テツゾー

Last-modified: 2024-02-23 (金) 14:27:52

これがオレたちの走りだ。
日刊スポーツ2023年4月ウマ娘&皐月賞特集号
キズナ

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概要

佐 藤 哲 三(さ と う て つ ぞ う)
通称サトテツ。多少のリスクを負ってでも馬券圏内(3着以内)を狙う「ギャンブルレーサー」であり、馬券を買うファンを楽しませる騎乗をしたいというのが信条。

競馬学校5期生で1989年にデビュー。同期はカッチーつのだパパタイセイなど。
1996年にマイネルマックスとのコンビで朝日杯3歳ステークス(現:朝日杯フューチュリティステークス)に勝利しG1初制覇。
2000年はラガーレグルスとコンビを組んでいたが、その際にラガーレグルス事件に立ち会ってしまう。詳しくは下記で。
2003年には気性難で実に10人もの騎手が乗り替わってきた条件馬タップダンスシチー(すでに5歳後半の古馬)に騎乗。テン乗りの予定であったがそのレースで重賞を初制覇すると鞍上が固定され、シンボリクリスエスの天下になるかと思われた古馬G1戦線に突如として乱入し、ジャパンカップや宝塚記念などのG1タイトルを取る名コンビとなった。
2009年からはエスポワールシチーとのコンビでダートGI・JpnI競走7勝などダート戦線を席巻する活躍を見せていたが、2012年11月24日の落馬事故で鉄製の内ラチの柱に叩きつけられた事で大怪我を負い、その影響で左腕に重い後遺症が残り、レースに復帰することは出来ずに2014年に無念の引退となった。

引退後は現場からは離れ、日刊スポーツなどで競馬評論家として活動中。主に佐賀競馬場の配信番組に出演し予想を行っている。
また「ボートレース(競艇)のメッカ」と呼ばれている地元・大阪の住之江競艇場で競艇を見て育っており、競馬学校入学前は競艇選手になる事も考えていた。
「ギャンブルレーサー」の信条も、競艇を見て(年齢的に当然、舟券は買えないが)舟券を買う立場にあった経験から。
その影響もあり、引退後も舟券を買って楽しんでおり(男藤田しあわせさんらを巻き込んでいる模様)、峰 竜 太をはじめとする佐賀支部所属の競艇選手とも親交がある。

ラガーレグルス事件

ラガーレグルスは1997年5月2日生まれ、父サクラチトセオー母レインボーパーク。通算8戦3勝。これら全ての競走にテツゾーが全部騎乗していた。

ラジオたんぱ杯3歳ステークスで重賞制覇、2000年共同通信杯4歳ステークスではゲート難それも閉所恐怖症のためスタートで13馬身差2秒近い大出遅れとなるが7着まで巻き返す。弥生賞でも3着とクラシック戦線に喰らいつけるだけの実績は残していた。*1
しかし、肝心のクラシックG1である皐月賞では1枠1番と普通に考えればいい枠なのだが、日本の競馬システムでは若い順番かつ奇数の馬が先にゲートに入るシステムになっているため、これがかえって逆効果になる。
閉所恐怖症のラガーレグルスからすれば、長い間ゲートの中にいないといけなかったため堪えてしまい、スタートでゲート内で立ち上がりスタート出来ず、テツゾーも落ちてしまうが、ゲートは開いていたためそのまま競走は続行されてしまう。
そして、このことにより約50~60億円が紙くずになったとも言われている。

この結果を受けてゲート試験が行われ、レース後京都で行われた1度目のゲート試験は合格、
しかし2度目の府中で行われたゲート試験中、一部の観客が大声で野次を飛ばす、柵を傘で叩くなどした悪意ある行為を繰り返した*2事でゲート内で立ち上がり不合格。ダービーは出られず、その後故障により1度も走れず結局引退となった。
これらの迷惑行為が行われた事により激怒したテツゾーが観客に詰め寄った話は有名。*3

馬が期待より悪くて馬券が紙くずになった事件はいくつかあるが、後の観客のマナーのせいでこれらと違って最も胸糞の悪い事件として残ってしまっている。

キズナは「可愛い」です。

上述の落馬によって大怪我*4を負って復帰が厳しいと判断し引退を決意したテツゾーの引退会見のコメント

キズナの話が出ましたが、大山ヒルズにこの夏会ってきたとのことですが、どのような心境でしたか?
哲:実は……という程の話ではないのですが、7月の終わりにキズナを見てきました。
ワンアンドオンリーと並んでいる中で、ワンアンドオンリーが今年のダービー馬ということで注目されていて僕が行った時に、甘えるような、拗ねているような仕草を見せた時に「めちゃくちゃ可愛いな」と思ってしまったんですよ。
引退を意識するときに、身体のことは前々から決めていたんですがデビュー2年目から今までそういう気持ちを考えないで仕事をしようと思っていたのですが
約2年間、騎手としてブランクを経た中で、馬に対して「可愛い」という気持ちが芽生えたことでもう仕事的にも無理なのかなと。
だから、キズナは「可愛い」です。
競馬ラボ

キズナの可愛さに絆された時に引退する決意を固めたというテツゾーの勝負師としてのストイックな姿勢を示した有名なエピソード

主な主戦騎乗バ

ウマ娘

  • タップダンスシチー(2003年ジャパンカップ、2004年宝塚記念)
  • エスポワールシチー(2009-2010,2012年かしわ記念、2009,2012年MCS南部杯、2009JCD、2010年フェブラリーS)

非ウマ娘

  • マイネルマックス(1996年朝日杯3歳ステークス)
  • ラガーレグルス(1999年ラジオたんぱ杯3歳S)
  • アーネストリー(2011年宝塚記念)
  • キズナ*5(2012年黄菊賞(500万下))

など

コメント


*1 こちらではゲート問題は起こしていない
*2 犯人の行為は、皐月賞で大負けしたことが原因と考えられる
*3 しかし、結局犯人は特定されていない。また、観客に詰め寄ったテツゾーに関しては観客の態度に問題があるとしてお咎めなし
*4 左手、左腕、左肩など全身7か所の骨折、右肘の脱臼、大腿部の裂傷等
*5 2戦目まで
以降はでした。主戦となる