テラフォーミング(terraforming)とは、惑星の気候・環境を人為的に操作すること。
概要
惑星に対するPOPの居住性が低い場合、POPの維持費等にペナルティが生じる。
居住するPOPに合わせて惑星をテラフォーミングすることで、これらのペナルティを軽減できる。
ただし、一定のテクノロジー・長い時間・大量のエネルギー通貨を必要とする。
テラフォーミング完了時に、ランダムでイベントが発生することがある。
テクノロジー
テラフォーミングを行うには、まずテクノロジーを取得する必要がある。これらのテクノロジーは社会学新天地のカテゴリーに属する。社会学を研究する科学者に新天地の専門知識があれば研究速度にボーナスが得られるほか、選択肢に出現しやすくなる。伝統の拡張ツリーを開放している場合にも、これらのテクノロジーが選択肢に出現しやすくなる。
- 惑星整形
- 最も基本的なテラフォーミング用テクノロジー。基礎的なテラフォーミングが解禁されるとともに、テラフォーミング用の布告「テラフォーミングガス」がアンロックされる。
- 生態学的適応
- 入植済みまたはコロニー船による入植中の惑星をテラフォーミングできるようになる。
ただし、テラフォーミング中の惑星に暮らすPOPは幸福度が-20%される。
テラフォーミング中の未入植惑星に入植することは、できるようにならない。 - 気候修復
- 死の惑星と惑星補正「テラフォーミング候補惑星」を持つ惑星をテラフォーミングできるようになる。
また、アセンションパークによる特殊なテラフォーミングの前提条件でもある。
アセンションパーク
一部のアセンションパークは特別なテラフォーミングを解禁する。
効果については天体#居住可能惑星を参照。
- 惑星の加工者
- アセンションパーク「惑星の加工者」を取得すると、ガイア型惑星へのテラフォーミングが可能になる。また、テラフォーミング費用-25%のボーナスも得られる。ただし、惑星の加工者を取得するには三つめ以降のアセンションパークでなければならず、さらに「気候修復」のテクノロジーも必要。志向がゲシュタルト意識の場合は採用できないが、その場合でも国是が「暴走する同化機械」または「独善的な奉仕機械」であれば採用できる。
氷結惑星、有毒惑星、ナノマシン惑星、機械惑星、集合意識惑星を直接ガイア型惑星にテラフォーミングすることはできない。
ガイア型惑星を通常の惑星にテラフォーミングすることはできない。 - 機械惑星
- 要DLC「シンセティック・ドーン」。機械惑星へのテラフォーミングが可能になる。統治形態「機械知性」が必要。
取得するには三つめ以降のアセンションパークでなければならず、さらに「気候修復」のテクノロジーも必要。
通常の惑星を機械惑星へテラフォーミングすると、以下のことが起きる。- 農業区域が全て消滅する
- 惑星補正のうち、有機物や天候に由来するようなものは消滅する
- 「機械」「機械仕掛け」「サイバネティック」のいずれの特性も持たないPOPは死亡する
- これが原因でPOPが死亡すると、惑星上に希少特性「有機泥海」(食料産出+15)が発生する
- 国是が「断固たる殺戮機械」の場合、この方法でPOPを殺した数×100の統合力を入手する
不毛の惑星・死の惑星・集合意識惑星は、直接機械惑星にテラフォーミングできる。
ガイア型惑星は機械惑星にテラフォーミングできる。
ナノマシン惑星は直接機械惑星にテラフォーミングできない。- 集合意識惑星
- 要DLC「ユートピア」。集合意識惑星へのテラフォーミングが可能になる。統治形態「集合意識」が必要。
農業区域が消滅しないことと居住できないPOPを殺さないことを除いて、特徴は機械惑星に準ずる。 - 水力中心
- 要DLC「アクアティック」。惑星補正「凍結したテラフォーム候補」を持った氷結惑星のテラフォーミングが可能になる。
取得するにはテクノロジー「惑星整形」と、第一種族が「水棲種族」の特性を持っている必要がある。
また、凍結惑星のテラフォーミングには、テクノロジー「気候修復」が必要。
変化する先の惑星種別は、海洋型惑星しか選べない。 - デトックス
- 要DLC「トキソイド」。惑星補正「有毒なテラフォーム候補」を持った有毒惑星のテラフォーミングが可能になる。
取得するには「気候修復」のテクノロジーが必要。
死の惑星へのテラフォーミング
国是「徹底的工業主義」を採用した帝国が政策「産業主義-科学のために!」を選択すると、死の惑星へのテラフォーミングが可能になる。
ガイア型惑星から死の惑星へテラフォーミングするには、技術「気候修復」が必要。
精神没落帝国の聖地も入植することなく死の惑星へのテラフォーミングが可能。完了した際に聖地の破壊と扱われるため覚醒条件を満たしていると、精神没落帝国が覚醒する。
他の条件を満たせば、不毛の惑星から死の惑星へのテラフォーミングも可能。
コスト
テラフォーミングに必要なコストは、惑星の種類によって変動する。
種別 | エネルギー通貨 | 時間[年] |
同じ気候へ | 2,000 | 5 |
異なる気候へ | 5,000 | 10 |
ガイア型惑星へ | 7,500 | 10 |
死の惑星から | 10,000 | 20 |
死の惑星からガイア型惑星へ | 12,500 | 25 |
不毛の惑星(赤)から砂漠・乾燥・サバンナ | 5,000 | 10 |
不毛の惑星(赤)から大陸・熱帯・海洋 | 10,000 | 15 |
不毛の惑星(赤)から極寒・ツンドラ・高山 | 15,000 | 20 |
不毛の惑星(青)から極寒・ツンドラ・高山 | 5,000 | 10 |
不毛の惑星(青)から大陸・熱帯・海洋 | 10,000 | 15 |
不毛の惑星(青)から砂漠・乾燥・サバンナ | 15,000 | 20 |
不毛の惑星からガイア型惑星へ | 12,500 | 25 |
機械惑星へ | 10,000 | 20 |
機械惑星から | 10,000 | 20 |
集合意識惑星へ | 10,000 | 20 |
集合意識惑星から | 10,000 | 20 |
ナノマシン惑星から | 1,000 | 1 |
氷結惑星から海洋型惑星へ | 12,500 | 25 |
有毒惑星から | 10,000 | 10 (※1) |
基本9種から死の惑星へ | 1,000 100100 | 10 |
ガイア型惑星から死の惑星へ | 2,000 200200 | 15 |
不毛の惑星から死の惑星へ (※2) | 12,500 | 25 |
※1:Ver.3.5.3現在、有毒惑星からの変化先が大陸型惑星の場合のみ、必要な時間が10年でなく15年。
※2:Ver.3.5.3現在、青色の不毛の惑星を死の惑星にテラフォーミングできない。
副次的作用
テラフォーミングされた惑星は、障害物が全て除去される。この場合の除去には障害物を除去するためのテクノロジーが必要ない。
ただし居住不可惑星 (不毛の惑星・氷結惑星・有毒惑星・ナノマシン惑星) からのテラフォーミングでは逆に、障害物が生成される。特に、有毒惑星からのテラフォーミングでは、固有の障害物が生成される。
さらに、惑星から以下の特性が消滅する。
- 不毛な土地(居住性-5%、食料-10%)
- 残留放射能(居住性-10%、幸福度-20%、食料-50%)
- 危険な天候(居住性-10%、幸福度-5%、エネルギー通貨+20%)
- 敵対的な原生動物(居住性-10%、幸福度-5%、社会学+20%)
- 暴風雨(居住性-5%、幸福度-5%、物理学+20%)
準知的生命体の存在する惑星をテラフォーミングすると、その惑星の準知的生命体は絶滅する。
テラフォーミングできない惑星
- 軌道上居住地・リングワールド・遺物惑星・エキュメノポリスは、テラフォーミングできない。
- 未研究のアノマリーが残っている惑星は、テラフォーミングできない。
- 前FTL文明の存在する惑星は、テラフォーミングできない。
- 政策で準知的生命体を保護している場合は、準知的生命体の存在する惑星をテラフォーミングできない。
- 「神聖な惑星」の補正を持ち、かつ入植していない惑星は機械惑星・集合意識惑星にテラフォーミングできない。
- 「神聖な惑星」は精神主義志向の没落した帝国の聖地。精神没落帝国が滅亡しても「神聖な惑星」の補正は消えないので、聖地惑星を入植前にテラフォーミングすることはできない。
補正
テラフォーミングに関する補正の一覧。
種別 | 名称 | 効果 |
布告 | テラフォーミングガス | テラフォーミング速度+50% |
アセンションパーク | 惑星の加工者 | テラフォーミング費用-25% |
水力中心 | 海洋型惑星へのテラフォーミング費用-25% | |
統治者特性 | 惑星の加工者 | テラフォーミング速度+25% |
銀河共同体 | 環境管理委員会(環境保護レベル4) | テラフォーミング費用+25% |
理想郷構想(環境保護レベル5) | テラフォーミング費用+100% |
対象惑星の確認
テラフォーミング可能な居住不可惑星の一覧は、拡大計画画面 (デフォルトのホットキー:F8) から確認することができる。
必要な技術などを持っている場合に限り、テラフォーミング可能な居住不可惑星はグレーのアイコンで表示される。
テラフォーミング完了時のランダムイベント
テラフォーミング完了後にランダムイベントが発生することがある。
一つの惑星に対する2回目以降のテラフォーミングでは発生しない (1回目のときにイベントが発生したかどうかは無関係)。
イベント名 | 内容 | 発生確率 (重みづけ) | 発生条件 (満たさない場合、重みづけがゼロになる) |
余分なテラフォーミング設備 | 300または以下のうち好きな区域を得られる (要区域の余地): 都市区域1、産業区域1、発電区域2、鉱業区域2、農業区域2 | 3 | 未入植の惑星や区域の余白が無い場合は発生しない |
作り出された美 | 2種類の惑星補正のうち好きな方を得られる: 「人工的な自然」(快適度+10)、「美しい自然」(幸福度+5%、流入魅力+25%) | 3 | 変化先が死の惑星の場合は発生しない |
テラフォーミング・トラブル | 障害物「テラフォーミング残留物」×3が出現する 全て除去するとテラフォーミング技術の研究選択肢と進捗を得られる | 3 | 区域の余白が4以上の場合は発生しない |
(母星名) II | 惑星補正「第二の母星」(居住性+20%、流入魅力+50%) が発生する | 2 | 変化先の惑星種別が母星の本来の惑星種別と異なる場合は発生しない 同じ帝国に2回発生しない |
惑星操作 | 提案された計画を実施すると、惑星補正「意図的な同期自転」(農鉱業区域の上限-3) が発生する。 また、ディシジョン「常昼のインフラ拡張」が可能になり、それによって 惑星特性「常昼の太陽光発電所」(発電区域の上限+6、職業による産出+30%) が発生する | 2 | 以下のいずれかに該当する場合は発生しない: ・変化元が死の惑星や不毛の惑星 ・変化先が死の惑星やガイア型 ・入植済み |
余り物に福あり | 惑星特性が追加される (内容は選択肢と惑星種別に依存する) | 3 | 以下のいずれかに該当する場合は発生しない: ・変化元が不毛の惑星 ・変化先がガイア型 |
一体感 | どちらかを選べる:惑星が集合意識惑星に変化する、または200を得る | 0.5 | 以下のいずれかに該当する場合は発生しない: ・変化元が死の惑星や不毛の惑星 ・変化先が死の惑星 ・非ゲシュタルト帝国 |
完璧な秩序 | 惑星補正「完璧な整備」(職業による資源+10%、最大区域数+20%、幸福度-50%) が発生する 非ゲシュタルト意識帝国の場合、ディシジョン「カオスの導入」でこの惑星補正を除去できる | 2 | 以下のいずれかに該当する場合は発生しない: ・変化元が不毛の惑星 ・変化先が死の惑星 ・非ゲシュタルト帝国 |
掘り起こされた◯◯種族 | 惑星上に起源「地底生まれ」を持った前FTL文明が出現する 社会学研究力を得る | 2 | 要DLC「オーバーロード」 変化元が不毛の惑星の場合のみ発生する |
有益な欠点 | の惑星特性が出現する、2,500~7,500を得る (獲得量は惑星種別に依存) | 3 | 変化元が不毛の惑星の場合のみ発生する |
予期せぬ変異 | 惑星上のロボティクスでないPOPがガイア型を好むようになる 通常の「好ガイア性」と少し異なり、以下の追加効果がある: ・ガイア型惑星上で職業による資源産出+5% | 2 | 以下全てに該当する場合のみ発生する: ・変化先がガイア型 ・入植済み ・消費財を必要とするタイプの帝国 ・起源が「生命の播種」以外 |
楽園は(惑星名)にあり | どちらかを選べる: ・惑星特性「作られた楽園」(職業による産出+25%、の魅力+50%、流入魅力+50%、区域コスト+25%) ・100を得る | 2 | 以下全てに該当する場合のみ発生する: ・変化先がガイア型 ・場所が母星でない ・非ゲシュタルト帝国 ・過去に自国内でこのイベントが発生していない |
放射性植物 | 種族特性「放射線栄養生物」に関するイベントが発生する | 2 | 要DLC「プラントイド」 以下全てに該当する場合のみ発生する: ・変化元が死の惑星 ・場所が母星でない ・種族特性「放射線栄養生物」を持たない |
兵器保管庫 | 考古学調査地点「兵器貯蔵庫」が出現する | 2 Sol IIIは×50 | 要DLC「エンシェント・レリック」 以下全てに該当する場合のみ発生する: ・変化元が死の惑星 ・場所が母星でない ・過去に自国内でこのイベントが発生していない |
(何も起こらない) | 20 |
類似した行為
テラフォーミングに類似した行為。
- 終末爆撃は惑星を死の惑星に変化させる。地上戦#軌道爆撃を参照。
- アセンションパーク「アーコロジー計画」は惑星をエキュメノポリスに変化させるディシジョンをアンロックする。
- ホライゾン・シグナルでは居住不可能惑星が死の惑星に変化するイベントが発生する。
- 遺産「最後のバオル」のアクティブ効果は惑星をガイア型に変化させるディシジョンをアンロックする。
- コロッサス兵器「洪水発生機」は、攻撃した惑星を海洋型惑星に変化させる。
代替手段
テラフォーミングは非常にコストが重いため、テラフォーミングしないという選択肢もありえる。以下のような代替手段が考えられる。
- 移民・難民
外交で移民条約を結べば、相手国に居住しているPOPをコロニー船に乗せる事ができるため、無理なく入植できる惑星が増える。
また、政策で難民を受け入れておけば、居住適性のある種族が引っ越してくるかもしれない。 - テクノロジー「分泌系の順化」
星を人に合わせるのではなく、人のほうを星に合わせる手段。POPの居住適性を惑星単位で別のタイプに変更する。
排他主義派閥が多い場合、POP特性が枝分かれする事に同派閥が不満を持つ事がデメリットになる。
入植可能な惑星の数が多い銀河でプレイする場合では、相対的にコストが安くなる。 - ロボット(強制移住の併用必須)
ロボティクスPOPは死の惑星を含む全ての惑星に適性を持つ。
ただしドロイドや隷属した人工生命体に統治者職は務まらない。 - 居住適性を無視した入植
居住適性を無視した強行入植も可能。居住性のペナルティが大きくなるが、その性質を理解していれば対策もできる。
また、テクノロジー「遺伝子改変」を研究済みの状態で居住性の悪い惑星で暮らしていると、POPが突然変異を起こして最適な居住適性を獲得するイベントが発生することがある。
コメント
- ジャングル撤去時などに考古学調査地点が出現するが、「障害物としての」考古学調査地点はテラフォーミングによって消滅する模様。もちろん、発掘に支障はない。 -- 2020-09-12 (土) 03:04:44
- 伝統の拡張ツリーを開放している場合にも、これらのテクノロジーが選択肢に出現しやすくなる。 拡張の伝統効果にこれはなかった気がするんだけど実際どうなのだろうか -- 2021-10-23 (土) 08:30:55
- ツリー化できないじゃん... テクノロジーの項目ね -- 2021-10-23 (土) 08:31:54
- 放棄されたテラフォーミング施設の再開イベントは、エキュメノポリスであっても上書きしてランダムなテラフォーミングを行う模様。 -- 2022-01-23 (日) 05:17:30
- 予期せぬ変異、ありがたい。ガイアにいるだけで資源産出+15%は大きい。 -- 2022-03-18 (金) 10:29:44
- そろそろテラフォーミングシステムが独り歩きしてる原始文明惑星とかもつけてみたい。 -- 2022-09-25 (日) 19:51:22
- 掘り起こされた原始種族って不毛の惑星でも起きたような気がする -- 2022-12-02 (金) 01:20:39
- ウチでも不毛の惑星で「掘り起こされた原始種族」イベントが起きた。しかも母星系で。MODの影響かも? -- 2023-12-25 (月) 14:10:34
- 国際地球連合のAIが火星をテラフォーミングして現れた地底人に太陽系を譲渡してるの何度か見た事がある…いくら受容主義でもどんな判断だよって… -- 2023-12-25 (月) 20:36:20
- もちろんウチでは、粛々と地上部隊を派遣したともさ。 -- 2023-12-28 (木) 10:39:37
- ウチでも不毛の惑星で「掘り起こされた原始種族」イベントが起きた。しかも母星系で。MODの影響かも? -- 2023-12-25 (月) 14:10:34
- 入植中の惑星へのテラフォーミングが出来なくなってたからMODの不具合か何かかと思ってたらパッチの仕様だったらしい?(3.7.4で「入植中の惑星でテラフォーミングの可能性をブロックした」との記述が)逆に言うと不具合扱いだったのか、結構便利だったんだがな -- 2023-04-11 (火) 21:45:47
- 潮汐固定いつの間にか弱体化してるな。区域-30%で作れる発電区域が減るから補正帳消しになってしまう。 -- 2023-12-25 (月) 20:13:55
- 以前のことは知らないけど惑星規模の半分は発電区域になってほしいね -- 2024-03-15 (金) 15:17:07
- 掘り起こされた◯◯種族って逆なのでは?今までやってきた中で不毛の惑星からしか出てこないし -- 2024-02-16 (金) 06:39:30
- そうですね。確認した限り「不毛の惑星から居住可能惑星へのテラフォーミング」の時にのみ発生するイベントのようです。 -- 2024-03-30 (土) 08:20:05