基本事項
天・鬼から引き続き、今作も当たり判定の大きさは全機体3.0で統一されている。過去に記載されていた数値2.0~2.7は誤情報なので注意されたし。
敵を撃破するとPアイテムと金アイテムを落とす。ボスが落とすアイテムは固定の数だが、雑魚敵は速攻する程落とすPアイテムと金アイテムが多い。
- アビリティカード
今作のシステムの目玉。装備して自機を強化したり、使用して攻撃や防御を行ったりする。
初期装備に加え、各ステージ終了時に金アイテム(不足時は霊力)を支払って購入して増やしていける。品揃えはCost450~300から1種類、Cost280~200から1種類、Cost180~80から1種類(商売上手な招き猫を所持している場合、全体から追加で3種類)をランダムに選ばれる。 - 金アイテム(資金力)
ステージ終了時にカードの購入に使える(1ステージに付き1枚だけ)。- 一度購入したカードは初期装備の選択肢に加わる。
- 一度6面までクリアすると初期装備できるカードが2枚になる。
- 空白のカードのみを所持した状態(=5面クリア後に空白のカードを選ぶ)で6面をノーコンティニュークリアすると初期装備できるカードが3枚になる。
- カードを手に入れさえすれば満身創痍になっても次は強くなれるので、忍耐強い繰り返しプレイがゲームの肝。
- ライフのかけらやスペルカードのかけらはアビリティカードの形でドロップする(アビリティカードの能力によるものを除く)
- 弾消し耐性
今作は弾消し能力が複数存在するためか、弾消しに対して耐性がある弾幕が複数存在する。
一部を除く陰陽玉、及び自身が弾源となる中弾・楕円弾は弾消し耐性を持っており、ボム・被弾・アビリティカード問わず弾消しを行っても画面に残り続け、弾幕を展開してくる。
- 基本方針
雑魚敵を速攻して資金力を稼ぎ、潤沢な資金力で自機を強化していく。
アビリティカードの品揃えのランダム性によりある程度のアドリブ力は試されるが、雑魚敵の出現パターンぐらいは把握しておきたい。
霊力でもカードの購入は出来るものの、極端に霊力を落とすと速攻が難しくなり生存・稼ぎの両面でジリ貧になるので頼りすぎないように。
ミスについて
今作は1デスの重みが大きい。
ミスすると資金力の三分の一(または100金のいずれか小さい方)、霊力1.00を失う。
所持ボム数が何個であっても3個にリセットされる(かけら所持数は維持)。
小P7個(=霊力0.07)放出する。
- 単純に失う物が一つ増えている。更に、「速攻した方が雑魚敵が落とすP・金アイテムが多い」というシステム上、被弾によって霊力が落ちるとアイテムの稼ぎ効率が落ちる。
そのため、失った資金力以上の差が最終資金力に出てしまう。霊力のリカバリーにも時間がかかる。 - 店売り残機やカードによる稼ぎを考慮しない場合、総エクステンド回数は4回しかない。
使用カードによる弾消しや攻撃でボムを代用出来る分、今作は尚の事ボムが余りやすい。普段よりも積極的にボムを使っていき、抱え落ちを避けよう。
博麗霊夢
霊夢に限った話ではないが、本作では自機のショット・スペルカードの名称がゲーム内に記されていない。
ショット:
低速移動時のサブショットはまっすぐ飛ぶ弾速の速い針。高速移動時のサブショットはホーミング弾。
基本的に紺珠伝と同じ(ほんの僅かだがオプション配置座標がずれている)。
体験版からメインショットの火力が上昇し、同時に他機体のメインショットの火力が低下した結果、正面火力は魔理沙と並び咲夜に次ぐ水準となった。
メインショットの威力を割合で強化する弱肉強食の理での強化幅は、メインショットの火力の低い魔理沙、早苗に比べて大きい。
ボム:
自機の周りを光弾が回転した後、敵に飛んでいって炸裂する。無敵時間は早苗より若干短い程度であるが、ボムの火力は劣る。
無敵時間中のショットの打ち込みは可能で、ダメージキャップが体験版より緩められたことより、ボム中の撃ち込みがある程度意味を持つようになった。
法力経典装備時は2連射する。
装備時の火力の伸びが早苗より高く設定されており、装備同士だとボム火力は並ぶほど強化される。
無敵時間の伸びも早苗と同程度あるため、ダメージキャップの差を除けば遜色はなくなる。
霊夢使用時は可能な限り法力経典を装備したい。
EXボスのボムバリア中は光弾がボスを追いかけてくれない上に効果終了まで炸裂せず、弾消し性能が非常に低くなる。無敵時間中に体当たりで積極的に弾を消していきたい。
道中時はホーミング、体験版から強化された正面火力、ボムで穴がなく、道中性能の高さが稼ぎやすさに直結するためシステムとの相性も良い。
もっとも、早苗と違い高速ホーミングであるため避けに集中したい時ほど前にしか撃てない点に注意が必要。
ボス時も同様に安定した正面火力とボムで、オーソドックスだが穴のない性能。
それ故、極端に相性の悪いアビリティカードが存在しないのもポイント。
霧雨魔理沙
高速移動の速度が速い。
過去作と違い、アイテム回収ラインの低下は廃止されているので注意。
ショット:
低速移動時のサブショットは初速が遅く敵に当たると炸裂するミサイル弾。高速移動時のサブショットは敵を貫通しないレーザー。どちらも範囲は狭い。
基本的に紺珠伝と同じだが、メインショットのダメージが霊夢の2/3以下と非常に低くされている。
そのため、正面火力は霊夢と並ぶ程度。
また、弱肉強食の理による威力の伸び幅も小さくなるため相性が悪い。
さらに、暴食のムカデは低速ショットの炸裂ダメージに効果が無いためこちらも相性が悪い。
具体的には、ムカデ1.8倍の状態だとP1ならば低速ショットと高速ショットがほぼ同等、P2ならば高速ショットが低速ショットの威力をやや上回る。
ボム:
正面に極大のレーザーを放つ。ボム中は装備カード含む全ショットが停止する。左右移動で射角を少し調整できる。レーザーの中央が最も火力が高く、中央から外れると火力が大きく落ちる。
無敵時間は最も長い。
法力経典装備により、総ダメージが2倍近くまで強化され、無敵時間も大きく伸びる(約6.3秒→約8.8秒の+2.5秒。他機体は+2.0秒)ものの、
ボム中にショットを打ち込めない仕様により総火力は霊夢・早苗を上回るものではない。
ショットは範囲が狭い上に威力も微妙であり、広範囲攻撃も速攻もできないことから道中は苦手。ボス戦も際立った強みがあるわけではない。
雑魚の撃破が遅れがちなため、資金力が伸び悩みやすいのも厳しいところ。
十六夜咲夜
ショット:
サブショットはナイフ。高速移動時に移動した方向に傾く。下に移動した時は拡散し、上に移動した時は収束する。低速移動中はサブショットの向きが固定される。
連射間隔はメインショットと同じ。火力は高い。
妖々夢の時符に似たところもあるが、向きの変化はゆっくりで、あちらより角度調整はしやすい。
逆に言えば、時符ほど左右に素早く振り回せるわけではないということ。道中で素早く敵を倒すには、上下入力による拡散度の調整も重要になってくる。
弱肉強食の理によるメインショットの強化幅は霊夢と同等になっている。
ボム:
画面中の弾が停止した後、無敵時間が切れる直前に攻撃判定が発生し、画面全体の弾を消す。
法力経典装備時は判定が3連続で発生する。
攻撃力は体験版だと皆無だったが、製品版では雑魚を一掃できる程度にまで強化された。ただしボス相手には火力としては実用的な水準ではない。
このボムは高い威力が設定されているが、ダメージキャップに引っかかるために本来の火力を発揮できない。
ヴァンパイアファングの効果時間中はこのダメージキャップが引き上げられるため、
ヴァンパイアファングとボムの効果時間を合わせることで、最大で素の状態のボムと比較して5倍の火力になる。
ただし、ボム+ヴァンパイアファングの同時攻撃では引き上げられたダメージキャップにもやはり引っかかってしまうため、
個別に使用した場合と比較して、総火力に大きな差は出ない。
両方を一度に使用したい場合でも、「ボムの無敵時間中に接近→無敵が切れてからヴァンパイアファング」の流れで使用する方が、
ショットの撃ち込み時間を稼げる分、総ダメージは伸びやすい。
注意すべき点として、弾消し耐性のある弾にボムを使うとボム後に再度動き出してしまう点が挙げられる。
ボムの前にあった弾と効果時間中及びボム後に発射された弾を同時に相手にすることになり、再度のボム使用を強いられる、ないし被弾することになりやすい。
今作では弾消し耐性のある弾幕が多いので注意が必要。
ボムは全画面攻撃とはいえ威力・持続ともに心もとないが、体験版から強化されショットの正面火力は自機の中で最も高くなった。
使いこなせれば正面集中から斜めへの広範囲攻撃まで攻撃可能だが、的確な角度・範囲の調整には慣れが必要。
使いこなせないと上手く敵を狙えず結果的に撃破が長引いたり、ショットに気を取られすぎて回避が疎かになりやすい。
しかし、全当て時の火力は他の自機と比べて頭一つ抜けており、回避と集中火力を両立することができればボス戦では短時間での撃破が可能。
ボムを強化するカードや、長距離移動を強いられショットの再調整が必要な攻撃系使用カードとの相性は良くない。
逆に、ボムに頼らずに高いショット性能を引き出せるカードや、ボムが弱い分ボムリソースを相対的に有効に使える死穢回避の薬との相性は良いといえる。
東風谷早苗
ショット:
低速移動時のサブショットは弾速が速く、敵と高さが合った時に追尾する蛇弾。総火力は霊夢の高速ショットに劣るが、ホーミング部分の火力では勝る。
高速移動時は弾速が遅く、敵に当たると炸裂する蛙弾を遅めの周期で撃ち出す。範囲は広く、炸裂部分と合わせて合計火力にも優れる。
基本的に紺珠伝と同じだが、メインショットのダメージが霊夢の2/3程度と非常に低くされている。
また、蛙弾の角度が僅かに異なり、今作では全て斜めに発射される(紺で正面発射していたものは外側に4度ずれている)。
紺珠伝や星蓮船と違い蛙弾は全オプション同時発射になったため、高速密着してもダメージキャップに引っかかるのか火力はあまり伸びない。
ボム:
自機周囲に発生した判定が、時間差で炸裂して画面全体を攻撃する。無敵時間は魔理沙に次いで長く、ショット+ボムの総火力においては最も高い。
法力経典装備時は爆発が3回発生する。
法力経典装備時の火力の伸びは霊夢、魔理沙に比べて小さく設定されており、法力経典霊夢と同等くらいの火力になる。
道中時は広範囲炸裂&ホーミングのショットで強力。それ故に資金力も稼ぎやすく、システムとの相性も良い。
もっとも、霊夢と違い低速ホーミングであるため上部回収など大きく動く際はショットの性質が大きく変わっている点に注意が必要。
ボス時は低速時のショットがホーミングであるため、位置取りに関わらず安定したダメージを入れられる一方で、正面火力は自機の中で最も低くなっている。
ボムは高威力で、ボス戦ではボムの使いどころが重要となる。
ボムを伸ばすカード、ショットの火力を補うカード、どちらとの相性も良い。
アビリティカード
攻撃力
P4.00 カード無しでの機体間比較
スペルプラクティスの「弾幕狂蒐家の妄執」(E)を上下移動中心で回避した時の撃破時間を以下に示す。
| 機体 | ショット種類 | 撃破時間 |
| 霊夢 | 低速・針5本 | 24.71 |
| 低速・針6本 | 22.46 | |
| 高速 | 25.91 | |
| ホーミングだけ | 44.86 | |
| 魔理沙 | 低速 | 24.13 |
| 高速・レーザー2本 | 32.08 | |
| 咲夜 | メイン2本+中央サブ4本 | 26.75 |
| 全弾当て | 18.26 | |
| 早苗 | 低速 | 27.81 |
| 高速・蛙2弾当て | 44.58 | |
| ホーミングだけ | 41.28 |
以下に述べる例外を除き、上下移動だけで回避した。
霊夢の低速・針5本は開始直後に左右移動も行った。
霊夢と早苗のホーミングだけはメインショットの届かない範囲で全方向への移動を行った。
上下移動で着弾時間に差が生じる為、撃破時間は数フレーム異なることがある。
また、プラクティスモードとは何かが違うので比較できない。早苗のホーミングだと撃破時間が1秒以上早くなる。
P4.00咲夜 装備カード・能力カード間の比較
プラクティスモードのEasyにて、千亦の通常攻撃1を、
忍耐の要石を用いて最下段中央付近で動かず、咲夜の全弾を当て続けて撃破した時、
次のスペルに移行する直前のフレームに表示される残り時間を以下に示す。
| タイプ | カード名 | 残り時間 |
| 無し | 41.33 | |
| ホーミング | 陰陽玉 | 41.61 |
| 蛇の抜け殻入りお守り | 41.81 | |
| 上海人形 | 41.85 | |
| 正面 | 陰陽玉(針) | 41.95 |
| ミニ八卦炉 | 42.03 | |
| ミニ八卦炉(ミサイル) | 42.16 | |
| メイドナイフ | 41.91 | |
| 半霊の半分 | 41.90 | |
| 広範囲 | アイスフェアリー | 41.40 |
| 能力カード | 弱肉強食の理 | 42.15 |
| はじける赤蛙 | 42.23 | |
弱肉強食の理はメインショットの威力に対する乗算であるため、機体によって効果量が異なる点に注意。
P1.00霊夢 装備カード・能力カード間の比較
本編Easyにて、ゲーム開始時から上下入力のみで中央最下段に張り付き(メイドナイフ(跳弾)のみ、当たる高さの座標に)、ミケの中ボス戦で低速ショットのみを全段命中させた場合の残り時間を示す。
| タイプ | カード名 | 残り時間 |
| 無し | 11.76 | |
| 正面 | 陰陽玉(針) | 12.70 |
| ミニ八卦炉 | 12.98 | |
| ミニ八卦炉(ミサイル) | 13.11 | |
| メイドナイフ | 12.68 | |
| 半霊の半分 | 12.65 | |
| 特殊 | メイドナイフ(跳弾) | 13.08 |
| 能力カード | 弱肉強食の理 | 13.03 |
| はじける赤蛙 | 12.66 | |
ホーミング系とアイスフェアリーは条件を合わせる事が困難なため省略。
ボム無敵時間(秒)
| 機体 | 通常 | 強化 | 備考 |
| 霊夢 | 5.02 | 7.02 | 自動炸裂前に全弾炸裂しても減少しない |
| 魔理沙 | 6.35 | 8.85 | 移動速度半減、ショット停止 |
| 咲夜 | 2.98 | 4.98 | 敵弾をその場に留めて最後に消す |
| 早苗 | 5.33 | 7.33 | 炸裂前の閃光にも攻撃力あり |
"強化"は法力経典を装備した場合の威力を指す。
移動速度
単位はドット/フレーム。斜め移動は、約ルート2分の1倍。
| 機体 | 高速 | 低速 | 疾風の下駄 |
| 霊夢 | 4.5 | 2.0 | 8.0 |
| 魔理沙 | 5.0 | ||
| 咲夜 | 4.5 | ||
| 早苗 | 4.5 |
総合評価
霊夢、咲夜は体験版からメインショットとボムの火力が上方修正されている。
これにより霊夢の正面火力が外し込みでも魔理沙と同等の水準になり、咲夜の正面火力は全機体中トップとなった。
魔理沙は高速時のメインショットの火力が1減少している。
霊夢と早苗は素直な挙動と道中への強さを併せ持ち、扱いやすい。
加えて霊夢は正面火力の高さを持ち性能のバランスが良く、法力経典を装備すればボムもトップクラスの性能となり、最もクリアに近いと言える。
早苗はボム威力と高速ショットの合計火力に秀でており雑魚処理能力が高いが、正面への火力に欠けるためボス戦など硬い敵に対して長期戦となりやすい点で一歩譲る。
咲夜はショットの火力が高いが、やや扱いにくい性能。適切なショット操作と弱いボムを補う実力・カード構成は必要だが使い熟せば高火力で応えてくれるやや玄人向けの機体である。
また、ボムと小槌を合わせて大量の金符を生成でき、スコア稼ぎに向く。
魔理沙はショット性能が霊夢のほぼ下位互換な上にボムも別に強くないので、クリア狙い・スコア稼ぎのどちらにも向かない。
実績
- 霊夢でアナザーエンディングでクリアした
- 霊夢でクリアした
- 魔理沙でアナザーエンディングでクリアした
- 魔理沙でクリアした
- 咲夜でアナザーエンディングでクリアした
- 咲夜でクリアした
- 早苗でアナザーエンディングでクリアした
- 早苗でクリアした
- 霊夢でコンティニューありでクリアした
- 魔理沙でコンティニューありでクリアした
- 咲夜でコンティニューありでクリアした
- 早苗でコンティニューありでクリアした
- 霊夢でエキストラをクリアした
- 魔理沙でエキストラをクリアした
- 咲夜でエキストラをクリアした
- 早苗でエキストラをクリアした
- イージーをクリアした
- ノーマルをクリアした
- ハードをクリアした
- ルナティックをクリアした
- イージーをノーコンティニューでクリアした
- ノーマルをノーコンティニューでクリアした
- ハードをノーコンティニューでクリアした
- ルナティックをノーコンティニューでクリアした
- アナザーエンディングを見た
- ノーミスでクリアした(難易度不問)
- ルナティックをノーミスでクリアした
- エキストラをノーミスでクリアした
- 全てのスペルカードを取得した
- 全てのカードを入手した
- 霊夢で体験版をクリアした
- 魔理沙で体験版をクリアした
- 咲夜で体験版をクリアした
- 早苗で体験版をクリアした
- イージーをノーコンティニューでクリア(体験版)した
- ノーマルをノーコンティニューでクリア(体験版)した
- ハードをノーコンティニューでクリア(体験版)した
- ルナティックをノーコンティニューでクリア(体験版)した
- イージーをノーミスでクリア(体験版)した
- ノーマルをノーミスでクリア(体験版)した
- ハードをノーミスでクリア(体験版)した
- ルナティックをノーミスでクリア(体験版)した
- 体験版で手に入るカードを全て入手した
1~4はコンティニューしても取得できる。
