レーティングあれこれ/各年・各部門における最高レーティングの日本調教馬

Last-modified: 2024-04-11 (木) 20:37:52

牡・牝&2歳・3歳・4歳以上の「性齢」、SMILEの「距離」、芝・ダートの「馬場」の各分類における年間日本チャンピオンです!

出典は、殆どが『優駿』で2019年ランキングまで掲載されていた表「トップレーティング 5年比較」ですが、
2020年以降のランキングではJRAのサイトから最高レーティングを見つける方法を取っています(ので間違ってるかもしれません)

2歳

日本の2歳馬です!SMILEは適用されません!

日本競馬の2歳路線は比較的小規模なので、
120ポンド以上が頻発する「欧州2歳」路線*1に比せられるほどぶっとんだレーティングは付きません*2(参照:各年・各馬齢部門における最高レーティングの競走馬
また、レーティング算出に耐えるほど豊富なプレレーティングが揃うこともまず無いので、格付けするにあたっては基本的に過去のお馬さんとの比較が重視されているようです
しかし、近年の日本競馬の国際的地位向上や競馬番組の変化にともなって歴代のレーティング水準が最も変化しているカテゴリーなのが2歳部門であり、
いまや2歳牡馬チャンピオンに対しては、かつてJRAハンデキャッパーから絶賛の嵐だったグラスちゃん(116)と同等以上の評価が毎年のように与えられるようになっています

ちなみに、GⅠを二つ擁している2017年以降の「2歳牡馬・芝」部門の特徴としては、「まだ共同チャンピオンが立てられたことが無い」というのがあります
これも、あるいは他馬との比較の見地から両GⅠの優勝評価に1ポンド以上の差が付けられるだろうという考えによるものかもしれません(参照:JRAGⅠ優勝馬のレーティング)
2歳G1馬のひしめく欧州2歳部門でもチャンピオンになるのは基本的に1頭*3ですし、JRA賞の投票でも最優秀2歳牡馬に選ばれるのは基本的にただ1頭ですしね

なお、GⅠ/Jpn1を勝てばたいてい部門のチャンピオンになれた2016年以前でも、
アグネスタキオンさんがGⅢ馬の身で首位に立ったように*4ホープフルステークス(ラジたん)の優勝馬は当初から高い評価を受けていました
その後も、現ホープフルステークスの優勝馬は、GⅠ朝日杯の上位入線組に負けず劣らずの高い評価を毎年のように確保していき、
やがて取得したその国際格付け(2010年~)に見合わないほど高くなったレーティング水準は、同レースのGⅡ昇格(2014年)、GⅠ昇格(2017年)という結果を導くことになるわけです

年次2歳牡馬・芝mtレ2歳牝馬・芝ftレ2歳牡馬・ダmdレ2歳牝馬・ダfdレ
2023ジャンタルマンタル115アスコリピチェーノ
レガレイラ
113フォーエバーヤング113モズミギカタアガリ99
2022ドルチェモア116リバティアイランド114デルマソトガケ110マルカラピッド100
2021ドウデュース116サークルオブライフ112ドライスタウト110スピーディキック100
2020ダノンザキッド116ソダシ112アランバローズ110レディバグ103
2019サリオス116レシステンシア113ヴァケーション108--
2018アドマイヤマーズ116ダノンファンタジー111ノーヴァレンダ109アークヴィグラス100
2017ダノンプレミアム117ラッキーライラック111ルヴァンスレーヴ111--
2016サトノアレス115ソウルスターリング112エピカリス110リエノテソーロ107
2015リオンディーズ116メジャーエンブレム111サウンドスカイ108タイニーダンサー101
2014ダノンプラチナ114ショウナンアデラ110ディアドムス108--
2013アジアエクスプレス113レッドリヴェール111ハッピースプリント108フクノドリーム101
2012ロゴタイプ113ローブディサージュ108ケイアイレオーネ105サマリーズ105
2011アルフレード114ジョワドヴィーヴル111オーブルチェフ110--
2010グランプリボス113レーヴディソール109ビッグロマンス106リアライズノユメ103
2009ローズキングダム114アパパネ108ビッグバン
ブンブイチドウ
103ラブミーチャン105
2008セイウンワンダー
ロジユニヴァース
112ブエナビスタ110スーニ110--
2007ゴスホークケン112トールポピー108イイデケンシン106--
2006ドリームジャーニー
フサイチホウオー
111ウオッカ108フリオーソ107--
2005フサイチリシャール112テイエムプリキュア107アテスト
フラムドパシオン
103グレイスティアラ103
2004マイネルレコルト112ショウナンパントル107プライドキム107カシマフラワー100
2003コスモサンビーム112ヤマニンシュクル107アドマイヤホープ105ビービーバーニング100
2002エイシンチャンプ112ピースオブワールド109ユートピア109--
2001アドマイヤドン112タムロチェリー106プリンシパルリバー103フェスティバル100
2000アグネスタキオン113テイエムオーシャン109トーシンブリザード104--
1999エイシンプレストン111ヤマカツスズラン110アグネスデジタル105--
1998アドマイヤコジーン112スティンガー109アドマイヤマンボ101エイシンマリアンナ100
1997グラスワンダー116アインブライド106アグネスワールド105--

3歳・芝

3歳馬の芝路線です!
3歳の芝馬といえば、私のように五大クラシックを代表とする世代限定戦で同世代馬と何度も戦うのが常識ですが、
レーティング面ではやはり古馬混合重賞で歴戦の古豪相手に華々しい結果を残す方が高い評価を得られます
そのため、このカテゴリーでは古馬実績の如何で最高レーティングの水準にも大きな差が生まれるのが特徴です*5

太字は各年における「3歳・芝」部門最高レーティングです!

年次3歳牡馬・芝Smsレ3歳牝馬・芝Sfsレ3歳牡馬・芝Mmmレ3歳牝馬・芝Mfmレ3歳牡馬・芝Imiレ3歳牝馬・芝Ifiレ3歳牡馬・芝Lmlレ3歳牝馬・芝Lflレ3歳牡馬・芝Emeレ3歳牝馬・芝Efeレ
2023ビッグシーザー109モズメイメイ108オオバンブルマイ116リバティアイランド116ソールオリエンス119リバティアイランド118タスティエーラ118リバティアイランド121ドゥレッツァ120--
2022ウインマーベル114ナムラクレア109セリフォス122スターズオンアース112イクイノックス123スタニングローズ114イクイノックス126スターズオンアース115アスクビクターモア117--
2021ピクシーナイト118ヨカヨカ106シュネルマイスター119ソダシ115エフフォーリア124アカイトリノムスメ114エフフォーリア124ユーバーレーベン113タイトルホルダー118ディヴァインラヴ109
2020ビアンフェ108レジェーロ101サリオス119デアリングタクト115コントレイル120デアリングタクト114コントレイル124デアリングタクト119コントレイル118--
2019アスターペガサス107ディアンドル105アドマイヤマーズ
ダノンキングリー
118グランアレグリア117サートゥナーリア119クロノジェネシス114サートゥルナーリア120カレンブーケドール115ワールドプレミア116メロディーレーン109
2018ダノンスマッシュ110ラブカンプー110ステルヴィオ118アーモンドアイ115エポカドーロ118アーモンドアイ116ブラストワンピース122アーモンドアイ124フィエールマン117--
2017--ジューヌエコール107ペルシアンナイト118アエロリット
レーヌミノル
112アルアイン118ディアドラ113レイデオロ121ソウルスターリング115キセキ118--
2016シュウジ112ソルヴェイグ109シュウジ
ロードクエスト
114ジュエラー
メジャーエンブレム
112ディーマジェスティ120ヴィブロス112サトノダイヤモンド122シンハライト112サトノダイヤモンド121--
2015アクティブミノル111--ダノンプラチナ115レッツゴードンキ112ドゥラメンテ119ミッキークイーン111ドゥラメンテ121ミッキークイーン112キタサンブラック117--
2014シゲルガガ101ベルカント109ミッキーアイル114ハープスター113イスラボニータ117ハープスター117トゥザワールド120ハープスター116トーホウジャッカル118--
2013マイネルエテルネル105--マイネルホウオウ113アユサン110ロゴタイプ117メイショウマンボ111キズナ121デニムアンドルビー116エピファネイア118--
2012ハクサンムーン107エピセアローム109カレンブラックヒル115ジェンティルドンナ110フェノーメノ120ジェンティルドンナ112ゴールドシップ124ジェンティルドンナ122ゴールドシップ117--
2011ロードカナロア110--リアルインパクト116レーヴディソール111オルフェーヴル118アヴェンチュラ111オルフェーヴル123アヴェンチュラ115オルフェーヴル122--
2010ダッシャーゴーゴー114--ダノンシャンティ115アパパネ110ペルーサ120アパパネ112ヴィクトワールピサ121アパパネ
サンテミリオン
111ビッグウィーク115--
2009エイシンタイガー105グランプリエンゼル102ジョーカプチーノ112ブエナビスタ112アンライバルド116レッドディザイア113ロジユニヴァース118ブエナビスタ117スリーロールス115--
2008アポロドルチェ111--ディープスカイ112レジネッタ108ディープスカイ119ブラックエンブレム108ディープスカイ121リトルアマポーラ112オウケンブルースリ115--
2007サープラスシンガー106アストンマーチャン112ローレルゲレイロ109ダイワスカーレット113ヴィクトリー114ダイワスカーレット114アサクサキングス
ロックドゥカンプ
115ウオッカ117アサクサキングス115--
2006タガノバスティーユ109サチノスイーティー100キンシャサノキセキ
フサイチリシャール
マイネルスケルツィ
114キストゥヘヴン108アドマイヤムーン121カワカミプリンセス112ドリームパスポート121カワカミプリンセス115ソングオブウインド117--
2005シンボリグラン107エイシンテンダー
テイエムチュラサン
100アイルラヴァゲイン110ラインクラフト112ディープインパクト118シーザリオ120ディープインパクト124シーザリオ110ディープインパクト118--
2004メイショウボーラー104--キングカメハメハ117ダンスインザムード112ダイワメジャー113ダンスインザムード112キングカメハメハ
コスモバルク
117ダイワエルシエーロ109デルタブルース113--
2003ギャラントアロー
ワンダフルデイズ
106シーイズトウショウ106ギャラントアロー115スティルインラブ109ゼンノロブロイ
ネオユニヴァース
115スティルインラブ110ネオユニヴァース117アドマイヤグルーヴ
スティルインラブ
113ザッツザプレンティ114--
2002サニングデール108サーガノヴェル105テレグノシス114アローキャリー107シンボリクリスエス119ファインモーション113シンボリクリスエス119ファインモーション115ヒシミラクル112--
2001リキアイタイカン106テンシノキセキ101クロフネ113テイエムオーシャン111アグネスタキオン116テイエムオーシャン112ジャングルポケット123テイエムオーシャン111マンハッタンカフェ113--
2000ユーワファルコン109スイートオーキッド102アグネスデジタル115チアズグレイス109イーグルカフェ
エアシャカール
ダイタクリーヴァ
113ティコティコタック108アグネスフライト116シルクプリマドンナ109エアシャカール114--
1999トロットスター108レッドチリペッパー107シンボリインディ114プリモディーネ110テイエムオペラオー112スティンガー113テイエムオペラオー119ウメノファイバー110ナリタトップロード114--
1998マイネルラヴ117--エルコンドルパサー117ファレノプシス109セイウンスカイ113ファレノプシス110エルコンドルパサー126エリモエクセル108セイウンスカイ118--
1997タイキシャトル118--タイキシャトル119キョウエイマーチ112サニーブライアン109メジロドーベル113シルクジャスティス120メジロドーベル113マチカネフクキタル114--

4歳以上・芝

古馬の芝路線です!
当然といえば当然なんですが、このカテゴリーが日本で最もレーティング水準が高いです

優秀な古牡馬は、国内で苛烈に最強を競うのみならず、海外で素晴らしい力量を発揮することによってとんでもレーティングを持ち帰ってくることもしばしばあります
(参照:海外で生涯最高レーティングを獲得した日本調教馬たち
逆に古牝馬のトップクラスは国内での快走が鮮烈な方が比較的多く、Eを除くSMILの四部門では「牡馬歴代トップは海外での評価、牝馬歴代トップは国内での評価」という対照的な結果になっています

太字は各年における「4歳以上・芝」部門最高レーティングです!

年次古牡馬・芝Smsレ古牝馬・芝Sfsレ古牡馬・芝Mmmレ古牝馬・芝Mfmレ古牡馬・芝Imiレ古牝馬・芝Ifiレ古牡馬・芝Lmlレ古牝馬・芝Lflレ古牡馬・芝Emeレ古牝馬・芝Efeレ
2023ファストフォース116ママコチャ112ダノンベルーガ119ソングライン117イクイノックス128ウインマリリン114イクイノックス135スターズオンアース119ジャスティンパレス119--
2022ジャンダルム115メイケイエール111パンサラッサ
サリオス
シュネルマイスター
ダノンザキッド
118ソダシ116パンサラッサ120レイパパレ113タイトルホルダー124ジェラルディーナ
デアリングタクト
115タイトルホルダー122プリュムドール104
2021ダノンスマッシュ116レシステンシア111インディチャンプ
ダノンキングリー
118グランアレグリア120コントレイル122ラヴズオンリーユー
レイパパレ
118コントレイル126クロノジェネシス120ワールドプレミア119カレンブーケドール112
2020クリノガウディー
ダイアトニック
ダノンスマッシュ
115グランアレグリア118インディチャンプ119アーモンドアイ124フィエールマン123アーモンドアイ120グローリーヴェイズ
フィエールマン
123アーモンドアイ124フィエールマン118ポンデザール103
2019タワーオブロンドン117モズスーパーフレア111インディチャンプ120アーモンドアイ119ウインブライト
ブラストワンピース
120アーモンドアイ124グローリーヴェイズ125リスグラシュー126フィエールマン119--
2018ファインニードル116レッツゴードンキ111モズアスコット118アエロリット
ヴィブロス
ディアドラ
113レイデオロ123ディアドラ113キセキ122リスグラシュー114レインボーライン118--
2017セイウンコウセイ
レッドファルクス
116レッツゴードンキ111サトノアラジン118ヴィブロス117キタサンブラック123スマートレイアー106キタサンブラック124クイーンズリング115キタサンブラック121--
2016ビッグアーサー117アルビアーノ107エイシンヒカリ127ストレイトガール115モーリス127ショウナンパンドラ113キタサンブラック
サトノクラウン
123マリアライト116キタサンブラック117--
2015ハクサンムーン
ミッキーアイル
116ストレイトガール113モーリス121ストレイトガール
ヌーヴォレコルト
112エイシンヒカリ123ヌーヴォレコルト
ラキシス
115ラブリーデイ121ショウナンパンドラ116ゴールドシップ120デニムアンドルビー110
2014コパノリチャード117ストレイトガール111ジャスタウェイ130ハナズゴール114キズナ121ジェンティルドンナ112エピファネイア129ジェンティルドンナ118ゴールドシップ120--
2013ロードカナロア128アドマイヤセプター108ロードカナロア120ヴィルシーナ112ジャスタウェイ123ジェンティルドンナ111オルフェーヴル129ジェンティルドンナ117フェノーメノ121--
2012ロードカナロア120カレンチャン111サダムパテック
ストロングリターン
118ドナウブルー
ホエールキャプチャ
112ルーラーシップ123フミノイマージン110オルフェーヴル127レインボーダリア111オルフェーヴル118--
2011キンシャサノキセキ115カレンチャン113ヴィクトワールピサ122アパパネ114トーセンジョーダン122ブエナビスタ115トーセンジョーダン122ブエナビスタ120ヒルノダムール117--
2010キンシャサノキセキ114アルティマトゥーレ109ショウワモダン117ブエナビスタ113アーネストリー118ブエナビスタ121ナカヤマフェスタ127ブエナビスタ121ジャガーメイル118メイショウベルーガ108
2009ローレルゲレイロ115アルティマトゥーレ
スリープレスナイト
108ディープスカイ119ウオッカ120カンパニー122ウオッカ115ドリームジャーニー122ウオッカ118マイネルキッツ117--
2008ファイングレイン115スリープレスナイト114スーパーホーネット118ウオッカ120カンパニー119ウオッカ117スクリーンヒーロー122ダイワスカーレット119アドマイヤジュピタ118--
2007スズカフェニックス116サンアディユ110アドマイヤムーン125コイウタ111メイショウサムソン122ディアデラノビア109アドマイヤムーン123フサイチパンドラ112メイショウサムソン116--
2006オレハマッテルゼ114シーイズトウショウ112ダイワメジャー121ダンスインザムード115ダイワメジャー121スイープトウショウ112ディープインパクト127スイープトウショウ112ディープインパクト123--
2005デュランダル118シーイズトウショウ107アサクサデンエン118スイープトウショウ113ゼンノロブロイ120ヘヴンリーロマンス116ハーツクライ122スイープトウショウ117スズカマンボ113エルノヴァ104
2004カルストンライトオ115シーイズトウショウ107デュランダル120オースミコスモ
スティルインラブ
ヘヴンリーロマンス
106ゼンノロブロイ119ファインモーション111ゼンノロブロイ122アドマイヤグルーヴ111イングランディーレ115--
2003デュランダル117ビリーヴ112デュランダル120ファインモーション114シンボリクリスエス122テイエムオーシャン
ローズバド
106シンボリクリスエス124レディパステル110ヒシミラクル116--
2002ショウナンカンプ116ビリーヴ113アドマイヤコジーン
トウカイポイント
116ダイヤモンドビコー108エイシンプレストン118テイエムオーシャン110タップダンスシチー117ダイヤモンドビコー110マンハッタンカフェ118--
2001トロットスター117メジロダーリング110エイシンプレストン123スティンガー110アグネスデジタル120タイキポーラ104テイエムオペラオー122トゥザヴィクトリー112テイエムオペラオー117--
2000アグネスワールド119ブロードアピール107ブラックホーク114スティンガー112テイエムオペラオー121フサイチエアデール108テイエムオペラオー122ファレノプシス112テイエムオペラオー117--
1999アグネスワールド
ブラックホーク
117キョウエイマーチ109エアジハード119シーキングザパール108スペシャルウィーク120ファレノプシス107エルコンドルパサー134メジロドーベル111スペシャルウィーク118--
1998タイキシャトル116シーキングザパール114サイレンススズカ
タイキシャトル
122メジロドーベル107サイレンススズカ120エアグルーヴ115メジロドーベル119エアグルーヴ118メジロブライト115--
1997シンコウキング
スギノハヤカゼ
113エイシンバーリン106バブルガムフェロー117ショウリノメガミ104バブルガムフェロー119エアグルーヴ116バブルガムフェロー121エアグルーヴ119マヤノトップガン120--

3歳・ダート

3歳馬のダート路線です!
ダート2戦2勝圧勝でケンタッキーダービー馬モナーコスさん(125)とその力量を同等視されたクロフネさん(125)はちょっとオーパーツですが、
やはりレーティングは全体的に低いです! 100ポンド未満でランキングに登場しない分野のチャンピオンも目立ちます……

もともとダートの世代路線が芝ほど整備されておらず、大成には相応の成熟を要されるということから、
レーティングおよびランキングにおいて3歳馬が古馬勢に匹敵する結果を残すのはなかなか大変なことになります

とはいえ2010年代以降、ルヴァンスレーヴさんやクリソベリルさんたちによる国際GⅠまで突き抜ける活躍や、
ラニさんや孫のクラウンプライド、デルマソトガケさんやマンダリンヒーローさんなどによる海外遠征などいろいろなアピールが行われていますし、
2024年の「3歳ダート三冠」の創設等で路線も整備されていきそうなので、これから更に全体の評価が上がっていくといいですね!

太字は各年における「3歳・ダート」部門最高レーティングです!

年次3歳牡馬・ダSmsレ3歳牝馬・ダSfsレ3歳牡馬・ダMmmレ3歳牝馬・ダMfmレ3歳牡馬・ダImiレ3歳牝馬・ダIfiレ3歳牡馬・ダLmlレ3歳牝馬・ダLflレ
2023アームズレイン104--ドゥラエレーデ114ライオットガール105デルマソトガケ120パライバトルマリン103----
2022リメイク113--クラウンプライド116ヴァレーデラルナ108クラウンプライド114グランブリッジ105----
2021デュアリスト103--スマッシャー108レディバグ100キャッスルトップ109ウェルドーン104----
2020ジェネティクス103--カフェファラオ112--カフェファラオ112レーヌブランシュ104チュウワウィザード107--
2019--モンペルデュ102クリソベリル118マドラスチェック
ラインカリーナ
101マスターフェンサー115ラインカリーナ104マスターフェンサー113--
2018コパノキッキング107--ルヴァンスレーヴ118グラヴィオーラ
ゴールドクイーン
メイショウヒサカタ
100オメガパフューム115ハービンマオ100ラニ113--
2017ディオスコリダー107--エピカリス
サンライズソア
サンライズノヴァ
109クイーンマンボ107エピカリス113クイーンマンボ104----
2016----グレンツェント110ディーズプラネット100キョウエイギア112タイニーダンサー101----
2015----ノンコノユメ114ホワイトフーガ108ノンコノユメ113ホワイトフーガ105----
2014----アジアエクスプレス111コーリンベリー101カゼノコ110エスメラルディーナ103----
2013----インカンテーション109サウンドリアーナ102クリソライト112アムールポエジー101----
2012----イジゲン110レッドクラウディア103ハタノヴァンクール113アスカリーブル101----
2011----ボレアス109アイアムアクトレス
クラーベセクレタ
103グレープブランデー110カラフルデイズ101----
2010----バーディバーディ111ミラクルレジェンド105マグニフィカ109シンメイフジ
ミラクルレジェンド
103マカニビスティー106--
2009スーニ105--スーニ
ワンダーアキュート
112ラヴェリータ103テスタマッタ110ラヴェリータ102----
2008----サクセスブロッケン114ユキチャン103サクセスブロッケン112ユキチャン103----
2007----フェラーリピサ
ロングプライド
107スリープレスナイト
ホワイトメロディー
102フリオーソ111ホワイトメロディー100ロングプライド108--
2006----フラムドパシオン106グレイスティアラ102アロンダイト114チャームアスリープ101----
2005アグネスジェダイ105--カネヒキリ111--カネヒキリ115--ボンネビルレコード101--
2004ファントムマスク102--パーソナルラッシュ108--アジュディミツオー
パーソナルラッシュ
114アクイレジア100ワイルドソルジャー103--
2003----サイレントディール112レマーズガール101ユートピア112------
2002----アドマイヤドン114ビーポジティブ102アドマイヤドン117サクラヴィクトリア101アッパレアッパレ105--
2001フレアリングマズル107--クロフネ125--クロフネ125------
2000ノボジャック105--アグネスデジタル108プリエミネンス101レギュラーメンバー110プリエミネンス100----
1999----エイシンサンルイス
マイシーズン
103ゴールドティアラ104オリオンザサンクス
タイキヘラクレス
108------
1998セレクトグリーン106--エルコンドルパサー108--ウイングアロー111--ナリタホマレ103--
1997ワシントンカラー107--タイキシャトル110--テイエムメガトン104------

4歳以上・ダート

古馬のダート路線です!

距離区分ではやはりMIの層が厚く、特に古牡馬は常に一定水準のチャンピオンを輩出しています*6
一方、1400m戦も距離区分Mに包摂されるという日本の事情は、距離区分Sの路線をやや寂しいものにしています*7

現時点では、ある程度のレーティングは保証されつつも120ポンドあたりに高評価の天井がある感じですが、
近年のサウジやドバイGⅠでの優勝や入着、BC優勝などで示した日本ダート馬のポテンシャルがこれからの査定にも繋がっていくといいですね!

太字は各年における「4歳以上・ダート」部門最高レーティングです!

年次古牡馬・ダSmsレ古牝馬・ダSfsレ古牡馬・ダMmmレ古牝馬・ダMfmレ古牡馬・ダImiレ古牝馬・ダIfiレ古牡馬・ダLmlレ古牝馬・ダLflレ
2023イグナイター
リメイク
114チェイスザドリーム101パンサラッサ
レモンポップ
120グランブリッジ108ウシュバテソーロ122グランブリッジ109グロリアムンディ115テリオスベル100
2022ダンシングプリンス117チェーンオブラブ105ジュンライトボルト118ショウナンナデシコ111テーオーケインズ118ショウナンナデシコ
サルサディオーネ
106ノーヴァレンダ109--
2021コパノキッキング112--テーオーケインズ120マルシュロレーヌ116チュウワウィザード
テーオーケインズ
116マルシュロレーヌ106ダノンファラオ110--
2020サブノジュニア
ジャスティン
ブルドッグボス
マテラスカイ
111ヒデノヴィーナス100チュウワウィザード
モズアスコット
117ファッショニスタ107クリソベリル119アンデスクイーン104アナザートゥルース109--
2019コパノキッキング112ゴールドクイーン105インティ
ゴールドドリーム
117ヤマニンアンプリメ107オメガパフューム
チュウワウィザード
115プリンシアコメータ105チュウワウィザード112--
2018グレイスフルリープ112オウケンビリーヴ102ケイティブレイブ
ゴールドドリーム
ノンコノユメ
116アンジュデジール107ゴールドドリーム117ラビットラン106ケイティブレイブ113--
2017ニシケンモノノフ112コーリンベリー101コパノリッキー
ゴールドドリーム
117ホワイトフーガ110コパノリッキー118ワンミリオンス104クリソライト110--
2016ダノンレジェンド111コーリンベリー108コパノリッキー118ホワイトフーガ108アウォーディー
コパノリッキー
118アムールブリエ107クリソライト110アムールブリエ107
2015ダノンレジェンド111コーリンベリー108コパノリッキー117サンビスタ113コパノリッキー117サンビスタ107クリソライト109アムールブリエ104
2014ドリームバレンチノ112サマリーズ102ホッコータルマエ117メーデイア109ホッコータルマエ119ワイルドフラッパー107ニホンピロアワーズ109--
2013タイセイレジェンド112ラブミーチャン107グレープブランデー
ベルシャザール
ホッコータルマエ
116メーデイア110ホッコータルマエ117ミラクルレジェンド106シビルウォー110--
2012シルクフォーチュン108ラブミーチャン107ニホンピロアワーズ117ミラクルレジェンド108スマートファルコン118ミラクルレジェンド102ランフォルセ109--
2011スーニ114ケイアイガーベラ108トランセンド119ミラクルレジェンド
ラヴェリータ
110ヴィクトワールピサ[A]
スマートファルコン
122
118
ラヴェリータ106スマートファルコン115--
2010サマーウインド114--エスポワールシチー118ケイアイガーベラ107スマートファルコン117レッドディザイア[A]
ラヴェリータ
115
106
フサイチセブン111--
2009バンブーエール113クィーンオブキネマ101エスポワールシチー118ヤマトマリオン105ヴァーミリアン117ニシノナースコール101フリオーソ
ワンダースピード
111--
2008フジノウェーブ110スリープレスナイト100ヴァーミリアン118メイショウバトラー106カネヒキリ119ヤマトマリオン103フリオーソ112ヤマトマリオン100
2007フジノウェーブ111メイショウバトラー101サンライズバッカス
ブルーコンコルド
115メイショウバトラー106ヴァーミリアン118フサイチパンドラ105フィールドルージュ110--
2006リミットレスビッド107ミリオンベル100カネヒキリ118メイショウバトラー106アジュディミツオー117レマーズガール104ヴァーミリアン110--
2005メイショウボーラー110--ブルーコンコルド
メイショウボーラー
ユートピア
114グラッブユアハート104アジュディミツオー
シーキングザダイヤ
タイムパラドックス
114レイナワルツ107サカラート
パーソナルラッシュ
110--
2004マイネルセレクト114--アドマイヤドン115レマーズガール103アドマイヤドン
タイムパラドックス
115レマーズガール103イングランディーレ
ミツアキタービン
111--
2003サウスヴィグラス114--アドマイヤドン117ラヴァリーフリッグ102アドマイヤドン117ネームヴァリュー110カネツフルーヴ113ネームヴァリュ―104
2002スターリングローズ112ブロードアピール107アグネスデジタル117トゥザヴィクトリー108ビワシンセイキ114プリエミネンス107インテリパワー
ハギノハイグレイド
108--
2001ノボジャック114ブロードアピール104アグネスデジタル
ノボトゥルー
115ブロードアピール110トーホウエンペラー
レギュラーメンバー
114トゥザヴィクトリー112ウイングアロー112ファストフレンド100
2000ビーマイナカヤマ107ブロードアピール108ウイングアロー114ゴールドティアラ113ウイングアロー116ファストフレンド109ウイングアロー
マイターン
109ファストフレンド107
1999ワシントンカラー110--メイセイオペラ116シーキングザパール108メイセイオペラ117ファストフレンド109スノーエンデバー110--
1998ワシントンカラー109--アブクマポーロ116--アブクマポーロ117シルクフェニックス101アブクマポーロ108--
1997ストーンステッパー108--タイキシャーロック115ファッションショー100キョウトシチー113ホクトベガ114デュークグランプリ
トーヨーシアトル
110--

イナリワンさんなどによって3000m時代もよく知られ、実際に1997年まで2800mで距離区分Eに属していた東京大賞典に代表される通り、
以前は日本ダートにも長丁場が多かったものですが、今日の日本ダートでは距離区分Eは撤廃され、距離区分Lもダイオライト記念など少ないレースに限られています

国際的に整合性のある日本のレーティング史上では、「ダート・距離区分Eのチャンピオン」といえば、
上表と分離して下表に示す1997年東京大賞典1着トーヨーシアトルさんのみになります

年次古牡馬・ダEmeレ古牝馬・ダEfeレ
1997トーヨーシアトル113--

各部門における最高レーティング

牡馬です

部門馬名Rt.対象レース
2歳・芝ダノンプレミアム1172017年朝日杯FS1着
3歳・芝S=ピクシーナイト1182021年スプリンターズS1着
3歳・芝S=タイキシャトル1181997年スプリンターズS1着
3歳・芝Mセリフォス1222022年マイルCS1着
3歳・芝Iエフフォーリア1242021年天皇賞(秋)1着
3歳・芝L=イクイノックス1262022年有馬記念1着
3歳・芝L=エルコンドルパサー1261998年ジャパンカップ1着
3歳・芝Eオルフェーヴル1222011年菊花賞1着
古馬・芝Sロードカナロア1282013年香港スプリント1着
古馬・芝Mジャスタウェイ1302014年ドバイDF1着
古馬・芝Iイクイノックス1282023年天皇賞(秋)1着
古馬・芝Lイクイノックス1352023年ジャパンカップ1着
古馬・芝Eディープインパクト1232007年天皇賞(春)1着
2歳・ダフォーエバーヤング1132023年全日本2歳優駿1着
3歳・ダSリメイク1132022年カペラS1着
3歳・ダMクロフネ1252001年武蔵野S1着
3歳・ダIクロフネ1252001年JCダート1着
3歳・ダLマスターフェンサー1132019年ベルモントS5着
古馬・ダSダンシングプリンス1172022年リヤドDスプリント1着
古馬・ダM=テーオーケインズ1202021年チャンピオンズC1着
古馬・ダM=パンサラッサ1202023年サウジC1着
古馬・ダM=レモンポップ1202023年南部杯1着
古馬・ダI=クリソベリル1192020年JBCクラシック1着
2020年帝王賞1着
古馬・ダI=ホッコータルマエ1192014年東京大賞典1着
古馬・ダI=カネヒキリ1192008年東京大賞典1着
古馬・ダIウシュバテソーロ1222023年ドバイWC1着
古馬・ダL=スマートファルコン1152011年ダイオライト記念1着
古馬・ダL=グロリアムンディ1152023年ダイオライト記念1着
古馬・ダEトーヨーシアトル1131997年東京大賞典1着
古馬・AW Iヴィクトワールピサ1222011年ドバイWC1着

牝馬です

部門馬名Rt.対象レース
2歳・芝リバティアイランド1142022年阪神JF1着
3歳・芝Sアストンマーチャン1122007年スプリンターズS1着
3歳・芝Mグランアレグリア1172019年阪神カップ1着
3歳・芝Iシーザリオ1202005年アメリカンオークス1着
3歳・芝Lアーモンドアイ1242018年ジャパンカップ1着
3歳・芝E=ディヴァインラヴ1092021年菊花賞3着
3歳・芝E=メロディーレーン1092019年菊花賞5着
古馬・芝Sグランアレグリア1182020年スプリンターズS1着
古馬・芝Mアーモンドアイ1242020年ヴィクトリアM1着
古馬・芝Iアーモンドアイ1242019年天皇賞(秋)1着
古馬・芝Lリスグラシュー1262019年有馬記念1着
古馬・芝Eカレンブーケドール1122021年天皇賞(春)3着
2歳・ダリエノテソーロ1072016年全日本2歳優駿1着
3歳・ダSモンペルデュ1022019年室町S1着
3歳・ダM=ヴァレーデラルナ1082022年JBCレディスクラシック1着
3歳・ダM=ホワイトフーガ1082015年JBCレディスクラシック1着
3歳・ダI=グランブリッジ1052022年ブリーダーズGC1着
3歳・ダI=ホワイトフーガ1052015年関東オークス1着
古馬・ダS=コーリンベリー1082016年東京スプリント1着
2015年JBCスプリント1着
古馬・ダS=ケイアイガーベラ1082011年カペラS1着
古馬・ダS=ブロードアピール1082000年根岸S1着
古馬・ダMマルシュロレーヌ1162021年BCディスタフ1着
古馬・ダIホクトベガ1141997年川崎記念1着
古馬・ダL=アムールブリエ1072016年名古屋グランプリ1着
古馬・ダL=ファストフレンド1072000年東海S1着
古馬・AW Iレッドディザイア1152008年A.M.C.Rd.Ⅲ1着

*1 欧州競馬は2歳G1に限っても、フィーニクスS(愛6f)、モルニ賞(仏1200m)、モイグレアスタッドS(愛7f)、ナショナルS(愛7f)、チェヴァリーパークS(英6f)、ミドルパークS(英6f)、M.ブサック賞(仏1600m)、J.L.ラガルデール賞(仏1400m)、フィリーズマイル(英8f)デューハーストS(英7f)、フューチュリティT(英8f)、クリテリウム国際(仏1600m)、クリテリウムドサンクルー(仏2000m)……という圧倒的なラインナップです! また、ナンソープS(英5f)、アベイドロンシャン賞(仏1000m)は2歳馬も出走可能です
*2 なお、米国の2歳レーティング事情は不透明ですが、2018年のブリーダーズカップジュベナイル優勝馬ゲームウィナーさんに120ポンドが与えられた例が確認できる(JRA)ので、やはり日本よりレーティング水準は高いようです
*3 今世紀の例外は、4戦4勝の怪物フランケルさん(126)、フランケルさんとの対決で飛んだ以外は圧勝のドリームアヘッドさん(126)が並べられた2010年、キャメロットさん(119)、ダビルシムさん(119)と史上最低のレーティング水準でトップが2頭据えられた2011年の2回のみです
*4 同世代の朝日杯馬メジロベイリーさんは111ポンドで次点になりました。前年のエイシンプレストンさんと同等なので、ベイリーさんも特別に評価が低いというわけではないのですが……
*5 特にその傾向は世代GⅠの存在しない区分Sで顕著です
*6 基本的に、距離区分Mのレーティングには春秋中央ダートGⅠ、かしわ記念、南部杯、JBCレディスクラシック、距離区分Iには川崎記念、帝王賞、JBCクラシック、東京大賞典の勝ち馬が含まれることになります。また下記する通り、JBCスプリントも1400m戦の場合は距離区分Mに属します
*7 ダートが主流の北米では1599m以下のレースは距離区分Sに含まれるのですが、北米以外の地域では1300m以下のレースのみをS扱いとしています。その結果、JBCスプリントも1400mでの施行ならばMに属することになります。ですので、日本調教馬にとって「常に距離区分Sに属する日本のレース」といえば、東京盃(JpnⅡ)やカペラステークス(国際GⅢ)が代表的なものになるわけです