重巡洋艦ウィチタ
性能諸元
・基本性能
Tier | 8 | 種別 | プレミアム艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 巡洋艦 | 派生元 | - |
国家 | アメリカ | 派生先 | - |
生存性 | 継戦能力 | 37,900 | |
装甲 | 6-203mm ・防郭 0-1mm ・艦首・艦尾 0-1mm ・砲郭 0-1mm ・装甲甲板 0-1mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 4% | |
機動性 | 機関出力 | 100,000馬力[hp] | |
最大速力 | 33.6ノット[kt] | ||
旋回半径 | 680m | ||
転舵所要時間 | 6.0秒 |
隠蔽性 | 通常 | 副砲 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 12.1km | - | - | 14.1km | 6.8km | |
航空発見距離 | 7.2km | - | 0.0km | 9.1km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
- | mod.1 | 15.8km | 142m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 203mm/55 | 3基×3門 | HE弾 2,800(14%) AP弾 4,600 | 10.0秒 | 30.0秒 | HE/HC Mk25 AP Mk19 |
副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | 127mm/38 Mk30 mod.0 | 4基×1門 | HE弾 1,800(5%) | 3.0秒 | 5.0km | |
127mm/38 Mk24 mod.11 | 4基×1門 | HE弾 1,800(5%) | 6.0秒 | 5.0km |
対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 爆発数 | 秒間ダメージ | 命中精度 | 有効ゾーン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
爆発半径内 | 継続的 | ||||||||
- | 短 | 20mm Oerlikon Mk4 | 18基×1門 | - | 282 | 81.0% | 0.1-1.5km | ||
中 | 40mm Bofors Mk1 40mm Bofors Mk2 | 4基×2門 4基×4門 | 6 | 770 | 233 | 85.0% | 1.5-3.5km | ||
長 | 127mm/38 Mk24 127mm/38 Mk30 | 4基×1門 4基×1門 | 5 | 1260 | 124 | 85.0% | 3.5-5.8km |
・アップグレード
スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 | スロット5 | スロット6 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
・消耗品
ゲーム内説明
ウィチタは、ブルックリン級軽巡洋艦に準じた艦型を用いて建造された重巡洋艦です。前級であるニューオーリンズ級との違いとして、新型の主砲塔を採用しており、射撃精度が向上していました。加えて、装甲も強化されており、より先進的な両用砲を搭載していました。
解説
アメリカTier8プレミアム巡洋艦。
使用感としてはTier8時代のNew Orleansに近く、ある意味Pensacola、New Orleansに続く米重巡の正統系譜と言えるかもしれない。
- 主砲
同ティアのBaltimoreのそれと較べるとただ1点を除き全く同じ性能である。
高ティアの米重巡はSHSを搭載しているのが通例であるが本艦に関してはその例外にあり、格下のPensacolaやNew Orleansと同じ徹甲弾を搭載している。そのためAPの威力や貫通力は多少劣る。しかし跳弾角度の優遇は依然として健在であり、命中すれば同格と比べても同等以上の火力を発揮する。
HEとAPは似たような弾道特性を持っており切り替えやすいが、APの方が5~6%ほど速い。しかしSHSより弾道が低いとはいえ、8インチ砲では最遅クラスであることには変わりない。
10km程度までは問題にはならないが、15kmでは同格のCharles MartelにHEで1秒、APで0.5秒の着弾時間の差をつけられるなど有意な差が開く。機動性の高い敵を相手にするときは距離を詰めて砲撃開始したいところである。
- 抗堪性
HPは37900で僅かに低めだが、米および独重巡の特権である非装甲部位27mmがあるためT8以上の戦艦であっても15インチAPまでなら角度をつければ弾くことができる。具体的にはBismarck、Roma、Richelieu及び同系列仏戦艦などが該当する。
所詮は巡洋艦であり被弾そのものを避けて立ち回るべきだが、防御力は同格巡洋艦の中でも優秀なレベルにある。
主装甲帯およびバイタルパートはBaltimoreに較べるとやや狭く上面が貧弱だが、後述の機動性を活かせばこれといった弱点にはなりえないだろう。
- 対空
米国巡洋艦は対空が極めて高い傾向にあるが、本艦の対空はBaltimoreと比べると控えめなものとなっている。
とはいえ対空防御砲火を使用すれば十分に強力であり、対空特化しなくとも同格空母艦載機は半壊させることができる。
Kiddのようにとはいかないものの、後述の優秀な被発見距離を活用する隠蔽対空ビルドも選択肢。
いずれにせよ傑出した機動性と相まって、空母には狙いづらい相手と言える。
- 機動力
重巡とは思えない非常に優秀な物を持っている。
素の速力33.6ノットは高ティア米重巡では最速、他国艦と較べても悪い数値ではない。
シエラ旗を搭載すると35.3ノットまで増速し、愛宕の素の速力にほぼ並ぶ。
35ノット近辺の駆逐艦(代表はT8-9日駆勢)の追撃が捗るため、対駆逐を重視するならぜひ搭載したい。
特筆すべきは小回りの良さ。
旋回半径は680mでClevelandよりも20m長いだけに過ぎず、転舵所要時間に至っては僅か6秒というとんでもない短さである。
これがどのくらい化け物かというと、あのKutuzovを完全に上回り駆逐艦であるはずの秋月に匹敵する数値。
アップグレード4と5を使って推力-転舵ビルドは非常に有力な選択肢である。
この場合15kmから敵戦艦にAP弾を撃たれた場合でも、着弾までに艦を直進状態から30度近く傾けられる。お前本当に重巡かよ
また熟練砲手スキルかアップグレード3、或いは両方により砲塔旋回を向上させると転舵中の砲戦が快適になる。
- 隠蔽性
素の航空発見距離は7.2kmであり、かなり良好な部類。
隠蔽特化することで航空発見と対空砲の射程(5.8km)が釣り合い、艦載機による一方的スポットを受けなくなる。
敵艦からの被発見距離も12.1km(特化で9.5km)と良好で、高隠蔽で知られる愛宕に0.2km差まで迫っている。
軽巡洋艦にとって本艦から逃げ切ることは困難を極めるだろう。
- 消耗品
対空防御砲火orソナー、レーダーor観測機の2組4通りの選択肢がある。
レーダーは米国巡洋艦の定番のもの。射程は9km、効果は30秒。
残念ながら隠蔽特化しても被発見距離との差が0.5km存在するため、いわゆる隠蔽レーダーは不可能。
ただし膠着/押され気味の戦線(駆逐艦がヘッドオンしがちな状況)かつ無線方向探知スキルがあれば話は別。
探知方向へ全速前進し、被発見インジケータ点灯から2、3秒後にレーダー起動すれば
本艦を発見した敵が即座に回頭したとしても、まず退避は間に合わないため疑似的に再現できる。
このレーダー運用は数秒間の直進が必要であるため、敵の後衛が厚い前半戦では危険極まりない行為であるが
中盤戦以降、遊撃やスポットのために単独行動を開始した駆逐艦を奇襲して屠ったり
戦術的差し違え(CA⇔DD交換)の手段としては、非常に輝くので覚えておくとよい。
レーダーと引き換えに搭載できる観測機では、射程を18.95kmまで伸ばすことができる。
ただしこの時の最大射程での着弾時間は15秒と戦艦に当てるのがやっとというレベル。
とはいえ圧倒的な火力をもつT10艦ともマッチングしやすい本艦においては選択肢になり得る。
- 総評
重巡の火力と駆逐の卓越した機動性を備えた艦艇として仕上がっている。
15kmの射程では本艦の機動性を持ってしても安泰とは言い難いが、それでも冷静に回避し続けることで戦艦に匹敵する潜在ダメージを稼ぎ出すことができるだろう。
また対空能力と隠蔽性の両立は空母のいる試合においても単行を可能にするレベルにあり、レーダーとの併用による強行偵察が可能である。
その性能は非常によくまとまっており、愛宕と同じように万人が簡単に扱えるものになっている。
史実
ウィチタ(USS Wichita, CA-45)は、アメリカ海軍の重巡洋艦。艦名はカンザス州ウィチタに因む。同型艦はない。
ウィチタは当初、ニューオーリンズ級重巡洋艦の8番艦として計画されていたが、間もなくブルックリン級軽巡洋艦に準じた艦型とニューオーリンズ級重巡洋艦の兵装を組み合わせた形で建造されることとなった。その設計は基本的には戦前の巡洋艦との接続となるものであり、またブルックリン級軽巡洋艦と設計において相似点が非常に多くあったものの、ウィチタは新型の8インチ砲塔を装備し、対空用のMk 12 5インチ砲を8門装備、そのうち4門は砲塔内に、4門は露天で装備された。砲塔内に装備された4門のうち2門は、対空射撃に都合の良い前後の主砲塔直後に装備されたが、このような航空戦に配慮した兵装配置は、世界の重巡洋艦史上初めてのことであった。もう2つは艦橋の両脇に装備された。また露天の5インチ砲は艦中央部両舷に2門ずつ装備された。
機関では新型の高温高圧缶が用いられた。
航空機の格納庫とカタパルトは艦尾に装備されたが、これも重巡洋艦史上最初である。兵装および航空設備の配置は後のアメリカ海軍の巡洋艦でも採用された。またウィチタは、後に建造されたボルチモア級重巡洋艦のタイプ・シップとなった。
WGによる解説「Wichita: 好戦的な巡洋艦」
小ネタ
- 副砲について
単装副砲を2種類積む本艦だが、そのうち「127mm/38 Mk30 mod. 0」にはマサチューセッツ副砲とナポリ副砲の中間くらいの散布界優遇がついている。Floridaも同様の副砲と優遇を持っている。しかし優遇付きなのは片舷あたり2門のみなので、ほぼ実用性は無い。
参考
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