東方神霊廟/機体性能

基本事項

今回はショットとボムのタイプが1キャラクターにつき1つになった。
代わりに、高速移動時と低速移動時でショットの性能が大きく変化するようになった。

またエクステンド及びボムアイテムが廃止され、小神霊（欠片）を集めることで獲得する。
またスコアによるエクステンドはない。
エクステンドするごとに必要な欠片の個数が増えていく。

一応7回でエクステンドは頭打ちとなり、以降は欠片を集めてもエクステンドはしないとされている。
しかし解析によると、クリアまでに出現する紫の欠片は最大で47個と判明している。
通常プレイなら4回が目安で、よほどうまくやらないと6回目は難しく、7回目は不可能とみられる。

ボムの方は8個で固定。
ゲーム内で出現する緑の欠片は最大で84個。
解析も参照。
　

今回も過去作に引き続き、ボスの攻撃をタイムアウトすると一切のアイテムを落とさない。
これは各色の小神霊も同じなので、クリア重視ならできるだけタイムアウトは避けたい。
ちなみに耐久弾幕は強制タイムアウトだが、やはりアイテムは貰えない。

ミスについて

ミス時はパワーが1.00減少し、P(小)を7個、白神霊を大量に放出する。
ボムが2個未満なら2個まで補充。かけら及び抱えたボムはそのまま保持される。
本作は予期しない1デスの重みが他作品以上に大きい。

• 1ミスで出現する小Pを全て取ったとしてもパワー0.93マイナスで、一度減ったパワーを上げ直すのが大変
  • 大Pは本編中に中ボスやボスが落とす5個しか存在しない
• 強制的にトランスを吐ききってしまうので、欠片稼ぎのパターンが崩れる（特にNormal以下で顕著）

本作では星蓮船同様被弾時にボムが減ることはないが、トランスゲージを全損してしまいパターンが大きく崩れるので損害は大きい。
そもそも残機が非常に少ない作品でもあるので抱え落ちは避けよう。

霊界

突入条件は、画面左下のゲージが
・1つ以上溜まっている状態でミスをする
・3つ全て溜まっている状態でTranceボタンを押す
前者の場合は、たまっていたゲージ量で突入時間が変化。終了時にミスとなる。
後者の場合は、終了時にミスとなることがない。特殊なボムと言った感じ。
霊界終了後に無敵は解除されるが、敵弾は消えないので終了してすぐに被弾することなどないように。
　
霊界突入中は無敵(当たり判定とかすり判定を失う)になり、ショットが霊界専用の高威力のものに変化する。また、ボムを使用できなくなる。
霊界突入中は緑と紫の小神霊の効果が二倍になる。緑神霊や紫神霊が出るところでトランスすればボムや残機が増えやすい。

霊界突入中に敵のスペルカードが発動すると取得失敗となる。
霊界突入中にボスとの会話に入るとトランス強制中断。任意トランスの場合、ゲージはその時残っている分－1本残る。

エンディングについて

本作にはバッドエンド、グッドエンドに加えて、パラレルエンドというエンディングも存在する

• 条件
  • バッド：コンテニューして6面をクリア（難易度不問）
  • グッド：ノーコンテニューで6面をクリア（難易度不問）
  • パラレル：グッドエンディングを見た後に、ノーコンティニューで、ボムを3つ以上残して、Normal以上の難易度で6面をクリア
    • ボムは現物をストックしている必要がある。残機を残して実質3ボム以上使える状態であっても、パラレルエンドには移行しない。

性能

博麗霊夢

反則のオートマチックタイプ
高速ショット　ホーミングアミュレット
低速ショット　パスウェイジョンニードル
スペルカード　霊符「夢想封印」
特殊能力　霊界時、小神霊が勝手に集まってくる、当たり判定が小さい

　

高速ショットは速度遅めのホーミング弾。サーチ範囲は画面半分くらい(ボスの初期位置の横の画面端にいるとパワー最大時は一番端(画面外)がホーミングしない)。威力は低め。
コンボが途切れにくいため、神霊稼ぎ能力が高い。
低速ショットは狭範囲の高威力ショット。威力は高めであり、魔理沙の低速と同程度の火力がある。
ボムは敵をホーミングする大きめの光弾を8発撃ち出す。前作と違い、回転部分をかすらせても大した威力にならない。威力そのものは妖夢と同程度で平均的。
特殊能力の小神霊回収は、役に立つ場面がほとんど無いばかりか、トランス終了後に残しておいた神霊を取ってゲージ回復が出来なくなるのでマイナス能力。ホーミングショットで神霊を稼ぎやすいことを相殺するデメリットとして設定されたのだろう。
霊界ショットは早苗と並んで威力が低く攻撃範囲も狭い。
　
道中でトランスすると、攻撃範囲の狭さと遅めの移動速度が相まって敵を処理しきれず、終了後にピンチになることも(早苗も同様)。
ショットは高速ホーミング+低速高火力の優秀な組み合わせだが小神霊の自動回収と低火力な霊界ショットがネックとなっており、トランス性能の低さを犠牲に通常時のショット性能を高めた機体と言える。
トランスできる回数がそもそも少ない低難易度なら欠点もほとんど出ない

霧雨魔理沙

信頼のパワータイプ
高速ショット　イリュージョンレーザー
低速ショット　マジックミサイル
スペルカード　恋符「マスタースパーク」
特殊能力　霊界での攻撃力が高く移動速度も速い、アイテムを回収しやすい

　

高速ショットは威力の高いレーザー(フルパワー時は今作最強)。
P3以上では両脇のオプションから出るレーザーは斜め向きに出る。前作と異なり敵を貫通しない。レーザーが伸びる速度が遅く、弾と違って自機に追従してレーザーが移動するため下がりながら撃つと目の前の敵にすらなかなか届かない。さらにショットを撃ちやめたり低速へ切り替えると即座に消滅するため、早めに高速に切り替えてレーザーを伸ばしておくといった工夫が必要。
低速ショットは弾速の遅い（といっても他の作品よりは早い）ミサイル。弾数が少なく、狙って当てづらいが、着弾後炸裂して周囲にいる全ての敵にダメージを与える。
ミサイルでのダメージは着弾点付近ほど威力が高い。
単体への威力としては基本的には霊夢の低速ショットとほぼ同程度だが、ダメージ判定の大きいボス相手には着弾点から離れていると見なされるためか、威力が低下する。
具体的には4ボスと6ボスでややダウン、EXボスで大きくダウンする。
また、低速ショットはオプションを敵にめり込ませると威力が飛躍的に上昇する。この場合はどの敵が相手でも高威力が出る。
ボスに密着して撃てばダメージも神霊も稼げるが、敵への接触には注意。
レーザーが敵を貫通しなくなったため、まとまった敵を一気に倒すならミサイルの方が良い。
ボムは高威力の極太レーザー。移動速度が大幅に低下する。(今作ではこれ以外のボムは移動速度が低下しない)
過去作と異なりキー入力で射出角度を調節できるようになったので、道中の使い勝手も多少マシになった。
ボス戦で密着して撃てば、密着低速ショットの高威力と相まって、最高の威力と霊界ゲージ回収能力を誇る。
また、霊界ショットは非常に強力で、ボス戦は密着ボムと密着トランスの繰り返しであっという間に終わる。
　
特殊能力のおかげで霊界中の雑魚処理能力は高く、終了後に神霊を回収して再度トランスも比較的やり易い。
しかし攻撃範囲が狭いため通常時の神霊回収効率は悪い。
ある程度のパターン化は必要だが、最もごり押しでクリアしやすい機体と言えるだろう。
トランス回数の多い高難易度向け

東風谷早苗

安心のワイドタイプ
高速ショット　マイティウィンド
低速ショット　ウィンドブラスト
スペルカード　秘術「グレイソーマタージ」
特殊能力　霊界ゲージの回復が早い

　

高速ショットはワイドショット。弾速は普通で正面威力は低いが、合計威力は中々の物。
低速ショットは狭範囲のショット。サインカーブのような8の字のような曲線を描く弾を発射する。
雑魚敵どころか、密着するとボス相手でも平気でスカす上、威力は他の機体と比べるとかなり低い。
下表を見ればわかるが、低速張り付きよりも、高速張り付きの方がダメージを出しやすい。
ボス戦でも近づく機会があるならば出来るだけ高速で撃ち込みたい。
ボムは画面中央やや上部の定位置に向かって進行速度の遅い巨大な星弾を打ち出す。
威力は低めだが範囲が広くその場に残る性質から道中では非常に神霊を稼ぎやすい。
特殊能力は、青神霊で得られるゲージが1.5倍になる(白神霊はそのまま)と言うもので、他の3人より多くトランス出来る。
　
高いボム性能と相まって、うまくパターン化できれば、道中ではかなり長い間無敵でいられる。
ボス戦でも、ボム→張り付きですぐにトランス可能になる。
ただ、道中では結局誘導装備の霊夢の方が安定して青神霊を稼ぐ事ができ、ボス戦ではボムもショットも低火力なので苦しいといった具合で霊夢に勝る点が自動回収が無いことぐらいであり、弱機体と言わざるを得ない。

魂魄妖夢

猛攻の居合いタイプ
高速ショット　剣気
溜め撃ち　結跏趺斬
スペルカード　空観剣「六根清浄斬」
特殊能力　低速移動中の当たり判定が極端に小さい、霊界での攻撃力が高い

高速ショットは自機を追尾するオプションからまっすぐ飛ぶ非常に強力なショット。
挙動は風神録魔理沙の高威力装備に似ているが、こちらは低速時の動きもトレースする。
低速時は通常ショットを撃てないが、低速＋ショットボタンを一定時間溜めると妖夢がオーラを纏う。
ここでショットボタンか低速ボタンを放すと広範囲、貫通、高威力の斬撃を放つことができる。低速を離せばそのまま高威力ショットで追撃できるので低速離しでやるのが基本。
結跏趺斬の射程距離（段数）はパワーに依存する。低パワーではほぼ密着しか斬れないが、高パワーでは画面8割くらい届く。
どんなにパワーを上げても花映塚のC1のように弾幕まで斬れるということはない。
ボムは画面全体をめった斬りにする。ほぼ画面全体をカバーできる上、多少ムラがあるものの威力は高め。移動速度も低下しないため強力。
特殊能力の当たり判定縮小は「低速時限定」とあるが、高速時でも発動している模様。高密度の弾幕では若干有利に働くかもしれない。
　
ショット火力は高く、他の機体にない広範囲貫通ショットが使えるが、斬撃のリーチ外では火力を発揮できない。
また、一度低速にするとチャージ完了まで一切攻撃せず、途中で高速を挟んでも中途半端な斬撃を出したりはしない。当然チャージはし直しになってしまうため、高速と低速を併用した避けがほぼ無理であり、また道中でも低速を強いられる時間が長く位置取りに間に合わない事も多いなど、癖の強い機体。
霊界ショットは遠くまでは届かず、密着しすぎるとヒットしないが、魔理沙と同程度の威力で広範囲貫通攻撃と高性能。やはり低速にすると出なくなるので注意。
トランス回数の多い高難易度向け

ショット威力

スペルプラクティス（フルパワー）での響符「マウンテンエコー」 (E)の撃破時間の比較。ver1.00a 1.00cで再計測
遠方→画面下端
密着→ボス正面、アバウト

ボム威力

喰らいボム判定は風神録同様、8フレーム固定で、何度出しても短くならない。 喰らいトランスも同様。
以下の数値はノーショットの場合。
冥符「常夜桜」の円形体力ゲージの1/4の割合を100とした場合の数値。
無敵時間は結構アバウトな計測。

トランスショット

トランス中のショットは取得したPとは無関係に威力固定と考えられる
ノーマルでP2とP4でステージ1の「死蝶の舞」撃破時間を比較
（P4はコンテして取得）

P0で霊界ゲージだけ溜めて幽々子到達は難しかったので断念。
P2と若干強くなってはいるが、P4との差は小さくほぼ無視できるものと考えられる。

総合評価

ショット範囲が広い方が道中雑魚の殲滅力が高い関係で、霊夢・早苗は神霊を集めやすい。
妖夢は癖の強いショットの影響で絶望的に回収効率が悪い。
　

初めて触れるなら、霊界依存度が比較的低く、ショット性能の高い霊夢が扱いやすいだろう。
システムに慣れ、パターンも組めてくると他の機体も扱いやすくなってくる。
魔理沙と妖夢はショット範囲に癖があるもののどちらもトランス攻撃力が高く、トランスパターンを組んでのクリアが狙いやすい。
特に妖夢はチャージショットという性質上独自の練習が必要でパターンも独自のものになりやすい。他機種なら出来るトランスを見送ることがある一方で、他機種では回収できない早回し妖精から欠片を回収することもできる。
早苗はトランス回数が多く残機やボムを稼ぎやすいが、通常時トランス時ともに火力が低くボス戦が苦行となるためクリア向きではない。