West Virginia '44

コロラド級戦艦 4番艦 ウェストバージニア（1944年時の状態）

性能諸元

･基本性能

･アップグレード

搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

1		主砲兵装改良1	主砲および魚雷発射管の機能停止発生率　-20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性　+50% 主砲および魚雷発射管の修理時間　-20%
		副兵装改良1	副砲の抗堪性　+100% 対空砲座の抗堪性　+100%
		弾薬庫改良1	自艦の弾薬庫誘爆率　-70%
		応急工作班改良1	応急工作班の有効時間　+40%
		着弾観測機改良1	着弾観測機の有効時間　+30%
2		ダメージコントロールシステム改良1	浸水発生率　-3% 火災発生率　-5%
		機関室防御	主機損傷確率　-20% 主機修理時間　-20% 操舵装置損傷確率　-20% 操舵装置修理時間　-20%
		対空防御砲火改良1	対空防御砲火の有効時間　+20% 消耗品「対空防御砲火」の準備時間　-10%
3		主砲改良2	主砲装填時間　主砲旋回速度　+15%
		副砲改良1	副砲最大射程　+20% 副砲弾の最大散布界　-20%
		対空砲改良1	優先対空セクターの準備時間　-20%
		射撃管制室改良1	主砲最大射程　+16% 副砲最大射程　+5% 副砲弾の最大散布界　-5%
4		ダメージコントロールシステム改良2	浸水復旧時間　-15% 消火時間　-15%
		操舵装置改良1	転舵所要時間　-20%
		空襲改良１	兵装「空襲」の準備時間　-20% 航空機のHP　+25% 爆雷ダメージ　+15%

･消耗品

搭載可能消耗品

搭載可能消耗品

スロ ット	消耗品	名称	使用 回数	準備 時間	有効 時間	効果
R		応急 工作班	∞	80	20	火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。
T		修理班	4	40	28	自艦のHPを回復する 回復量：最大HPの 0.5 [%/秒]
Y		対空防御砲火	4	80	40	継続ダメージ +50% 砲弾の爆発によるダメージ+300%
U		着弾 観測機	4	240	100	主砲の射程を 20 [%]延伸する
		戦闘機	3	90	60	自艦艇を追従し、敵機を自動的に迎撃する 戦闘機数 3機

ゲーム内説明

戦艦ウェストヴァージニアは真珠湾攻撃の際に沈没しましたが、1942年に浮揚され、大改装が施されました。その結果としてバルジ、強化された甲板、新たな上部構造、レーダー、および新型の両用主砲を備えるようになりました。本艦はレイテ沖海戦の開始に間に合うように太平洋での任務に復帰し、この戦いにおいて戦艦山城と巡洋艦最上に複数の命中弾を与えました。1945年には硫黄島の戦いと沖縄上陸作戦に参加しました。戦争の過程で、本艦は5つの従軍星章を受章しました。

解説

初心者で購入を検討されている方へ

アメリカTier7プレミアム戦艦。Ver12.5.0にて実装。Ver13.7にて常設販売開始。
同名の艦としてW. Virginia '41があるがそちらは竣工時に近い姿で、こちらは1944年に艦影が変わるほどの大改装が施された姿である。
主にColoradoとの差異を解説しつつ適宜他の戦艦とも比較していく。
　

• 主砲
  各諸元はベースとなったColoradoだが、細かい部分が悪化している。
  米戦特有の低弾速に加えて弧線を描いて飛ぶ弾道が更に高くなっておりNorth Carolinaを超える*2。
  σ値は1.8とTier7標準だが、Coloradoより0.2悪化していることを考えると精度が良いとは感じないだろう。射程も17.1kmと短くなっていて射程UGで補強したい所だが、後述する副砲を強化するUGとスロットが競合してしまう。
  対応能力を補う為に射程を伸ばすか、副砲の為と割り切って遠距離戦は捨ててしまって観測機で補う方が良いかも知れない。
  • AP弾
    一見するとColoradoと同じだが貫通力が大きく減少している。
    10km時点で既に35.6cm砲クラスの貫通力しかなく、15kmでColoradoは459mmの装甲を貫通するが本艦は370mmとTier7アメリカ戦艦としてはワースト。
    これ以上の距離では同格や格上戦艦のVPは抜けない可能性がある。40.6cm砲搭載艦としてはNelson、Rodneyに次ぐ貫通力の低さで、距離が遠くなる程ほぼ同じ値まで低下していく*3。
    打ち上げるような弾道から16km付近でColoradoより1秒弾着が遅れる為、射撃時の偏差には注意しよう。
  • HE弾
    こちらはそのままだがAP弾と同じく弾道の影響を受けている為に弾着が遅くなっている。
    　
• 副砲
  非常に強力。
  あのMassachusettsやGeorgiaと同じく散布界に優遇を受けているため、面白いように命中リボンが積み重なる。
  射程は素の状態で6.3kmと仏独戦艦と同じ、特化で9.07km旗を付けると更に9.51kmまで伸びる。
  装填時間も僅か2.5秒と驚異的なスピード。*4
  同格ではRenown '44とLugdunumを抑え1位の数値で副砲の特化やIFHEの取得も十分検討の余地あり。
  　
• 爆雷空襲
  同格としては標準のもの*5。
  　
• 対空火力
  W. Virginia '41から待望の大改装を経て最上位の強力な対空を持つ。
  同格のCaliforniaやDuke of Yorkには中距離対空で僅かに負けてしまうが、あちらには無い対空防御砲火を持つのが強み。
  爆発数も5と多く個艦/艦隊防空どちらもこなせる為、格上の艦載機相手でも果敢に立ち向かえるだろう。
  ただし損失を恐れず艦載機も高耐久のNebraskaとDelaware、そして対空砲火をすり抜けるIndomitableの艦載機には要注意。
  　
• 抗堪性
  HPは59,100とColoradoから200減っているが誤差の範囲、同格戦艦としてはやや低め。
  艦首艦尾を18インチ砲に強制貫通されるのはもはやTier7戦艦の宿命と思って諦めよう。
  だが大改装によって後部甲板の一部が45.7cm砲を跳弾する31mmに増圧され、そして新たに装着した船体の大部分を覆って張り出すように伸びたバルジも35mmの装甲として機能し46cm砲をも弾く。
  AP弾には滅法強いと言える。砲弾をお腹で弾くようなイメージで戦おう。
  装甲レイアウト

  

  
  　
• 機動性
  ツリー米戦よろしく鈍足の21ノット。
  だが第2ツリーと同じく加速が優遇されているのでキビキビ動ける。艦長スキル「活発」をつけるのも効果的。
  Ver12.7にて旋回半径が670mから750mにナーフされてしまったが同Tier帯の戦艦としてはまだ平均的な値。
  以前のように舵さえ効けばクルクル回るとは言えなくなってしまったが、元来の鈍足と本艦の加速優遇もあって回避運動や姿勢変更の行いやすさはそこまで変わっていない。諸元の似ているColoradoには無い強みである。
  　
• 隠蔽性
  良好な部類。
  海面発見距離は14.0kmでColoradoよりも2.24km小さく、隠蔽スキル込みで12.6kmまで縮む。一方航空発見距離は10.2kmと1.03km悪い。
  King George VやGneisenau等よりも良くなったとは言え、もっと良い艦も居るのを忘れずに。
  　
• 消耗品
  • 修理班
    Massachusettsと同様のCTに優遇を受けた物で被弾が嵩みがちの本艦には有り難い。
  • 対空防御砲火
    対空火力の高い艦は中々持たせてもらえないケース*6が散見されたがFloridaに続いてついに獲得、積極的に防空の傘を提供しよう。
  • 艦載機
    水上戦闘機と観測機を選択可能だが、遠距離での主砲の性能を考えると観測機が鉄板とは言い難く、どちらを採用するかはプレイスタイルと相談。
    　
• 総評
  Tier7にしてアメリカ低速戦艦の集大成と言って良いような怪物が誕生した。
  鈍足でありながらインファイターと言う武闘派で、快速を生かして一気に距離を詰める一般的な副砲戦艦のセオリーは通用しない。
  足が遅い分味方と共同したり、高隠蔽を活かして相手を釣り上げたり、地形を利用して待ち構えたりと相手がこちらと戦うしか無いシチュエーションを作って行きたい。
  低速戦艦を扱ったことがある艦長であればそこまで扱いに苦労はしないだろう。ヤキモキするような部分が改善されどの様なビルドにするのか考えるのも楽しい。
  癖は比較的少なく、使って良し眺めて良しの名史実艦である。

史実

W. Virginia '41も参照
ウェストバージニアはコロラド級戦艦の4番艦。1920年4月12日に起工、1923年12月1日に竣工した。
生まれのニューポートニューズ造船所ではレキシントン級巡洋戦艦コンステレーションやサウスダコタ級のアイオワといった未成艦に囲まれる中で造られていた。ワシントン海軍軍縮条約の制限により進水を迎えたばかりのウェストバージニアも処分される予定だったが最終的に3番艦のワシントンに代わり完成した。その後はしばらくの間は休日期間となるので、ノースカロライナが誕生するまでは最後の戦艦として君臨することとなる。
　
太平洋戦争の火蓋が切って落とされた真珠湾攻撃ではフォード島南岸の湾側に停泊していたため雷撃を受け着底した。被雷は推定7本、157人が戦死した。この時の写真*7は教科書や資料などで広く使われているため、名前を知らずともウェストバージニアを見たとことのある日本人は多いだろう。また対空砲で日本機を撃墜し表彰されるドリス・ミラーもこの船の乗員である。
　
1942年6月、真珠湾内のドックに移され修理を開始。
1944年7月、本土のピュージェット・サウンド造船所にて本格的な工事を終えた。本艦の姿はこの時のもので、見た目はカリフォルニアと同様に近代的で新鋭戦艦に近い。
修理に時間を要し復帰したのは大戦終盤に入ってからだったが、フィリピン攻略ではレイテへの砲撃・西村艦隊の迎撃などで活躍。硫黄島や沖縄においても艦砲射撃を行って成果を挙げている。レイテから特攻機の脅威に晒され、護衛空母オマニー・ベイの沈没を眼前で見届けた。自身も沖縄で特攻機の突入を許したが幸運なことに爆弾が不発で被害は微少だったようだ。
1959年解体。

小ネタ

魔改造(?)の歴史 in WoWs

史実をなぞるかのようにテストの際、初期実装~本実装までにゲーム内性能を魔改造された経緯を持つ。

• 開発ブログ(12.3)
  • 初登場
• 開発ブログ(12.4)
  • 主砲の射程距離が17.5kmから17.1kmに減少。
  • 主砲の装填時間が30秒から27秒に短縮。流石にヤバかったのか本実装時に30秒に戻る。
  • σ値が1.7から1.8に増加。
  • 砲弾がより弧を描く弾道に変更。
  • 主砲貫通力の減少。
  • 副砲の装填時間が4秒から2.5秒に変更。
  • 海上発見距離が15.2kmから14.0kmに縮小。それに準じた各種被発見距離の変更
  • 加速パラメタをVermontに準拠、代わりに推力改良UGをマウントできないように修正。
  • 修理班の仕様をVermontに準拠。
  • 消耗品「対空防御砲火」を追加。

この艦を埋没させるまいと、開発者の愛情さえ感じる魔改造っぷりである。

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