Colossus

コロッサス級軽空母　コロッサス　HMS Colossus R15

性能諸元

･基本性能

・艦載機

＊対潜攻撃機は全自動


・兵装

･アップグレード

搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

1		飛行機隊改良1	航空母艦へ帰還中の航空機の速力　+20%
		副兵装改良1	副砲の抗堪性　+100% 対空砲座の抗堪性　+100%
		応急工作班改良1	応急工作班の有効時間　+40%
2		ダメージコントロールシステム改良1	浸水発生率　-3% 対水雷防御ダメージ軽減率　-3% 火災発生率　-5%
		航空機エンジン改良1	エンジンブースト時間　+10%
3		雷撃機改良1	雷撃機の攻撃時間　+5秒
		攻撃機改良1	攻撃機の攻撃時間　+2秒
		航空魚雷改良1	艦載魚雷の雷速　+5%
4		ダメージコントロールシステム改良2	浸水復旧時間　-15% 消火時間　-15%
		攻撃機改良2	攻撃機のHP　+7.5%
		雷撃機改良2	雷撃機のHP　+7.5%
		爆撃機改良2	爆撃機のHP　+7.5%
5		隠蔽システム改良1	発見距離　-10% 空母中隊の発見距離　-10% 自艦を攻撃中の敵が射撃した砲弾の最大散布界　+5%
		航空管制改良1	航空機の復旧時間　-5% 航空母艦の甲板上の機数　+2
		飛行中隊消耗品改良1	飛行中隊の消耗品の動作時間　+50%

･消耗品

艦載消耗品

艦載消耗品

スロット	消耗品	使用 回数	準備 時間	有効 時間	効果
AUTO		∞	90	60	火災・浸水・損傷したモジュールの修復
		4	40	600	自艦艇を追従し、敵機を自動的に迎撃する 機数: 4機　巡回半径: 3.0[km]

航空機消耗品

航空機消耗品

機種	スロット	消耗品	使用 回数	準備 時間	有効 時間	効果
攻撃機	R		2	80	5	ブーストメーターを回復する
	T		3	10	60	指定した場所をパトロールし、敵機を自動的に迎撃する 機数: 5機　巡回半径: 3.0[km]
爆撃機	R		2	80	5	ブーストメーターを回復する
	T		3	10	60	指定した場所をパトロールし、敵機を自動的に迎撃する 機数: 5機　巡回半径: 3.0[km]
雷撃機	R		2	80	5	ブーストメーターを回復する
	T		3	10	60	指定した場所をパトロールし、敵機を自動的に迎撃する 機数: 5機　巡回半径: 3.0[km]
	Y		3	180	5	航空機のHPを回復させる 回復量：最大HPの 10 [%/秒]

ゲーム内説明

コロッサス級航空母艦は、イラストリアス級大型空母とアメリカの護衛空母との中間的な存在として考案されました。船体は商船の建造技術によって造られ、推進機関の一部は軽巡洋艦から流用されています。コロッサスは第11空母部隊の旗艦として、香港と上海の解放に参加しました。1946年、本艦はフランス海軍に引き渡され、アローマンシュと改名されました。フランス海軍において、航空母艦コロッサスはインドシナとスエズ危機での戦闘作戦に参加しました。

解説

イギリスTier8空母、プレミアム艦艇。
ver.12.11現在では購入不可。

• 抗堪性(母艦)
  HPこそ47600と一部の重巡並にあるが、Saipanについで低い。また、VPの厚さが21mmしかないため、主砲の貫通力が高い秋月や独駆のような駆逐艦相手にVPを貫かれてしまう。幸い母艦の隠蔽性はデフォルトで11.7kmなので空母の中では見つけにくいが、足が遅いため一度補足されると逃げ切るのは困難。
  装甲レイアウト

  

  

• 副砲
  副砲の類は一切搭載していない。上記の抗堪性の項でも述べたように、艦の装甲自体が貧弱な事に加えて副砲による抵抗も出来ない事から常に見つからないよう島影に隠れるなど最適な場所に移動するよう考えなければならない。

• 対空火力
  中距離対空兵装しか搭載していないため、敵空母の艦載機からの攻撃に非常に弱い。アメリカ戦艦のハイブリッド艦の艦載機ですら迎撃は困難。

• 航空機
  本艦はTier8だが、軽空母であるため搭載機数が少ない。マッチングする艦艇はどれも高い対空火力を備える艦が蔓延る戦場のため、慎重な運用が求められる。
  • 攻撃機
    本艦の最大の特徴。潜水艦を除く全ての艦種に有効打撃を与えられる。ミサイル一本あたりの威力はドイツ空母のTier10艦艇Manfred Richthofenをも凌駕している。更に各機6本、小隊全体で18発のAPロケットを放つため、瞬間火力だけ見ればtier10すら上回る。上手く行けば格下のtier6空母をこのAPロケットで1ウェーブのみで蒸発させられる。
    挙動は同じプレ艦の上から叩きつけるAquilaとは異なり、どちらかというとドイツ空母のように低空飛行で横から叩き込むようなものである。機体の高度により攻撃距離が大きく変化し、場合によっては対空砲火の射程外から攻撃が可能（逆に島影に隠れた敵艦への攻撃は不可）。VPが高い空母*1や巡洋艦を相手に、1～2ウェーブで撃沈する事も可能のため覚えておこう。2023.10の調整（散布界増加・ロケット発射数の減）で、VPの二桁ヒットが滅多に出なくなったため、1～2ウェーブで撃沈するという芸当はあまりできなくなった。
    このAPロケットは過貫通になりにくく機銃斉射時間がそれなりに短いため、油断している駆逐艦を狙ってHPを1/2程飛ばしたり、戦艦の上部構造をピンポイントで狙い大ダメージを与えることもできる。ちなみに、有志によればおよそ160mmほど貫通可能である。
  • 爆撃機
    こちらは同国空母ツリー同様に貫通力が低いHE爆弾による絨毯爆撃である。ロケットがAPであるため、回避する駆逐艦への攻撃はもっぱらこの爆撃機が担うことになる。大型艦にはしっかり着弾するが厚い甲板には弾かれやすい。かと言ってしっかりまとまって投下されるわけでもないため、運が悪いと駆逐艦や巡洋艦に避けられてしまうこともある。しかし、本艦はツリー艦艇と異なり1小隊3機の構成であるためかなり当てやすい。しっかり狙えば火災も相まって有効なダメージを与えられるだろう。
  • 雷撃機
    Ark RoyalやAudaciousのように1回の攻撃で3本の魚雷を投下する。ただし、6機1中隊のため往復攻撃を行うには少々物足りなさを感じなくもない。だが、浸水を起こしてダメージを稼ぐことも可能であるため有効な攻撃手段であることに変わりはない。

• 総評
  いかなる艦種に対しても有効なダメージを出せる非常に強力な攻撃力を持つが、その代償として抗堪性と生存性の低さを抱える。プレミアム艦艇らしい熟練空母乗り向けの艦艇と言える。
  何となくで艦載機を運用するとあっという間に艦載機が枯渇してしまうため、空母運用のセオリーであるMAPをよく確認し、獲物を見極め、対空が薄いルートから迅速に攻撃に移る運用を徹底する事。それに加えて自艦の位置取りや戦闘機の配置が無駄なくできれば、莫大な戦果が出せるであろう。

史実

コロッサス級航空母艦 (Colossus class aircraft carrier) は、イギリス海軍が第二次世界大戦中に計画した軽空母である。戦時急造空母として設計されたが、戦後も多くの国の海軍で使用され続け、最終的に2000年代前半まで運用された。
全16隻の建艦が予定されていたが、後期の6隻は一時建艦が中断され、より大型の艦載機を運用できるように改設計されたマジェスティック級として建造された。そのためコロッサス級として完成したのは10隻である。10隻のうち「パーシュース」と「パイオニア」は改設計の後、航空機整備艦として就役した。
イギリス海軍の空母で大戦期に設計された本艦はイラストリアス級航空母艦の後継艦となり、エンクローズド・バウと大型のアイランドとオーバーハングした艦尾形状を持っていた。この時期のイギリス空母は全長を抑えた船体に幅広の飛行甲板が特徴であったが、コロッサス級においては全長を伸ばして細長い船体形状を採用し、船体はロイド船級協会の規格に沿った設計が採られた。耐用年数を切り下げる代わりに戦時において最も重要な"早期建造"を目的として商船型規格を採用する事で建造期間を短縮する目的であった。
航空艤装面においても既存艦と異なった。本級の設計時にはイギリス海軍は艦載機を半数をアメリカからの輸入で賄っており、最終的に艦載機の64%がアメリカ製であった。このため本艦を含むコロッサス級の格納庫およびエレベーターはアメリカ製の艦載機を搭載可能とするためにアメリカ軍の規格で設計された。このため格納庫の高さはイラストリアスの4.9m、インドミタブルの4.3mに対して本級は5.3ｍに拡大した。
船体構造は水面から乾舷までの高さが低い重厚な設計であった。水面から傾斜した艦首から航空機格納庫がせりあがるエンクローズド・バウと呼ばれる形状を受け継いでいた飛行甲板の前後には四角形のエレベーターが前後に1基ずつの計2基が配置された。飛行甲板右舷部には艦橋構造煙突が一体化し、そのあいだに三脚型の主マストが立つ。武装は飛行甲板を阻害しないように配置され、主武装の4cmポンポン砲は八連装砲架で艦橋の手前に1基と煙突の背後に1基ずつ、エレベーターの側面の舷側に砲座を設けて片舷2基ずつの計6基が配置されていた。エリコン 2cm（76口径）機関砲は船体側面に張り出し（スポンソン）を設けて19丁を装備していた。アイランドの背後に艦載機の揚収のためにクレーン1基が付く。艦載艇は格納庫の下に収容スペースを片舷3か所ずつ設けて搭載され、小型のボートはアイランドの下に吊り下げられた。就役後に2cm単装機銃はボフォーズ 4cm（56口径）機関砲が単装砲架で19基に換装された。
1944年に竣工した「コロッサス」は1945年から1946年までイギリス太平洋艦隊に所属しイギリス太平洋艦隊に置いて航空機の輸送及び船団護衛任務に就いていたが第二次世界大戦中に正規空母インプラカブル級航空母艦が続々と就役する流れで軽空母の価値が低下した。その頃に1946年8月からフランスへ5年間の期限付きで貸与されたのが本艦である。艦名は第二次世界大戦時、ノルマンディー上陸作戦での地名に因んで「アローマンシュ」と改名され、フランス海軍で1974年まで在籍し、1978年にトゥーロンで解体された。

小ネタ

• 艦名
  コロッサス級及び、マジェスティック級（改コロッサス級）各艦の名前は、英艦艇らしく抽象名詞や形容詞、ギリシャ神話及び旧約聖書にちなむものである。
  コロッサス級の一覧

  ・コロッサス級
  1番艦:コロッサス HMS Colossus 「巨人」
  2番艦:ヴェンジャンス HMAS Vengeance 「復讐」
  3番艦:ヴェネラブル HMS Venerable 「神々しい」
  4番艦:パイオニア HMS Pioneer 「開拓者」
  5番艦:グローリー HMS Glory 「栄光」
  6番艦:オーシャン HMS Ocean 「大洋」
  7番艦:パーシュース HMS Perseus 「ペルセウス」 ギリシャ神話の英雄
  8番艦:シーシュース HMS Theseus 「テセウス」 ギリシャ神話の英雄
  9番艦:トライアンフ HMS Triumph 「凱旋」
  10番艦:ウォリアー HMCS Warrior 「戦士」

  マジェスティック級の一覧

  ・マジェスティック級
  1番艦:マジェスティック HMS Majestic 「荘厳な」
  2番艦:マグニフィセント HMCS Magnificent 「壮大な」
  3番艦:テリブル HMS Terrible 「恐ろしい」
  4番艦:リヴァイアサン HMS Leviathan 「レヴィアタン」旧約聖書に登場する聖獣
  5番艦:パワフル HMS Powerful 「力強い」
  6番艦:ハーキュリーズ HMS Hercules 「ヘラクレス」ギリシャ神話の英雄

  割り切りペラペラのドンガラと、フィジー級用に量産されていた機関を半分だけ載せたやっつけ軽空母とはいえ、油圧カタパルト付きで16隻も起工してレヴィアタン以外の15隻も竣工させた底力は、流石は栄光の英海軍である。

• 油圧式カタパルト
  油圧式カタパルトの簡単な仕組みについて

  油圧式カタパルトの簡単な仕組みについて

  本邦に於いては、英国の公開特許情報、つまり「公開された技術：循環するオイルと空気圧を用いる」を見て油圧式カタパルトを作ろうとして為せず、旧来の火薬式カタパルトや圧力充填に4分もかかる空気圧式カタパルトを作ってみたは良いものの、前者は重量のある機体には対処できず、後者は運用に難があり過ぎて空母には採用されませんでした。結果として、空母艦上機、特に攻撃機や爆撃機の発進には、その装備や母艦の針路も含めて制約がかかることとなりました。
  本邦で開発できなかった油圧カタパルト、その仕組みは簡単で、ポンプで作動油をアキュームレータ（蓄圧器）に送り込み、十分な圧力になったところで、シリンダーに向けて開放します。ただし、このシリンダーに直接機体を結び付けても、それだけでは十分な動作距離が取れませんし、無理やり短い距離で一息に加速すれば飛行機はもちろん、搭乗員にも大きな負荷がかかり過ぎます。
  したがって滑走距離を稼ぐために、シリンダーに動滑車を取り付け、定滑車と組み合わせ、さらにその先で動滑車を取り付け、定滑車と組み合わせ……、これを何段階か繰り返して最終的に飛行甲板を滑走するシャトルに結び付けて、無理な加速にならない十分な動作距離（30～50m程度）を確保します。Ark Royalの甲板の先端に滑車が見えますが、これが動滑車と組み合わされた最終段の定滑車です。
  ポンプが一つであっても、作動油の流路を切り替える構造を作り、アキュムレータを複数装備することで、機体が発艦してから改めて蓄圧を開始する必要なく、次々に発艦させることが可能となります。
  とはいえ、それをやるのは緊急の時だけで、普段は二つのアキュムレータにそれぞれ最大の7～8割程度の圧力を蓄えさせて、両方の圧力を同時開放させていたようですが。
  　この機構のおかげでやや低速のコロッサス級でも、機体は十分な速度をもらって、しかも次から次へと短時間で多数の機体が発艦できるというわけです。

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