キセキ

あっキセキぃ♡

概要

ここ数年のG1を見返すと出てくる謎の馬
2017年の菊花賞馬。同期はレイデオロ、スワーヴリチャード、アルアイン等。
現役期間が長く乗り替わりも多かったため、主戦と呼べる騎手は不在。（3歳時は納豆、4歳時はゆーがが主に乗っている）
3歳時は切れ味のある差しの競馬をしていたが、晩年は父ルーラーシップ譲りのゲート難、逃げと追い込みの極端な脚質でターフを賑わせた。
2022年1月7日に競走馬登録を抹消され現在は種牡馬となっている。ちなみに返し馬の鶴首が非常に綺麗な為必見。
種牡馬入りを記念したジャンパーも作られました。

ふふっ、キセキの軌跡というやつだな…

ｶｲﾁｮｰ!?

2017年 菊花賞

前走の神戸新聞杯（菊花賞トライアル）ではダービー馬のレイデオロに迫り2着。優先出走権により念願のクラシック出走に漕ぎつける。
本番ではレイデオロ、スワーヴリチャード等の有力候補が回避したことにより一番人気の支持を得る。
しかし、菊花賞当日は台風の影響により馬場状態は不良、京都の芝コースは田んぼを通り越した泥んこ馬場と化し最悪の状態でレースを迎えることになる。

1着　キセキ(M．デムーロ騎手)
「大変なコンディションでのレースでしたが、レース前から自信を持っていました。テンションの高い馬なので折り合いを心配していましたが、賢い馬なのでスタートからいい走りでした。思った通りの強さでした。レース後はとても疲れていました」

1000m通過64.1秒のペースですら早かったのか先行勢は次々と脱落、中団の後方で待機していたキセキは4コーナーで内を避ける他馬に対して更に外で最終直線に臨むことになる。
直線では粘るダンビュライト、クリンチャー等の5頭を大外から交わして2馬身差でゴール。上がり3ハロン39.6秒という消耗戦だった。
ルーラーシップ産駒初の重賞馬となり、鞍上の納豆も菊花賞初制覇となった。

2018年 日経賞

前走の香港ヴァーズでは出遅れ、スローペースの展開で最後の直線では手ごたえがなく、9着の惨敗。
陣営は菊花賞の疲労が響いたとコメント。
新馬戦以来にルメールとコンビを組み、3か月明けの舞台で巻き返しを図る。

コーナー通過順位は3-1-1-1
1000m通過1:03.9というスローペースを見てキセキは2コーナーで仕掛け、向こう正面では先頭に立つ。
しかし、最後の直線では脚が残っておらず、またも9着の大敗となった。

2018年 宝塚記念

ｳｯ

大外からのレース。出遅れこそなかったものの後方2番手での競馬となり、直線で追い込みを図るも届かず8着。
なお上がりタイムはメンバー中3位と切れ味は抜群。

2018年 ジャパンカップ

好スタートからハナを奪いペースメイク、1000m通過59.9秒ペースからさらに加速、2000m通過1:57.2というハイペースを展開。
直線残り150m地点でアーモンドアイに交わされたが、それでも逃げ粘り3着スワーヴリチャードに3馬身半差付けた2着と健闘した。
アーモンドアイの勝ち時計2:20.6が当時の芝2400m世界一位となったレースで、キセキも走破時計2:20.9を記録し世界二位となったのであった。

2018年 有馬記念

迎えた有馬記念、ファン投票6位を集めての出走。

好スタートを切り最内のオジュウチョウサンを横目に先頭で逃げの体制へ。
稍重馬場を1000m60.7というペースで走り4馬身程のリードをキープ。
そのまま直線へ向くが足をためていた後続集団に飲まれての5着。それでも掲示板は死守した。

2019年 大阪杯

出遅れもなく2番手追走、最終コーナーでは先頭のエポカドーロを捉えにかかった。
そこに現れたのは3番手で追走していた同期の皐月賞馬アルアインである。キセキは外から、アルアインが選んだのは内から捉えにかかった。
その選択の差が響いたかアルアインが抜け出す。キセキも必死に食らいつき僅かに差を縮めるもクビ差届かず。
最内からワグネリアンが追い込んで来たがそれでも2着は譲らなかった。

2019年 宝塚記念

一番人気一枠一番と恵まれた条件で出走。スタートもまずまず良く先陣を切ってレースを展開。
そのまま直線まで先頭を維持しキセキの1年ぶりの勝利が見えてきた。
しかしそこに2番手の位置から様子を伺っていたリスグラシューが牙を剥き、キセキはあっさりと交わされてしまう。
3番手スワーヴリチャードらを抑えたものの結果は大阪杯に続き2着となってしまった。

2019年 凱旋門賞

大一番のレースで出遅れ、持ち直してコーナーは中団で内を通るもそれが仇となりフォルスストレートで包囲されてしまう。
直線で包囲が解除されスパートした時には既に遅く直線で伸びきれず7着。それでも日本馬の中では最先着と健闘した。

2020年 阪神大賞典

菊花賞馬の実績もあり単勝1.6倍と圧倒的一番人気に推される

しかしスタートで父の有馬記念を思わせるような大幅な出遅れをしてしまう。
さらに折り合いがつかず正面スタンド前で大捲りをして一時は先頭争いをするも一周回った直線ではスタミナ切れで7着。
陣営も頭を抱える結果となった。
カワーダ「ゲートが開いても出る気がなく、出た後もひたすら暴走してしまいました」
すみい師「全部ダメでした」

2020年 宝塚記念

スタートは問題なかったもののやや後方からの展開。
向こう正面でじりじりと上がっていき最終コーナーではクロノジェネシスと共に抜け出した。
そこからクロノジェネシスの末脚で6馬身差付けられるもこちらも負けじと食らいつき3着モズベッロに5馬身差付けての2着。
何気に宝塚記念2年連続2着となった。

2020年 ジャパンカップ

史上初の無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクト、
親子でクラシック無敗三冠を達成したコントレイル、
前人未到のGI9勝を狙う三冠牝馬アーモンドアイ、
と三冠馬が3頭という歴史に残る世紀の一戦。

そんな中キセキは好スタートからハナを奪い1000m57.9というハイラップで大逃げ。
一時は2番手トーラスジェミニにおよそ20馬身差をつけるエンターテイナーぶりを発揮し、最終コーナーを先頭で通過した。
そんな破滅的ペースでスタミナが持つはずもなく直線では失速し後続に交わされ8着となったが、残り200m地点までハナを譲らず粘り切った。

2021年 京都大賞典

　　　　和
　　闘　田
鞭　魂　竜
が　注　二
飛　入　　
ぶ　　　　

あっキセキぃ♡今日は和 田 竜 二と初コンビ。（リュージとのコンビは京都大賞典と次のジャパンカップのみ）
3番手の好位置でレースを進め直線では一時先頭に立つも、伸びてきたアリストテレスとの叩き合いに。
だがそこへ外に向いたマカヒキが強襲。3着となった。

2021年 ジャパンカップ

和　闘　鞍
田　魂　上
竜　注　は
二　入

コントレイルのラストラン。

キセキは行きません！
父譲りのスタートで出遅れてから最後方からの競馬となった。
…のだが1000m62.2を遅いと見たか向こう正面でゴルシばりのロングスパートを見せる。さあキセキ行った！
ゴルシの不沈艦抜錨の如く一気にハナを奪って最終コーナーを回る。やはり先頭指定席！
ただ大捲りの代償か直線で失速、キセキ！キセキ！いやこれはもう届かない！
結局10着となったものの途中でハナを奪ってペースを大幅に乱すなど着外ながら見せ場は作った。
空の彼方に最後の軌跡！…キセキ？

一番左にいるのが向こう正面で大捲りするキセキ。
ここまで来るともはやポツンの領域。

2021年 有馬記念

グランプリ4連覇がかかったクロノジェネシスのラストラン。

キセキ自身も引退レース。初心に帰って中団で控え直線での切れ味勝負。
その直線で進路を断たれ、全盛期の末脚も残っておらず見せ場なく10着。
世代交代を見届けて惜しまれつつもターフを去ったのであった。

ウマのそら。

そうか 今週は菊花賞か
思い出すなぁ
キセキ
降りしきる雨の中 馬場状態は不良
残り200mでは各馬横一線に並んでの叩き合いの中
大外にいたキセキの伸び脚が
大雨と重い馬場を力強く切り裂いて
ゴールイン…！
道悪を苦にせず2馬身差もつけた圧勝
キセキの底知れぬスケールを感じさせるレースだったなぁ…

JRA。

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