※イメージです
概要
2000年代末期の稀代の名牝にしてシルバーコレクター
GI6勝という実績と、ドラマチックな勝利と負けた時の別ベクトルのネタっぷりから誰からも愛され、19戦連続して1番人気という記録を残している。G1連対回数はかのテイエムオペラオーを上回り歴代1位である。JRA平地GI2着回数も6回で歴代1位*1、2位はテイエムオペラオーの2着を5度経験したメイショウドトウ
特徴はなんと言ってもそのスペっとしたくりっとしたパッチリお目目
馬名はスペイン語で「素晴らしい景色、絶景」を意味する。アナウンサーのHBKが一口馬主として加入していることでも有名
2歳
京都競馬場の芝1800メートルの新馬戦にアンカツおじさんとのコンビでデビュー。結果は3着だったが、このレースは1着皐月賞馬のアンライバルド、2着日本ダービー2着馬のスペ産駒リーチザクラウン、4着菊花賞馬のスリーロールスとブエナビスタ含め翌年のクラシック競争を総なめし、地方を含めると5着のエーシンビートロンまで掲示板に載った全頭が重賞を勝利、出走した全馬が後のレースで勝ち上がるという伝説の新馬戦と呼ばれるレースとなった。
阪神JFは大外からのとんでもない追い込みで勝利し、初の母娘制覇を成し遂げた
3歳
牝馬クラシックの桜花賞、オークスはウォッカ大好き🔴ことレッドディザイアと死闘を繰り広げながら勝利。スティルインラブ以来の牝馬二冠を達成した
二冠の勢いもあり凱旋門賞への挑戦も決定。しかしその前に臨んだ札幌記念にて、追い込んで7番人気の馬を捕まえられず2着になり、結局凱旋門賞挑戦は白紙になってしまった
史上3頭目の牝馬三冠がかかった秋華賞。圧倒的人気で迎えたものの、前述の🔴の執念の走りに負け結果は2着…。(おまけに3着降格)漫画みたいなライバルとのドラマが繰り広げられた
秋華賞後のエリザベス女王杯ではこれまた圧倒的人気ながらも、「二代目馬鹿コンビ」或いは「二頭はプリキュア」ことクィーンスプマンテとテイエムプリキュアの大逃げを許し、最後に凄い末脚で追い込むも届かず3着に。伝説のプリキュアショーレースを演出してしまった
ところでこの最後の追い込みぶりを見てくれ
こいつをどう思う?
レース後のアンカツ「CDO*2」
ついでにこの敗戦のせいかは定かではないがアンカツとのコンビも解消となった
その年の有馬記念ではどう見てもヤバいどっかの黄金兄弟の兄ことドリームジャーニーに敗北し2着に終わり、激動の1年に幕を閉じた
4歳
ドバイの叩き台として挑んだ京都記念は難なく勝利するも、迎えたドバイシーマクラシックでは500gの斤量オーバーをしたまま走って2着になってしまった。
帰国後初戦となったヴィクトリアマイルでは本調子では無かったものの勝利
しかし宝塚記念では8番人気のナカヤマフェスタに負け、やはり2着。SSRナカヤマフェスタのサポカの元ネタだったりする
秋には天皇賞・秋に出走し完勝、父娘制覇達成
ジャパンカップでは単勝1倍台の人気に応える競馬で1着入線…と思いきや、最後の直線で斜行し2着入選のローズキングダムの進路を妨害していたため2着に降着してしまった。*3せっかくウイニングランやったのに…。GI2度目の降着は前人未到といった所か
年末の有馬記念は上がり最速の脚で追い上げるもヴィクトワールピサを捉えきれず2着
5歳
初戦はドバイワールドカップを選択するが追い込み切れず8着に敗れる。ちなみにこの時の優勝馬は鞍上に納豆を乗せたヴィクトワールピサ
帰国後はヴィクトリアマイルに出走するが、一個下で牝馬三冠のアパパネを差し切れず2着
宝塚記念でも積極的な競馬でレコードタイムを叩き出したグラスの子に負けやはり2着という結果に。グランプリ競走で、グラス産駒vsスペ産駒でグラス産駒が勝利…あれ、この流れどこかで…
アーネストリー「ブエナちゃん。貴方だからこそ…勝ちたい!」
ぶっつけ本番で挑んだ天皇賞・秋では4着
年齢的な意味で限界説も囁かれ始めたが、それを跳ね返すかのようにジャパンカップを制覇。前年の秋天と、この年のジャパンカップを勝利した事で父との親娘制覇、そして前年の後味悪いレースを帳消しにしてみせた
古馬王者として黄金兄弟の弟の方を迎え撃った有馬記念で引退
ブエナビスタは伸びがない!
世代交代を見届けて彼女は引退式で涙を流したという
その後
引退後は繁殖牝馬入り
勝ち上がり率は良く、繁殖牝馬としては優秀であるが、競走馬時代のブエナの強さを引き継いだ大物どころか重賞勝ち馬はまだいない
果たして今後デビューする産駒からどうにかして殻を破る馬は出てくるのか
ちなみに、競走成績が良いのに仔が走らないことやその逆は割とよくあることである。エアグルーヴや後述するシーザリオのように現役時代も子供も強いケースはそこまでない*4
同じくスペの子で、抜群の産駒成績を誇る名牝シーザリオ*5とはあまりにも相手が悪すぎるので比較対象にしてはいけない
永遠の顕彰馬候補
前述のグランプリに完全に縁がなくトラブルに縁がある馬生は父親のスペシャルウィークの血が余りにも仕事し過ぎてる証拠であり、本来ならGⅠをあと3勝くらいできたはずの実力者だったのに...とまで言われる始末。引退後の顕彰馬投票*6においても数年に渡り二人で票を2分するという戦いを繰り広げてしまっている。 ブエナッ!(バシィ*7
顕彰馬投票結果
赤太文字金背景は顕彰馬選出
順位 | 馬名 | 得票数 | 得票率 |
---|---|---|---|
2013年*8 | |||
1位 | エルコンドルパサー | 119 | 64.7% |
2位 | ブエナビスタ | 90 | 48.9% |
3位 | ヴィクトワールピサ | 49 | 26.6% |
4位 | スペシャルウィーク | 44 | 23.9% |
5位 | ダイワスカーレット | 17 | 9.2% |
2014年*9 | |||
1位 | エルコンドルパサー | 156 | 80.0% |
2位 | ブエナビスタ | 140 | 71.8% |
3位 | スペシャルウィーク | 107 | 54.9% |
4位 | ヴィクトワールピサ | 93 | 47.7% |
5位 | ダイワスカーレット | 47 | 24.1% |
2015年 | |||
1位 | オルフェーヴル | 188 | 95.9% |
2位 | ロードカナロア | 119 | 60.7% |
3位 | ブエナビスタ | 111 | 56.6% |
4位 | スペシャルウィーク | 90 | 45.9% |
5位 | ヴィクトワールピサ | 50 | 25.5% |
2016年 | |||
1位 | ジェンティルドンナ | 155 | 78.3% |
2位 | ロードカナロア | 125 | 63.1% |
3位 | ブエナビスタ | 113 | 57.1% |
4位 | スペシャルウィーク | 86 | 43.4% |
5位 | ヴィクトワールピサ | 54 | 27.3% |
2017年 | |||
1位 | ロードカナロア | 152 | 73.4% |
2位 | ブエナビスタ | 118 | 57.0% |
3位 | スペシャルウィーク | 94 | 45.4% |
4位 | ゴールドシップ | 93 | 44.9% |
5位 | ヴィクトワールピサ | 73 | 35.3% |
2018年 | |||
1位 | ロードカナロア | 156 | 82.1% |
2位 | ブエナビスタ | 95 | 50.0% |
3位 | スペシャルウィーク | 89 | 46.8% |
4位 | モーリス | 87 | 45.8% |
5位 | ゴールドシップ | 44 | 23.2% |
2019年度 | |||
1位 | キタサンブラック | 140 | 72.5% |
2位 | ブエナビスタ | 94 | 48.7% |
3位 | モーリス | 89 | 46.1% |
4位 | スペシャルウィーク | 88 | 45.6% |
5位 | ヴィクトワールピサ | 46 | 23.8% |
2020年*10 | |||
1位 | キタサンブラック | 158 | 80.6% |
2位 | ブエナビスタ | 95 | 48.5% |
3位 | スペシャルウィーク | 90 | 45.9% |
4位 | キングカメハメハ | 80 | 40.8% |
5位 | モーリス | 67 | 34.2% |
2021年 | |||
1位 | キングカメハメハ | 141 | 69.5% |
2位 | ブエナビスタ | 121 | 59.6% |
3位 | モーリス | 96 | 47.3% |
4位 | ヴィクトワールピサ | 45 | 22.2% |
5位 | ゴールドシップ | 37 | 18.2% |
2022年 | |||
1位 | アーモンドアイ | 144 | 71.3% |
1位 | キングカメハメハ | 144 | 71.3% |
3位 | ブエナビスタ | 91 | 45.0% |
4位 | モーリス | 78 | 38.6% |
5位 | ヴィクトワールピサ | 30 | 14.9% |
2023年 | |||
1位 | アーモンドアイ | 200 | 96.6% |
2位 | コントレイル | 155 | 74.9% |
3位 | キングカメハメハ | 136 | 65.7% |
4位 | ブエナビスタ | 58 | 28.0% |
5位 | モーリス | 35 | 16.9% |
主な門番
- ブエナビスタ
ブエナ本馬。上記参照 - スペシャルウィーク
ブエナの父。理由は必要ないだろう。 - ヴィクトワールピサ
ブエナの4歳有馬の1着馬。ドバイワールドカップを日本調教馬として初制覇 - モーリス
ブエナの2018の配合相手。年間無敗含む7連勝し最終的にG16勝 - キングカメハメハ
ブエナの2013~2017までの配合相手。NHKマイルとダービーのダブルレコードに高い種牡馬成績
ここでもシルバーコレクターぶりは健在である