概要
3種ある精霊の1つで、デッキからめくれたアクションカードを次のターンに2度使用する持続夜行カード。
ターン開始時に強力なアクションを仕込める点、多くの玉座の間系とは違ってデッキ内のアクションカードを確実に見つけてくる点が強み。
強力な効果だが、それだけに獲得手段が限られており、手間もかかる。手間をかけて獲得すべきか、獲得した後はどのような用途で使うかを考えて判断すべきだろう。
組み合わせるアクションカードも選別しておくべきであり、せっかく獲得した幽霊が宝の持ち腐れにならないよう、アクション購入から次ターンの動きまで計画立てておこう。
利用法
- 強力なアクションカードを次のターンの開始時に2回使用で仕込めるのは強力で、ターンの動きが大きく安定する。
- 堀などの適当な2ドローカードでも4ドロー、鍛冶屋なら6ドローからターンを開始できる。
- キャントリップを仕込むだけで、2ドロー2アクションからターンを開始できる。
- ただし、幽霊自体の獲得が難しいため、幽霊を交互に打って毎ターン引き切りを安定させる構築を狙うのはかなり難しい。
- 夜行カードであるため、引き切り構築では購入したアクションカードが1枚なら確定で幽霊にヒットさせることができる。
- ただし、勝利点を集め始める段階になると幽霊の効果によるリシャッフルの影響で次のターンの手札の質が悪化する恐れがある。
- 幽霊のターン開始時効果を考慮しても事故が予想できる場合、使用しない方がよい場面もあり得るだろう。
- 手札交換で回すデッキなど、捨て札置き場に不要カードが残ったまま全てのアクションを使用しきる実質的な引き切りデッキにも同様の影響が出る。
- デッキや捨て札が残っている状況では幽霊が探すアクションはランダムになってしまい、なおかつ強制使用なので事故の危険性がある。
- 廃棄を強要するアクションカードに当たってしまった場合も必ず2回使用してしまう。特に再建あたりは大惨事になりかねないので注意。
- リスクを避けるためには引き切りデッキで使ったり、中庭や隠し通路などでデッキトップを操作したりしておくことが望ましい。
- もしくはそのようなアクションカードを処分しておくことでも事故の可能性をなくせる。幸いにも、幽霊を使用する場合は墓地か悪魔祓いで処分は可能。
- 持続カードに当たった場合は、幽霊は全効果が完了するまで通常3ターンに渡って場に居残り続けるので、幽霊を使う回数が減ってしまい考え物。
- 女魔術師のように使用ターンに何も恩恵がなかったりアタック効果が重複しなかったりと、2回使用する意義が薄いものはなおさらである。
- 一方で、船着場のように使用時も次のターンにも同様の効果が発揮されるものについては、「幽霊を使用する手間が1回省けた」と考えることもできてむしろ好都合な場合もある*1。
- また、雇人のように永続して場に残るカードだと幽霊も一生場に残ってしまうものの、この場合は毎ターン2倍効果を適用できている状態と言えるため効率が良い。
- 手札に無いアクションを使用できる点や、デッキ内の勝利点や呪いをスキップして捨て札にできる点はメリットである。
一方で裏を返せば、デッキ中から探し出すアクションがランダムだったり、デッキ内の財宝や夜行カードも捨て札にしてしまうのはデメリットであるとも言える。
以下のように工夫して使用すべきだろう。
- 財宝、夜行カードには余り頼らない、アクションでコイン産出orカード獲得を狙うデッキ構築を目指す。
- 幽霊で幽霊を公開すると流してしまうことにも注意。幽霊をデッキに複数枚入れるのも考え物。
- デッキに入っているアクションの種類を少なくする。
- (幽霊で当てると8金が出る)動物見本市があるなら、幽霊獲得後は持っているアクションを動物見本市に変えてしまうのも手。
- 望楼などで獲得したアクションをデッキトップに置けば、幽霊で確実に当てられる。
- 配給品と組み合わせて馬を確実に当てる動きも、簡便ながら強い。
- 宝物庫は購入フェイズの終了時(夜フェイズの直前)にデッキトップに戻るため、確実に当たることになる。
- デッキを引き切って山札と捨て札を空にすれば、そのターンに購入したアクションカード(もしくは夜フェイズで獲得したアクションカード)が確実にヒットする。
- 逆に言うとそうしなければ確定で空振りになる。ゲーム終盤の勝利点カードを買う段階になるとアクションカードを買う余裕がない状況も多いが、幽霊のために考慮すべきだろう。
- 唯一、ワイン商は勝利点カードを買う段階でも夜フェイズが始まるより前に捨て札に置くことができ、引き切っていてアクションカードを新たに獲得しなくても幽霊に当てることができる。
言い換えると、幽霊目的でアクションカードを獲得したとしてもワイン商を捨て札にしなければならないせいで確実とは言えなくなる状況も発生しうる。
詳細なルール
- 墓地または悪魔祓いを使用するゲームの準備で、6枚の幽霊を山札にして用意する。
- 幽霊はサプライに置かれず、購入や通常のカードの効果では獲得できない。
- 幽霊の山札が空になったとしても、ゲーム終了条件には数えない。
- 公開されたアクションカードは、必ず2回使用しなければならない。
- デッキにアクションが無い場合など、幽霊の効果でアクションを公開できなかった場合、全ての公開したカードを捨て札にする。
この場合、幽霊は『次ターンまで持続する効果』を発揮しないので、使用したターンのクリーンアップフェイズに場から捨て札になる。
- 幽霊で公開されたアクションは、まず脇に置かれ、次のターン開始時に脇から場に出て使用される。
また、脇に置かれているカードは夜襲の効果で対象とされる「場に出ているカード」には当たらないことにも注意。
- 幽霊でアクションを2回使用する効果については、詳しくは玉座の間のルールを参照。
- 幽霊は玉座の間とは違いアクションではないこと&アクションの使用が「ターンの開始時」であることには注意。
- 幽霊の効果で共謀者を2度使用しただけでは、「(このカードも含めて)3枚以上のアクションを使用している」という状態とはならず、追加効果は得られない。
- 幽霊の効果で使用するアクションカードが他プレイヤーの女魔術師の影響を受ける場合、1回目の使用ではキャントリップの、2回目の使用では本来の効果を得る。
- 幽霊の効果で、ターンの開始時に呼び出せるリザーブカード(鼠取り、案内人、変容、教師)を使用した場合、酒場マットに置かれたカードを(まだ「ターンの開始時」なので)すぐさま呼び出すことができる。
- 幽霊の効果で、雇人を使用した場合、「ターンの開始時」の効果をすぐさま発揮するので、「+1カードを引く」が2回発揮される。(この場合、雇人が場に残り続けるので、幽霊も場に残り続けるので注意)
- 幽霊の効果で、王子を使用した場合、(王子の効果が2回発揮され、【王子アクションA】【王子アクションB】を脇に置いた後)「ターンの開始時」の効果をすぐさま発揮するので、「【王子アクションA】を場に出さず使用する」、「【王子アクションB】を場に出さず使用する」を好きな順番で発揮する。(この場合、王子が場に残り続けるので、幽霊も場に残り続けることに注意)
関連カード
コメント
- 幽霊で幽霊を引いてきた場合は、次のターンの開始時に手札の2枚のアクションをそれぞれ2回使えばいいのですか(?) --
- それとも無効? --
- 幽霊はアクションカードではありません。めくる効果の際に、幽霊で止めずにアクションカードが出るまで公開を続けてください。 --
- 雇人に当たるのは、ハズレではなく大当たりですよ。使用ターンに仕事をしない双方の欠点を互いにカバーしていますし、最大効率でも2ターンに一度しか使えない幽霊の欠点がある意味無効化されています。 --
- 納得の指摘なので反映しておきました。 --