概要
安 藤 勝 己(あ ん ど う か つ み)。カサマツ競馬が生んだ天才ジョッキーで、地方騎手による中央挑戦の第一人者。
カサマツでデビューしてわずか2ヶ月あまりで重賞初勝利。3年目からは毎年百何十勝を積み上げたで、カラスが鳴かない日はあっても、アンカツが勝たない日はないなんて言われとったな。
地方-中央交流のルールが整備された1990年代後半から中央での騎乗機会を増やして、2003年にはJRAの免許も取得したわ。2003年に中央デビューしたって意味じゃ脩や松岡とは同期。
ただ中央移籍も一悶着あって、最初に受験した2001年は一次試験の成績が振るわず不合格。そんでもって既に中央でも活躍しとったア ン カ ツが落ちるのはおかしいって批判が殺到したで。翌年には中央で直近5年以内に年間20勝を2回してれば一次試験は免除される特例(通称「アンカツ・ルール」)が設けられたのは有名な話。この制度で園田の小牧と岩田、大井の内田は免除されとったな。2010年以降は免除されるのは二次試験の実技に変更。それも直近3年以内で年間20勝を2回が必要になり、さらに一次試験は必須と厳しくなったな。それでも合格した大井の戸崎は大したもんやで。
移籍時にもう結構な歳だったで、中央の騎手として乗ったのは10年とそこまで長くなかったけど、その間に中央GI22勝挙げたりして存在感は抜群やった。
騎手引退後は解説とか予想をやっとる。予想は正直そんなにアテにならんしむしろ田原の方がアテになるとも言われとるけどヒで披露するレース回顧は勉強になると評判やね。
主な騎乗馬
ウマ娘
- オグリキャップ*1(1987年ジュニアクラウン、1987年中京盃、1987年中日スポーツ杯、1987年ジュニアグランプリ、1988年ゴールドジュニア)
- ダイワスカーレット(2007年桜花賞、2007年秋華賞、2007年エリザベス女王杯、2007年有馬記念2着、2008年天皇賞秋2着、2008年有馬記念)
- ウインバリアシオン(2011年青葉賞、2011年東京優駿2着、2011年神戸新聞杯2着、2011年菊花賞2着)
非ウマ娘
- ヤマニンスキー*2(1980年地方競馬騎手招待競走*3)
- フェートノーザン*4(1989年帝王賞、1989年ブリーダーズGC)
- ライデンリーダー(1995報知杯4歳牝馬特別*5)
- アドマイヤドン(2003-2004年JBCクラシック、2003年MCS南部杯、2004年フェブラリーS、2004年帝王賞)
- ザッツザプレンティ(2003年菊花賞)
- キングカメハメハ(2004年NHKマイルC、2004年東京優駿)
- スズカマンボ(2005年天皇賞春)
- ダイワメジャー(2006-2007年マイルCS、2006年天皇賞(秋)、2007年安田記念)
- ブエナビスタ(2008年阪神JF、2009年桜花賞、2009年優駿牝馬、2009年秋華賞
23着、2009年エリザベス女王杯3着)