概要
サンデーサイレンスの初年度産駒としてデビューし、圧倒的スピードから将来を有望視されるもクラッシック三冠初戦の皐月賞前に屈腱炎を発症、引退した幻の名馬
競走馬として
まだ未知の種牡馬であるサンデーサイレンスの初年度産駒としてデビュー。同時期にデビューしたSS初年度産駒はジェニュイン(皐月賞馬)、タヤスツヨシ(ダービー馬)等
サンデーサイレンス産駒が続々と新馬戦を勝ち上がる中、フジキセキも新馬戦を迎える
3歳(現2歳)新馬戦(1200m)
スタートで出遅れるものの、最終直線で先頭に立ちそこから2着を8馬身引き離し圧倒的な差を付け新馬戦を勝ち上がる
もみじステークス
同じSS産駒のタヤスツヨシと対決
後方からの競馬をするフジキセキをぴったりとマークするタヤスツヨシ
4コーナーを回りタヤスツヨシは必死に追うが、フジキセキは目一まで追う様子もなく差は変わらず、そのまま2着タヤスツヨシに1と1/4馬身差を付けて勝利
タヤスツヨシから3着までの差は3馬身半とSS産駒の強さとフジキセキの能力が知れ渡ることとなる
朝日杯3歳ステークス
当時クラシックへの登竜門的立ち位置の3歳G1へ出走
道中かかって煩いところを見せているものの先頭集団後方で待機
4コーナーを回り内ラチ一杯から追い抜き先頭を取ると鞭を入れることもなく1着でゴール、クラッシック三冠への期待を高めた
弥生賞
クラシック三冠の一冠目皐月賞トライアルの弥生賞に出走。
道中は先頭集団2着位置で待機
4コーナーに差し掛かりじわりと位置を上げ最終直線で先頭に
残り200で2着馬が脚色良く迫るが併せる間も無く、切れ味鋭い二の足でゴール
底の見えない勝ち方で皐月賞本命馬として挙げる声はもちろん、ダービー最有力馬として挙げる声も多く挙げるレースとなった
弥生賞後
レース後屈腱炎の発症が確認される*1
フジキセキの診断は完治まで1年以上かかるとされ、引退となった
種牡馬として
引退後フジキセキは種牡馬としての人生を歩み始める
キンシャサノキセキやイスラボニータ等の代表産駒を輩出
国内外を問わず活躍馬を産出したが、余生を暮らす折り、頸椎損傷のため23歳で鬼籍に入った
生涯戦績
年 | 日付 | 場所 | 距離馬場 | レース名 | グレード | 斤量 | 騎手 | 体重 | 頭数枠番 | 人気 | 着順 | 上り | タイム | 着差 | ペース | 通過 | 1着 | 2着 | 3着 | 備考 |
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1994年 | 08/20 | 新潟 | 芝1200(良) | 3歳新馬 | 新馬 | 53.0 | 激怒さん | 472(--) | 8頭2番 | 2.9倍2人 | 1着 | 34.8 | 1:09.8 | -1.3 | 34.7-35.1 | 3-3 | フジキセキ | シェルクイーン | ティーエムビガー | |
10/08 | 阪神 | 芝1600(良) | もみじS | OP | 53.0 | コーイチ | 486(+14) | 9頭7番 | 1.2倍1人 | 1着 | 35.2 | 1:35.5 | -0.2 | 35.9-35.3 | 6-3-2 | タヤスツヨシ | トーヨーシービー | |||
12/11 | 中山 | 芝1600(良) | 朝日杯3歳S | GI | 54.0 | 492(+6) | 10頭1番 | 1.5倍1人 | 1着 | 35.7 | 1:34.7 | -0.1 | 34.9-36.0 | 5-3-3 | スキーキャプテン | コクトジュリアン | ||||
1995年 | 03/05 | 中山 | 芝2000(重) | 報知杯弥生賞 | GII | 55.0 | 508(+16) | 10頭9番 | 1.3倍1人 | 1着 | 36.4 | 2:03.7 | -0.4 | 37.6-36.4 | 2-2-2-1 | ホッカイルソー | ハシノタイユウ |