熊ちゃん

Last-modified: 2024-07-20 (土) 08:37:20

「熊ちゃんいいやつでさ」
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盛 り 塩.jpg

概要

熊 沢 重 文 (く ま ざ わ し げ ふ み)
競馬学校第2期生 同期にはノリさんミッキーなど 5爺の一角でJRA生え抜きの栗東所属騎手では最年長であった*1
戸籍上の表記は旧字体が含まれた「熊 澤」だが、JRAでは旧字体での登録が禁止されている為、新字体に修正して登録している。

1988年のオークスをコスモドリームで制覇し当時の最年少GⅠ制覇記録を樹立*2
その他にも1991年の有馬記念をダイユウサクで、2005年の阪神JFをテイエムプリキュアで制している
なお、2着ではあったが、2009年のプリキュアショーエリザベス女王杯では12番人気のテイエムプリキュアでブエナビスタ相手に先着と大激走を演じ、
後の話題ではブエナビスタどころか1着のクイーンスプマンテすら食ってしまっている*3
これらはどれも低人気でこの成績のため、穴ジョッキーのイメージがある人もいるかもしれない*4

デビュー2年目より障害競走でも精力的に騎乗しており、2012年にマーベラスカイザーで中山大障害を制覇 平地・障害の両方でGⅠを獲った初の騎手となった*5*6
さらに2021年には障害の歴代最多勝記録を塗り替えている

2023年11月11日付で騎手を引退。2022年の落馬事故による負傷からの回復が思わしくなく、日常生活にも悪影響を及ぼす可能性からドクターストップがかかった為。
引退後は現場から離れ、活動はほぼ未定。 お疲れ様でした!

迷子

コスモドリームのオークスの際、GⅠでの騎乗も府中での騎乗も初めてだったため、新幹線で東京駅に着いた時そこから競馬場にどう行けば良いのか、そもそも競馬場が何処にあるのかもわからないような状況だった
ダイユウサクの有馬記念の際も同様、初めての中山で競馬場への行き方がわからず迷子になっている
しかし本人曰く「悪く言えばどっちも『遊びに行った』感覚だったため、人気薄でもあり気楽に乗れた」とのこと

1991年有馬記念

当初ダイユウサクには大僧正が乗る予定だったが、大僧正から断られたため熊ちゃんにお鉢が回ってきたものだった
ゴール前にガッツポーズをしてしまったため師匠の内 藤 繁 春調教師に怒られている*7
有馬記念当日の夜、平 田 修厩務員*8と祝杯を挙げようとダイユウサクの馬房を訪れたが不在だったので「ありがとな、乾杯!」とダイユウサクと乾杯していた
平 田厩務員は結局帰ってこなかったので「ダイユウサクとお先に祝杯をあげました」と置き書きと缶ビールを馬房の前に置いて帰った

その他

  • ミナイとは同郷 お互いの父親が入院先で知り合った事がきっかけで熊ちゃんは馬の世界に入ることになった
  • 「最も勝ちたいレース」として日本ダービーと中山大障害を挙げている
    中山大障害は上述の通り2012年に制覇しているが、ダービーは引退まで1回も騎乗経験がなかった
  • パドックでは「安全祈願」として馬のケツに盛り塩をすることがある

主な騎乗馬

  • 主戦騎乗馬は太字、GⅠ級勝鞍は赤字、未勝利レースは銀字
  • 黄色欄は2022年12月現在現役馬

ウマ娘

馬名騎乗数主な騎乗レース備考
ウマ娘
タップダンスシチー2 / 42◆00年白百合S(7着)野苺賞(5着)
カルストンライトオ11/36◆01年葵S、ファルコンS(3着)、北九州短距離S、アイビスSD(3着)、セントウルS(3着)
◆02年スワンS(13着)
主戦であったダービーJに次ぐ騎乗回数
ウマ娘....?
ダイユウサク27 / 38◆89年甲東特別
◆90年トパーズS、飛鳥S
◆91年京都金杯、有馬記念
89年5月以降主戦
ステイゴールド33 / 50◆97年すいれん賞、阿寒湖特別、菊花賞(8着)
◆98年天皇賞春(2着)宝塚記念(2着)天皇賞秋(2着)
◆99年日経賞(3着)宝塚記念(3着)天皇賞秋(2着)
◆00年AJCC(2着)日経賞(2着)天皇賞春(4着)
97年2月~00年4月まで主戦

非ウマ娘

馬名騎乗数主な騎乗レース備考
コスモドリーム10 / 13◆88年オークス
◆89年オーストラリアT、宝塚記念(14着)高松宮杯(9着)
熊ちゃんのGⅠ級初勝利
エイシンワシントン24 / 25◆94年萌黄賞、セントウルS、シリウスS
◆95年洛陽S、淀短距離S、マイルCS(10着)スプリンターズS(9着)
◆96年陽春S、マイルCS(3着)、CBC賞、スプリンターズS(2着)
新馬戦以外の全レースに騎乗
テイエムプリキュア11 / 37◆05年かえで賞、阪神JF
◆06年桜花賞(8着)オークス(11着)
◆09年エリ女杯(2着)
マーベラスカイザー5 / 20◆12年中山大障害
◆13年阪神SJ(2着)

コメント


*1 熊ちゃんより年上の相談役およびノリさんは美浦所属。棟梁はちほーからの移籍組
*2 最年少GⅠ勝利記録は5ヶ月後にでした。(&スーパークリーク)が塗り替えるが、最年少オークス勝利記録は未だに保持している
*3 馬の名前と熊ちゃん自身が低人気で穴を開けることが多いからかも
*4 低人気の馬で且つ当時の絶対的最強馬メジロマックイーンとブエナビスタに先着していることからも
*5 平地・障害の両方で大レースを勝った騎手は他にも闘将などがいるが、当時はまだ障害にグレード制が導入されていなかった
*6 基本的に平地を主戦場とするジョッキーは平地レース(と調教手当など)で食っていけるようになった段階で障害免許の更新をやめることが多い。平地と障害では要求される技術も違うし、なにより障害レースは落馬などの危険性が平地よりも高いためである
*7 余談だがこの内 藤調教師、「死ぬまで馬の世界にいたかった」という理由で調教師を定年引退後に騎手試験を再受験するというなかなか破天荒なお方でもあった
*8 後に調教師となり、ベッラレイア・カレンブラックヒル・ケイアイノーテック等を担当する