Tier2 ソ連 軽戦車 (読み方 ベーテー・ドヴァー)

↑ BT-2 + 37 mm B-3
初期状態。BT-2の史実装備。
ドイツの3,7 cm PaK 36(Leichttraktorの3,7 cm Kw.K. 36 L/46.5)のソ連版を搭載している。

↑ BT-5 + 45 mm 20K
最終状態。BT-2の火力強化型である、BT-5の史実装備。*1
史実的にはこのBT-5の方が早くに実戦投入された。
スペック(v1.10.0)
車体
| 耐久値 | 305⇒320 |
|---|---|
| 車体装甲厚(mm) | 15/13/10 |
| 最高速度(前/後)(km/h) | 55/20 |
| 重量(初期/最終)(t) | 10.29/10.76 |
| 実用出力重量比(hp/t) | 41.82 |
| 本体価格(Cr) | 3,500 |
| 修理費(Cr) | |
| 超信地旋回 | 不可 |
武装
| 名称(通常砲) | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 | |
| 37 mm B-3 | 24⇒26.09 | AP APCR HE | 40 64 19 | 36 36 40 | 864 ⇒939 | 0.46 | 2.5 ⇒2.3 | 670 838 670 | 185 | 8 800 8 | 77 | -8°/+25° | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 45 mm 20K | 26.09 | AP APCR HE | 51 84 23 | 47 47 62 | 1,226 | 0.44 | 2.3 | 757 946 757 | 160 | 14 800 14 | 250 | ||
| 名称(機関砲) | 連射弾数/間隔(s) | 弾倉交換時間(s) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 弾倉合計攻撃力 | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 弾倉/総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
| 20 mm TNSh | 4/0.1 | 9.4 ⇒8.6 | AP APCR | 28 39 | 10 10 | 200 | 0.53 | 1.9 ⇒1.7 | 817 1,021 | 20/840 | 2 400 | 68 | -8°/+25° |
砲塔
| 名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
| BT-2 | 26/13/13 | 32 | 240 | 700 |
|---|---|---|---|---|
| BT-5 | 26/13/13 | 35 | 280 | 800 |
エンジン
| 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
| M-5-400 | 400 | 20 | 410 |
|---|---|---|---|
| M-17L 1,400 r/min | 450 | 20 | 610 |
履帯
| 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
| BT-2 | 11.5 | 36 | 3,300 |
|---|---|---|---|
| BT-5 | 11.8 | 40 | 3,300 |
無線機
| 名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
| 71-TK-3 | 300 | 100 |
|---|
乗員
| 1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner(Loader) | 3 | Driver |
|---|
拡張パーツ
| Class3 | × | × | × | × | Class3 | ||||||
| × | × | × | Class3 | × | |||||||
隠蔽性
| 非発砲 | 発砲時 | |
|---|---|---|
| 静止時 | 14.88%⇒14.95% | 3.69% |
| 移動時 | 11.17%⇒11.23% | 2.77% |
派生車両
開発ツリー
| 37 mm B-3 (初期/1,950) | ━ | 20 mm TNSh (35/2,380) | ||||
| BT-2 (初期/440) | ━ | BT-5 (85/500) | ━ | 45 mm 20K (125/2,530) | ━ | BT-5 (1,500/37,000) |
| 71-TK-3 (初期/570) | ||||||
| M-5-400 (初期/10,230) | ━ | M-17L 1,400 r/min (200/10,770) | ||||
| BT-2 (初期/260) | ━ | BT-5 (90/520) | ||||
車両に関する変更履歴
| v0.9.14 | 一部モジュールを削除 |
| v0.9.18 | HDモデル化 |
| v1.9.0 | BT-2サスペンションの移動に伴う照準拡散を33%ダウン BT-5サスペンションの移動に伴う照準拡散を14%ダウン BT-2サスペンションの車体旋回に伴う照準拡散を33%ダウン BT-5サスペンションの車体旋回に伴う照準拡散を14%ダウン 45 mm 20Kの着弾分布を0.46mから0.44mに変更 45 mm 20Kの砲塔旋回に伴う照準拡散を29%ダウン 45 mm 20Kの射撃後の照準拡散を25%ダウン 20 mm TNShの総弾数を420発から840発に変更 37 mm B-3の総弾数を92発から185発に変更 45 mm 20Kの総弾数を80発から160発に変更 修理費用を50%ダウン 収益性を19%ダウン BT-5砲塔時のHPを160から320に変更 BT-2砲塔時のHPを140から305に変更 派生先車輌を変更 |
| v1.23.1 | BT-2サスペンションを搭載した際の移動および車体旋回に伴う散布界の拡大を10%増加しました。 BT-5サスペンションを搭載した際の移動および車体旋回に伴う散布界の拡大を20%低減しました。 |
解説(v0.9.22)
- 概要
Tier2のソ連軽戦車。
1930年代、アメリカのChristie戦車をベースにハリコフ工場で開発・量産された快速戦車である。MS-1から大幅に強化されたエンジンによる高い加速度を持ち、Tier2随一の機動力を誇る。MS-1の時とはまた違った戦い方ができる軽戦車である。
- 火力
俯角は-8°と良好であり、ソ連戦車としてはかなり優秀。- 37 mm B-3
BT-2の史実砲。
45 mm 20Kの下位互換であり、砲塔共々早めに換装したい。 - 45 mm 20K
改良砲塔でのみ搭載できる、BT-5の史実砲。
通常弾のAPは貫通力51mm、課金弾のAPCRは貫通力84mmと良好である。機動性を活かした側背面取りも駆使すれば、格上の重装甲戦車AMX 38やT-127等も十分対処できるだろう。
ただし、機動性の高さも相俟って照準拡散がかなり大きいという欠点がある。距離を詰めて命中させにいくか、停車してじっくりと照準を絞る必要がある。 - 20 mm TNSh
20mm機関砲。
単発火力10×4連射×5=1セット20発を猛連射し、弾倉合計攻撃力200と非常に高い瞬間火力を発揮する。
しかし、課金弾を用いても初期砲のB-3以下の貫通力しかなく、同格以上の重装甲戦車と対峙した場合、側背面を取っても詰んでしまう可能性がある。
- 37 mm B-3
- 装甲
- 砲塔
ほぼ全面において13mmと薄く、前期・後期砲塔共に全くあてにならない。
26mmの部分は前期・後期砲塔共通で砲塔接合部。前期砲塔はやや範囲が広いため砲周辺への被弾でそれなりに働いてくれるが、
後期砲塔は外周部のみと範囲が分散しており、全くあてにならない。 - 車体
正面にはソ連戦車らしく傾斜装甲が取り入れられている。
ただし、装甲自体は15mm以下の紙装甲で、特に口径47mm以上の砲にはどこを撃たれても3倍ルールで貫通がほぼ確定する為、基本的には装甲をあてにせずに被弾を避ける立ち回りを心掛けたい。
履帯カバーの当たり判定は無い。
- 砲塔
- 機動性
最高速度55km/hと良好だが、それ以上に出力重量比41.82とゲーム内トップクラスの加速性能を有する。
一方、砲塔・履帯の旋回性能が機動力に追いついておらず、乗りこなすには少々慣れが必要になるだろう。
- 総論
機動力に優れ、防御力に劣る典型的な偵察車輌である。
地形や遮蔽物を利用したコース取りや、機動戦の立ち回りを覚えていくのには最適な車輌になっている。分からない単語があれば用語・略語へ
史実

(1933年、航空機とともに写るBT-2。トハチェフスキーの機械化理論を象徴する写真である。)
1920年代から30年代前半にかけてソ連陸軍の戦略理論構築を行ったトハチェフスキーは、自らが考案した縦深戦理論において、戦車は歩兵支援用(後のT-26)と偵察用の他に、騎兵のように戦線を突破して後方に進出する高速な戦車が必要だと考えた。そこで各国に調査団を派遣し調査を行った結果、最も適当とされたのがアメリカのクリスティー戦車だった。クリスティーが紹介したM1928戦車は履帯を外しての装輪走行も可能であり 、この時は実に112.5km/hもの快速ぶりを見せた。
BT-2はドイツの3.7 cm PaK 36(ラッパロ条約により技術協力を行っていた)をベースにした37mmB-3を装備したが、砲の生産数の都合で機関銃のみを装備した車両も砲搭載型を上回る数が生産された。
コイルスプリングと大径転輪を組み合わせたクリスティー方式の走行装置を備え、さらに高出力のエンジンを比較的軽量な車体に搭載したため最高速度は極めて速く、さらに原型のクリスティー戦車同様キャタピラを外して装輪走行することもでき、そのため舗装路面における最高速度は特に高かったが、速度の代償として装甲は薄かった。また装輪走行は戦線後方の路上での移動において高速を発揮したが、履帯の取り外しと再装着に時間が掛かる上、履帯を外している状態では悪路を走行することも出来ないため戦場では使用されなかった。
1933年、特に榴弾の威力不足が指摘されていた37mmB-3のスケールアップ版として45mm20kが開発された。この砲を搭載するためより大型で改良された砲塔が搭載されることとなり、制式名称はBT-5となった。なおこの再開発された砲塔はT-26など他の戦車にも搭載されている。なお一部の戦車には71-TK-1無線機が装備されたが、鉢巻き型のアンテナを砲塔に装備したため容易に指揮官車と識別され狙い撃ちにされる事態が発生した。
実戦は火砲装備車の多いBT-5の方が先となり、T-26とともにスペイン内戦に投入された。内戦では機関銃しか装備しない独伊の戦車を圧倒したが、装甲が薄かったため対戦車砲(皮肉にも主に3.7 cm PaK 36)により損害を出した。
続いて1939年のノモンハン事件ではBT-5と後継のBT-7が投入されたが、装甲の薄さや乗員の練度の低さにより日本軍の対戦車攻撃により損害を出し、さらに1939年から40年にかけてのソ連=フィンランド戦争(冬戦争)ではBTシリーズ全てが投入されたが、細いキャタピラのため劣悪な路面を進めず、稚拙な指揮もあってフィンランド軍の対戦車火器で大きな損害を出した。
1941年の独ソ戦時には既に旧式化しており、相変わらず稚拙な指揮と合わせてドイツ軍相手に大きな損害を出し、ほとんどが実戦から引き揚げられた。しかし1945年の満州侵攻には少数が投入されている。
史実のBT-2標準型の性能
全長: 5.50m
全幅: 2.23m
全高: 2.16m
全備重量: 11.0t
最大速度: 52km/h(装輪 72km/h)
武装: 45口径37mm戦車砲B-3×1
装甲厚: 6~13mm
45mm 20Kを装備すると仕様上は「BT-5」になる。
BT-5が系譜にないのは基本的にBT-2からの改良型であるため、このゲームの特徴を生かした結果、こうなったと言うべきだろう。
ゲームに関係しそうなところを抜粋しました。
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