アドミラル・シュローダー (1928年巡洋戦艦設計案)
性能諸元
・基本性能
Tier | 9 | 種別 | プレミアム艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 巡洋艦 | 派生元 | - |
国家 | ドイツ | 派生先 | - |
生存性 | 継戦能力 | 59,300 | |
装甲 | 全体 | 0-1mm | |
艦首甲板 | 0-1mm | ||
甲板 | 0-1mm | ||
艦尾甲板 | 0-1mm | ||
砲郭 | 0-1mm | ||
底部 | 0-1mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | % | |
機動性 | 最大速力 | 32.5kt | |
旋回半径 | 840m | ||
転舵所要時間 | 13.6秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 12.6km | -km | -km | 9.9km | |
航空発見距離 | 10.0km | -km | -km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
- | mod.1 | 18.4km | 202m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 305mm/0 | 4基×2門 | HE弾 3,400(22%) AP弾 8,300 | 18.0秒 | 25.7秒 | HE AP |
副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | 150mm/0 | 3基×3門 | HE弾 1,700(8%) | 6.6秒 | 8.0km | |
- | 128mm/0 | 10基×2門 | HE弾 1,500(5%) | 3.4秒 | 8.0km |
対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 爆発数 | 秒間ダメージ | 命中精度 | 有効ゾーン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
爆発半径内 | 継続的 | ||||||||
- | 短 | 20.0mm/0 | 8基×4門 | - | 98 | 0% | 0.1-2.0km | ||
中 | 55.0mm/0 | 7基×2門 | 287 | 0% | 0.1-4.0km | ||||
長 | 128.0mm/0 | 10基×2門 | 6 | 1,540 | 147 | 0% | 0.1-6.0km |
・アップグレード
スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 | スロット5 | スロット6 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
・消耗品
スロット | 消耗品 | 使用 回数 | 準備 時間 | 有効 時間 | 効果 |
---|---|---|---|---|---|
R | ∞ | 60 | 5 (7) | 火災・浸水・損傷したモジュールの修復 | |
T | 3 | 120 | 120 (144) | 魚雷、敵艦の強制捕捉範囲を向上させる 魚雷強制捕捉距離:4.00 [km] 敵艦強制捕捉距離:6.00 [km] | |
Y | 3 | 90 | 180 | 艦艇の最大速度を向上させる 最大速度の上昇率:15 [%] | |
U | 3 | 80 | 28 | 自艦のHPを回復する 回復量:最大HPの 0.5 [%/秒] |
注:括弧内は各レアアップグレード搭載時の値
ゲーム内説明
アドミラル・シュローダーは、1920 年代の後半の、305 mm 砲を搭載し、比較的弱い装甲防御力を備えた高速な巡洋戦艦を開発するという着想に基づく計画案です。
解説
- 抗堪性
吾妻より少し高い59300。装甲配置は概ねAgir・Siegfriedと同じだがタートルバックの内側一部が減厚されている。とはいえタートルバック装甲により舷側は190+28+60mmの装甲があり、正面横隔壁はむしろ増圧されているため、防御姿勢ならしっかり硬さを発揮する。
対水雷防御のダメージ軽減率は姉妹より少し低い22%。
- 主砲
大巡標準の305mm砲を8門装備。ただし同口径のAgirとは別物で、Königと同じ旧式砲である。
装填時間は18秒と他の大巡よりも早く、砲旋回も30秒を切り大巡最速。
しかしT5では良好だった弾速もT9では不足がちになり、Ibuki砲とAlaska砲の中間くらいの飛翔時間である。目安として18kmへの着弾はAlaskaより0.5秒遅く12.5秒を要する。
精度はティア9標準のσ値2.05にシュペー散布界であり、可もなく不可もない。射程も大巡並みの18.4kmあるが、芋戦場で射撃機会を得ることを考えると精度UGと射程UGを検討したい。ただし接近戦が得意な艦長は装填UGをつける一考もある。
AP弾の貫通力は同格大巡のAlaskaやAzumaなどに比べて全距離で100~150mmほど劣り、ほぼZao砲並み。10kmで300mm、16km地点で200mmを切るため戦艦のバイタルを抜くには隠蔽や機動性を生かし中距離まで寄せなければならない。ダメージも最大8300と独巡らしい高威力さはないため、弾の使い分けとタイミングが重要になる。
HE弾のダメージは3400と独巡の特徴を引き継いでおり蔵王と同値だが、貫通優遇も引き継いでおり76mmまで貫通できる。火災率は22%と少し物足りないが、有効打のアルファダメージで補っていきたい。
どちららもダメージと門数の都合上DPS・DPMともにパッとしないため、ただ撃ち合うだけでは不利である。大型艦は高貫通なHE弾で削り、対巡洋艦は隙を逃さず側面にAP弾を刺し、質の良いダメージを積み上げていく必要がある。
- 副砲
本艦の売り。
艦長スキルバフにより射程は最大12kmで同国同格副砲戦艦と並ぶようになり、副砲UG又はスキル片方で10km、精度UG+旗のみでも8.8km。片舷には128mm5基10門+150mm砲2基6門が指向できる。射角も良く、片舷副砲DPMはSchlieffenに匹敵し、散布界も独戦基準と良好(コメント欄有志の調査より引用)。
最大まで射程を伸ばすと最良隠蔽距離を大きく上回る。仕様変更により副砲射撃でも隠蔽悪化する様になったので状況に応じてオンオフしよう。オフにしておけば突っ込んでくる(見えてる)敵に隠蔽を割られたと同時に副砲・対空砲オンにする事で、敵が慌てて逃げたとしても2kmもの間副砲弾幕を降らす事ができる。但し巡洋艦なので艦長スキルで精度を上げることはできない為、与ダメージを伸ばすなら最大射程よりも近づく必要がある。
- 魚雷
残念ながら取り上げられてしまった。副砲射程を伸ばす艦長スキル「強力な打撃力」は魚雷威力を上げるスキルでもある為少し勿体ない。主砲が微妙なのに魚雷がないというのはいかがなものか
- 対空火力
高Tドイツ大型艦おなじみの128mm砲を多数装備し、強力な長距離対空を持つ。55mmの中距離対空も口径なりに強力なため対空は問題ないが、対空防御砲火は搭載できない。空母に本格的に狙われ出したら他の対空艦の力を借りよう。
長距離対空は6kmあるが航空発見距離の最良隠蔽8.1kmには届かない。
- 機動性
素の速力は32.5ノットと巡洋艦としては遅いのだが後述するエンジンブーストがあるので問題なし。舵があまり良くないのがネックなため、そこはUGで補強しよう。
- 隠蔽性
この艦の強み。
最良で10.2kmであり、多くの重巡に先手が取れる。副砲射程を最大にしている場合隠蔽一つの11.3kmでも副砲射程の方が長く隠蔽を捨てても600m差、副砲射程圏内に敵を収めるのに苦労はしないだろう。
- 消耗品
エンジンブーストと修理班・そしてドイツ謹製6kmソナーがある。
このエンジンブーストはフランス巡洋艦のような優遇があり、速度+15%にリキャスト90秒となっている。UGやスキルを積めば4分以上もの間、シエラ旗も積めば39ノットのドイツ艦らしからぬ爆速っぷりで走り回ることができる。
修理班はティア相応の通常品。修理旗と管理で合計4万弱のダメージを回復プールに送ることができる。
- 総評
全体的にインファイト寄りの性能でまとまっている。
強力な副砲、接近戦を強要させる快速、良隠蔽、さらにソナーと接近戦をする必要な要素が全て揃っている。
ただし魚雷がなく接近戦時の爆発力には事欠く。劣化ナポリじゃん!とか言ってはいけない。Tier違うしね。
総じて決め手には欠けるが、操艦しやすく頑丈であり、理不尽な沈み方はしづらい艦である。
戦闘序盤では高貫通のHEと快速・隠蔽を生かして遠距離弾入れや駆逐の援護に走り回り、機を見て詰め寄り強力な副砲を押し付けたい。
史実
1920年代後半という時代設定と大まかな艦容は、1928年巡洋戦艦設計案(Battlecruiser Design 1928)またはツェンカーの巡洋艦キラー(Zenker's Cruiser Killer)として知られる設計と一致する。
ワシントン海軍軍縮条約からしばらく、各国海軍では条約型巡洋艦を撃破しうる火力と高速力・軽装甲を備えた『条約型巡洋艦キラー』*1が構想され、一部では戦艦の排水量35000t制限に対し17500t級の艦を2隻建造するという発想さえ生まれた。
当時のドイツ海軍司令官であったハンス・ツェンカーはこれに着目し、またWW1の敗戦(ベルサイユ条約)によって課されていた『排水量10000t・主砲口径11インチまで』との制限は外交努力によって撤廃できると考えた。
そこでツェンカーは、後のドイッチュラント級装甲艦に繋がる計画の中で排水量17500t・主砲12インチを主張する。
1928年の設計は全長206m、兵装は12インチ連装砲塔4基、15cm三連装砲塔3基、8.8cm連装高射砲2基、三連装魚雷発射管2基を備えるものだった。防御力はドイッチュラント級と同程度しかなく、ディーゼルの航続距離と引き換えにタービン機関で34ノットの高速を得るとされた。
しかしながら肝心の制限撤廃は交渉すら行われず、28年にはツェンカー自身が(秘密裏の軍備増強が世界にバレたことで)職を追われたため、計画は後任のエーリヒ・レーダーによって装甲艦A=ドイッチュラント級として纏められることになる。
WoWsでの本艦は40年代に改装を受けた設定らしく、魚雷が撤去された代わりに新型の対空砲/両用砲やレーダーが盛り付けられ、その重量増加分なのか速力はやや落とされている。
小ネタ
艦名は第1次大戦期に活躍したドイツ帝国海軍の軍人、ルートヴィヒ・フォン・シュレーダー提督に由来する。
シュレーダー提督は1871年海軍入隊。キール海軍兵学校卒業後は海軍歩兵を振り出しに、西インド艦隊巡洋艦戦隊司令、バルト海海軍司令部長等を歴任した後、1913年に一旦退役。(尚、在職中の1912年には貴族の称号を下賜されている。)
翌年、第1次大戦勃発に際して現役に復帰し、新設のフランデルン海軍兵団の指揮官に就任。海軍地上部隊等を率いて西部戦線最右翼を担任すると共に、ゼーブルッヘ等に拠点を置く海上部隊をも指揮する立場に就いた。以降、1918年の終戦まで一貫してフランデルンに在り、この地方で生起した主要な会戦の殆どに参加した他、海上においては1916年のドーバー海峡海戦でイギリス海軍に対し勝利を収める等、多くの武勲を残し「フランデルンの獅子」の異名をとった。(因みに、この海軍兵団が所属したドイツ第4軍の上級部隊であるA軍集団の指揮官がバイエルン王太子ループレヒト(プリンツ・ループレヒト)である。)
1918年のキール水兵反乱に際しては、反乱鎮圧に失敗したズーション提督(ゲーベン追跡戦時のドイツ側指揮官)の後任としてキール鎮守府司令に就任する話も持ち上がったが、政府の反対に遭い実現しなかった。その後、1918年12月に海軍を退役。戦後は全国ドイツ将校協会の会長を務める等した後、1933年79歳で没。
ルートヴィヒ・カール・フォン・シュレーダー高射砲兵大将(1884-1941)は息子。
編集用コメント
- ページ作成 -- 2022-08-07 (日) 22:41:09
- 現在判明している性能諸元を記入。抜けがあれば追記、修正よろしくお願いします。 -- 2022-08-07 (日) 23:21:58
- 消耗品についても記載があったので追記。エンブ持ち -- 2022-08-07 (日) 23:34:56
- 小ネタに艦名の由来となった人物の略歴を追加。不備事項等ありましたら、修正・削除等よろしくお願いします -- 2022-12-09 (金) 06:49:26
- 一応史実欄埋めてみた。ソースはネット()だから信憑性はアレかもだけど -- 2022-12-09 (金) 17:39:36
- スキルバフに合わせて副砲関連修正 -- 2023-11-09 (木) 13:59:41
コメント欄
- 流石に強制発見距離の駆逐にはガツガツ当たってあっという間に削り切るな。まあ相手は肉薄雷撃の心配のないフローニンゲンだったけども -- 2023-01-28 (土) 13:11:11
- 敵がこれで、こっちが戦艦乗ってると、攻撃が当たらないわ、当たってもカスダメだわ、相手の攻撃がHEで地味に燃えるわ、たまにAPで痛いわで、間合いが戦艦に悪い状態だと、とてもイライラさせられるな。クロンシュタットを思い出した -- 2023-01-29 (日) 13:23:21
- なんか航空機バンバン落とすな。それも英空母のを。 めっちゃ対空高い。 -- 2023-01-31 (火) 00:18:31
- 勝ちにこだわるならロマンは妥協してスロット3は主砲精度に振る事をおすすめする。副砲はあくまで補助程度でこいつの真の強味は隠蔽とエンブ。 -- 2023-02-24 (金) 00:08:00
- 中距離のタンクも案外強いな。ヌルヌル動くし、弾けるし -- 2023-02-26 (日) 07:11:29
- 出た当初は微妙だと思っていたけど、最近使っていると意外と悪く無い様に思える。隠蔽とエンブ、装甲で無理しなければ結構耐えらる。主砲はふんわりで散布も微妙だけど、遠距離はHEの発火率がそれなりにあるから全く出来ないわけではない。どこでも活躍できる船では無いと思うけど、何故かクセになる。これで船首に装甲帯があって三連装魚雷でも有れば完璧だった…副砲特化で使っていますが、個人的にはスロット4を転舵にしてから勝率上がった気がします。 -- 2023-02-26 (日) 13:17:47
- 闘争4VS4に副砲特化で使っているが、そこそこの防御力とソナーに副砲火力が優れた船で活躍してるわ。 -- 2023-03-02 (木) 14:22:48
- サーバーや回線が重い時も戦えるのが良い -- 2023-03-02 (木) 15:16:10
- えっ、まじで? -- 2023-03-02 (木) 15:36:29
- 主砲はクリックしたという情報がサーバーに行かないと撃ってくれないけど、副砲や対空はサーバー判定で自動で撃つんじゃない? -- 2023-03-02 (木) 18:08:19
- えっ、まじで? -- 2023-03-02 (木) 15:36:29
- 搭載可能消耗品欄、エンジンブーストの有効時間とリキャスト時間が逆じゃないですかね? -- 2023-03-16 (木) 12:40:49
- 逆だね。直しといた -- 2023-03-16 (木) 16:30:26
- ありがとうございます! -- 2023-03-16 (木) 19:43:09
- 逆だね。直しといた -- 2023-03-16 (木) 16:30:26
- もう誰も乗ってないな!! -- 2023-04-09 (日) 22:36:20
- ランクはエギルのほうが安定するし、副砲楽しみたいならナポリかシュリーに乗ればいいし。 -- 2023-04-09 (日) 22:46:12
- でも快適ではあるから気軽に引っ張り出せる。まともな隠蔽と対空、そこそこの砲と足は正義よ -- 2023-04-10 (月) 00:19:37
- ランク戦(ブロンズ)では毎回居るぐらいに見かけるけどね。 -- 2023-04-10 (月) 12:18:17
- ランク戦の島裏DDを殺しに行く片道切符艦な感じするなこいつ… -- 2023-04-10 (月) 11:18:33
- 今回のクラン戦(ティア9二隻限定)なのに嵌るようにピックされすぎだろ -- 2023-06-11 (日) 11:00:59
- 副砲もいうほど強くない(というか魚雷のほうが有用)しエーギルのほうがどう考えても強いんだけど快速とふいうちが面白すぎてランク戦でついつい使ってしまう。クセになる船だ -- 2023-08-25 (金) 15:36:48
- 今回のスキル刷新で副砲が最大12km先まで飛ぶようになってるっぽい。 -- 2023-11-09 (木) 13:36:09
- でも精度がなぁ……。 -- 2023-11-09 (木) 13:37:23
- ナポリ基準はイカン とはいえ魚雷無いからもう一つの効果が丸々無駄になるし素直に喜べないのは確か 主砲だけだと仮に主砲特化にしたところで巡洋艦にはどうやったって撃ち負ける所を副砲でカバーしやすくなっただけマシか どうせならソナーもあるし低めの島を有効活用したいね 島裏から敵前衛に届く程度の射程にはなるし ただ辛い現状はそんなに変わらなさそうではある -- 2023-11-09 (木) 14:07:42
- でも精度がなぁ……。 -- 2023-11-09 (木) 13:37:23
- 魚雷ないのも悲しいが、航空爆雷ないのが悔しいいい!潜水艦見つけても倒せれないのが悲しみ -- 2023-11-11 (土) 21:05:55
- だからか。これ2隻の分隊が潜水艦に何もしなくて一人で青筋立ててたわ -- 2023-12-05 (火) 21:54:22