×3.75 (8×3.75=30) )
指名されなかった危機:×0早期発生可能条件のうちジャンプドライブ関連だけを満たしている場合 プレスリン:×0
コンティンジェンシー:×0退屈回避補正 (以下のいずれかを満たす場合):
・没落 (覚醒) 帝国が存在しない
・天上戦争が発生しないと確定した
・天上戦争が終結した3種類とも:×2 エンドゲーム開始年+20年以前 招かれざるもの:×0.5 エンドゲーム開始年+35年以降 3種類とも:×2 エンドゲーム開始年+50年以降 3種類とも:×2 エンドゲーム開始年+70年以降 3種類とも:×3 エンドゲーム開始年+85年以降 3種類とも:×3 エンドゲーム開始年+100年以降 3種類とも:×4 既に危機が発生した その種類のみ:×0
戦争 
危機勢力の戦力は、危機のレベル・難易度・銀河のサイズで増減する。
危機勢力の艦隊が他帝国の星系基地を倒した場合、占領せずに破壊する。その直後、そこに危機勢力の星系基地が瞬時に出現する。最初から空白の星系に危機勢力の艦隊が進入しても星系基地は出現しない (建設船による基地建設が必要)。逆に危機勢力の星系基地が倒された場合は、単に破壊されて空白星系になる。
危機勢力は、他のあらゆる勢力と常に敵対する。宣戦布告・戦争疲弊・休戦・降伏といった概念がなく、全帝国または危機勢力が滅亡するまで継続する。
危機勢力とはゲームシステム的に意味のある外交はできない。
対策 
- アセンションパーク「銀河の番人」は危機勢力へのダメージ+50%の効果がある。
- 連邦パーク「共に強く在れ」「銀河的平和維持者」はそれぞれ危機勢力へのダメージ+25%の効果がある。
- 銀河共同体の決議「銀河脅威対策委員会」および守護者特有の決議「共同戦線」はそれぞれ危機勢力へのダメージ+20%の効果がある。
- 傭兵中立機構から購入できる戦術的情報は、危機勢力へのダメージ+15%の効果がある。また購入時に、敵艦隊の特徴 (プレスリンがエネルギー兵器に弱いことなど) を教えてもらえる。
- 没落した帝国は危機を終結させるために行動を起こす場合がある(「没落した帝国#銀河の守護者」を参照)。
- プレスリンとコンティンジェンシーの場合、危機勢力がある程度 (銀河の15%または90星系) まで拡大すると対抗勢力が出現する。招かれざるものに対抗勢力は無いが、左記と同じ条件で別の異次元勢力が出現し、互いに争う。
- 銀河共同体で銀河の関心事項の決議が可決すると加盟国間で国境が開放され、他国の領土で出現した危機艦隊を攻撃しやすくなる。
- 艦隊への対策:
- いずれの危機勢力も艦船設計に大きな弱点がある。
- 危機の艦隊はどれも亜光速移動速度が遅い。それに加えてAIの用兵に問題があるため、足の速い艦による陽動で侵攻を遅らせられる。
- 異次元勢力以外は、地上戦に勝利しないと惑星を奪えない。地上軍の守りを固めた星系で侵攻を部分的に足止めできることがある。
- 危機勢力も民間船を使用する。建設船や輸送船を襲撃すれば、勢力拡大を妨害できる。
AI帝国の外交 
危機勢力が増大するほどcrisis_stageという非公開のパラメータが昇格し、それに応じてAI帝国の外交に以下のような影響を与える。
- 銀河共同体で以下の決議に賛成しやすくなる
- 危機を銀河の関心事項とする決議
- 銀河守護者に関する決議、およびそれに関連して銀河防衛軍、銀河皇帝、帝国地上軍に関する決議
- 連邦艦隊を拡大する連邦法に賛成しやすくなる
危機の種類 | crisis_stageの段階 | 昇格する条件 |
プレスリン | 1 | 第1波が到着した |
2 | 第2波が到着した | |
3 | プレスリンが銀河の15%または90を超える星系を領有した、または銀河の20%超を領有した | |
4 | プレスリンが銀河の40%超を領有した | |
招かれざるもの | 1 | 招かれざるものが出現した |
2 | いずれかの異次元勢力が、銀河の5%超を領有した | |
3 | いずれかの異次元勢力が、銀河の15%または90を超える星系を領有した (逸脱せるものの出現と同条件) | |
4 | いずれかの異次元勢力が、銀河の40%超を領有した | |
コンティンジェンシー | 1 | ひとつめの人工知能の星が出現した |
2 | コンティンジェンシーが銀河の5%超を領有した | |
3 | コンティンジェンシーが銀河の20%超を領有した | |
4 | コンティンジェンシーが銀河の40%超を領有した |
crisis_stageは、昇格する条件を満たさなくなってもただちに降格するとは限らない。たとえば、4から3に降格するには領有率が30%まで低下する必要がある。
外交とは無関係だが、環境音もcrisis_stageに応じて変化する。
プレスリン 
予兆イベント 
この危機の発生が決まると、まず予兆イベントとして以下の連鎖イベントが進行する。
- 亜空間エコー:危機の開始予告。MTTH50年 (※1) で次のイベントが発生
- 銀河外縁部への接近:プレスリンが出現する星系が判明する。銀河外縁部のランダムな星系が選ばれる。MTTH10年 (※1) で次のイベントが発生
- 亜空間の信号:プレスリンから通信が入る。MTTH30カ月 (※1) で次のイベントが発生
- 第1波:侵略開始。前衛部隊が到着。400~600日後に次のイベントが発生
- 第2波:本隊到着
※1:現存している通常帝国1ヵ国に付きMTTH50年・10年・30ヵ月で次イベントが発生する。したがって、例えば10ヵ国現存していれば、実質的なMTTHは5年・1年・3ヵ月になる。
第2波の出現前に第1波を全滅させると、撃退したと見なされる。その場合、第2波は出現しない。
艦隊の特徴 
第一波で軍事力約25Kの艦隊が12艦隊、第二波で軍事力約60Kの艦隊が12艦隊出現する。
プレスリンは輸送船 (地上軍)、建設船 (星系基地を建造)、コロニー船 (未入植惑星を汚染) を運用する。
戦闘艦隊で星系を侵略し、入植済みの惑星に対して終末爆撃 (ただしPOPがゼロになっても死の惑星に変化しない) および地上軍による侵略を行う。
地上軍による侵略が成功すると、そこにいた全てのPOPの浄化する。浄化の種別は「駆除」で、 速度は1POP/月。
浄化が完了するかコロニー船で入植された惑星は種別が「汚染された惑星」に変化し、以後そこから艦隊が出現するようになる。プレスリンの地上軍は初期配置以外は汚染された惑星からしか出現しないが、建設船は戦闘艦隊から出現することがある。
惑星の浄化が完了する前であれば、地上軍によって奪回することで汚染を阻止できる。
また、汚染された惑星を3か月ほど軌道爆撃することで不毛な惑星 (テラフォーミング候補惑星) に変化させられる。プレスリンは不毛な星をテラフォーミングできない。
汚染された惑星をコロッサスの洪水発生装置で攻撃すれば、ただちに海洋型惑星へ変化させられる。
プレスリンの提督の中には特殊な特性「ボイドハンター(亜光速移動速度+20%)」を持っている場合がある。
襲撃中のイベント 
センチネル 
プレスリンが銀河の星系のうち15%以上または90以上を領有すると、プレスリン撃退のみを目的とした中立勢力「センチネル」が出現する。
センチネルは入植などの拡張行動は一切せず、定期的に艦隊を生成してプレスリンへの攻撃を仕掛ける。
また、センチネルはプレスリン撃退に協力的な帝国へ、一度だけ艦隊の提供を行うことがある。
銀河の過半数がプレスリンに占領されると、MTTH 1年でセンチネルからプレスリンの解剖データが提供され、全帝国がプレスリンへのダメージ+20%のボーナスを獲得する。
注意点として、センチネルは中立勢力であるためか自国艦隊を追従させる事はできない(攻撃命令と勘違いされて警告が出る)。
プレスリンが壊滅するとセンチネルは解散され、領土も艦隊も消滅する。
プレスリン女王 
プレスリンが襲撃している間に、低確率だが女王を捕獲するスペシャルプロジェクトが発令される事がある。
捕獲に成功すると、自国軍艦同様に扱うことができる。女王単体での戦力はたかが知れているが、定期的に子を産んで戦力が増強されるため、大切に扱うと良いだろう。
ただし宇宙軍許容量を圧迫する可能性がある事と、通常艦隊と違い任意の解体ができない事に注意。
創設種族が超能力を持っている場合、捕獲した女王を殺さずに危機を終結させると、イベントが起きる。
雛女王 
女王 (プレスリンの旗艦に相当する艦種) を撃沈するごとに、1/21の確率で遺産「プレスリンの繁殖用クイーン」を入手する。このとき、実績「Queening」の獲得条件も満たす。
撃退後のイベント 
全てのプレスリン艦を撃破し鎮圧すると、銀河全体に約10年の幸福度+20%ボーナスが発生する。
野良プレスリン 
プレスリン壊滅から15年間、かつてプレスリンに占領されたことのある空白星系から、毎月10%の確率で野良プレスリンが出現する。野良プレスリンは星系間を徘徊するが、勢力を拡張することはない。野良プレスリン同士は出会うと戦闘する。
対策 
プレスリンは対シールドに強い武器を持ち、防御は装甲のみでシールドを一切持たない。
そのため、エネルギー兵器と装甲で固めた設計の艦は有利に戦える。
また、彼らの主兵装であるスカージミサイルと
スウォーム爆撃機は、そのカテゴリに反して異常なほど追尾が低い。従って、回避を強化したコルベットの大編隊はかなりの打撃力を発揮できる。
スカージミサイルとスウォーム爆撃機はデブリを回収することで通常帝国でも利用可能。
プレスリンは他にガウス砲に近いスカージ酸爆発(アイコンはスカージミサイルと同じ)を装備している。これは実体弾でありながら装甲ペナルティがなく最小ダメージも高いが、他の諸性能で若干劣るといった風のもの。
ただ、主に駆逐艦相当の「大群」が使うのスカージ酸爆発はなぜか異様に高性能な射程と追尾を持っているため、維持費や製造費を重視してコルベットから装甲を外すなどはしない方が無難。*1
敵の主力武装が艦載機とミサイルとなっていることから対空兵器が有効そうにみえるが、対空兵器はミサイルより艦載機を優先するため、艦載機を撃墜し終わるまでミサイルを迎撃しないためあまり有効ではない。
スカージの艦載機は通常より1スロット毎のユニット数が多く、回避も非常に高いため対空兵器に対して強いことがその特徴を更に後押しする。
艦載機を持たない群体のみの群れに対しては対空砲もある程度効果を期待できるが、スカージミサイルは耐久が高く、速度もあり、回避も高いため効果的な迎撃は難しく過信は禁物である。
そのため対空砲を積むより火力を上げて早く相手を倒すことを考えたほうがよい。
招かれざるもの 
予兆イベント 
この危機の発生が確定すると「銀河に渦巻く力」というイベントが発生する。その数日後に襲撃が始まるので、実質的には予兆は存在しない。
艦隊の特徴 
最初に、星系基地「次元ポータル」とそれを守備する大規模艦隊(軍事力150K程度)が任意の星系に出現する。
出現直後から、他星系へ侵攻する中規模艦隊(軍事力60K程度)が連続して出現する。次元ポータルを破壊しない限り中規模艦隊が出現し続ける(同時に存在できる艦艇は最大で2000隻)。
異次元勢力は建設船を使い他の星系に星系基地を建設する。この星系基地は「ヴォイドの巣」と名付けられていて、以下の効果を持つ。
- 通常の星系基地同様、星系の領有権を司り、多少の軍事力を有する。
- ヴォイドの巣を10個建造すると、ランダムに1つが「次元アンカー」にランクアップする
- ランクアップした瞬間に、次元ポータルから1個艦隊の増援が来る。
- 上記とは別に、次元ポータルからの定期的な艦隊追加頻度を速める。
- 次元アンカーが1つでもあると、次元ポータルと戦闘できなくなる。
異次元艦隊は地上軍を運用しない。その代わり、異次元艦隊に軌道爆撃された入植惑星は、荒廃が100%に達すると不毛の惑星 (ただしテラフォーミング候補惑星) に変わってしまう。
襲撃中のイベント 
招かれざるものが銀河の星系のうち15%以上または90以上を領有すると、さらに2つの勢力「逸脱せるもの」「激怒せるもの」が順次出現する。
いずれの勢力も挙動・強さは、ほぼ同じである。3勢力全てが銀河の敵であるが、3勢力間でも互いに争っている。
招かれざるものの領内のため結果として侵攻速度が遅くなり、侵略者同士の戦闘で疲弊したところを狙うことでこちらは有利に戦えるだろう。
撃退後のイベント 
全ての異次元勢力を撃退すると、帝国全体に幸福度+20%のボーナスが一時的に発生する。次元ポータルを破壊した帝国は、他の帝国からの外交態度に+40(-5/年)のボーナスが発生する。最後の次元ポータルを破壊することで、遺産「異次元のウォーロック」を入手できる。
対策 
軍事艦隊は戦艦・巡洋艦・護衛艦(駆逐艦相当)の3種で構成される。
配備数は侵略担当の艦隊で戦艦9隻・巡洋艦12隻・護衛艦(駆逐艦相当)20隻。
兵装は共通してサイズが中心の事象崩壊砲とサイオニックシールドで埋め尽くされている。また、全ての艦にPSIジャンプドライブを装備する。
事象崩壊砲はレーザー系兵装の強化版といった趣の性能で、+50%装甲と+100%船体ダメージボーナスを持つ強力なエネルギー兵器。サイオニックシールドは最上級のシールドであると同時にその搭載数も多く、極めて高い総シールドHPを誇る。*2 パルサーでシールドば消滅するが。船体値:シールド比は護衛艦以外およそ1:2。
奇妙な特徴として、異次元艦隊の回避性能は通常帝国に比べ僅かに高い程度だが、なぜか駆逐艦相当の護衛艦だけ20%と低くなっている(なんと同属巡洋艦級より低い)。また、巡航速度はプレスリン同様極めて遅く、育った提督が指揮する戦艦であれば2倍もの差になる。このため、全艦に対しサイズの武器による射程と攻撃力が有効活用できる。
他に、事象崩壊砲は同じサイズの通常兵器と比べて追尾が多少高く設定されており、回避が主体となるコルベットとの相性は一歩劣る・・・ように見えるが実際の所は然程不利でも無かったりする。
プレズリンと違いT4センサーこそ装備しているが、艦隊全体として武装が極端に少なく(巡洋艦・戦艦に2基づつあるのみ)戦闘コンピュータによる追尾の底上げも無いため、回避90のコルベットであれば命中率は5割程度になる。
回避の中途半端な駆逐艦や電力事情からシールド特化の難しい巡洋艦は防御力に不安を抱えやすく、対異次元艦隊では使い辛くなっている。
なお、異次元艦隊の提督の中には特殊な特性「エーテル性(回避+20%)」を持っている場合がある。一見して弱点を克服する脅威に思えるが、実はこの効果は加算ではなく乗算*3で、元々低い回避はほとんど改善されない。
これらの特徴から、防御はシールド重視、攻撃はXLやLスロット主体の実体弾やミサイル+ディスラプターで固めた長距離戦重視の大型艦で挑むのが最善の一つと言える。 戦闘機もシールド貫通の効果があるので有用そうだが、船体値にボーナスがある通常型ミサイルや実体弾に比べると一歩DPSで劣る。
もう一つはVer.2.1.3現在、シールド船体比2:1の敵に対しては、ミサイル+ディスラプターで構成したコルベットも最善候補でスロット比で最もDPSがよい。
一見、相手の射程距離内に突っ込むので被害が大きくなりそうな物だが、実際は大型艦主体よりは被害を受けやすい程度で思いのほか受けにくい。
なお、事象崩壊砲は、デブリを回収することで通常帝国でも利用可能。
特性上、異次元艦隊相手への効果は薄いが、通常帝国相手の近接戦闘艦の武装としては優秀。
挙動面でのプレスリンとの明確な違いとして、異次元艦隊は星系内の敵艦の反応にムラがある。
表面上は攻撃的な態勢ではあるものの、戦闘射程に入らない限り積極的に接近しないため、隙間を縫って星系基地のみ攻撃するといった戦術がとりやすいが、代わりに囮を置いて誘導する事は難しい。
コンティンジェンシー 
予兆イベント 
本イベントは、幽霊信号の受信から始まる。その後、各帝国において人工生命体POPが失踪するイベント(※1)が何度か起きたのち、コンティンジェンシーが出現する。続いて、人工知能の星4つが順次出現する。この人工知能の星とそれに付随して現れる艦船がこの危機の中心的脅威である。
※1: POP失踪イベントは、人工生命体POPがいない帝国においては省略される
本項で言う「人工生命体POP」は、危険なテクノロジー指定の人工生命体POPと機械帝国のPOPのみを指す。
ロボット・ドロイド・アセンションの人工アバターは、対象外。 以下同じ。
幽霊信号 
最初の人工知能の星が出現する直前になると、全ての帝国に帝国補正「幽霊信号」が発生して悪影響を与える。
幽霊信号の効果:
- 人工生命体POPが産出する
産出と統治志向への魅力にペナルティを受ける。機械POPに対しても同様だが、ペナルティ量はより小さい。
- 知性型コンピュータを搭載している船は、連射レートと追尾にペナルティを受ける。ゲシュタルト意識帝国の第四世代戦闘CPUは知性型ではなく「自律型」であり、これは幽霊信号の影響を受けない。
- 人工知能の星が破壊されるごとに、ペナルティ量は減少する。機械帝国では、人工知能の星が残り2になった時点でペナルティは消える。
- 人工知能の星(Sterilization Hub)に爆撃を行い、荒廃度が一定以上に到達することで破壊したと見なされる。
ペナルティの一覧:
人工知能の星 残存数 | 非ゲシュタルト意識帝国 | 集合意識 | 機械知性 | |||||
人工生命体 POP | 知性型CPU搭載艦 | 自律型CPU搭載艦 | 機械POP | 自律型CPU搭載艦 | ||||
連射レート | 追尾 | 連射レート | 追尾 | 連射レート | 追尾 | |||
4 | -70% | -50% | -5% | 影響なし | -40% | 影響なし | ||
3 | -55% | -40% | -4% | -25% | ||||
2 | -40% | -30% | -3% | 0% | ||||
1 | -25% | -20% | -2% | 0% | ||||
最終(※1) | -10% | -10% | -1% | 0% |
※1: 人工知能の星4つ全てを破壊すると発見される本拠地惑星「ネクサス・ゼロワン」が残っている状態
無効化する方法:
機械帝国および人工生命体帝国では、スペシャルプロジェクト「幽霊信号の妨害」が発生する。この研究が完了すると幽霊信号は無効化される。
研究コストは2,000+100×POP数。この「POP数」はロボティクスPOPだけでなく、奴隷や浄化対象までも含めた全POPの数。
没落帝国の反応 
機械没落帝国は、最初の人工知能の星が生成されると、必ず覚醒する。
覚醒すると、2/3の確率で銀河の守護者(元没落)同様に危機の終結に向けた行動を起こす。
残りの1/3の確率で、覚醒時にエラーが発生し、周辺諸国に無差別攻撃を行うようになる。
ちなみに、エラーを起こすか否かは、内部処理上はゲーム開始時に決まるため、リセマラは無駄である。
なお、この覚醒は、他の没落帝国の覚醒を一切妨げない。
したがって、機械没落が覚醒した場合でも、有機没落帝国が銀河の守護者として目覚める場合もあるし、有機没落帝国が通常覚醒から天上戦争に至る可能性すらある。
艦隊の特徴 
コンティンジェンシーの主力軍は4つの「人工知能の星」を中心として展開し、四方への侵攻を始める。4つの星の出現位置はランダムで、銀河にばらばらに出現する。
人工知能の星は機械惑星とは全くの別物で、建造物もPOPも存在せず、艦隊を輩出する施設でしかない。
人工知能の星の周囲には200Kの防衛艦隊と40Kの要塞が現れ、80K前後の艦隊多数が周囲の星系に侵攻する。
コンティンジェンシーの艦隊はFTL妨害装置を無視する。また、星系基地を破壊すると建設船を待たずにその場で星系基地を再建する。空白星系に星系基地を建造することは、建設船にしかできない。
コンティンジェンシーは入植惑星を占領すると、全POPを短時間で浄化した後に「Custodian Bot」という特殊なドロイドPOPを送り込む。このドロイドは何も生産しないし、再占領しても消滅して未入植状態に戻ってしまう。ただし、占領されてからPOPを浄化される前に星系を奪い返し自国の地上軍を降下させれば無事に戻ってくる。
人工知能の星は、荒廃が50%に達するまで軌道爆撃することで破壊できる。コロッサスの兵器のうち、惑星破砕砲・惑星調停機・神聖執行器・洪水発生装置は人工知能の星を攻撃できる。人工知能の星に対して、地上軍ができることは何も無い。1つ破壊するごとに敵艦が補充される速度と幽霊信号の強度が低下する。破壊された人工知能の星から埋蔵資源として、3
3
1が出現する。ただし惑星破砕砲または惑星調停機で攻撃した場合、埋蔵資源は出現しない。
4つの人工知能の星全てを破壊すると、敵本体となる最後の人工知能の星が現れ、これを破壊すると、危機は完結となる。 最後の星には艦隊は付属せず、専用の防衛ステーションのみが配置されている。後から艦隊が出現こともなく、周囲の星系に対する直接の害はない。
襲撃中のイベント 
テロイベント 
コンティンジェンシーの侵攻がはじまると、コンティンジェンシーからテロを仕掛けられるイベントが発生する。
創設種族が超能力を持っている場合や統治形態が集合意識の場合、テロは全て未遂に終わり実害は発生しない。
それ以外の場合、テロは徐々に巧妙化し、実害が懸念される状態になる。スペシャルプロジェクト「人工生命体識別法」が発生するので、これを研究するとテロ被害を未然に防止できる。
研究コストは社会学2,000+200×POP数。ただし、テクノロジー「遡時性暗号鍵」が研究済みの場合は研究コストが割り引かれ、社会学2,000+75×POP数になる。
テロを防止できていないと、ランダムにPOP・地上建造物・星系基地・リーダーに被害がでる。
統治形態が機械知性の場合はテロのかわりにサイバー攻撃を受ける。
サイバー攻撃は幽霊信号を無効化することで実害を防止できる。防止できないとテロと同じ被害を受ける。
サイブレックス 
コンティンジェンシーが銀河の星系のうち15%以上または90以上を領有すると、ある程度時間が経ったのちサイブレックスが出現する。
サイブレックスは、コンティンジェンシーを滅ぼすことを目的とし、通常帝国と共闘する。サイブレックスは入植などの拡張行動は一切しない。
サイブレックスの艦船設計はコンティンジェンシーと同等だが、艦隊当たりの戦力ではサイブレックスが勝る。
サイブレックスの提督は特性「サイブレックスデータベース(コンティンジェンシーへのダメージ+20%,回避+10%,連射レート+10%)」を持っており局地戦レベルでは善戦する。しかし艦隊の供給能力では明確に劣っており、単独でコンティンジェンシーを退けるような力は全く無い。
コンティンジェンシーが壊滅すると、しばらくしてからサイブレックスとその艦隊は銀河を立ち去り、本拠地のリングワールドが入植可能な形で残される。
艦船設計などは危機/サイブレックスを参照。
撃退後のイベント 
最後の人工知能の星を破壊した帝国は、遺産「分離されたコンティンジェンシー・コア」を入手する。
対策 
コンティンジェンシー艦隊の防御は装甲とシールドが半々だが、船体値が装甲とシールドに比べて半分くらいしかない。 装甲:シールド:船体で2:2:1ぐらいの比。 こちらの攻撃はディスラプターとアーク放射器が安牌だろう。
彼らはスカージミサイルや事象崩壊砲といった強力な兵器を装備しておらず、他の武装もかなりエネルギー武装に重みをおいているので、シールドを積めるだけ積んでいこう。
対空兵器と(専用の)攻撃機も多少積んではいるが絶対数が少なく、特に対策が必要なほどではないか。
最後に出てくる本星の防衛ステーションは今までと違い船体値が多い設定になっているが、5基しかないので火力が死んでおりただのデカい的。 今までの艦隊を相手できていたなら苦戦する可能性はない。
コンティンジェンシーの武装は最新の物ではなく中期~終盤初めの1ランク劣る物。そこへ膨大なバフを掛けて足りない性能を補っている。
そのため他の危機と異なり固有の武装技術を持たないし、通常技術目当てでもデブリ面でのメリットが薄い。
プレズリン・異次元艦隊と違いコンテンジェンシー艦隊は知性型の戦闘コンピュータで追尾・命中を強化している。そのため回避力主体のコルベット艦隊では苦戦をまぬかれない。
最初亜空間エコー出て、次がなかなか来ないなぁと思ったら幽霊信号が割り込んできてそのままコンテ出現。んで滅菌ハブがまだ3個残ってる段階で外縁部への接近~ブレスリン出現。
出現予測が自国領内だったんでハブ爆撃から手を引かざるを得ず、ブレスリン殲滅した時にはコンテが1か所盛り返してきてたという… -- 2023-02-14 (火) 14:23:44