*レーベレヒト・マース級駆逐艦(1934型駆逐艦)[#a99451ac]
 
#attachref(./Leberecht-Maass_20191007_001.jpg,40%)
#attachref(./Leberecht-Maass_20191007_002.jpg,40.3%)
#region(永久迷彩)
#attachref(./mudai_0.jpg,71%)
#endregion

#contents
*性能諸元 [#Ability]

RIGHT:&color(DarkGray){編集時 ver.0.8.8.1};

・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|7|~種別|ツリー艦艇 |
|~艦種|[[駆逐艦]]|~派生元|''[[Ernst Gaede]]''|
|~国家|[[ドイツ]]|~派生先|''[[Z-23]]''|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力|(A) 14,400&br;(B) 17,500|
|~|>|装甲|12-16mm&br;・防郭 16mm&br;・艦首・艦尾 16mm&br;・砲郭 8mm&br;・装甲甲板 16mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減|-|
|~機動性|>|最大速力|37.0ノット[kt]|
|~|>|旋回半径|640m|
|~|>|転舵所要時間|(A) 5.8秒&br;(B) 4.2秒|
&br;

|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~ |~通常|~火災|~煙幕|
|~|海面発見距離|7.51km|9.51km|2.92km|
|~|航空発見距離|3.22km|6.22km|-|
&br;

|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~射撃管制装置|~船体|~モジュール|~主砲射程|~最大散布界|
|~|A-B|mod.1|9.9km|89m|
|~|~|mod.2|10.8km|96m|
&br;

|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|c
|~主砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~180度旋回|~弾種|
|~|A-B|128mm L/45|5基×1門|HE弾 1500(6%)&br;AP弾 3000|4.0秒|22.5秒|Spr.Gr.&br;P.Spr.Gr.|
&br;

|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(11):|c
|~魚雷|~船体|~口径|~基数×門数(片舷)|~最大ダメージ|~装填|~射程|~雷速|~発見|
|~|A-B|533mm G7 Steinbutt|2基×4門(8門)|13700|90.0秒|8.0km|65kt|1.3km|
|~|~|533mm G7 Steinbarch|2基×4門(8門)|14400|90.0秒|8.5km|65kt|1.3km|
&br;

|>|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(10):|c
|~対空砲|~船体|~距離|~口径|~基数×門数|~爆発数|>|~秒間ダメージ|~命中精度|~有効ゾーン|
|~|~|~|~|~|~|~爆発半径内|~継続的|~|~|
|~|A| 短|20mm Flak 38|8基×1門|>| -| 91|95.0%|0.1-2.0km|
|~|~| 中|37mm Flakzwilling 30|2基×2門|>| -| 18|100.0%|0.1-3.5km|
|~|B| 短|20mm Flak 38|1基×4門|>| -| 102|95.0%|0.1-2.0km|
|~|~|~|20mm Flakvierling 38|1基×4門|~|~|~|~|~|
|~|~| 中|37mm Flak LM/43|4基×2門|>| -| 70|100.0%|0.1-3.5km|
&br;

・アップグレード
|>|>|>|>|>|CENTER:60|c
|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットA|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットB|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットC|BGCOLOR(#aaccaa):スロットD|BGCOLOR(#aaccaa):スロットE|BGCOLOR(#aaccaa):スロットF|h
|○|○||○|○||

#region(搭載可能アップグレード)
搭載可能アップグレード
|BGCOLOR(#eeaaaa):A|&attachref(./mudai.jpg,40%);|主砲兵装改良1|主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%&br;主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%&br;主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/SecondaryWeapon1.png,nolink,70%);|副兵装改良1|副砲の抗堪性 +100%&br;対空砲座の抗堪性 +100%|
|~|&attachref(アップグレード/PowderMagazine1.png,nolink,70%);|弾薬庫改良1|自艦の弾薬庫誘爆率 -70%|
|BGCOLOR(#eeaaaa):B|&attachref(アップグレード/MainGun2.png,nolink,70%);|主砲改良2|主砲装填時間 &color(red){+5%};&br;主砲旋回速度 +15%|
|~|&attachref(アップグレード/Guidance1.png,nolink,70%);|射撃システム改良1|主砲弾の最大散布界 -7%&br;魚雷発射管旋回速度 +20%&br;副砲最大射程 +5%&br;副砲弾の最大散布界 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/AirDefense2.png,nolink,70%);|対空砲改良2|対空砲座の最大射程 +20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):D|&attachref(アップグレード/DamageControl1.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良1|浸水発生率 -3%&br;対水雷防御ダメージ軽減率 -3%&br;火災発生率 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Engine1.png,nolink,70%);|推力改良1|主機損傷確率 -20%&br;主機修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/SteeringGear1.png,nolink,70%);|操舵装置改良1|操舵装置損傷確率 -20%&br;操舵装置修理時間 -20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):E|&attachref(アップグレード/DamageControl2.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良2|浸水復旧時間 -15%&br;消火時間 -15%|
|~|&attachref(アップグレード/Engine2.png,nolink,70%);|推力改良2|最大出力への到達時間 -50%&br;艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上|
|~|&attachref(アップグレード/SteeringGear2.png,nolink,70%);|操舵装置改良2|転舵所要時間 -20%|
#endregion

・消耗品
#fold(搭載可能消耗品){{
搭載可能消耗品
|CENTER:36|CENTER:48|CENTER:64|CENTER:36|CENTER:36|CENTER:36|LEFT:420|c
|~スロ&br;ット|消耗品|名称|使用&br;回数|準備&br;時間|有効&br;時間| 効果|h
|~R|&attachref(消耗品/consumable_PCY009_CrashCrewPremium.png,nolink,70%);|[[応急&br;工作班>消耗品#b9a2217d]]|∞|40|5|火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。|
|~T|&attachref(消耗品/SmokeGenerator2.png,nolink,70%);|[[発煙装置>消耗品#he28a71e]]|3|160|20|自艦を中心に半径 0.45 [km]の視界を遮る煙幕を展開する&br;煙幕持続時間:65 [秒]|
|~Y|&attachref(消耗品/Consumable_PCY015_SpeedBoosterPremium.png,nolink,70%);|[[エンジン&br;ブースト>消耗品#ia76b51d]]|3|120|120|艦艇の最大速度を一時的に向上させる&br;最大速度の上昇率:8 [%]|
|~U|&attachref(消耗品/Consumable_PCY016_SonarSearchPremium.png,nolink,70%);|[[水中聴音>消耗品#b2ea69cc]]|3|120|100|敵艦、敵魚雷の強制捕捉範囲(煙幕内も含む)を向上させる&br;魚雷強制捕捉距離:3.00 [km]&br;敵艦強制捕捉距離:4.00 [km]&br;最大潜航深度の潜水艦補足距離:2.00 [km]|
}}

**ゲーム内説明 [#m5eaddbe]

レーベレヒト・マースは、次世代型(1934型)駆逐艦最初の1隻であり、ドイツ海軍における二次大戦終結までの駆逐艦開発の道を切り開きました。大きな排水量と頑丈な設計のおかげで、素晴らしい抗堪性を備えていました。


**解説 [#r958fc5e]
ドイツTier7駆逐艦。港や戦闘画面での表記は''&color(Red){MAASS};''。掲示板等では「マース」や「レーベ」、「Z1」と略されることが多い。
 
-''抗堪性''
前級から順当に向上し、後期船体になれば17,500まで上昇する。同格と比較すると[[Z-39]]や[[Vauquelin]]のような規格外(([[Z-39]]は元々Tier8での実装を予定していたがTier7に格下げされて実装された。[[Vauquelin]]は分類上大型駆逐艦と呼称される程に巨体な艦である。))を除けばトップクラスの継戦能力(HP)を誇る。
転舵時間はコンマ秒遅くなっているが、旋回半径が改善しているので機動性は高い。しかし、船体が更に巨体になった事で被弾しやすくなっている点に注意する必要がある。耐久値の高さに慢心し回避を怠っていると手痛い一撃を貰う羽目になるので、回避運動は常に行うこと。
 

-''主砲''
--口径とDPM
前級が128mm砲と150mm砲を選択出来たが、本艦は128mm砲のみになっている。しかし、前級の128mm砲よりも1基多い5基5門であり、装填時間が5.1秒から4秒に改善している。これによりDPMは中堅に位置し、砲戦では日駆や[[Blyskawica]]などと対等に渡り合える。独駆の煙幕は持続時間が短いが、装填時間が改良された事で煙幕撃ちによる投射量が向上するのも嬉しいところ。一方で[[Haida]]や[[Mahan]]のような砲駆相手に単純な撃ち合いは流石に勝てないので敵駆逐艦の体力や周辺の状況に応じて戦うか判断する必要がある。
--AP弾
主砲AP弾の貫通力は5kmで80mm、10kmで41mmの装甲を貫通させる事が出来る。ただし、5km圏内まで近づく事は稀であり近づけたとしても80mm以下の装甲を持つ巡洋艦は格下に何隻かいるが、同格の巡洋艦では[[Shchors]]や[[Yorck]]のような極一部に限られるため過信して使わない方が良いだろう。しかし、他国よりも効果の高いAP弾を使わない手はないので主に狙われる可能性が薄く跳弾する心配が無い大型艦の艦橋を狙うと良いだろう。駆逐艦にAP弾を使用すると過貫通や強制跳弾をする可能性があるので、対駆逐艦の際はHE弾で戦うようにしよう。
 
 
-''魚雷''
--G7 Steinbutt
前級の後期魚雷と同一の魚雷であり、性能面も据え置き。後期魚雷とはさほど差が無いため、取得した艦EXPは船体と射撃装置に使ってからでも良いだろう。
--G7 Steinbarsch
本艦の後期魚雷。初期魚雷から性能面で一切の悪化を出さずに射程と威力を向上させているのは流石ドイツの技術力と言ったところ。ゲーム画面上では確認出来ないが、浸水発生率は227%から240%に微増している。しかし、威力と再装填時間、浸水発生率の向上は本艦で打ち止めとなり、以降のTier10の[[Z-52]]まで数値は上がらない。Tierが上がる毎に対水雷防御が上昇していく各国の大型艦相手にどうすれば予ダメージを稼げるか、どうすれば魚雷を効率良く使って勝利に結びつけるか考えなくてはならない。
 

-''対空性''
ver.0.8.7以降から中距離対空兵装の砲弾の爆発が削除されたため、本艦の対空性は低いと言わざるを得ない。空母がいる戦場では味方の対空艦の対空攻撃に頼れるポジショニングで戦うのが良いだろう。なお、最良隠蔽の場合、中距離対空兵装の射程が航空発見距離を上回っているので対空のオンオフ切り替えが必要になる。
 

-''機動性''
抗堪性にも記載した通り、旋回半径が前級より縮小したため、前級よりは扱いやすい。速力も1kt微増しているが、同格には本艦より足が速い艦がいるので注意しよう。
 

-''隠蔽性''
&color(Red){大変に悪い};。同格では[[Blyskawica]]と[[Minsk]]と並んでワースト2位の7.5kmである。最良隠蔽なら6.8kmまで改善出来るが、マッチングするTier8以上の艦にはUG「隠蔽システム改良1」を搭載出来るため非常に戦いづらい。格上が居ない戦場では問題無いが、格上がいる戦場では普通の戦い方はせず、島を上手く使った航行や本艦より隠蔽の良い味方駆逐艦の補助、味方巡洋艦を後ろに付けるなど、工夫して戦う必要があるだろう。
 

-''総評''
前級よりも各性能がバランス良く向上し、砲戦も魚雷戦も戦える駆逐艦に仕上がっている。また、ver.0.8.0以降から航空機で魚雷を発見出来なくなった事で本艦の水中聴音による魚雷探知の重要度は上がり後方にいる巡洋艦や戦艦への貢献度は高い。英駆の水中聴音よりも艦艇補足距離が長いので臆する事なく戦えるのも強み。
一方で対空は貧弱であり隠蔽の悪さも大きな弱点である。レーダー艦を搭載した艦と相対する事が多くなるため、あまり最前線で戦うのを得意としないのが本艦でもある。単独でどうこうしようとするのではなく、なるべく味方と連携したプレイを心がけて戦おう。
**史実 [#xa46a993]
Leberecht Maass級、あるいはZ1級、1934型駆逐艦は、第二次世界大戦でドイツ軍が運用した大型駆逐艦である。
同型艦はZ1~Z4の4隻、準同型艦にZ5~Z16の1934年A型駆逐艦12隻が存在する。
#br
#region
''1934年型の設計について''
第一次世界大戦末期の大型水雷艇S-113をタイシップとして設計されたという説もあるが、((15cm砲を搭載した2000tクラスの大型水雷艇S-113とV-116はそれぞれフランスとイタリアに賠償艦として引き渡され両国の大型駆逐艦の建造に影響を与えた。))実際にはヴェルサイユ条約下で建造された1924年型水雷艇(932t)の拡大版から紆余曲折の末設計された艦である。

#region(''設計案決定までの紆余曲折'')
1932年に6隻の駆逐艦及び水雷艇による水雷戦隊が創設され、1934年にはヴェルサイユ条約の範囲内で建造された駆逐艦(排水量800t制限)による駆逐艦戦隊が編成され、このタイミングでドイツ海軍は新たな海軍協定の発効を見据えより大型の駆逐艦の建造が決定した。
基本的にはバルト海からフランス沿岸での活動を想定し、フランスの大型駆逐艦に優越する武装という要求の元1500tクラスが想定され、この時点で以前から海軍設計局が提案していた1100t級の設計案が却下され再設計となった。
その後、新型戦艦(シャルンホルスト級)を上回る速力と沿岸での兵員輸送と上陸支援、対地砲撃、機雷敷設などの幅広い任務への対応など、要求される性能が過大になっていった為、当初の設計案であった1100tから1500tへ、さらには5門目の主砲や4連装魚雷発射管の搭載のため1850tとなり最終的には基準2232t、満載3156tの大型駆逐艦となった。
数々の設計案を却下し実に当初案の二倍以上の巨艦となってしまった犯人は勿論、ドイツ海軍艦を肥大させることに定評のあるエーリッヒ・レーダー元帥である。
#endregion

結果として1934年型駆逐艦は大型の船体とシフト配置による優れた抗堪性、重武装を誇り、様々な任務を遂行するための各種設備も充実した多目的大型駆逐艦として建造が開始された。
特に機雷敷設能力は他国の駆逐艦と比べても突出して高く、ドイツ駆逐艦が敷設したEMC、EMF機雷は連合軍を大いに悩ませることとなる。

その反面、当初設計案からの度重なる変更は多くの問題も抱えていた。
排水量が大きくなったことにより航洋性が低下、船内容量確保のため溶接+横式構造で作られた船体は強度不足と縦方向の撓みに悩まされ、機関の配置の関係上底部への設置せざを得なかった燃料タンクと重武装でトップヘビーとなった船体は燃料タンクの全容量を使うことが出来ず、航続距離が短くなるなど新生ドイツ海軍初の駆逐艦は決して順調な船出とはならなかった。
特に機関に様々な問題を抱えておりその改善には多大な労力が必要であった。

#region(''1934年型の機関事情'')
度重なる仕様変更の末、最終的には基準2232t、満載3156tの船体を最大38ノットで航走させる事となり、その心臓部たるボイラーには小型で高圧の機関が求められた。
ボイラーにはワグナー式、ベンソン式、ラ・モント式が検討されたが、Z計画による大型艦の研究開発の煽りを受け小型艦用の高圧機関の試験は縮小傾向あったことが計画に悪影響を及ぼした。
特に影響が大きかったのは各種高圧機関の試験を行うはずであったF級護衛艦計画の中止で、この計画で試験を行うはずだったラ・モント式は完全に候補から脱落してしまった。
駆逐艦用ワグナー式ボイラーの地上試験も予定より早く打ち切られ、最も先鋭的((110気圧という当時としては破格の高圧機関であった。))で信頼性が不安視されながらも最後まで試験が続けられたベンソン式ボイラーも捨てがたく、さらには単一方式では機関の調達が難しいとの判断から最終的にはワグナー式とベンソン式の両方を搭載可能とするという折衷案で落ち着いた。

また、タービンの選定と調達も困難を極め、Z1~Z8はワグナー式ボイラーとデシマグ社製の旧式タービン、Z9~Z16はベンソン式ボイラーとB&V社の新設計のタービンを搭載し、さらにそれぞれのタービンに蒸気を分配するシリンダーの配置は同じボイラーとタービンの組み合わせでありながらZ1~Z4、Z5~Z8でそれぞれ異なると言う複雑怪奇な状態であった。

Z1~Z16までの1934年型/1934年A型は正にそれ自体が駆逐艦用機関の実験場的側面を有しており、それぞれの艦で様々な初期トラブルが噴出した。
この複雑な事情が今日評価において異なる構成の機関で起きた問題を混同したり、特殊なケースでの問題をZ級駆逐艦全体の問題であるとした史料も散見される原因となっている。

実際には機関関連の設計上の問題や初期の様々なトラブルはZ17以降、ワグナー式ボイラーとデシマグ社製の新型タービンを搭載、振動問題などが深刻であったB&V社のタービンは高圧タービンをゲルマニア造船所製への換装によって概ね解消し、Z20カール・ガルスターの乗組員によればこれまでの艦とは別物のように快適であったと伝えられている。
#endregion
#br
''運用とその後の駆逐艦建造計画''
Z1~Z16まではドイツ国内の主要な造船所で分担して建造されたが、Z計画による大型艦の建造ラッシュの影響で大幅な遅延が発生した。

生産の効率化と問題解決のためZ17以降全ての駆逐艦がをデシマグ社のブレーメン造船所の監督下で建造される事となり、((実際に就役したZ37~Z39以外の全ての駆逐艦はデシマグ社ブレーメン造船所で建造された。))1934年型/1934年A型で明らかになった諸問題に対応する体制が整えられた。
駆逐艦の製造を&color(Silver){押し付けられた};一手に任された((さらには重巡洋艦ザイドリッツやT1水雷艇の建造まで割り当てられた。))デシマグ社は度重なる設計変更や改修、悪名高い15cm砲搭載の対応などを驚異的な努力で対応し続けたが、フランスやノルウェーなど戦線の拡大により各地に修理用の資材と人員を送ることで慢性的な資材、人員不足に陥り、さらには当初から懸念された機関関連の部品不足に悩まされる。
その間も絶対数の不足していた駆逐艦は時には巡航速度を上回る高速で東奔西走させられる破目となり、酷使され続けた駆逐艦の稼働率は大きく低下した。
ドイツ駆逐艦の稼働率の低さを設計上の欠陥によるものやその改善の失敗であるとする言説は根強いが、最近の研究により様々な改良や対応策とその効果の詳細が判明するとドイツ海軍の厳しい台所事情が原因とする説が有力視されいる。
#br
1934年型/1934年A型は多くの問題を抱えていたことは事実である。
しかし、その後の改良、特に駆逐艦建造を一手に担ったデシマグ社の不断の努力によって徐々に問題を改善し、大型駆逐艦はドイツ海軍の屋台骨を支え続け、最後まで残存した艦はその積載能力を存分に発揮しソ連勢力圏内からの難民や将兵の救出に貢献した事もまた事実である。

#region(''各艦の戦歴'')
全艦が第二次世界大戦に参戦。ただし3番艦Max Schultzが開戦直前に味方水雷艇と衝突事故を起こしたため、開戦時は修理中だった。さらに当艦は開戦後もボイラー暴発事故で沈没しかけるということもあった。
通商破壊のための機雷敷設任務を主に行っていたが、1番艦Leberecht Maassと3番艦Max Schultzは、1940年2月22日の夜にドイツ空軍の誤爆を受けて沈没。Leberecht Maassは生存者2割、Max Schultzに至っては生存者なしと悲惨な目に遭う。&color(Silver){特にMax Schultzは上述の開戦前の衝突事故と言い、ボイラー爆発事故と言い、不運すぎる船である。};誤爆の原因は「夜間による視界不良」と「空軍と海軍の縦割りに起因する作戦連絡の不徹底」。
 
2番艦Georg Thieleは1940年4月のナルヴィクの戦いにおいて、ノルウェーの海防戦艦2隻の撃沈に貢献、また第一次ナルヴィク海戦で僚艦と共に英駆逐艦3隻を大破させることに成功。さらに第二次ナルヴィク海戦において英駆逐艦1隻を撃沈させたが、最後は座礁して大破、放棄された。現在でもナルヴィクのフィヨルドに、腐食と風化が激しいもののGeorg Thieleの船体が残っている。
 
4番艦Richard Beitzenはツェルベルス作戦(チャンネルダッシュ作戦)にて[[Scharnhorst]]、[[Gneisenau]]、[[Prinz Eugen]]の護衛を行いこれを完遂させるなど武勲を積み重ねて大戦を生き残った。その後イギリスに賠償艦として譲渡され、1949年に解体された。
#endregion
#endregion
**小ネタ [#n7ca0704]
Leberecht Maassの名前の由来は、ドイツ帝国海軍少将Leberecht Maassに由来。第一次世界大戦では魚雷艇戦隊主席司令官兼第2偵察群司令官として従軍。1914年8月28日に発生したヘルゴラント・バイト海戦において旗艦「ケルン」が撃沈された時、彼は艦と運命を共にした。
 
*編集用コメント [#tbba7145]
#region(''編集用のコメントはこちら'')
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#endregion
 
*コメント欄 [#acf8a433]
#pcomment(./コメント,reply,10)