基本事項
ゲームモード
本作には2つのゲームモードがある。
- 完全無欠モード Pointdevice Mode
残機の概念がなく、いくらミスしてもゲームオーバーにならない。
進行もオートセーブされており、ゲームをやめてタイトル画面へ戻っても途中から再開することができる。
ただし、戻り復活制となっておりミスごとの復活または再開をするとチャプター(後述)の先頭に戻されてしまう。
同時にPowerが0.01減少する。(最大0.50まで)
本作におけるデフォルトのゲームモードである。
完全無欠モードではリプレイが記録できない。 - レガシーモード Legacy Mode
過去作品と同様の残機制。初期プレイヤー数は3で、ボム数は機体によらず3個。
ミス時はPowerが0.50減少し、Pアイテム(小)を7個放出する。
コンティニューすると、Power4.00でその場再開となる。
チャプター
本作はステージがある程度の長さで区切られている。これをチャプターという。
ボス戦では各攻撃が1つのチャプターとなる。
チャプターが終了すると、画面内に残った敵と敵弾が消える。
さらに、グレイズ回数と敵撃破率に応じたボーナス点が加算される。
ボーナス[点] = グレイズ回数 x 敵撃破率[%] x 50[点] (1の位と10の位は切り捨て) 撃破率は%のまま計算する
このボーナスが100万以上なら、ボーナスとしてかけらが加算される。
(マニュアルには「越える」と書かれているが、実際には100万点ちょうどでもよい)
完全無欠モードではスペルカードのかけら、レガシーモードではプレイヤーのかけら。
スペルカードのかけらは5個、プレイヤーのかけらは3個(Extraでは5個)集めると1つエクステンドする。
残機が8のときにプレイヤーのかけらを入手すると、スペルカードのかけらとして扱われる。
敵撃破率が100%なら、200回以上グレイズすればボーナスが発生する。
ボスでは時間切れにならない限り敵撃破率が100%になるので発生しやすい。
グレイズ
グレイズすると自機の周辺に特殊なエフェクトが現れる。
エフェクト内の敵弾は色が変化するが、しばらくこの状態を維持するとアイテムを出して元の色に戻る。
ここで出たアイテムは自動回収され、取得するとグレイズ回数が5増える。
一度アイテムを出した敵弾は再度アイテムを出すことはない。
グレイズ数の増加は、このグレイズアイテムの取得が基本となる。(特に弾数の少なく弾速が遅い低難易度)
グレイズ回数が攻略に直結するシステムなので、とても重要。
エフェクト内に敵弾があるとアイテムの落下速度が極端に遅くなることも覚えておきたい。
グレイズアイテムの自動回収にはタイムラグがある。チャプターの終わり際で発生させ、
チャプターを跨いで回収すると、次チャプターのグレイズ数に下駄を履かせられる場面も。
グレイズアイテムを出した後も、グレイズ判定は一定時間で回復する。
同じ弾にグレイズしつづけることによって、徐々にグレイズ回数が増える。
グレイズすると自機周辺に漢数字で現チャプターのグレイズ数が表示される。
グレイズ200回を超えているかどうか、画面右へ目を逸らすことなく判別が可能…
…なのだが、見づらい。文字が薄くて非常に見づらいので、あまりアテにしないこと。
攻略方針
- 完全無欠モード
どうしても先に進めないときのみ、ボムを使う。従来の感覚で使うとすぐ不足してしまう。
やり直しは気楽に出来るので自分から弾に近付き、場合によってはショットを止めてでもグレイズ200を稼ぎに行って、積極的にボムを増やしたい。
高難易度弾幕の多い5~6面まではボムを温存していきたいが、途中でボムがカンストするので、多少は余分に使える。 - レガシーモード
グレイズしに行かないと残機がほとんど増えないので、グレイズ重視のパターンを組みたい。
本編では1回ボーナス=1/3残機≒1ボムなので、抱え落ちさえしなければ各チャプターで1ボム使っても赤字にならない。- 霊夢
ボム中にグレイズはわずかな時間しか行えない為、早苗や鈴仙と比べてクリア難易度は非常に高い。
ボーナスが得られるチャプターでボムを使うと、グレイズできなくなり2ボム分損することが多いので、
前半は多少無理な気合避けも必要。 - 魔理沙
ボムを使ってもグレイズできるチャプターやボムを使わなくてもグレイズできないチャプターはノーボムに強く拘らなくて良い。
マスパを尻打ちすればグレイズできるものの、ボム前後の撃ち込みが出来ずボムそのものの弱さも相まって複数回ボム使用することになりがち。
被弾時の弾消しや、被弾後の無敵時間を利用したグレイズなどの小技も重要になる。
ボーナスの目標回数は高難易度で40回程度。
使えるボムは50個前後。半分以上は5面以降に使うと良い。 - 早苗
ボム中にかすれる為、他キャラでボーナスを得られないチャプターでもボーナスを得られる。
ボムを使わない避け方より、各場面でのボムの使い方を練習すること。
画面内のどの場所、どのタイミングでボムって、どこでグレイズするのか、ショットは止めるのか等を練習して決めておく。
高難易度ではボーナス60回以上を目標に。
20エクステンドできれば、72ボム、22回の気合避けのチャンス、22回の被弾時の弾消しがあるので、
ボムを持ったままリスクの高いことをする必要は無くなる。
ボム配分の目安は1面で5回前後、2~4面は10回前後、5面以降は20回前後。 - 鈴仙
ボム1回で3回まで被弾できるので、避け能力があればクリアは最も簡単。ボムはほぼ常に使用。
ボムの有無によるパターン変化も無いので、被弾を恐れず積極的にグレイズボーナスを狙おう。
高難易度では目安として、1面から順に9,9,6,6,14,6回以上のボーナスを狙うと良い。
17エクステンドできれば200回以上被弾してもクリア可能。
また、被弾時の無敵時間が短いので連続被弾とそれによる抱え落ちには十分気をつけること。
レーザーやワインダーの他、道中の雑魚で連続被弾は起きやすい。雑魚は速攻を心掛けよう。
ボス戦でレーザー、ワインダーなどを避ける際はボム効果中でもボムボタンを連打をしてボムが切れた時にすぐにバリア再展開できるように準備しておこう
- 霊夢
性能
博麗霊夢
機体特性:当たり判定とグレイズ判定が小さい
ホーミングする拡散ショット、高火力の集中ショット、弾消しにも攻撃にも使えるボムと、
扱いやすそうな要素の揃った機体。当たり判定の小ささも、特に高難易度では大いに役に立つ。
ただしグレイズ範囲がひとりだけ狭いことと、エクステンドのためにはグレイズが求められるせいで
下手にボムを使って弾を消すとエクステンドの機会を失ってしまいかねないと、システム面での相性が悪い。
最初に触るぶんには良いが、レガシーモードでクリアを見据えてエクステンドするためのパターンを
構築するようになると、徐々に扱いづらさを感じていくかもしれない。
拡散ショット:「ホーミングアミュレット」
弾速の遅いホーミング弾を飛ばす。早苗の低速ショットより火力が高いが本作では堅い雑魚が多いので、火力不足感が否めない。
打ち返しの来る場所でショットを止める場合は、早めに止めること。
弾速の遅さゆえ着弾が遅れ、結果として変なタイミングで打ち返しが来る。
画面外にショットが飛んでいってしまうとその分はホーミングしてくれないので火力が更に下がる。
集中ショット:「パスウェイジョンニードル」
まっすぐ飛ぶ弾速の速い針弾。
収束率は輝以上に低いが、正面火力はそれなり。そこそこ広範囲に高火力の攻撃ができるので、扱いやすい。
ドットの大きい敵(純狐など)に対しては針弾の当たる本数が増える(最大7本)ため、攻撃力が上がる。
スペルカード:霊符「夢想封印」
自機の周りを回転した後、敵の方に飛んでいくホーミング弾。
回転部分をかすらせるとダメージアップ。輝までと異なり、ある程度大きなダメージを与えるか、時間経過で炸裂する。
回転部分で敵に重なったりボム後の僅かな無敵を利用すればグレイズできるものの無敵中にかすれる時間は短く、ボム無敵を利用してのグレイズは困難。
無敵時間も鈴仙を除く3キャラの中で最も短い。
霧雨魔理沙
機体特性:高速移動の速度が速い。アイテム回収の高度が低い。
ショット火力が高く、ボス戦において強力。
つまるところ、被弾を気にせずに出現位置を覚えて道中を乗り切り、鬼門となるボス戦で高火力を発揮できる完全無欠モードと相性が良い。
高速移動を組み込んだパターンを要求される5面では移動速度の速さも活きる。
反面、レガシーモードでは道中性能の低さに苦労させられる場面が非常に多い。
攻撃範囲が狭く、ボムも霊夢のそれと同等以上に扱いづらい部類なので、かなりのパターン化を求められる。
拡散ショット:「イリュージョンレーザー」
貫通しないレーザーで攻撃する。Power3.00以上では斜め方向にも攻撃する。
攻撃範囲は最も狭い。そこそこ火力があるのと、遠距離まですぐに届くことだけがウリ。
集中ショット:「マジックミサイル」
初速が遅い炸裂弾を前方に飛ばす。着弾すると範囲にダメージ。
最強の攻撃力を持つ。攻撃判定が短時間だが残るので、密集した雑魚の処理も得意。
ただし攻撃範囲が狭く連射力も低いので、しっかりパターンを組まないといけない。
スペルカード:恋符「マスタースパーク」
正面に極太のレーザーを発射する。左右移動で若干斜角を調整できる。
「広範囲に」「即時性がある」「ダメージの安定した高火力攻撃ができる」ことが特長。
移動速度が激減するため、アイテム回収には向かない。弾源に重なって尻打ちの様にすればグレイズできるが、この方法ではボム前に撃ち込めないため敵の体力が多く残る事となる。
単体火力は高いが、ショットが出なくなる。ゆえにボスへのダメージは霊夢・早苗より劣る。
東風谷早苗
機体特性:なし
広範囲に広がって炸裂までする高速ショットにホーミングする低速ショットと、攻撃範囲は十分。
攻撃力は低いものの、ボムの範囲が全画面かつ密着して使えば高い攻撃力になるため、
ボムの使用を前提とするならば攻撃力の低さはあまり感じない。
後述するが、ボムとエクステンドシステムの相性がよく、扱いやすさはピカイチ。
レガシーモードにおいて、クリア向けとしてよく推奨される機体。
反面、完全無欠モードでは使えるボムの数が少ないためにショットの攻撃力の貧弱さが目立ってしまう。道中は楽だがボス戦はショット火力が最低クラスで覚悟が必要。
拡散ショット:「コバルトスプレッド」
斜め方向に弾速の遅いカエル型炸裂弾を飛ばす。連射力は低い。
攻撃範囲は星蓮船の早苗Bと同じでとにかく広く、まとまった敵を殲滅するのに役立つ。
拡散ショットの中では最も威力が高い。
集中ショット:「スカイサーペント」
正面に蛇を放ち、敵と高度が合ったとき敵に向かって飛んでいくサーチに近いショット。
サーチ範囲は、左右無制限、上下は自機の少し後方まで。
弾数が多く、攻撃範囲も広く、敵の正面を取らなくてもダメージをとれる、3拍子そろった扱いやすいショット。
ただし、火力は全集中ショット中最も低いためボス戦は(特に完全無欠では)苦労する。
スペルカード:蛙符「手管の蝦蟇」
使用場所付近を攻撃した後、炸裂して画面全体を攻撃する。
密着で使うと全機体中最大の火力が出るが、遠距離では火力が落ちる(それでもボムダメージ自体は夢想封印より強い)。
移動速度が低下しないので、弾源から離れた位置で使えば、
無敵時間中に大量のグレイズが可能。エクステンドしやすい。
レガシーでは各チャプターにおいて、ボム無しボーナスアイテム無しで突破するよりも、
ボムを使ってボーナスアイテムを得る方が残機の分得する(※1)ので、
ボム無しではグレイズしにくいうえ難しい場所では積極的に使っていける。
星蓮船の時と異なり、炸裂前にも画面が揺れる。
(※1)被弾≒ボムと考えると、チャプターボーナス1回は1+(1/3)ボム相当の価値を持つ。
鈴仙・優曇華院・イナバ
機体特性:なし
星蓮船以来となる貫通性能付きショットと、ダメージを伴わない特殊なボムを備えた、クセの強い機体。
ボムはなんとステージクリアまでの時間無制限のバリアなので、レガシーモードでは積極的に使っていける。
積極的にグレイズしに行くことができるし、精神的にも大きく余裕ができる。
ただし「無敵時間が短い」「当たり判定が巨大化する」といった大きな弱点を持つため、
ある程度弾幕を避けられるスキルがないとほぼ役に立たない。
ボムの仕様上、レガシーモードにおいて真価を発揮する機体。中級者以上向け。
拡散ショット:「ルナティックガン」
正面と斜め方向に大量の銃弾を飛ばす。火力は控えめ。
攻撃範囲は早苗に次ぎ広いが、ある程度正面維持しないと撃ち漏らすことが多い。
集中ショット:「マインドウエーブ」
正面に貫通型ショットを飛ばす。火力は魔理沙に次いで高い。
貫通性能が活きる場面自体はそこまで多くないが、魔理沙同様ショット火力が高いため、正面維持できるならば強力。
ドットの大きい敵(純狐など)に対しては貫通ショットが当たる面積が増えるため、攻撃力が上がる。
スペルカード:「障壁波動(イビルアンジュレーション)」
狭範囲の弾を消しつつ、3回分のバリアを張る。効果中は当たり判定とグレイズ判定が大きくなる。
赤紫色のリングがバリアの残り回数を示しており、残り回数が多いほど当たり判定・グレイズ判定が大きい。
バリアが残り1回分になると通常時と大差無い大きさだが、3回分ある状態だと
純狐の通常1を避けられないほど大きい。
つまるところ3回フルに使えるわけではないので、「3回被弾できる」ではなく
「1~2回の小範囲弾消し+1~2回被弾できる」と考えるほうが良い。
被弾すると狭範囲の弾を消し、短時間無敵になる。攻撃力はゼロ。
被弾しない限り、永続的にバリアを展開できる。(ただしステージクリアで消えてしまう)
展開時および1回目・2回目の被弾時に、画面内のアイテムを回収できる。ボム1個で都合3回の回収ができる。
被弾時の無敵時間が短く、弾消し範囲も狭い。そのため、長いレーザーには連続被弾する危険がある。
バリアの残り回数には常に気をつけよう。連続被弾による抱え落ちが怖ければ、
被弾音を聞いたら取り敢えずボム、残り回数が少なく被弾しそうな時はボムボタン連打くらいでも良い。
レガシーモードでは常時使用状態でも良いかもしれない(抱え落ちしなくなる)。
一方、夢我夢中やかすりの獄意などの一部弾幕では「小範囲弾消し」を利用したパターンを構築することで
安定する場面がある。あえて1回被弾することで大量の弾を消し、結果として
同じ弾幕で2回、3回と連続被弾する可能性をなくすことができる。
グレイズ判定が大きくなりボーナスを狙いやすくなるので、
保険の意味も含めステージ開始直後に使用することも考えられる。
一方、完全無欠モードはもともと何回被弾してもやり直しがきくため、
他の機体でのボムとは異なり、苦手な場面を決め撃ちで一気に飛ばすような使い方は出来ないが、
ボムによる弾消しをボム1個で複数のチャプターを跨いで使用できる。
これらの点から、ボムの有用性はある程度弾幕を避けられるかどうかがポイントになる。
完全無欠モードではボム数が最大まで達するとかけらも増えなくなるので、
溢れる前に使って回収すると無駄がない。
また、ボム使用中でもポーズ画面から「今のを無かったことにする」を選択することで
不都合があったチャプターでも即座に巻き戻すことができる。
攻撃力比較
ver 1.00a
正面 | 正面以外 | ボム | ボム+ショット | 特性 | |
霊夢 | ○ | ○ | ○ | ○ | ホーミング&正面集中 |
魔理沙 | ◎ | × | ○ | △ | 正面高火力 |
早苗 | △ | ○ | ◎ | ◎ | 広攻撃範囲 |
鈴仙 | ○ | △ | × | ? | バリア型 |
無敵時間
ver 1.00a
±1F誤差がある可能性があります
ボム無敵時間(秒)
時間(秒) | F | 備考など | |
霊夢 | 4.85 | 291 | 輝針城と同じ |
魔理沙 | 6.35 | 381 | 過去作より長い |
早苗 | 5.31 | 319 | 弾消し効果が画面全体に達するまで3.17秒(190F) |
鈴仙 | 0.51 | 31 | 1回目被弾時のみ0.53秒(32F) |
被弾後無敵時間(秒)
被弾 | 5.30 |
総合評価
完全無欠モードとレガシーモードでは全くと言っていいほど性能が変わるので、分けて解説する。
完全無欠モードではどの機体にも一長一短があり、機体間で極端な性能差は表れない。
強いて言えば、初心者はホーミングで道中を攻略しやすい上に当たり判定が小さめな霊夢が扱いやすいか。
魔理沙は、攻撃範囲が狭い代わりに正面火力に優れ、ボス戦で最も有利でありこちらもオススメ。
この二人のボムが弱め&グレイズを稼ぎにくいデメリットも完全無欠モードならそこまで露呈しない。
鈴仙は、前述の通りバリアボムで複数のチャプターを強引に攻略しやすいため、「あと少しでチャプターが突破出来ない」となりがちな人には特にオススメ。
一方で早苗は、正面火力が低くボス戦で苦戦しやすい上、強みである高火力ボムも完全無欠モードではオーバーキル気味になってしまう事も多く、あまりオススメ出来ない。
レガシーモードではボムとグレイズの相性の良さから早苗と鈴仙(特に鈴仙)の性能が抜きん出ている。
一方霊夢と魔理沙はボムの性能が前述の通り早苗や鈴仙に大きく劣るため、レガシーにおいては大きく難易度が上がる。
まとめると、早苗と鈴仙は今作のシステムと相性が良く、レガシーでは特にクリア向きと言える機体。
レガシーの霊夢と魔理沙はゲームにある程度慣れ、真正面から弾幕に挑戦したい人向け。